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箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

2020年1月15日芦ノ湖西岸自然情報

2020年最初の芦ノ湖西岸コース自然情報収集。
未明までは雨模様だった今日の箱根。標高の高いところは薄ら白くなっていました。
箱根町港9時のスタート時の天候は晴れ。気温は2℃です。

芦ノ湖西岸コースは、2019年台風19号災害により、数箇所路盤流出があるため、湖尻水門~白浜ネット上では通行止になっています。
よって自然情報は、箱根町港~白浜桃源台~湖尻水門で行っております。
危険ですので通行止エリアには立ち入らないようお願いします。

参加PVは2名、多くの鳥たちに見送られて出発しました。
一番印象的だったのが、至近距離で見られたアオサギです。お気に入りの場所なのか、鳥には珍しく、案内看板が設置してありました。

アオサギ サギ科
202001西岸あおさぎ


スタートするとカワセミが目の前を通過。新年早々、幸せの青い鳥と出会えました。

季節柄、植物の観察は少ないため、普段より早いペースで進みました。

果実として観察できたものでは、ノイバラとサルトリイバラが多く印象的に残りました。

サルトリイバラ サルトリイバラ科
2018年度版神奈川県植物誌でユリ科からサルトリイバラ科に変更されました。
希にトゲの無いものがありますが、そちらは、トゲナシサルトリイバラという別の植物になります。

202001西岸サルトリイバラ


冬の花の代名詞、オニシバリはまだつぼみが堅い状態です。

オニシバリ ジンチョウゲ科
枝を曲げても折れないので、鬼も縛れるということで、この名の由来になりました。
夏に葉を落とすので、別名「ナツボウズ」。
雌雄異株で雄株の方が先に花が咲きます。
おにしばり 202001西岸


目立った植物は、コケ類の、オオカサゴケとヒノキゴケ。

オオカサゴケは日に当たりキレイでした。

オオカサゴケ ハリガネゴケ科
きれいに見えるので園芸用でも販売されています。
私の地元川崎市でも街路樹の根元にあったりします。

202001西岸」おおかさごけ


ヒノキゴケ ヒノキゴケ科
こちらも園芸用で販売されているようです。

2020 1 ヒノキゴケ 西岸


白浜付近まで来ると、カンムリカイツブリの群れが寝ており、漂流していました。
今回の水鳥の観察で一番印象的でした。

カンムリカイツブリ カイツブリ科
202001カンムリカイツブリ西岸


また、ネコヤナギの一部が何者かにより食べられていました。
その足下には犯人の足跡が残されていました。

202001西岸


白浜のネコヤナギは早春の楽しみですので、これ以上食べられないことを祈るばかりです。

犯人はもちろん、「シカ」です。

白浜からの駒ヶ岳。
薄ら白くなっています。
202001コマガタケ西岸



午後はVC周辺でもありますが、西岸コースの一部にもなっている桃源台~湖尻水門の観察。

先月も確認している、アセビの開花とジョウビタキ、シロハラ、ウソの観察が収穫でした。
ツグミを確認できなかったのが残念でした。

ジョウビタキ ヒタキ科
書籍によってはツグミ科に分類されているものもありますが、ツグミ科の多くはヒタキ科に変更されているので、どちらも間違いではありません。
ツグミがヒタキ科に分類されている書籍もあります。

今回は正面からの画像ですが、ジョウビタキは両翼にある白い♡マークがチャームポイントでもあり、特徴です。
「ヒィ、ヒィ」と常に鳴くので、その名の由来になりました。

2020 1 ジョウビタキ 西岸

ウソ♂ アトリ科
アトリ科の鳥は嘴が特徴的です。
ウソ♂は首筋が赤いところが特徴です。

ウソ 202001西岸


亜種のアカウソは首筋から胸に掛けて赤くなっているのが特徴で、見分けるポイントです。

アカウソ 202001西岸



全体を通して、トビが非常に多く観察できました。

トビ タカ科
202001西岸」とび

薄ら白い、箱根の熊さん。
202001西岸クマさん


本日のトップ10
① カンムリカイツブリ
② アオサギ
③ カワセミ
④ ヒノキゴケ
⑤ オオカサゴケ
⑥ サルトリイバラ
⑦ ネコヤナギとシカの食痕と足跡
⑧ ウソ
⑨ トビ
⑩ ジョウビタキ

箱根PV 段
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金時山自然情報 2020年1月9日

 今年初めての金時山です。例年ですと霜柱や氷柱があるのですが、全くなく、春のような陽気です。そのためか花が咲いていました。タチツボスミレとキジムシロです。この時期に下界より寒さが厳しい金時山で咲いているとは何だか変です。植物は変ですが、空気は澄んでいいるようです。金時山の頂上からは富士山、南アルプが眺望できました。富士山、北岳、間ノ岳も見えて日本で標高の高い山のワンツースリーです。

富士山
乙女峠から見た富士山です。金時山では雲がかかっていませんでしたが、午後になると雲が出やすいのかも知れません。
富士山金時200109

南アルプス
金時山の頂上からです。左側で雪を被った尖った形の山が北岳でその左が間ノ岳です。右側で少し雪を被っり尖った形の山が甲斐駒岳です。
北岳金時200109

タチツボスミレ   スミレ科
この時期に咲いていました。最近暖かいためでしょうか。何だか変です。
タチツボスミレ金時200109

カナバナヒメイワカガミ      イワウメ科
葉は秋には暗赤紫色に紅葉するようです。この時期に未だ紅葉していました。名前の由来は岩場に多く自生し、葉が鏡のように光沢があることを見立てたこととか。
イワカガミ金時200109

