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箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

2020年10月25日(日) 秋日和の芦ノ湖東岸

素晴らしい秋空の下での絶好の観察日となりました。
出発時VC前の気温は10℃。本日の参加者は5名。

湖面に何艘ものボートが浮かぶ穏やかな芦ノ湖。
宝石のように輝く色鮮やかな草木の果実。
青空に映える紅葉。

箱根の秋を満喫致しました。

*~*~*~*~*


ツルリンドウ (リンドウ科 ツルリンドウ属)
瑞々しくつややかな真っ赤な液果。ツルリンドウの果実との出合いは、
この時期の山歩きの楽しみのひとつです。
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シラキ (トウダイグサ科 シラキ属)
美しく紅葉するシラキの葉形はカキノキの葉によく似ています。樹皮が白味がかっているのがシラキの名の由来とされます。
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ヤブムラサキ (シソ科 ムラサキシキブ属)
ムラサキシキブに似ていますが、比べると全体に星状毛が多く触るとビロード状でふわふわしているので簡単に見分けられます。
秋空に映える果実はてとても美しい。属名と種小名の意味は「軟毛のある美しい実」。まさに名は体を表します。
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ヒメノキシノブ (ウラボシ科 ノキシノブ属)
樹幹や岩上の苔むしたようなところに生える着床シダ。ふと見上げると樹幹にびっしりと着床していました。
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ヤマホロシ (ナス科 ナス属)
液果は真っ赤に熟します。爽やかな花も魅力的で園芸店で見かける事もあります。繁殖力旺盛な植物。東岸で見かけたのは初めてです。
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セキヤノアキチョウジ(シソ科 ヤマハッカ属)
毎年、この花に出合えるのを楽しみにしています。今年の観察日は花期とぴたりと合いました。
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ナギナタコウジュ(シソ科 ナギナタコウジュ属)
片側に並ぶ反り返った花穂がナギナタに似ているのが名の由来です。シソ科特有の強い香りが特徴で、花が終わった種子の頃の香りが一番強いと言われます。
コウジュは漢字では香需。漢方の生薬名で全草を乾燥させて使い、口臭予防、発汗、解熱等の効能があるそうです。
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芦ノ湖 3景

湖尻木道奥の小さな砂浜
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穏やかな芦ノ湖
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水陸両用車 「NINJYA BUS」
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ヤクシソウ(キク科 オニタビラコ属)
&リュウノウギク(キク科 キク属)
リュウノウギクは秋の終わりを告げるキク。葉や茎に樟脳のような香りの揮発油が含まれ、葉を揉むとよい香りがします。
ヤクシソウは葉の形が薬師如来の光背に似ているのが名の由来と言われます。これらの花が咲き始めると、いよいよ秋の深まりを感じます。
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トップ10
①セキヤノアキチョウジ(花) 
②ナギナタコウジュ(花) 
③アキノキリンソウ(花)
④シラキ(紅葉)
⑤サラシナショウマ(花)
⑥ヤマホロシ(果実)
⑦リンドウ(花) 
⑧ヤブムラサキ(果実)
⑨リュウノウギク(花)
⑩シロヨメナ(花)

箱根PV 藤城
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ビジターセンター周辺自然情報 2020年10月23日

本日は、朝から雨が強くなったり弱くなったり、雨の中の自然観察でした。パークボランティア9名が参加し、神奈川県事務所付近、子供の広場、自然学習路、花の広場の自然情報を収集しました。

本日は、ハナタデとイヌタデ、フユノハナワラビとオオハナワラビなど、似たものの比較観察や、吾亦紅や亀甲白熊など普段カタカナで表記している花々について漢字表記による名前の由来などを勉強しながら歩きました。

シロバナイナモリソウ アカネ科 イナモリソウ属
シロバナイナモリソウ実 VC20201023
花期の長いシロバナイナモリソウもいよいよ実になりかけていました。萼が良く目立ちます。

ナギナタコウジュ シソ科 ナギナタコウジュ属
ナギナタコウジュ VC20201023
県事務所道路側にナギナタコウジュが咲き始めました。花は花穂の片側へ向いて付き、反対側には苞が並んで付きます。
名前のコウジュ(香薷)は中国の薬草の名前です。わずかに香りがしますが、好き嫌いのある香りです。

