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箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2018年10月12日

夏の暑さも終わり、季節はいつの間にか秋です。薄曇りで気温17℃とやや寒い箱根です。ビジターさん11名(内初めて参加の方5名)に参加いただき、パークボランティア13名、合計24名のミニ観察会を開催しました。
本日のテーマは「ビジターセンター付近で見られる秋の野菊」です。

一般的に「野菊」というと、キク科のキク属やシオン属の花のことを指します。箱根には10種類ほどの野菊が咲いています。
今日はビジターセンター周辺でよく見かける5種類の野菊を中心に観察しました。

子どもの広場のススキの中に、終わりかけのシラヤマギクがひっそりと残っていました。シラヤマギクは、花びら(舌状花)がまばらで、上にかたまって咲きます。下の葉には翼がある長柄があって、スペード型であることが特徴です。
シラヤマギク VC181012
シラヤマギク キク科 シオン属

高原ホテルへ向かう右側の山林部でシロヨメナの花畑が見られます。
シロヨメナは、箱根ではノコンギクに次いでよく見られる野菊です。
日陰に咲く花です。舌状花は11個以下白色ですが、花の形は株によって様々です。葉は3脈が目立ちます。
シロヨメナ9
シロヨメナ キク科 シオン属

ノコンギクは箱根で最もよく見られる野菊です。この季節ビジターセンター周辺のいろいろな所で見ることができます。
「野」に咲く「紺」という「菊」で、淡い紫色の花を咲かせるものが多いですが、白い色もあります。多数の頭花が茎の上部に同じ高さに集まって咲きます。
ノコンギク VC181012
ノコンギク キク科 シオン属

ユウガギクは夏の初めから9月頃まで咲きます。花の広場にまだユウガギクが残っていました。
「柚(ゆず)の香の菊」と呼ばれますが、実際はほとんど香りがしません。
下部の葉は鳥の羽のように切れ込むのが特徴です。花をつける枝は横に広がって出ます。
ユウガギク VC181012
ユウガギク キク科 シオン属

リュウノウギクは一番遅く咲き始める晩秋の野菊です。白い花が霜にあたり、だんだんと紅みを帯びてきます。
リュウノウギクの名は、茎や葉の香りが、中国から伝わった竜脳(リュウノウジュから採れる精油)という香料に似ていることに由来します。
実際には、葉を揉むと樟脳に近い香りがし、成分としても樟脳が多いとのことです。
リュウノウギク VC181012
リュウノウギク キク科 キク属

センブリが咲き始めました。2cmほどの小さな花ですが、上品で高貴さが感じられる花です。
二年草なので、発芽した年は成長が遅く小さな草のまま冬を越します。2年目の秋になってようやく花茎を伸ばし花が咲きます。
センブリ VC181012
センブリ リンドウ科 センブリ属

トラマルハナバチがタイアザミの蜜を吸いに来ていました。
花から花へと飛びわたりながら蜜を集めます。非常に毛深いため花粉が付きやすく花粉の媒介に役立っています。
トラマルハナバチVC1810121
トラマルハナバチ ミツバチ科

アキノキリンソウに大きな果実のようなものがついて目立ちます。
これはアキノキリンソウミフクレフシという虫えい(虫こぶ)です。
この虫えいは、アキノキリンソウミタマバエによって、果実に形成される、球形の虫えいです。
内部には複数個の虫室があり、それぞれに1匹の黄色い幼虫が入っています。
アキノキリンソウミフクレフシ VC181012
アキノキリンソウミフクレフシ 虫えい

ビジターセンターの入り口近くの庭にあるガマズミの実が、今年は素晴らしいです!今見頃ですので、ぜひ一度見てください。
ガマズミ2 VC181012

本日のトップ10
1.  シラヤマギク  花
2.  シロヨメナ  花
3.  ノコンギク  花
4.  ユウガギク  花
5.  リュウノウギク  花
6.  センブリ  花
7.  リンドウ  花
8.  モズ  野鳥
9.  アキノキリンソウミフクレフシ  虫えい
10. トラマルハナバチ  昆虫

箱根PV 高橋
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