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箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

ビジターセンター周辺自然情報 2020年12月25日

令和2年最後のVC周辺自然情報です。気温は6℃ですが、暖かくとても気持ちのよい観察日和です。本日はパークボランティア7名が参加し、ビジターセンター周辺で見られるいろいろな冬芽を観察しました。

冬芽は、春に再び芽吹き活動を開始するための、厳しい冬を乗り切る「命のカプセル」です。冬の寒さや、乾燥、外敵から身を守るために冬芽はさまざまな工夫をこらしています。

サラサドウダン ツツジ科 ドウダンツツジ属
サラサドウダンVC20201225
サラサドウダンの赤い冬芽がよく目立ちます。サラサドウダンの芽鱗は6枚前後で水滴形です。柄より太い頂芽や、維管束痕(水分や養分の通ったあと)が1個などは、ツツジ科に共通する特徴です。

ヤブデマリ ガマズミ科 ガマズミ属
ヤブデマリ VC20201225
ヤブデマリの冬芽は、2枚の芽鱗がぴったりと合わさって芽を包んでいます。芽鱗の表面には、星状毛が密生していてざらついています。

ヤマザクラ バラ科 サクラ属
ヤマザクラ4 VC20201225
ヤマザクラは芦ノ湖周辺や外輪山の斜面にも多く咲きます。冬芽の芽鱗の先はやや外へ開きます。頂芽の先端が葉芽で、その下側のふっくらとしたのが花芽です。

オオシマザクラ バラ科 サクラ属
オオシマザクラ2 VC20201225
オオシマザクラは、葉と花が同時に咲きます。先端のほっそりしているのが葉芽で、長卵形でふっくっらと丸みがあるのが花芽です。芽鱗はぴったりと芽を包んでいます。

コブシ モクレン科 モクレン属
コブシ VC20201225
コブシの花芽は大きく、立った長く柔らかい毛に覆われています。花芽の芽鱗は2枚ですが見えにくいです。花は早春、南面の陽光を受ける側が急激に膨張して開花するため、つぼみの先端は北を指します。このような植物をコンパスプラントと言います。

サンショウ ミカン科 サンショウ属
サンショウ VC20201225
サンショウの冬芽は球形です。裸芽で伏した毛に覆われています。葉痕(葉が枯れ落ちたあと)の両側に鋭い棘が出ます。見方によってはタクトを振っているようにも見えませんか。

リョウブ リョウブ科 リョウブ属
リョウブ VC20201225
リョウブの冬芽は芽鱗が剥がれかけ、陣笠のようにも見えます。陣笠は落ちやすく裸芽になっている冬芽も沢山ありました。短枝はシカの角のような枝ぶりになります。

ミズキ ミズキ科 ミズキ属
ミズキ VC20201225
ミズキの冬芽は、長卵形または楕円形で先が丸く、芽鱗は5~6枚です。冬芽は鮮やかな赤で光沢があります。ミズキの幹からの枝は放射状に広がり、横枝はシカの角状に分岐します。

カツラ カツラ科 カツラ属
カツラ側芽VC20201225
カツラの冬芽は、水滴形~円錐形で赤くツヤがあります。葉痕の数で枝の年齢が分かります。このカツラの短枝は4年前までの葉痕が見えます。

年数を経てイモムシのような形になったカツラの冬芽がありました。
カツラ VC20201225

トチノキ ムクロジ科 トチノキ属
トチノキ VC20201225
トチノキは8枚~14枚の芽鱗に包まれた大きな頂芽をひとつ付けます。冬芽はつやがあり、樹脂を出して粘ります。葉痕はハート形か腎形です。葉痕の中に維管束痕が5個~9個あります。

ノリウツギ アジサイ科 アジサイ属
ノリウツギ VC20201225
ノリウツギの冬芽は、特徴あるとぼけた顔や、怒った顔に見えます。顔に見えるところは葉痕です。

オオバノキハダ ミカン科 キハダ属
オオバノキハダ VC20201225
オオバノキハダの葉痕と側芽はまるでピエロの顔です。葉痕とその中の維管束痕、側芽などを合わせると、顔のように見える冬芽は他にもたくさんあります。

アトリ アトリ科
アトリ VC20201225
前回(12月11日)に引き続き、今日も花の広場でアトリが群れで木の実を食べているのを見られました。背中の白い羽がよく目立っていました。

アセビ ツツジ科 アセビ属
アセビ VC20201225
花の広場ではアセビの白い花がもう開いていました。毎年開花が早くなっていくような気がします。

本日のトップ10
1.  カツラ  冬芽
2.  リョウブ  冬芽
3.  コクサギ  冬芽
4.  トチノキ  冬芽
5.  サラサドウダン  冬芽
6.  トウゴクミツバツツジ  冬芽
7.  ミズキ  冬芽
8.  エゴノキ  冬芽
9.  アセビ  開花
10. アトリ 群れで果実採食

箱根PV  高橋
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