リンドウ リンドウ科 リンドウ属
リンドウ VC20201023
雨の中、ほとんどのリンドウは花は閉じていましたが、数輪だけ開いている花がありました。上に向いて咲く花は雨が降ると花は閉じます。リンドウは、ビジターセンター周辺のいろいろな所で今見頃です。

センブリ リンドウ科 センブリ属
センブリ VC20201023
センブリも上を向いて咲く花なので閉じていました。センブリは発芽した芽がそのまま越冬し翌年の秋に花をつける2年草です。2cmほどの小さな花ですが上品で高貴さが感じられる花です。

キッコウハグマ
キッコウハグマ VC20201023
キッコウハグマは閉鎖花となることが多いです。今年初めて、県事務所道路側で白い花(開放花)を観察することができました。キッコウハグマは漢字表記では「亀甲白熊」です。「亀甲(きっこう)」は葉が五角形なので亀の甲羅に見立て、「白熊(はぐま)」とは、ヤクの尾の毛でつくった、兜や槍の白い飾りや僧が使う払子(ほっす)に使われる飾りのことを言います。

アキノキリンソウ キク科 アキノキリンソウ属
アキノキリンソウ VC202021023
雨の中、園地のいろいろな場所でアキノキリンソウの鮮やかな黄色が目立って咲いていました。

アキノキリンソウミフクレフシ 虫えい(虫こぶ) 
アキノキリンソウミフクレフシ VC20201023
アキノキリンソウに虫えいが形成されていました。この虫えいは、アキノキリンソウミフクレフシと言い、アキノキリンソウの花床や小花の基部が肥大癒着して緑色の球形に形成されたものです。虫えい上部の小突起群は、筒状花などの花被片の名残といわれています。何とも美しく不思議な形状です。

リュウノウギク キク科 キク属
リュウノウギク VC20201023
リュウノウギクは、箱根では一番遅く咲き始める晩秋の野菊です。白い花が霜にあたり、だんだんと紅みを帯びてきます。葉がグローブのような形に見えます。

ニシキギ ニシキギ科 ニシキギ属
ニシキギ実 VC20201023
ニシキギは、実が裂けて、果実の上のベレー帽のような果皮と、鮮やかな朱赤の仮種皮が見頃で美しいです。ビジターセンター園地に毎年やってくる秋の箱根の風景です。

フユノハナワラビ
フユノハナワラビ VC20201023
フユノハナワラビが落ち葉の中からあちらこちらで出ていました。フユノハナワラビは葉が丸めで鋸歯が粗いのが特徴です。

オオハナワラビ
オオハナワラビ VC20201023
花の広場にはオオハナワラビも出ていました。オオハナワラビは、葉の全体が五角形の形で、鋸歯が鋭く尖るのでフユノハナワラビと見分けられます。

ケヤキ ニレ科 ケヤキ属
ケヤキ紅葉 VC20201023
ビジターセンターから道路を横断したところに大きなケヤキがあります。今年もケヤキの紅葉が始まりました。毎年この木の紅葉を楽しみにしています。アブラチャンやクロモジも紅葉が始まり、そろそろ箱根も本格的な紅葉の季節を迎えます。

本日のトップ10
1.  センブリ  花
2.  リンドウ  花
3.  キッコウハグマ  花
4.  アキノキリンソウ  花
5.  ナギナタコウジュ  花
6.  マツムシソウ  花
7.  ハナワラビ (フユノハナワラビ、オオハナワラビ)
8.  ニシキギ  果実
9.  ケヤキ  紅葉
10. アキノキリンソウミフクレフシ  虫えい

箱根PV 高橋


2020年10月24日「芦ノ湖水門と歴史を訪ねて」行事PV自主研修兼黒岳自然情報

本日は新型コロナの影響で中止となった、黒岳コースの行事である「芦ノ湖水門と歴史を訪ねて」のPV自主研修を兼ねた自然情報収集を行いました。
天候は晴れ。気温13℃。参加PV9名です。
普段の自然情報と異なり、リーダーによる見所においてのポイント解説も行いました。

