浅間山手前から千条の滝に下る道に入るとツルシキミの赤い果実、キッコウハグマが沢山咲いていました。
キッコウハグマ キク科 モミジハグマ属
葉柄の長い葉が茎の下に集まっている多年草。葉は五角形で両面には毛がみられます。この葉の形を亀の甲羅に見たてたとか?花冠は細く切れ込んだ小花が3個集まっている。条件が悪いと花は見られず閉鎖花になってしまいます。

ヤマラッキョウ ネギ科 ネギ属
尾根道の草原に見られる。栽培種で中国産のラッキョウに似ているところからつけられた名前。葉は線形。花は茎頂に紅紫色で散形状に付き、雄しべは花被片より長く出ている。

リンドウ リンドウ科 リンドウ属
秋の代表的な花のようなリンドウが今年は日差しに花が沢山開いていました。葉は対生で先は尖っており3本の葉脈があります。花は茎の上部に咲きます。花冠は青紫色で5裂しています。

リュウノウギク キク科 キク属
この花が咲くと今年の花も終わりの時期です。今年はすでに花弁がピンク色になっている花も見られました。葉は互生で裏面の白い毛をルーペで観察。花は茎の先に付き舌状花は白色で中心の頭状花は黄色です。鷹巣山の手前では群れて咲いていました。

センブリ リンドウ科 センブリ属
茎はやや紫色をして葉は線形で対生で先が尖っています。白色の花は深く切れ込み5裂し目立たない筋が見られます。花冠の基部に長い毛と蜜線があります。千回煎じて振り出しても苦味が残ると言われているところから付けられた名前。

ヤブコウジ サクラソウ科 ヤブコウジ属
常緑の小低木。高さ10cmから25cmほど。細くて長い匍匐する茎がある。茎の上部に対生した葉が輪生状につきます。冬に赤い実が目立ちます。最近、湯坂路では少なくなってきました。

ヤマユリ ユリ科 ユリ属
豪華に咲いていたヤマユリの果実です。この果実を揺らすと隙間から翼のある種子が風に流れるように散ってゆきます。
神奈川県の花です。ヤマユリのポリネーターはアゲハチョウやスズメガの仲間と言われています。

オオハナワラビ ハナヤスリ科 ハナワラビ属
冬に見られるハナワラビの仲間。少し湿った林下に見られます。沢山見られたオオハナワラビが最近少なくなっています。
栄養葉は長さ10cm~20cmで胞子葉は地表に近くで分枝し柄は15cm~35cmで胞子のう穂は10cmで栄養葉よりも長い。

テンナンショウの仲間 サトイモ科
花の少なくなった湯坂路ではテンナンショウの赤い実があちこちで目立ちます。この株は雌株だったので実が出来ました。この仲間は雄から雌に性転換することで有名な植物です。まだ青い実が見られます。。全草毒がありますがイモ状の地下茎は特に有毒だそうです。

ヒイラギ モクセイ科 モクセイ属
集合場所に木へんに冬と書くヒイラギに白い花が咲いていました。この木は大きな木で葉に刺のような鋸歯はなく丸く、かなり古い木のようです。昭和55年、まだ皇太子妃だった美智子妃殿下の「柊の老いし一木は刺のなき全縁の葉となりたるあわれ」の御歌を思いだしました。

クサギカメムシ カメムシ科
このカメムシは普通に見られるようですが今回初めて目にすることが出来ました。メンバーに教えていただき出会いました。幼虫はスギ、ヒノキの球果のようです。この虫には悪臭があるようです。

本日のトップ10
1、 キッコウハグマ
2、 リンドウ
3、 センブリ
4、 リュウノウギク
5、 ツルウメモドキ
6、 ムラサキシキブ
7、 ツルシキミ、
8、 コミネカエデ
9、 ヒメツチハンミョウ
10、 タンザワフキバッタ
報告者:箱根 PV 山本
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