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箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2018年4月27日

今日は良い天気でビジターさん14名に参加いただき、パークボランティア10名、合計24名のミニ観察会でした。本日のテーマは動物の様に雌雄が分かれた花を咲かせる単性花を持つ植物です。単性花には二つのタイプがあります。ひとつは雄花と雌花が一つの株に咲くタイプ(雌雄同株)、株によって咲く花の雌雄が異なるタイプ(雌雄異株)です。動くことの出来ない植物は沢山の異性と出会うことが出来ない。そのため、遺伝子の多様性を保つために様々な工夫をしています。雌雄を持つことも工夫の一つでしょう。両生花の場合は移動する昆虫による受粉も工夫の一つでしょう。いかにして子孫を残かの工夫は複雑です。そのようなことを頭の片隅にいれてビジターセンター周辺で雄花、雌花を見分ける観察会をスタートしました。

アオキ
雌雄異株。シカが大好きです。VC周辺ではそれほどはないが箱根でもかなり食べられている場所もあります。
雄花は雄しべ4個、中央に退化した柱頭がある。下の写真は雄花。
アオキ雄花VC180427
雌花は雄しべが退化して無い。下の写真は雌花。
アオキ雌花VC180427

クロモジ
雌雄異株。樹皮に黒い斑点がある。殺菌効果もあり和菓子の楊枝に使われていた。良い香りがしてリラックスする効果がある。
雌花は雌しべが退化しているが下の雌花の写真ではよく分りません。
クロモジ雌花VC180427
下の写真は雌花
クロモジ雄花VC180427

ウリハダカエデ
雌雄異株。雌花は見つからなかった。名の由来は樹皮が暗緑色で、マクワウリの実に似ているため。
雄花は細長い総状花序を作る。雌しべが退化している。下の写真は雄花。
ウリハダカエデ雄花VC180427

ハナイカダ
雌雄異株。名の由来は葉の真ん中についた花を筏に見立てたことによる。別名はヨメノナミダ(嫁の涙)。ヨメノナミダ(嫁の涙)と言われるようになった理由には物語があると思います。興味のある方は調べてください。
雄花は数個が束状につく。雌花は通常1個。下の写真は雄花の蕾。
ハナイカダ雄花VC180427

ミツバアケビ
雌雄同株。雄花は多数、雌花は通常は1~3個つく。アケビが5出複葉だが、ミツバアケビは3出複葉。
ミツバアケビVC180427

シロヤシオ
葉が開くと同時に純白の花を1~3個つける。葉が5枚輪生するのでゴヨウツツジ、老木になると木肌が松にそっくりなのでマツハダの別名を持つ。1枚の花弁の根元に緑色のつぶつぶがあるのは虫を呼ぶためとか。
シロヤシロVC180427

ジロボウエンゴサク
よく似た花にムラサキケマンがあるが、花の色が淡いピンク色、また葉の形が異なる。全草に有毒成分を含み、誤って食べると嘔吐などを惹き起します。 塊茎を乾燥したものが生薬「延胡索」。エンゴサクは 「延胡索」を日本読みしたもの。
ジロボウエンンゴサクVC180427

ツボスミレ
坪とは庭のことで、庭に生えるスミレのこと。 ごく小型で、長く茎を出し、白い花をつける。 この形が孫の手に似た形をした仏具の如意に似ていることから別名ニョイスミレ。
ツボスミレVC180427

ヒメツチハンミョウ
触ると腫れたり、水ぶくれが出来る危険な虫。翅は退化して飛べない。謎だった生態を調べたのはあの有名なファーブル。幼虫はハナバチの仲間にしがみついて、巣に運ばれ、そこでハチが集めた花粉、蜜を横取りして成長する。幼虫は草に登ってハナバチが来るのを待つのでとてもハナバチの巣にたどり着くものは少ない。そのため沢山の卵(約5,000個)を産む。写真は雌で卵を沢山持っているのでお腹が膨らんでいる。
ヒメツチハンミョウVC180427

本日のトップ10

1.アオキ(雌花、雄花)
2.ハナイカダ(雌花、雄花)
3.クロモジ(雌花、雄花)
4.アケビ(雌花、雄花)
5.ウリハダカエデ(雄花)
6.コクサギ(雄花)
7.ジロボウエンゴサク
8.レンジャク(野鳥)
9.オオルリ(野鳥)
10.ヒメツチハンミョウ(昆虫)

箱根PV 原田
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