昭和天皇皇后陛下お手植えヒノキでの解説
研修 黒岳 20201024

一部移設保存されている旧湖尻水門ゲートの解説
研修2 黒岳 20201024

深良水門についての解説
研修3 黒岳 20201024

中央火口丘や眺望についての解説
研修4 黒岳 20201024




自然情報は、深良水門までの芦ノ湖西岸コースは行わず、湖尻峠より行いました。
湖尻峠より先はコース全般においてセンブリ、リンドウ街道。序盤はマツムシソウやリュウノウギク、黒岳頂上付近ではハコネトリカブトが彩っていました。また、ガマズミやマユミの果実もたわわに実っていました。

センブリ リンドウ科
胃薬として有名。千回振ってもまだ苦いことが名前の由来。花びらが4枚のものと5枚のものの2種類が見られました。
センブリ 黒岳 20201024


リンドウ リンドウ科
こちらも胃薬として利用されます。
県内では平野部を除く山地部の全域で見られます。
リンドウ 黒岳 20201024

マツムシソウ スイカズラ科
皮膚病の薬として利用されることもあります。
秋の訪れを告げる花で、マツムシ(スズムシ)の鳴く頃に咲くことから、この名が付きました。
マツムシソウ 黒岳 20201024


リュウノウギク キク科
野菊のでは最後に咲き、咲き始めは花が白ですが、徐々に赤みを帯びていきます。
血液循環促進効果があり、入浴剤や湿布薬の原料として利用されることもあります。
蚊取り線香のような香りがします。
リュウノウギク 黒岳 20201024

ヤマラッキョウ ヒガンバナ科
山に生えるラッキョウという意味です。食用にもなります。
この花が咲き終わると、季節は秋から冬へと変わったと感じます。
ヤマラッキョウ 黒岳 20201024


アキノキリンソウ キク科
別名のアワダチソウは、花が泡立つように咲くことが由来です。
色鮮やかな黄色がコースを彩っていました。
アキノキリンソウ 黒岳 20201024

ハコネトリカブト キンポウゲ科
ヤマトリカブトの変種。ヤマトリカブトとの大きな違いは、葉の切れ込みが鋭いところです。
色鮮やかな紫の花は、そろそろシーズンを終えようとしていました。
ハコネトリカブト 黒岳 20201024

タテヤマギク キク科
フォッサマグナ要素の植物で、富士火山帯にのみ見られる植物です。県内では箱根と丹沢近辺で見られます。葉が上部と下部で異なる形をしており、頭花はまばらな散房状で不均等に付きます。名前の由来は諸説ありますが、富山県の立山連峰から来ているわけではありません。
タテヤマギク 黒岳 20201024

シロヨメナ キク科
野菊の一種で、箱根では各地で群落が見ることができます。
シロヨメナ 黒岳 20201024


芦ノ湖展望公園では通りがかったところでちょうど雲が切れ、そこから白みを帯びている富士山がうっすらと顔を出してくれました。
その瞬間に芦ノ湖を見ていた観光客が皆富士山の方向へ振り向いていました。
富士山 黒岳 20201024
芦ノ湖展望公園 黒岳 20201024


湖尻水門への下りでは、トンボソウや真っ赤なツルシキミの果実、オオカサゴケ、フユノハナワラビなどが見ることができました。

オオカサゴケ ハリガネゴケ科
オオカサゴケ 黒岳 20201024


14時20分VC到着。
天気の良い一日で、久々に多くの参加者がおり、充実した自主研修兼自然情報収集となりました。

☆本日のトップ10☆
①センブリ
②リンドウ
③マツムシソウ
④リュウノウギク
⑤ヤマラッキョウ
⑥アキノキリンソウ
⑦ハコネトリカブト
⑧タテヤマギク
⑨シロヨメナ
⑩オオカサゴケ

