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箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

金時山自然情報 2018年5月10日

 今日の観察会は今までに経験したことのない大変なものでした。金時山の頂上あとわずかなところでシロヤシオを観察していると雷が鳴り始めました。山の雷は怖いので引き返すことにしました。雨が降ってきて、アラレも混じった雨が強烈に体に当たりました。我慢できずカッパを着ました。そのうちアラレだけになり、登山道は真っ白になりました。登山道脇の谷は滝のように水が流れていました。頂上に立たず、引き返すことはなかなか出来ないことです。安全第一のこの行動は間違ってないと思います。
 その様なわけで、普段の観察コースより短いですが、それなりに観察することは出来ました。植物は白い花です。ツリバナ、シロヤシオ、ヒメウツギ、オトコヨウゾメ、ズミ、ツボスミレでしょうか。春から初夏に移る時には白い花は金時山によく似合います。その中でツリバナは一番です。緑がかった白色ですが、太い枝から細い花柄が下に垂れた花を付けている姿は何とも言えません。麓から分岐点でヤブサメが盛んに囀っていました。また、頂上付近からコルリが綺麗な声で囀っていました。その他はムカデみたいなキシャヤスデです。登山道の石についていました。
 今日は大変な観察会でしたが、下山したときは普段では経験できない良い経験をしたと感じた次第です。

アラレの降った登山道
登山道金時180510

新しくなった鳥居
ゴールデンウィークにお披露目して賑わったことでしょう。
鳥居金時180510

サルトリイバラ
分岐点の手前で咲いていました。名の由来は茎にとげが有り、それに猿がひっかかるとか。関西以西ではこの葉を用いて餅を作った。お餅を2枚の葉で挟んでいます。私は関西以西の生まれで、子供の頃はこの餅を柏餅と思っていました。
サルトリイバラ金時180510

ツリバナ
公時神社から歩き始めるとこのツリバナの花に気が付きました。花の色は白っぽい黄緑色で五弁です。名の由来は花や実が長い柄に下垂し、下向きに付くためです。可愛い花です。
ツリバナ金時180510

ヒメウツギ
公時宿り石の上に生えていました。川沿いの岩の上など日当たりのよい所に生えるようです。名の由来はウツギより葉や花が小型なためです。漢字は姫空木。
ヒメウツギ金時180510

オトコヨウゾメ
分岐点付近で咲いていました。日本固有種です。名の由来は色々あるようです。ヨウゾメはカマズミの地方名。果実は苦くて食べられないので「男」をつけたとか。食べられないのが何故「男」なのでしょうか?
オトコヨウゾメ金時180510

ズミ
分岐から少し登った所に咲いていました。コナシ、コリンゴとも呼ばれています。日本では昔からリンゴの接木用台木に使われていたようですが、現在では使われてないようです。
ズミ金時180510

シロヤシオ
この花を観察中に雷が鳴り出したので下山しました。金時山から長尾山の稜線上は沢山咲いていると思います。葉が開くと同時に純白の花を1~3個つけます。枝先に5枚の葉が輪生状に付くことから、別名ゴヨウツツジ。
シロヤシオ金時180510

ホソバテンナンショウ
マムシグサの仲間は性転換します。雄花の時に虫が上から入り花粉を体に付けて花の下にある出口からでます。雌花の時には出口がなくなります。虫が入った場合は下の方からは出られません。また上にも行けない構造になっています。
ホソバテンナンショウ金時180510

ヒラズネヒゲボソゾウムシ
この時期に公時神社周辺でよく見かけるゾウムシです。体全体が金緑色の光沢のある粉に覆われています。スギ・ヒノキなど
の針葉樹の新芽を食べる害虫です。
ヒラズネヒゲボソゾウムシ金時180510

キシャヤスデ
登山道の石についていました。名前の「キシャ」は「汽車」です。大量発生して線路上を覆い汽車をとめることでついた名前です。八ヶ岳の小海線でのキシャヤスデの大量発生は新聞を賑やかせました。
キシャヤスデ金時180510

本日のトップ10
1.サルトリイバラ(花)
2.ツリバナ(花)
3.ホソバテンナンショウ(花)
4.シロヤシオ(花)
5.ヒメウツギ(花)
6.オトコヨウゾメ(花)
7.ズミ(花)
8.ウワバミソウ(花)
9.ヤブサメ(野鳥、囀り)
10.キシャヤスデ(節足動物)

箱根PV 原田


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