箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2018年1月12日

2018年最初のミニ観察会は、ビジターさん12名に参加いただき、パークボランティア12名、合計24名での開催です。快晴なのに温度-3℃、とても寒いです!本日のテーマは「冬芽を楽しもう」です。
冬芽は春に再び芽吹き活動を開始するため、厳しい冬を乗り切る「命のカプセル」です。

冬芽は寒さから身を守るためにいろいろな工夫をしています。
冬芽の典型的な形は芽鱗(鱗片)に覆われて寒さにも乾きにも耐えれるようになっています。

クロモジは長い水滴形の葉芽が3~4枚の芽鱗に包まれています。花芽は葉芽の横につきタマネギ形です。
クロモジ VC180112

春に紅紫色の花を咲かせるミツバツツジも、ツルツルしたコートのような何枚もの芽鱗に包まれ春を待っています。
ミツバツツジ VC180112

冬芽の中には芽鱗を持たないものがあり裸芽と言います。
アジサイの頂芽は裸芽で幼い葉がむき出しです。その葉脈が見えます。
サンタクロースのように見えませんか?
アジサイ VC180112

ムラサキシキブも裸芽で2枚の葉が向き合います。粉のようなたくさんの短毛で覆われています。
ムラサキシキブ VC180112

ノリウツギの冬芽は特徴あるとぼけた顔に見えます。顔に見えるところは葉痕(葉が落ちたあと)です。
ノリウツギ VC180112

キハダの側芽と葉痕はピエロの顔に見えませんか。
キハダ VC180112

とてもとても寒い中の観察会でしたが、冬の静かな園地の中、15種類以上のいろいろな冬芽の観察をじっくり楽しみました。
観察途中の花の広場で、キジのオス2羽がゆっくりと歩いていました。

本日のトップ10
1.  コブシ  冬芽
2.  トチノキ  冬芽
3.  ホオノキ  冬芽
4.  アブラチャン  冬芽
5.  アジサイ  冬芽
6.  エゴノキ  冬芽
7.  ケヤキ  冬芽
8.  クワコの繭
9.  キジ  野鳥
10. 霜柱

箱根PV 高橋

  

ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2017年12月22日

本日は冬至、晴れて気持ちのいい冬の箱根です。ビジターさん16名、パークボランティア12名、合計28名のミニ観察会です。本日のテーマは「タネの不思議」です。
植物は動けないので、タネで移動して生きる場所を広げます。旅するタネです。今の季節に見られる様々なタネを観察しました。

タネの移動する方法はさまざまです。
代表的な飛ぶタネ(風散布)のひとつ、オオモミジのタネです。プロペラ状のタネの表面をルーペで観察するとトンボの羽根と同じようにスジが見えます。気流を整えて遠くに飛ばすための工夫です。
オオモミジ VC171222

ヤマノイモです。3枚の陵(翼)があり、外側はざらざら内側はつるつるになっていて、タネが滑り出しやすいようになっています。
ヤマノイモ VC171222

ヤマノイモの種はプロペラではなく丸い円盤状です。無風でも円盤がゆっくりと弧を描いてグライダーのように飛んでいきます。
ヤマノイモの種 VC171222

オニドコロは高い所までよじ登っているのでプロペラ状のタネで高速回転しながら風で運ばれていきます。
オニドコロ1

駐車場横のトイレ洗面所には鳥の糞が飛散していました。よく見るとツルウメモドキなどのタネ(被食散布)が見られます。寒さのためジョウビタキが建物に入ってきたようです。
ジョウビタキの糞 VC171222

ウツギの果実は湯呑み茶碗に箸3本です。茶碗の形の果皮が外側に広がって種を飛ばします。種は約1mmで両端に膜状の翼があります。
ウツギ VC171222

アオツヅラフジの実がまだ残っていました。中にはアンモナイトそっくりのタネが入っています。これも鳥に食べられて運ばれます。
アオツヅラフジ VC171222

イノコヅチは動物に付着するひっつきむし(付着散布)です。手袋で触ったらすぐにひっつきました。尖った形のヘヤピンが見えるでしょうか。
イノコヅチ VC171222

本日のトップ10
1.  ヤマノイモ  果実
2.  オニドコロ  果実
3.  ススキ  果実
4.  ウツギ  果実
5.  アオツヅラフジ  果実
6.  キハダ  果実、冬芽
7.  ツルウメモドキ  果実
8.  トチノキ  冬芽
9.  ジョウビタキ  野鳥
10. ジョウビタキの寝ぐら(トイレ)

箱根PV 高橋

2017年12月16日(土) 大涌谷(姥子往復)

12月にしては気温は高めでしたが、芦ノ湖から吹く風は冷たく、箱根は冬になっていると感じた青空のもとでした。この時期は、種や実、木肌、シダ類を見ながら、また葉が落ちて見やすくなった木々の間を飛び回る小鳥の観察になります。

