FC2ブログ

箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

ビジターセンター周辺自然情報 2020年11月27日

紅葉も終わりかけ、木々の葉がだいぶ落ちています。静寂でゆっくり箱根の自然を楽しめるのもこの季節です。本日は、パークボランティア7名が参加し、自然学習路から野鳥小屋周辺の自然情報を収集しました。

マユミ ニシキギ科 ニシキギ属
マユミ VC20201127
園地のいろいろな所でマユミの果実が見られます。果実は4つに割れて、赤い仮種皮をかぶった種子がぶら下がっています。鳥にとってはごちそうですが、人が食べると有毒と言われています。

タイアザミ キク科 アザミ属
タイアザミ VC20201127
この季節、花は少ないです。タイアザミがひっそりと咲いていました。

ネジキ ツツジ科 ネジキ属
ネジキ冬芽VC20201127
ネジキの冬芽はきれいな赤色をしています。仮頂芽は帽子のような形で、2枚の芽鱗に包まれています。コクサギ、ザイフリボクとともに三大美芽と呼ばれることもあります。

ネジキは成長すると幹がねじれてくるのが特徴でここから名前がつけられました。樹幹が縦に裂け螺旋状にねじれています。
ネジキ1

クロモジ クスノキ科 クロモジ属
クロモジ冬芽 VC20201127
クロモジはもう葉が落ちて、自然学習路のあちらこちらで冬芽が目立ちます。長い水滴形が葉芽で、2~3枚の芽鱗に包まれています。葉芽の基部に2~4個つくタマネギ形が花芽です。

サンカクヅル ブドウ科 ブドウ属
サンカクヅル紅葉 VC20201127
今年は残念ながらいつものようなサンカクヅルの見事な紅葉や、たわわに実る果実をほとんど見ることはできませんでした。しかし今日は、葉は残り少なかったですが、鮮やかな最後の紅葉を見ることができました。

サルトリイバラ サルトリイバラ科 サルトリイバラ属
サルトリイバラ VC20201127
このところあまり見ることがなかったサルトリイバラの赤い果実を見つけました。赤い実は輝いて美味しく見えますが、哺乳類の大部分は赤い色を識別できません。唯一赤い色を識別出来るのはサルの仲間(人間を含む)といわれています。

ツグミ ツグミ科
ツグミ VC20201127
野鳥小屋近くのシナサワグルミの大きな木にツグミの群れが飛来して、ツルウメモドキの実を食べていました。

マヒワ アトリ科
マヒワ VC20201127
同じ木にマヒワも飛来して来て、ツグミとマヒワの大混群を見ることができました。感激です。それぞれ10羽以上はいたでしょうか。マヒワは、頭が黒くて胸が黄色いのが雄で、胸の縦縞が目立つのが雌です。

ツルウメモドキ ニシキギ科 ツルウメモドキ属
ツルウメモドキ VC20201127
ツグミが食べていたツルウメモドキです。黄色と朱赤の対比がとても美しいです。ツルウメモドキはつる性植物で、シナサワグルミの高い梢の上までよじ登っていました。

ワタムシの仲間 カメムシ目(半翅目) アブラムシ上科
ワタムシの仲間(着地) VC20201127
体の表面に白いろう物資を身に着け、飛翔時に白い綿くずが空中に飛んでいるように見えるのでこの名前があります。ワタムシの仲間が漂いながら一時の休息のために小枝にとまり、すぐに飛翔していきました。VC周辺では毎年この時期にこのワタムシの仲間が現れ、雪のような白さで冬の到来を知らせています。

本日のトップ10
1.  ツルウメモドキ  果実
2.  サルトリイバラ  果実
3.  マユミ  果実
4.  サンカクヅル  紅葉
5.  ネジキ  冬芽
6.  クロモジ  冬芽
7.  マヒワ  野鳥小屋付近に群れ飛来
8.  ツグミ  野鳥小屋付近に群れ飛来
9.  ワタムシの仲間 小枝に休憩・飛翔
10. シカの食痕 アオキ、ツツジの先端

箱根PV  高橋


スポンサーサイト



金時山自然情報 2020年11月12日

久し振りに晴れた金時山でした。しかし、頂上の眺望は良くなく富士山は雲の中でした。今年の紅葉は早いようで、金時山もピークは過ぎていましたが、コミネカエデが綺麗でした。カマツカ、メギ、サルトリイバラなどは赤い実を沢山付けていました。赤色は目立つので実を鳥や動物に運んでもらうのでしょう。

リンドウ              (リンドウ科)
分岐点付近で沢山見ました。山野に生える多年草。根は古くから健康胃剤に使用されています。名前の由来は熊胆よりも苦く、竜の肝に似ることによります。    
リンドウ金時201112

コミネカエデ           (カエデ科)
金時山から長尾山までの稜線が見頃です。この赤さは群を抜いて鮮やかです。名前は花がミネカエデの花より小さいからで、葉が小さいわけではない。
コミネカエデ金時201112

