箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2017年7月28日

私達パークボランティアの夏休み活動中のミニ観察会です。毎日、早朝観察会、クラフト教室、姥子自然探勝をやっています。どうぞそちらにもお出でください。本日は、ビジターさん大人13名、子供さん5名、パークボランティア11名、研修生1名、合計30名のミニ観察会でした。本日のテーマは「ネムノキ、ノリウツギ」です。

ノリウツギは枝先に円錐花序を出します。元気な茎には3輪生の葉がついています。ノリウツギのノリは”のり”ではなく和紙を漉くときの”粘剤(ネリ)”と呼ばれる分散剤のことです。
ノリウツギ VC170728

コマツナギの花です。草に見えますが樹木です。馬(コマ)をつなぎとめるという説があります。
コマツナギ VC170728

ヤマユリは箱根では多く見られますが、園地ではそれほど多くありません。日本の自生の花の中では最大級の花の大きさで、強烈な芳香で虫を集めます。
ヤマユリ VC170728

今、リョウブの花が目立ちます。夏には白い花が多いですね。
リョウブ VC170728

もう一つの本日のテーマ、ネムノキです。葉が夕方になると眠ったように閉じます。雄しべの花糸が長く美しくなって蜜のほのかな匂いとともに虫を呼ぶ役割を果たしています。花粉の媒介者はホバリングできるスズメガの仲間です。
ネムノキ VC170728

オカトラノオにアサギマダラが来ていました。
アサギマダラ VC170728

ビジターセンター周辺園地では今草刈りが行われています。ウバユリはしっかりと刈られずに残って咲き始めていました。花を包んでいる総苞は上を向き、花は横を向き、実は上を向きます。
ウバユリ VC170728

参加した子供さんたちは、パークボランティアの昆虫に詳しいメンバーと一緒に昆虫採集・観察を楽しみました。

本日のトップ10
1.  ネムノキ
2.  ノリウツギ
3.  ウバユリ
4.  コマツナギ
5.  ヤマユリ
6.  リョウブ
7.  アサギマダラ  昆虫
8.  キマワリ  昆虫
9.  ミヤマカラスアゲハ  昆虫  
10. ヘクソカズラツボミマルフシ  虫こぶ

箱根PV 高橋

芦ノ湖東岸自然情報コース 2017年7月22日

今月の東岸実施日は、私達PVの夏休み活動準備日とぶつかってしまい
ました。そんな訳で、担当の私は自然情報に参加せず、お仲間が駒ヶ岳
で汗を流していた頃私はVCで汗を流していました。

今回、ブログにのせている駒ヶ岳での3枚の写真は当日参加なさった
 Y 先輩が撮影して下さったものです。
私は、VCでの活動終了後に湖尻周辺を撮影しました。
今月は湖尻周辺の写真を中心にお送りします。



ヤマユリ(ユリ科)です。
細い茎に花をひとつだけ咲かせていました。
一本でもあたり一面に香しい香りが漂っていました。
ヤマユリ



ナワシロイチゴ(バラ科)の果実です。
草のようにみえますがれっきとした樹木です。
淡紅紫色の花は特長がありますが、果実は真っ赤です。
ナワシロイチゴの果実



トウゴクサバノオです。
何度もチャレンジしましたが撮れなかった「サバノオ」の撮影に
成功しました。
でも、撮影地は残念ながら箱根ではなく他地区です。
トウゴクサバノオのサバノオ



タマアジサイ(アジサイ科)です。
東岸にはタマアジサイが多く生育しています。
蕾が膨らんでいるものが多かったものの、今日は一輪のみ開花を
確認しました。
タマアジサイ