箱根PV 段

2020年10月14日芦ノ湖西岸自然情報

気温13℃(箱根町港)、天候曇り、PV3名での自然情報収集となりました。
植物は日本を代表する野菊である、シロヨメナとノコンギクが花盛り。西岸コースの特徴の一つであるシロヨメナの大群落は昨年ほどではありませんが、今年も見ることができました。
シロヨメナ キク科
シロヨメナ 201014 西岸

ノコンギク キク科
ノコンギク 201014 西岸


キク科としては他にコウヤボウキも見られました。
名前の由来は、高野山でコウヤボウキの茎を束ねて箒の材料としたことに由来しています。
野菊とは異なり、樹木の分類になります。

コウヤボウキ 201014 西岸


この時期の西岸コースを彩る花の一つ、アケボノソウが咲き始めていました。
芦川集落や深良水門付近で小さな群落があるほか、各所に点在しています。

アケボノソウ リンドウ科
花の形が星形に、花びらの模様が星に見えるところがチャームポイントです。

アケボノソウ 201014 西岸


リンドウ科としては他に、リンドウが咲き始めていましたが、天候の影響か、花は開いていませんでした。
ツルリンドウは各所において深みのある赤い実が目立っていました。

タデ科のアキノウナギツカミ、ハナタデ、イヌタデ、ミゾソバも見頃を迎え、ミズヒキやミヤマタニソバは実へと変化していました。
特にミゾソバは多く見ることができました。葉の模様から別名が「ウシノヒタイ」となっています。

ミゾソバ タデ科
ミゾソバ 201014 西岸


ユリ科のホトトギスは咲き終わりに近い感じでしたが、各所において観察できました。

野鳥類としては水鳥の到来はしていませんでした。
陸鳥はメジロと特定外来種のガビチョウとソウシチョウが木の実を啄んでいるところやオオルリの落下巣を観察できました。
メジロがヌルデの実を食べているところを見上げていると、上空からヌルデミミフシが落下して割れて、中で成長していたヌルデシロアブラムシを大量に観察できました。
ヌルデの葉にヌルデシロアブラムシが原因で形成され、中で成長した形成者の子孫が10月頃に外へ飛び出し、コケ類へ移住して越冬するようです。
日本では主に染料として使われていました。

ヌルデミミフシ(虫えい)とヌルデシロアブラムシ

ヌルデシロアブラムシ 201014 西岸


オオルリの落下巣

オオルリ 20201014 西岸


昆虫類では一見落ち葉にしか見えない、クロコノマチョウを見ることができました。
カメラのファインダーを一度外すと、落ち葉と同化して、撮影するのに苦労しました。
クロコノマチョウ タテハチョウ科

クロコノマチョウ 20201014 西岸



湖尻水門付近では重機で押しつぶされたと思われるアオダイショウの死骸がありました。
大きな個体と思われます。

アオダイショウ 201014 西岸


また、ツチアケビとナラタケも見ることができました。
共生関係にある両者を見ることができたのは収穫でした。

ナラタケ キシメジ科
ナラタケ 201014 西岸
ツチアケビ ラン科
ツチアケビ 201014 西岸


15時45分湖尻水門到着。
9日には台風14号襲来に備えて、ゲートを全て開けての事前放流が行われていましたが、本日は全て閉じられていました。水位は普段より20㎝ほど低くなっていました。

トップ10
① シロヨメナ 花盛り・大群落
② アケボノソウ 咲き始め
③ ノコンギク 花盛り
④ ホトトギス 咲き終わり
⑤ ツルリンドウ 果実
⑥ ミゾソバ 花盛り
⑦ コウヤボウキ 花盛り
⑧ ヌルデミミフシ、ヌルデシロアブラムシ(ヌルデの葉に付いた虫こぶとその形成者であるアブラムシ)
⑨ クロコノマチョウ 昆虫
⑩ ナラタケ 菌類
箱根PV 段

ビジターセンター周辺自然情報 2020年10月9日

台風14号の影響で朝から雨が降り、10月上旬なのに気温11℃、とても寒い秋の箱根です。本日はパークボランティア6名で子供の広場、自然学習路、白百合台園地の自然情報を収集しました。

カマツカ バラ科 カマツカ属
カマツカ VC20201009
ビジターセンター周辺では今いろいろな秋の赤い果実を見ることができます。カマツカもその一つで、赤く熟した実を付けています。実の先端の黒い部分は萼が残ったものです。

