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箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

湯坂路自然情報コース 2018年10月1日(月)

 前日の大型台風24号が過ぎ去り朝から晴天の湯坂路でしたが強風でススキが大きく揺れていました。9月3日は雨のため中止となり、久しぶりの生情報でしたが交通機関の不通などで参加出来ない仲間や東名利用の方は御殿場から出られずやむなく引き返し参加を断念した仲間など、予定時間に間に合った仲間は千条の滝から登り、有料道路の閉鎖で大幅に遅れたメンバーは湯坂路入口から歩き途中で合流し鷹の巣山のベンチで昼食。今回の湯坂路は変則的な観察になりました。9月22日には湯坂路の草原の花の様子を参加できる4人と観察して歩きましたが今日の湯坂路ではその日の花はほとんど観察できず、10日間ほどで蕾のキントキヒゴタイやヤマトリカブトも咲いていました。目的のヒゴダイ属のキントキヒゴダイ、キクアザミ、ミヤコアザミは無事に観察できました。

キントキヒゴタイ 別名:(センゴクヒゴダイ)キク科 ヒゴダイ属
産地の金時山からつけられた名前。神奈川県内では7種類のヒゴダイ属が見られるようですが、箱根では4種類が見られますが湯坂路ではキントキヒゴダイ、キクアザミ、ミヤコアザミの3種が観察できます。多年草で葉にバイオリン状の湾入があったりなかったりしています。総苞には蜘蛛毛があり総苞片の先は鈍く尖って反り返っています。
キントキヒゴタイ湯坂路181001

ミヤコアザミ   キク科 ヒゴダイ属
多年草、葉の上面面には短い毛があり披針形から長楕円形で羽状に深く切れ込みタムラソウの葉に良く似ています。以前より椿の植栽で少なくなっていましたが今年は鹿に食べられ無残な状況を目にしました。危機的状況を感じてしまいました。ミヤコアザミの近くに鹿の歩く道が出来ていました。
ミヤコアザミ湯坂路181001

ナガエオオカモメヅル(果実)  キョウチクトウ科 オオカモメズル属 
夏に花を観察した蔓植物。面白い果実が今年は5~6個も長い花柄が揺れていました。今回は多くの果実に出会えてラッキーな湯坂路でした。
オオカモメヅル湯坂路181001

ツリバナ  別名:(ツリバナマユミ)  ニシキギ科 ツリバナ属
風情がある花や果実のツリバナをしっかり観察していないことを実感しました。種子の落ちた花盤だけを手にしばし考え少し歩いたところにこの枝が目に入りツリバナと同定できました。愛らしい花からこんな実になるのが不思議です。
ツリバナ湯坂路181001

アケボノソウ  リンドウ科 センブリ属 
昨年は花に出会えないままでしたが今年は立派に育っていました。今回、花が咲いていました。風に揺れてほとんどがピンボケでしたがアケボノソウのゆれる姿に感動しました。
アケボノソウ湯坂路181001

ガマズミ  レンプクソウ科 ニワトコ属
湯坂路入口近くに赤く色づいて青空に映えていました。風が強くなかなか厳しい撮影でした。ガマズミの仲間は花や果実、紅葉なども楽しめる落葉低木です。葉は対生で若い枝や葉には柔らかな毛がビロードのように感じます。赤い実は霜に当たると甘くなるようです。
ガマズミ湯坂路181001

アキノキリンソウ 別名(アワダチソウ) キク科 アキノキリンソウ属
草原の尾根を歩くと黄金色に咲くこの花が目立ちます。同じ色のオミナエシの花はすでに終わっていました。茎につく葉は互生で翼があります。総状から散房状に花序を出し多くの花をつけます。頭花は舌状花と頭状花で黄色。春に咲くベンケイソウ科のキリンソウに似て秋に咲くとこらからつけられた名前。
アキノキリンソウ湯坂路181001

ツリガネニンジン キキョウ科 ツリガネニンジン属
縁に鋸歯のある葉は輪生しています。草刈りされて草丈が例年より短かいようですが花はまだ痛みもなく蕾も見られました。花の形を釣鐘に見たてて付けられた名前のようです。めしべが花より先に出ていいます。がく片には小さな鋸歯があります。
ツリガネニンジン湯坂路181001

ケヤキ  ニレ科 ケヤキ属
身近で親しみ深い樹木の一つです。今回は嵐に落ちた枝や果実などいろいろ観察できとても有意義な日でした。いつも見ているケヤキは大木ばかりで花や果実を見る機会が少ないように思います。花は風媒花で地味です。木枯らしが吹くころ果実の付いた小枝が落ちています。果実の付いた小枝の葉が翼の役目を果たしています。 
ケヤキ湯坂路181001

サルナシ  マタタビ科 マタタビ属
落葉する木本のつる植物です。これまで気づかないところで花が咲き果実を付けていたようです。落ちていた場所を今後は注意して歩きたいと思います。キュウイフルーツと同じ味がします。   
サルナシ湯坂路181001

ハリギリ  別名:(センノキ) ウコギ科 タラノキ属
遠くに花を見ることできますが今回のように足元に落ちていた花火のようなハリギリを観察したのは初めてです。枝や幹に刺があります。7~8月に黄緑色の花が群がって咲きます。小さな球形の実の熟したのは小鳥の好物のようです。
ハリギリ湯坂路181001

エゾオナガバチ  ヒメバチ科 オナガバチ亜科
エノキやヤマハンノキの立がれた木に飛来してながい産卵管を差し込み木の中に住むキバチ類に寄生するそうです。湯坂路で初めて見られました。産卵管の長いのには驚きです。
エゾオナガバチ湯坂路181001

今月のトップ10
1、 キクアザミ
2、 キントキヒゴタイ
3、 ミヤコアザミ
4、 ナガエオオカモメヅル(果実)
5、 ツリバナ(果実)
6、 タムラソウ
7、 アケボノソウ
8、 エゾオナガバチ(昆虫)
9、 イチモンジセセリ(蝶)
10、アサギマダラ(蝶)

報告者:PV 山本

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