コバギボウシ(キジカクシ科)です。
和名は小型のギボウシの意味です。
花は淡紫色で紫いろの筋がはいります。
まだ、蕾なので判り難いですね。
コバギボウシ



キカラスウリ(ウリ科)の雄花です。
果実は約10㎝で黄色く熟します。
キカラスウリ



ネムノキ(マメ科)です。
芦ノ湖畔で撮影しました。。
夜になると葉は垂れ下がり、小葉が閉じて眠っているように見えます。
(就眠活動)
ネムノキ



オトギリソウ(オトギリソウ科)です。
名前は、この草を鷹の傷を治す秘薬としていた鷹飼いが、
その秘密をもらした弟を斬ったという伝説によります。
オトギリソウ



イヌゴマ(シソ科)です。
湿地に生えることが多いようです。
湖尻三叉路と湖尻湖畔に群生していました。
とても可愛いイヌゴマの群落です。
イヌゴマ



ヘラオオバコ(オオバコ科)です。
長い雄しべがよくめだちますね。
湖尻三叉路に群生していました。私は箱根地区で初見です。
ヘラオオバコ



ここからは駒ヶ岳の植物です。

フジアカショウマ(ユキノシタ科)です。
アカショウマの変種でアカショウマより小型です。
フォッサマグナ要素の植物です。
フジアカショウマ



キリンソウ(ベンケイソウ科)です。
黄色い花が輪状に咲くから黄輪草です。
キリンソウ



最後の1枚はハコネコメツツジ(ツツジ科)です。
駒ヶ岳や金時山、二子山など、風衝草原や岩場に生えます。
盗掘などで数を減らしており大事にしたい植物です。
ハコネコメツツジ


≪今月のトップ10»
リョウブ、ノギラン、キリンソウ、ハコネコメツツジ、イワタバコ、
ハコネハナヒリノキ、ヒメドコロ、フジアカショウマ、クサアジサイ、
タマアジサイ

(担当 藤城)

大涌谷(姥子往復) 2017年7月15日(土) 

気温は26度〜27度でしたが、梅雨明け前の箱根は青空が広がり、日差しは暑く水分補給が欠かせない一日でした。初夏の花々は咲き始め、夏本番に咲く花はその準備をし、春に花を咲かせた植物は実をつけ、夫々の夏の一日を見ることができました。

ホドイモ(マメ科)が花芽をつけました。もうすぐピンク色の花が咲きます。塊茎(イモの部分)は食用になります。
ホドイモ大涌谷

ニワトコ(レンプクソウ科)の実が赤くなっています。学名(Sambucus sieboldiana L. var. pinnatisecta) に日本各地で数多くの植物を採集したシーボルト(ドイツ人医師・博物学者 1796-1866)の名前が付いています。
ニワトコ大涌谷

オニシバリ(ジンチョウゲ科)の実が赤くなっています。美味しそうですが、かなり辛く、毒でもあるようです。
オニシバリ大涌谷

ヤマホタルブクロ(キキョウ科)の先端にせみの抜け殻が付いてます。周辺は多くのヒグラシが鳴いていました。
ヤマホタルブクロ大涌谷

フジアカショウマ(ユキノシタ科)です。フォッサマグナ要素の植物で、日本固有種です。学名(Astilbe thumbergii var . fujisanensis)にスウェーデンの植物学者で箱根で多くの植物を採集したツンベルク(1743-1828)の名前があります。
フジアカショウマ大涌谷

ツチアケビ(ラン科)の花が咲いています。日本固有種です。
ツチアケビ大涌谷

船見岩前の広場にノハナショウブ(アヤメ科)が僅かに咲いていました。
ノハナショウブ大涌谷

ウツボグサ(シソ科)は、夏枯草(カコソウ)ともいい、花穂を乾燥させたものを生薬とします。
ウツボグサ大涌谷

ハコネハナヒリノキ(ツツジ科)の花が咲き始めました。嘔吐や下痢の原因となる成分を含んでいます。
ハコネハナヒリノき大涌谷

イワガラミ(アジサイ科)の装飾花は一枚です。似ているツルアジサイの装飾花は、通常4枚あります。
イワガラミ大涌谷

暑い中の自然観察でした。
暑い一日大涌谷

本日のトップ10
1  ノリウツギ (花)
2  ノハナショウブ (花)
3  ツチアケビ (花)
4  ハコネハナヒリノキ (花)
5  イワガラミ (花)
6  オオバジャノヒゲ (花)
7  オニシバリ (実)
8  ニガイチゴ (実)
9  スノキ (実)
10 シシガシラ (胞子葉)