ツルリンドウ     リンドウ科
寒い冬でも葉が凍らないです。ロゼット葉で光合成を行い、しょ糖などの炭水化物が作られ、そのしょ糖を葉に蓄積し、更に茎にも運び蓄えることで凍結温度を下げてるようです。
ツルリンドウ1金時200109

リンドウ   リンドウ科
咲き終わって茶色く変色して枯れています。地下は生きているので、冬を越すようです。
リンドウ金時200109

ニシキウツギ     スイカズラ科
実は小さなバナナのように見えます。緑色から褐色に熟して枯れています。ウソ、ベニマシコ等の鳥の冬の食べ物になっています。
ニシキウツギ金時200109

ブナの冬芽      ブナ科
披針形で、先は鋭くとがっています。本年枝と2年枝の境にはっきりした輪状の芽鱗痕があるようです。この写真では分かりますか。
ブナ金時200109

オトコヨウゾメの冬芽  スイカズラ科
冬芽が枝先に1個と2個ついている場合があります。 1個の場合は頂芽で2個の場合は仮頂芽だそうです。
オトコヨウゾメ金時200109

イノシシの土耕跡
乙女峠の登山口にあるお地蔵さんの周りで耕していました。イノシシさん、お地蔵さんが泣いてますよ。輪廻六道を知ってますか。今度は地獄に落ちますよ。
イノシシ金時200109

本日のトップ10
①コカンスゲ            葉
②ミヤマカンスゲ         葉
③ノイバラ             葉
④ツルリンドウ          葉
⑤アカバナヒメイワカガミ    葉
⑥タチツボスミレ         花
⑦キジムシロ           花
⑧コボタンヅル          葉
⑨ウソ               野鳥、地鳴き
⑩イノシシの土耕跡

箱根PV 原田育生

ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2020年1月10日

令和2年最初のミニ観察会、ビジターさん7名に参加いただき、パークボランティア10名、合計17名で開催しました。気温4℃快晴、少し寒いですがとても気持ちのよい観察会日和です。
本日のテーマは「冬芽」です。冬芽は春に再び芽吹き活動を開始するため、厳しい冬を乗り切る「命のカプセル」です。ビジターセンター周辺で見られるいろいろな冬芽を見つけましょう。

サンショウバラ バラ科
サンショウバラ5 VC200110
サンショウバラは両側の大きな扁平のトゲが目立ちます。子供が手を広げているようにも見えませんか。

オオバノキハダ ミカン科
オオバノキハダ VC200110
オオバノキハダの冬芽は半球形なのでとても見つけやすいです。葉痕と真ん中の側芽はピエロの顔に見えます。

リョウブ リョウブ科
リョウブ VC200110
リョウブは冬芽と果実の殻の両方をつけていました。芽鱗が剥がれかけた冬芽は陣笠のようにも見えます。陣笠は落ちやすく裸芽になっている冬芽も沢山ありました。

ゴンズイ ミツバウツギ科
ゴンズイ VC200110
ゴンズイの冬芽は、枝先に2個の太い水滴形の仮頂芽がついています。途中の枝に1個の側芽がついている冬芽もあります。赤く黒い枝はとても目立っていました。

ガクアジサイ アジサイ科
ガクアジサイ VC200110
アジサイの頂芽は裸芽で幼い葉がむき出し葉脈が見えます。葉痕はヒツジ顔にも見えます。途中の枝には側芽が付いていて薄い芽鱗があります。冬芽は冠を被った王様か法王のように見えませんか。

ミズキ ミズキ科
ミズキ1 VC200110
ミズキの冬芽は、長卵形または楕円形で、芽鱗は5~6枚です。冬芽は鮮やかな赤で光沢があります。
ミズキは、地方によっては正月行事の飾りに使ったり、枝にお餅をつけて、どんど焼きの時にお餅を焼く風習があるそうです。

ミズキの幹からの枝は放射状に広がり、横枝はシカの角状に分岐します。
ミズキ22VC200110

オオバヤシャブシ カバノキ科
オオバヤシャブシ VC200110
子供の広場では、オオバヤシャブシが沢山の雄花序、雌花序を付けています。枝の先から葉芽、雌花序または葉芽、雄花序の順に並びます。前年の果穂も茶色く木質化して残っています。

クロモジ クスノキ科
クロモジ VC200110
クロモジの冬芽もビジターセンター周辺のあちらこちらで見ることができました。

本日のトップ10
1.  サンショウバラ  冬芽
2.  オオバノキハダ  冬芽
3.  オオバヤシャブシ  冬芽
4.  リョウブ  冬芽
5.  ゴンズイ  冬芽
6.  ガクアジサイ  冬芽
7.  トチノキ  冬芽
8.  ミズキ  冬芽
9.  アセビ  花
10. ジョウビタキ  野鳥

箱根PV  高橋




【仙石原】2020年01月11日(土)

 パークボランティア5人での観察です。

 曇り空の中、新年初めての生情報が実施できました。

 もうハハコグサやタチツボスミレが咲いていました。

 温湯(ぬくゆ)の水温は18度、外気温は4度でした。





▼ツルリンドウ
ツルリンドウ





▼タチツボスミレ
タチツボスミレ





▼コブシ
コブシ





▼アカミヤドリギ
アカミヤドリギ



<参考>
本日の観察ベスト 10

1 ツルマサキ / 実
2 アカミヤドリギ / 実
3 コブシ / つぼみ
4 タチツボスミレ / 花
5 ツルリンドウ / 実
6 ミツマタ / つぼみ
7 キジ / すがた
8 ウソ / すがた
9 ウスタビガ / 繭(抜け殻)
10 - / -



箱根PV 仙石原担当 T.K