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箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2019年12月27日

天気予報は晴れの予定でしたが曇り空のやや肌寒い冬の箱根です。ビジターさん5名(内初めて参加の方3名)、パークボランティア9名、環境省職員1名、合計15名のミニ観察会を開催しました。本日のテーマは「冬の葉っぱの作戦」です。
冬の箱根は多くの木が葉を落としています。その中で冬でも緑色の葉をつけている常緑樹が目立ちます。葉を落として越冬する落葉樹とは違い、葉をつけたまま冬を越す常緑樹には違う作戦があります。緑の葉っぱの作戦を観察します。

ヤブツバキ ツバキ科 ツバキ属
ヤブツバキ1 VC191227
ヤブツバキ等常緑樹の葉の多くは、厚めで光沢があります。これは蝋などのような物質でできた厚いクチクラ層によるものです。クチクラ層は植物体内部からの水分の蒸発を防いだり、葉の内部を保護する等の役割があります。髪の毛の表面を覆っている薄い細胞の層を指すキューティクルは、クチクラ(ラテン語)の英語読みです。

アセビ ツツジ科 アセビ属
アセビ1 VC191227
アセビの葉は、細い倒卵形の明るい緑色で、厚めで光沢があります。葉は枝先に集まって放射状につきます。幹はねじれながら曲がりくねって、全部の葉に日があたるようになっています。

アセビは、こんもりとした樹形です。もう来年の紅い蕾がついていました。
アセビ2 VC191227

キヅタ ウコギ科 キヅタ属
キヅタ1 VC191227
キヅタは常緑つる性植物で、気根を出して樹木や岩をよじ登ります。葉は濃緑色で光沢があります。

これはキヅタの果実のように見えますが、キヅタツボミフクレフシという虫えい(虫こぶ)です。中にはタマバエの幼虫が入っています。自然の不思議な生態と生命力を感じます。
キヅタツボフクレフシ VC191227

シキミ シキミ科 シキミ属
シキミ VC191227
葉の形はアセビに似ています。葉を破ってみると芳香がします。葉の中に油点があり、その中から香り成分が出てきます。シキミはビジターセンター周辺で見られる最強の有毒植物です。株全体が有毒で、特に果実は猛毒です。

ヒノキ ヒノキ科 ヒノキ属
ヒノキ VC191227
ヒノキも常緑樹です。積雪多く環境が厳しい高緯度の地方に多く、競争相手が少ないのでより日光が当たりやすく丈夫な葉の形になっているとも考えられています。葉は鱗片葉で、葉裏の白い模様の部分は気孔の集まりでY字形に見えます。

アオキ ミズキ科 アオキ属
アオキ VC191227
ヒヨドリが食べたのでしょうか、果実に食痕が多くありました。この他、茎にはシカの食痕も数多くありました。

本日のトップ10
1.  アセビ  葉、蕾
2.  ヤブツバキ  葉
3.  シキミ  葉、蕾
4.  イヌツゲ  葉
5.  ヒノキ  葉、果実、蕾
6.  アオキ  葉、果実
7.  キヅタ  葉、果実
8.  アカガシ  葉
9.  ツグミ  野鳥
10. キヅタツボミフクレフシ 虫えい(虫こぶ) 

箱根PV  高橋
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