ガマズミ
ガマズミ自然学習路 VC20201009
ガマズミも、園地のいろいろな場所でたくさんの赤い果実をつけています。今からしばらく見頃が続きます。

ニシキギ ニシキギ科 ニシキギ属
ニシキギ VC20201009
ニシキギは紅葉が進み、赤い実が付いています。実は裂けて、ベレー帽のような果皮と朱赤の仮種皮が現れます。毎年やってくる秋の箱根の風景です。

コマユミ ニシキギ科 ニシキギ属
コマユミ1VC20201009
コマユミも同じニシキギ科です。コマユミもベレー帽のような果皮が朱赤の仮種皮にちょこんと載っています。ニシキギは枝に翼が出ますが、コマユミは翼が出ません。

イタドリ タデ科 ソバカズラ属
イタドリ VC20201009
子供の広場ではイタドリが花を付けて、ススキと同じように秋の風情を感じます。こちらは雄株です。花からは雄しべがいくつも飛び出しています。

イタドリの雌株(雌花)はすでに種になっていました。
イタドリ♀VC20201009

テンニンソウ シソ科 テンニンソウ属
テンニンソウ VC20201009
テンニンソウは園地のあちらこちらで群落をつくって咲いています。花からは4本の雄しべと1本の雌しべが長く突き出しています。花はすでに実に変わりつつあります。

ヤマノイモ
ヤマノイモ VC20201009
ヤマノイモは雌雄異株です。雄花序は直立し、雌花序は葉腋から垂れ下がり白い花がまばらにつきます。葉腋には球芽(むかご)を作ります。むかごは地面に落ちると翌年の春に芽を出してヤマノイモとして育つます。

ヤマハッカ シソ科 ヤマハッカ属
ヤマハッカ白百合台 VC20201009
白百合台園地ではヤマハッカが紫色の花を咲かせて群生しています。ヤマハッカもまさに箱根の秋を感じさせる野草です。枝先に細長い花穂を出して青紫色の小さな唇形の花を付けます。

ツリガネニンジン
ツリガネニンジン VC20201009
ツリガネニンジンの花はすでに実に変わりつつあります。季節はどんどん進んでいきます。

ヨモギハムシ コウチュウ目 ハムシ科
ヨモギハムシ VC20201009
ヨモギハムシの体色は金銅色と青藍色があるといわれていますが、ヨモギの葉上で金銅色の個体を見つけました。秋雨が降り続く中、ヨモギの葉で辛抱強く耐えている姿を見て、「このハムシは成虫越冬する。」ということに納得しました。

キタキチョウ チョウ目 シロチョウ科
キタキチョウ VC20201009
このキタキチョウも成虫越冬します。夏には忙しそうにいろいろな花で吸蜜したり、地面で吸水する姿が見られますが、今日は子供の広場の草原で、落ちてくる雨粒にじっと耐えている姿を見つけました。

ガマズミの紅葉
ガマズミ紅葉 VC20201009
園地では少しずつ紅葉が進んでいます。野鳥小屋近くのガマズミはだいぶ紅葉しています。これからいろいろな紅葉が始まります。楽しみです。

本日のトップ10
1.  ガマズミ  果実
2.  ヤマハッカ  花
3.  ニシキギ  果実
4.  アキノキリンソウ  花
5.  テンニンソウ  花
6.  イタドリ  花、果実
7.  シロヨメナ  花
8.  エナガの群れ 野鳥
9.  アズマヒキガエル 両生類
10. ヨモギハムシ  甲虫類

箱根PV 高橋

【仙石原】2020年10月10日(土)→中止

2020年10月10日(土)の仙石原コースの自然情報観察は、降雨が予想されるため、2020年9月に続き、事前中止となりました。

 

