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箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

2020年8月3日 湯坂路自然情報

長い梅雨が終わり、今年度からの新メンバー1名を加え、自粛後初めての湯坂路自然情報です。昨年10月に箱根に大きな被害をもたらした台風以来、久しぶりに湯坂路入り口から千条の滝までを歩きました。リョウブやシシウドなどの夏の花や、虫たちの面白い様子が観察できました。荒れていると心配された登山道は、両脇がきれいに草刈され、丸太や石などが置かれて歩きやすくなっていました。補修隊の皆様ありがとうございました。千条の滝への下り道、多くの木にカシナガキクイムシの入り込んだ跡が見られ、今後のナラ枯れが心配されます。

ヤマキツネノボタン(キンポウゲ科キンポウゲ属)
20200803湯坂路ヤマキツネノボタン
歩く道のところどころに咲いていました。キツネノボタンの変種で、茎に斜上毛が多いものをヤマキツネノボタンといいます。

トンボソウ(ラン科ツレサギソウ属)
20200803湯坂路トンボソウ
1号線沿いの林の中に咲いていました。名の由来は、花の形がトンボに似ているから。葉を下の方に大きく広げています。

ウツボグサ(シソ科ウツボグサ属)
20200803ウツボグサ
鷹巣山への日当たりのいい草地に咲いていました。3~5センチの花穂から紫色の花を咲かせます。花が終わった後も花穂は長く残ります。

シモツケソウ(バラ科シモツケソウ属)
20200803シモツケソウ
湯坂路入口から登山道右手にしばらく続いて咲いていました。茎の先にピンク色の小さな可愛らしい花をたくさんつけます。シモツケという植物もありますが、こちらは木本。名の由来は「シモツケに似た草」からという説もあります。

ヤマユリ(ユリ科ユリ属)
20200803湯坂路ヤマユリ
鷹巣山手前で出合いました。日本特産の大型のユリで、強い芳香があります。高いところに咲いていたので残念ながら香りを嗅ぐことができませんでした。オリエンタルハイブリットと呼ばれるユリの園芸品種は、このヤマユリから生まれました。

シロバナイナモリソウ(アカネ科イナモリソウ属)
シロバナイナモリソウ湯坂路200803
千条の滝へ下る道のところどころで白い花を咲かせていました。イナモリソウのシロバナという意味ですが、箱根ではイナモリソウは目にすることがなく、このシロバナイナモリソウが多いです。

ヒノキゴケ(ヒノキゴケ科)
20200803ヒノキゴケ 
1号線沿いの林の中で見られました。長雨で美しく成長して塊となっていました。

カエンタケ(ボタンタケ科)
20200803湯坂路カエンタケ
千条の滝付近で見られました。赤く燃える炎のような形をしていて良く目立ちます。思わず触ってみたくなりますが、触れるだけでかぶれほど猛毒なので要注意です。ナラ枯れした木の根元によく出てくるようで、最近多数のカエンタケの発生が報告されています。

ヨツスジハナカミキリ(カミキリムシ科)
20200803湯坂路ヨツスジハナカミキリ
鷹巣山のガクアジサイに止まっていました。上翅に黄色と黒色の4本の帯上の模様があり、遠くからでも良く目立ちます。体色や模様も含めて、飛んでいる姿はハチによく似ています。

ツユムシの仲間の脱皮(ツユムシ科)
20200803ツユムシの仲間の脱皮
ツユムシの仲間が脱皮している最中に出合いました。羽はまだ畳まれていて、長い触覚も伸びていません。

アズマキシダグモ(キシダグモ科)
20200803湯坂路幼体を守るアズマキシダグモ
クモの幼体の塊の近くに、お母さんグモの姿がありました。生まれたばかりの赤ちゃんを心配そうに見守っていました。

クスサンの繭(ヤママユガ科)
20200803クスサンの繭
大型の蛾、クスサンの繭がいくつか落ちていました。きれいな網状に編まれた繭は「スカシダワラ」と言われ、その名のとおり透けた俵のようです。その糸はとても強く、かつては釣り糸にされたそうです。

アリとアブラムシ
DSCN5167 (2)
アリがアブラムシを土で囲っていました。アブラムシのお尻から出す糖を餌にするため、アブラムシを飼うのだそうです。アブラムシを外敵から守っているのですが、アブラムシを食べることもあるそうです。

本日のトップ10
1、リョウブ 
2、オオナンバンギセル
3、シロバナイナモリソウ
4、シモツケソウ
5、ヤマユリ
6、ヤブキリ
7、ツユムシの仲間
8、ヒノキゴケ
9、カエンタケ
10、ヒメシロコブゾウムシ

箱根PV篠﨑


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