ヤマボウシ           (ミズキ科)
分岐点付近が見頃です。ミズキの仲間です。ハナミズキと一緒で紅葉が綺麗です。箱根はヤマボウシの日本一の名所と言われています。
ヤマボウシ金時201112

オトコヨウゾメ         (スイカズラ科)
分岐点付近にありました。名前のヨウゾメは ガマズミ類のことです。この実は苦くて食べられないので「男」と付けたと言われています。
オトコヨウゾメ金時201112

クサボタン           (キンポウゲ科)
分岐点付近に有りました。種の綿毛は、初めは輝く糸のような毛をつけてますが、だんだん鳥の羽のようになり最後はフワフワの綿毛の様になります。
クサボタン金時201112

カマツカ            (バラ科)
実は赤く熟し、鳥がよく食べます。鎌の柄に使用されていた様でカマツカの名前があり、別名でウシゴロシ(牛殺し)の名前があります。材が丈夫で硬いためです。
カマツカ金時201112

メギ              (メギ科)
乙女峠付近にありました。液果で真っ赤に熟しています。洗眼薬にしたところからメギ(目木)の名前があります。刺が多いので
別名、コトリトマラズですが鳥は上手に食べるようです。
メギ金時201112

マユミ             (ニシキギ科)
長尾山周辺にありました。名前の由来は枝がよくしなるので、弓を作ったことによる。実は多くの種類の鳥が好んで採食します。
マユミ金時201112

サルトリイバラ        (ユリ科)
麓にありました。赤い実はくすんだように見えます。つる性半低木で名前の由来は茎に棘が有り、それに猿がひっかかるとか。
関西以西ではこの葉を用いて餅を作った。
サルトリイバラ金時201112

スミレの仲間        (スミレ科)
頂上付近にありました。何のスミレの果実かなとみていた時、真珠色の種がはじけました。面白い戦略で実を運ぶのは驚きでした。
何のスミレでしょうか?
××スミレの実

本日のトップ10
①リンドウ       満開
②コミネカエデ    紅葉
③ヤマボウシ     紅葉
④オトコヨウゾメ   紅葉
⑤クロモジ       紅葉
⑥クサボタン     果実
⑦カマツカ       果実
⑧マユミ        果実
⑨メギ          果実
⑩サルトリイバラ   果実

箱根PV   原田育生

ビジターセンター周辺自然情報 2020年11月13日

ここ数日の冷え込みで箱根の紅葉が進み、山々の木々が紅葉の真っ盛りです。パークボランティア9名が参加し、花の広場、子供の広場、自然学習路の自然情報を収集しました。晴れて暖かく絶好の観察日和でした。

オオモミジ ムクロジ科 カエデ属
オオモミジ紅葉 VC20201113
どんな大変な状況でも自然は変わることなく季節は巡ってきます。今年もまたオオモミジの圧巻の紅葉を見ることができました。

イロハモミジ ムクロジ科 カエデ属
イロハモミジ VC20201113
花の広場ではイロハモミジも真っ赤に紅葉しています。

ナミテントウ テントウムシ科
ナミテントウ VC20201113
ナミテントウがイロハモミジの上で休息中でした。

ニシキギ ニシキギ科 ニシキギ属
ニシキギ VC20201113
ニシキギは、紅葉と鮮やかな朱赤の果実(仮種皮)が同時に見られます。 ニシキギの紅葉は、ビジターセンター園地に毎年やってくる晩秋の風景です。

子供の広場展望台からの外輪山です。外輪山の山肌が赤や黄色に染まり始めています。赤く紅葉する木々と黄色く黄葉する木々が混在するからこそ見られる箱根の秋の風景です。
外輪山紅葉 VC20201113

クロモジ クスノキ科 クロモジ属
クロモジ VC20201113
自然学習路では冬芽を付けたクロモジが黄色く色づいています。派手さはありませんが、澄んだ黄色でひっそりと黄葉していて、とても美しいです。

コナラ ブナ科 コナラ属
コナラ黄葉 VC20201113
コナラも黄色や赤茶色に黄葉しています。黄色の葉に緑色や褐色が混じりあい、青空の中で輝いて見えました。

シロヨメナハナフクレフシ 虫えい(虫こぶ)
シロヨメナハナフクレフシ VC20201113

シロヨメナハナフクレフシ-2 VC20201113
シロヨメナの花のすぐ傍に丸い塊が付いていました。これは、シロヨメナの花にタマバエの仲間が形成する虫えいで、不整形な塊状に肥大します。虫えいは頭状花単位で形成され、おもに花床から小花の基部が肥大癒着しているように見られました。

キタテハ チョウ目 タテハチョウ科
キタテハ VC20201113
キタテハが、ススキの葉の上で日光浴していました。キタテハは成虫で越冬します。

シカの角の研ぎ痕
シカの角研ぎ跡 VC20201113
シカの角研ぎ痕がありました。上側に研いだ木屑が残っているので、シカは下から上へと角を研いでいると思われます。