2020年10月05日 湯坂路自然情報

新型コロナウィルスでの自粛と天気が悪かったのとで、今年度2回目、2か月ぶりの湯坂路自然情報です。メンバー7名でにぎやかに出発です。すっかり秋の様相を呈した湯坂路、風が寒く感じられます。日本の秋の代表的な植物であるキクの仲間のシロヨメナやノコンギク、シラヤマギクが咲いていました。また、ニシキギやガマズミ、ツルシキミの赤い実や、アケビの実がなっていました。虫たちは気温が低いせいか動きが鈍く、じっくりと観察することができました。

シロヨメナ(キク科シオン属)
20201005湯坂路シロヨメナ
湯坂路のあちらこちらで今が盛りと咲いていました。生息域が広く、低山や高原から高山まで見ることができます。ヨメナと名がついていますが、シオン属です。

ミツバアケビの実(アケビ科アケビ属)
ミツバアケビ実
道路沿いのミツバアケビのつるを辿っていくと実がたくさんなっていました。紫色に熟した実は、もう少しすると裂開して甘い香りをさせます。果肉の中に黒い種子がたくさん詰まっています。

ヤマハッカ(シソ科ヤマハッカ科)
20201005湯坂路ヤマハッカ
道沿いのあちらこちらで紫色の花を咲かせていました。ハッカと名前がついていますがほとんど香りはありません。湯坂路ではシロバナヤマハッカもあったのですが、今年はまだ出会っていません。

キントキヒゴタイ(キク科トウヒレン属)
20201005湯坂路キントキヒゴタイ
鷹巣山への上り道、ススキの生えている合間に咲いていました。箱根の各地で見られます。名の由来は箱根の金時山からですが、箱根の固有種ではありません。

サラシナショウマ(キンポウゲ科サラシナショウマ属)
20201005湯坂路サラシナショウマ1
鷹巣山付近でサラシナショウマが咲き始めていました。つぼみも多く、まだこれから楽しめそうです。白いブラシのような花は背が高く良く目立ちます。名の由来は、春先に若い葉をよくさらしてあく抜きしてから茹でておひたしにしたところから。

ツリバナ(ニシキギ科ニシキギ属)
20201005湯坂路ツリバナ1
千条の滝への下り道、見上げるとツリバナの赤い実がなっていました。5つに割れた実の先に朱色のタネをつけていて目立ちます。紅葉もきれいです。

ススキ(イネ科ススキ属)
20201005湯坂路ススキ
秋の七草の一つです。これからしばらく、仙石原だけでなく箱根のあちらこちらで穂が美しく風に揺れる様子が見られます。茅葺き屋根に使用するカヤはこのススキのことです。

ヤマアカガエル(アカガエル科)
20201005ヤマアカガエル
丸太の上にヤマアカガエルがいました。背面の鼓膜の後ろで曲がっている2本の筋が目立ちます。近づくと飛んでいき、落ち葉とまぎれてその姿はわからなくなりました。

イリモンガ(イリモンガ科)
イカリモンガ湯坂路201005
鷹巣山を下って行くと珍しいガに出会いました。翅を閉じて止まり昼間に活動しますが、チョウではなくてガの仲間です。

ホシベッコウカギバ(カギバガ科)
20201005湯坂路ホシベッコウカギバ
白い翅に黒い斑紋のあるカギバガ科の仲間です。メスの方が斑紋が薄く、オスより透明感が強く繊細で美しいです。

アサギマダラ(タテハチョウ科)
アサギマダラ
優雅に飛んでアザミの花にとまり、蜜を吸っていました。ゆっくり飛べるのは、幼虫時にガガイモ科の葉を食べアルカロイドを取りこみ、体内に毒を含んでいるからです。

フタスジヒラタアブ(ハナアブ科)
20201005湯坂路ハナアブの仲間
フタスジヒラタアブがアザミにやってきました。今の時期、アザミは虫たちのごちそうです。他にもいろいろな虫たちに出会うことができました。

シカの食痕
20201005湯坂路テンニンソ・ウシカの食痕
テンニンソウの花がシカにほとんど食べられていました。近年箱根でもシカが増えています。湯坂路でもテンニンソウに限らず、多くの植物にシカの食痕が見られます。