PV青山

ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2017年7月14日

昨日の大雨から一転、今日は暑いぐらいの日差しです。ビジターさん11名、パークボランティア9名、パークボランティア研修生1名、合計21名のミニ観察会でした。本日のテーマは「オオバウマノスズクサ、ムラサキシキブ」です。

今、ビジターセンター周辺園地にはヤマホタルブクロの花がいたるところに咲いています。花が開いたときに中を覗いてみると、雌しべはしっかりとしていますが、雄しべは花粉を出し切って引っ込んでいます。自家受粉を防ぐための知恵で「雄しべ先熟」といいます。
ヤマホタルブクロ1

オオバウマノスズクサはジャコウアゲハの幼虫の食草です。葉の裏を観たらジャコウアゲハの幼虫がついていました。オオバウマノスズクサは葉全体が有毒ですが、幼虫はどんどん食べて、蝶になっても体に毒を蓄積しています。このため鳥に襲われることが少ないです。
オオバウマノスズクサ2

オオバウマノスズクサは、初夏にサキソフォンのような形の黄褐色の花をつけますが、実はあまり見る機会がありません。今日は実を見ることができました。
オオバウマノスズクサ13

自然学習路ではオカトラノオが咲いていました。花の広場に行くとヌマトラノオも見られます。
オカトラノオ5

ニワトコも赤い実が美しいです。
ニワトコ2

コボタンヅルが咲き始めていました。
コボタンヅル1

ムラサキシキブは秋にきれいな紫色の果実をつけますが、6月~7月には葉の腋に小さな花が群がって咲きます。
ムラサキシキブ3

ウツボグサもあちらこちらで咲き始めました。
ウツボグサ1

本日のトップ10
1.  ムラサキシキブ
2.  ヤマホタルブクロ
3.  ウツボグサ
4.  イワガラミ
5.  ニワトコ
6.  ホオジロ (野鳥)
7.  コジュケイ (野鳥)
8.  ジャコウアゲハの幼虫 (昆虫)
9.  ヒグラシ  (昆虫)
10. エゾハルゼミ (昆虫)

箱根PV 高橋

【仙石原】2017年07月08日(土)の観察記

 パークボランティアが4人、パークボランティア研修生(8期生)が9人、ビジターが1人で、計14名での観察です。

 天気は快晴、気温は日陰でも29℃あり、また湿気が多く、かなり蒸し暑い日でした。500mlのペットボトル2本を持って歩きましたが、足りません。水分は多めに持って歩きましょう。

 今日はヤマホタルブクロがよく観察できました。

 今月も早川の水量が少ないようです。雨が不足しないといいのですが。

 コースにある温湯(ぬくゆ)の水温は、22℃(温湯付近の外気温は28℃)でした。



▼ヤマホタルブクロ・その1
P1300493.jpg



▼ヤマホタルブクロ・その2
P1300477.jpg



▼ヤマグワ
P1300492.jpg



▼クマイチゴ
P1300534.jpg



▼ヤマオダマキ・その1
P1300515.jpg



▼ヤマオダマキ・その2(花を内部を下から観察したもの)
P1300517.jpg



▼トチバニンジン
P1300568.jpg



▼オニシバリ
P1300571.jpg



▼セミの抜け殻
P1300491.jpg



▼アオダイショウ(溝の中から、人間の様子をうかがっています)
P1300572.jpg



<参考>
観察しやすいベスト 10

1 ヤマホタルブクロ
2 ヤマグワ
3 シロバナイナモリソウ
4 クマイチゴ
5 ヤマオダマキ
6 トチバニンジン
7 シシウド
8 オニシバリ
9 セミの抜け殻
10 アオダイショウ


<関連情報>
 ・仙石原コースの記事一覧
 ・仙石原コースのご案内(箱根ビジターセンターのWebサイトに別ウィンドウでリンクします)



箱根PV 仙石原担当 M.S

 

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