ヤマボウシ ミズキ科 ミズキ属
ヤマボウシ VC20201113
ビジターセンター入り口近くのヤマボウシの紅葉は見頃を迎えています。

本日のトップ10
1.  オオモミジ  紅葉
2.  イロハモミジ  紅葉
3.  コナラ  黄葉
4.  ニシキギ  紅葉と果実
5.  リンドウ  花
6.  キッコウハグマ  花
7.  ツルリンドウ  果実
8.  エナガ  野鳥 飛翔
9.  キタテハ  昆虫
10. シロヨメナハナフクレフシ  虫えい

箱根PV  高橋


【仙石原】2020年11月14日(土)

 快晴に恵まれて、紅葉の綺麗な生情報でした。

 リンドウやツルリンドウが多くありました。

 気温18度、温湯20度。


<参考>
本日の観察ベスト 10

1 カエデの紅葉/見頃
01_カエデの紅葉



2 フユノハナワラビ/胞子
02_フユノハナワラビ



3 コブシ/つぼみ(冬芽)
03_コブシ



4 クサボケ/実
04_クサボケの実



5 大涌谷の噴煙/いつもより少なめ
05_大涌谷の噴煙



6 センブリ/咲き終わりの花
06_センブリ



7 ミツバアケビ/実
07_ミツバアケビの実



8 リュウノウギク/花盛り
08_リュウノウギク



9 ツルリンドウ/実
09_ツルリンドウの実



10 沼田場(ヌタバ)/イノシシやシカの足跡も確認
10_沼田場




箱根PV 仙石原担当 T.K
 

2020年11月11日芦ノ湖西岸コース自然情報

天候晴れ気温9℃参加PV5名環境省職員1名の計6名と、芦ノ湖西岸コースとしては久々の大人数での自然情報です。
箱根町港を8時45分に出発、芦ノ湖上には、オオバン、ヒドリガモ、カイツブリ等の水鳥が到来していました。付近ではカワセミやノスリの姿も見えました。

箱根町港付近の水鳥
芦ノ湖水鳥 西岸 20201111


足を進めると、キンクロハジロ、ホシハジロ、カンムリカイツブリの群れの他、マガモ、ハジロカイツブリ等の姿も確認できました。
VC情報によると、マガモは今シーズン初確認とのことです。

マガモ カモ科
雌雄異色でアヒルの祖先です。
主に植物性のものを食べます。

マガモ 西岸 20201111


ホシハジロの群れ

ホシハジロ 西岸 20201111


キンクロハジロの群れ
キンクロハジロ 西岸 20201111


陸鳥としては、エナガの群れがコース上で賑わっていたほか、アオジやジョウビタキの声も聞こえていました。

紅葉とエナガ
エナガ 西岸 20201111


植物としては、リュウノウギクやキッコウハグマが盛りを迎え、深紅のツルリンドウの果実もコース全般を彩っていました。
また紅葉が見頃を迎え、コアジサイやクロモジの紅葉が印象的な小春日和の芦ノ湖西岸コースの自然情報収集となりました。
湖尻水門到着15時45分、出会ったハイカー19名です。

コアジサイの黄葉
コアジサイ 西岸 20201111


ハジロカイツブリ カイツブリ科
羽の内側が白いところから、その名が付きました。
潜水して捕食するため、一度潜るとなかなか出てきません。
ミミカイツブリとよく似ています。雌雄同色。
ミミカイツブリ 西岸 20201111


ノスリ タカ科
トビと似ておりますが、見分け方としては、風切り羽の外側が5枚のものがノスリ、6枚のものがトビ。
他には尾が扇形のものがノスリ、バチ形がトビになります。

ノスリ 西岸 20201111


キッコウハグマ キク科
3つの花が重なり合って、1つの花に見えます。閉鎖花が多く見られた今シーズンでしたが、11月に入り無事に開花し、コース上を彩っていました。

キッコウハグマ 西岸 20201111


ツルリンドウ リンドウ科
美しい深紅の果実はいつ見ても心が癒やされます。
リンドウ同様に胃薬として用いられます。

ツルリンドウ 西岸 20201111


リュウノウギク キク科
秋の終わりを告げる野菊です。盛りを過ぎるとピンク色に変化していきます。

リュウノウギク 西岸 20201111

ノササゲ マメ科
花は黄色ですが、果実は紫色。
マメ科のつる性植物で、花言葉は「甘い乙女心」。
ノササゲ 西岸 20201111

本日のトップ10
① キッコウハグマ 花
② ツルリンドウ 果実
③ 紅葉(コアジサイ・クロモジ等)
④ ハジロカイツブリ 姿
⑤ マガモ 姿
⑥ リュウノウギク 花
⑦ エナガ 姿
⑧ ノスリ 姿
⑨ ノササゲ 果実
⑩ 動物の糞(イノシシ・シカ・テン)

箱根PV 段