本日のトップ10
1 ツリバナ(実)
2 アケボノソウ(花)
3 シロヨメナ(花)
4 アサギマダラ(アザミの花で吸蜜)
5 イカリモンガ(葉の上)
6 ヤマアカガエル(丸太の上)
7 ススキ(花穂)
8 キントキヒゴタイ(花)
9 ヤマハッカ(花)
10オオハナワラビ(胞子葉)

箱根PV篠崎

芦ノ湖東岸自然情報 2020年9月20日

湖岸では薄日が差したものの霧雨と小雨に見舞われた一日でした。参加者5名、VC前での気温17℃。VC~箱根園までの東岸遊歩道の自然観察でした。
快晴の三日後に同コースを歩く機会がありましたので以下報告します。

ホトトギス (ユリ科 ホトトギス属)
例年、ホトトギスの群生を楽しめる神山通りですが、今年のホトトギスは元気がありません。
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初秋の芦ノ湖
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アキノウナギツカミ (タデ科 イヌタデ属)
毎年、湖尻の岸辺を彩るつる性の一年草です。可愛らしいコンペイトウ形のピンク色の花です
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アオハダ (モチノキ科 モチノキ属)
落葉高木で雌雄異株。薄い樹皮を剥くと緑色をしているのがアオハダの名の由来です。初夏に咲く花は地味ですが秋には真っ赤な果実をつけます。
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ノコンギク、シロヨメナ等の野菊がアザミと共に湖岸を彩っています。来月にはリュウノウギクも咲き、いよいよ花じまいとなります。
キントキシロヨメナ20171002_03

トップ10
①  ホトトギス (花) 
②  ツリフネソウ (花) 
③  ツルニンジン (果実) 
④  サラシナショマ (蕾)
⑤  シロヨメナ (花) 
⑥  トンボソウ (果実)
⑦  カクトラノオ (花、植栽)
⑧  ミツバアケビ (果実)
⑨  ミツバウツギ (果実)
⑩  ヤマホロシ (果実)

報告者 藤城

芦ノ湖東岸自然情報 2020年8月22日

出発時には気温が33℃とあがり今日も暑い一日となりました。本日の参加者は5名。東岸神山通リから駒ケ岳コースの観察です。
箱根園へ向かう途中、九頭竜神社坂下門前でゆったりと草を食むニホンジカに出合いました。

テンニンソウ (シソ科 テンニンソウ属)
山地の木陰に生える多年草。谷沿いの開けた場所ではよく群落をつくります。葉は対生。初秋、茎の先端に淡黄色の唇形花を密につけるのですが、最近はシカの食害が著しく、茎の先がちぎられている姿を見かける事が多くなりました。
テンニンソウP8221008

シシウド (セリ科 シシウド属)
一年性草木で日本固有種。よく見かける大型の野草で、草丈は人の背を超え2mにもなります。ウコギ科のウドに似るが硬くて食用にならず、せいぜい猪の食料としたのが名の由来と言われます。
シシウド

キオン (キク科 キオン属)
山地の草地に生える多年草。ハンゴンソウにも似ますがキオンはやや華奢で葉は切れ込みません。駒ケ岳山頂のキオンは増加の傾向にあり嬉しい限りです。
キオンP8220983

オヤマシモツケ (バラ科 シモツケ属)
シモツケの高山型といわれ高山の風衝地帯に生育します。箱根では、駒ケ岳、神山、金時山や湯坂道等で多く見られます。夏、枝先に散房花序をだし花の色は鮮やかな紅紫色です。
オヤマシモツケ

箱根神社奥宮
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ヤマホトトギス (シュロソウ科 ホトトギス属)
ホトトギスの仲間で多年草。茎には毛がほんど無く、生えて
いても少々です。花は茎頂や上部の葉腋に散房状に上向きに
つきます。花被点は斑点が大きく上半部が反り返るのがよく
似たヤマジノホトトギスとの違いです。
ヤマホトトギスP8220963

トップ10
①  ヤマホトトギス
②  ニホンジカ
③  トンボソウ
④  オヤマシモツケ
⑤  ホトトギス
⑥  ウツボグサ
⑦  マツカゼソウ
⑧  ハコネアザミ
⑨  ハコネギク
⑩  ヤマホロシ

報告者 藤城