ウツギ(アジサイ科)の実を上から観察してみました。軸が中心にあり独楽のような形です。
ウツギ大涌谷

キントキヒゴタイ(キク科)の実は、キクの仲間らしく羽毛状になり、風に飛ばされます。
キントキヒゴタイ大涌谷

センブリ(リンドウ科)の実の中には、細かなタネがあります。
センブリ大涌谷

「忍冬」の別名があるスイカズラ(スイカズラ科)に多くの実がついていました。
スイカズラ大涌谷

ヤブコウジ(十両、サクラソウ科)に赤い実が、可愛らしく付いていました。
ヤブコウジ大涌谷

正月飾りに使われるウラジロ(ウラジロ科)の葉裏はやはり白いです。
ウラジロ大涌谷

アカハナワラビ(ハナヤスリ科)の葉は赤いので目立ちます。
アカハナワラビ

トウゲシバ(ヒゲノカズラ科)は、ソーラスより胞子を拡散していました。
トウゲシバ

何者かに襲われたのか、イカル(アトリ科)の羽毛が散乱していました。
イカル大涌谷

キツネの糞がモグラ塚の上にありました。ナワバリを主張しているのでしょうか。
キツネの糞大涌谷

本日のトップ10
1 ムラサキシキブ  実
2 オオバジャノヒゲ 種
3 ヤブコウジ     実
4 トウゲシバ     胞子
5 ズミ         実
6 キッコウハグマ  実
7 ツルシキミ   蕾
8 センブリ    実
9 オニシバリ   蕾
10 アカハナワラビ

PV青山

金時山自然情報 2017年12月14日

 箱根山は冬支度でした。天気は雲一つない上天気、しかし寒さの方も真冬並みの温度でした。いつもの通り公時神社へ参詣しスタートです。早速、カシラダカ、赤い実のツルリンドウが迎えてくれました。この時期赤い実となるとツルシキミ、ノイバラもありました。 分岐からの急な上り坂の左側に新しい道ができていました。階段にして約100段あり、土嚢も敷き詰めた素晴らしい登山道にとなっていました。ありがとうございます。山頂からの富士山は雲一つなく、右肩に国内第2峰の雪を被った北岳を従え何とも言えない絶景でした。山頂手前でブナの実が見つけました。また、長尾山手前で実を付けたブナを見ましたが、実はすでに弾けているようでした。
 今日はいつものメンバー3名にPV2名、ビジター1名が加わり6名でした。見るものは少なくなりましたが展望が素晴らしく、和気あいあいの観察会でした。

金時山からの富士山
雲一つ無く、雪を頂いた富士山は見頃でした。
富士山金時171214

新しい登山道
約100の階段で作られていました。分岐から少し登ったところにあります。
登山道金時171214

ブナ
長尾山手前で実を付けたブナを見ましたが、実はすでに弾けているようでした。実はカロリーが高く、山の動物たちの格好の食料になります。誰が食べたのでしょうか。
ブナ金時山171214

ブナ金時山1712141

ツルウメモドキ
乙女峠のベンチ周辺にありました。さく果は3つに割れ、橙赤色の仮種皮に包まれた種子が顔をだしています。
ツルウメモドキ金時171214

ヤドリギ
わずかに果実がありました。レンジャク類の大好物です。今シーズンは沢山来て欲しいです。
ヤドリギ金時171214

ツルリンドウ
淡い緑色のコケ(シダ?)の中でのツルリンドウの赤い果実は際立っています。
ツルリンドウ金時171214

オニシバリ
夏に落葉し、冬に葉が茂る珍しい冬緑樹。これから寒くなると言うのにもう蕾がついていました。
オニシバリ金時171214

アカハナワラビ
乙女峠の登山口にありました。アカハナワラビ分かりますか。手前に小さく写っています。後ろにあるのはオオハナワラビと思われます。ツーショットです。
アカハナワラビ金時171214

コガラ
山地に棲むカラ類で留鳥。箱根では普通に生息するが他のカラ類より少ない。何かを食べているようです。木についている虫、木についているコケ?
コガラ金時171214

本日のトップ10
1.金時山からの眺望
2.ブナ           果実
3.ツルウメモドキ     果実
4.ヤドリギ         果実
5.ツルシキミ        果実
6.ツルリンドウ       果実
7.オニシバリ        蕾
8.アカハナワラビ     胞子葉
9.コガラ           野鳥
10.カシラダカ       野鳥

箱根PV 原田

【仙石原】2017年12月09日(土)の観察記

 パークボランティア11人での観察です。

 快晴ではあるものの、冷たい風が吹き、寒い中での観察となりました。前日に雪が降ったようで、わずかに雪が降った形跡がありました。

 そのような中でも、ツルリンドウの実や、コボタンヅルの綿毛と種などをよく観察できました。

 日が当たってよく乾燥している落葉を踏むと、カサカサと音がします。観察中になぜか万年筆の話が出ましたが、それはこの落葉のせいでした。
(万年筆のテレビCMで、「はっぱふみふみ」という部分があったそうです。)

 温湯(ぬくゆ)の水温は19.5度、外気温は5.5度でした。




▼ツルリンドウ
P1310673.jpg



▼コボタンヅル
P1310620.jpg



▼ツルウメモドキ
P1310608.jpg



▼ミヤマシキミ
P1310661.jpg



▼オオハナワラビ
P1310655.jpg





▼ウバユリ
P1310669.jpg


▼雨水による路面洗掘が生じています。溝の深さは、約25センチありました。
P1310646.jpg




<参考>
観察しやすいベスト 10

1 ツルリンドウ
2 コボタンヅル
3 ツルウメモドキ
4 サルトリイバラ
5 ミヤマシキミ
6 キカラスウリ
7 ミツマタ
8 ジャノヒゲ
9 オオハナワラビ
10 ウバユリ




<関連情報>
 ・仙石原コースの記事一覧
 ・仙石原コースのご案内(箱根ビジターセンターのWebサイトに別ウィンドウでリンクします)




箱根PV 仙石原担当 M.S

 

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