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箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2019年11月8日

本日は立冬、やや寒いですが、晴れて気持ちのよい絶好の観察日和に恵まれました。ビジターさん8名に参加いただき、パークボランティア12名、合計20名のミニ観察会を開催しました。本日のテーマは「晩秋を楽しむ」です。晩秋の果実や花々、紅葉、落ち葉などを観察します。

ガマズミ ガマズミ科
ガマズミ2 VC191108
ビジターセンター入り口付近や自然学習路ではガマズミが赤い果実を沢山つけています。
ガマズミの由来は諸説ありますが、山の神からの授かり物として「神の実」と呼ばれたことが語源とされる説があります。マタギは獲物を求めて一日中雪山を歩き回りますが、山中で食べるものがなくなるとガマズミを探し出して口にし、身体を休めました。そのほか鎌の柄や輪かんじきの材料や加工食品、染料などに広く利用されています。

マツムシソウ スイカズラ科
マツムシソウ VC191108
ビジターセンターから道路を渡った右側にマツムシソウの花が咲いています。果実(種)もついています。 マツムシソウは2年草です。今年落とした種が来年(1年目に)発芽して葉のまま冬を越し、その次の年(2年目)に花が咲きます。

こちらは1年目の葉(ロゼット)です。
マツムシソウのロゼット VC191108

センブリ リンドウ科
センブリ VC191108
子どもの広場ススキ草原の端でセンブリが見頃です。2cmほどの小さな花ですが、上品で高貴さが感じられる花です。日が照ると花が開き、日が陰ると花は閉じます。

ウリハダカエデ ムクロジ科
ウリハダカエデ1 VC191108
自然学習路のウリハダカエデが、今ちょうど紅葉真っ盛りです。葉に光があたってとても美しいです。

ウリカエデ ムクロジ科
ウリカエデの葉 VC191108
ウリカエデのまだら模様の葉を観察しました。葉脈のところは緑色が残り、葉脈から離れたところは黄色に紅葉し始めています。葉を落とす前に、光合成した糖分やタンパク質・ミネラルなどを幹の方へ回収している段階と思われます。

ツルリンドウ リンドウ科
ツルリンドウ VC191108
ツルリンドウが赤い果実をつけていました。毎年この果実を見ると冬が近づいて来たと感じます。

リンドウ リンドウ科
リンドウVC191108
リンドウも今が見頃です。リンドウもセンブリと同じように苦い健胃消化薬です。これらに含まれる苦味成分が舌の味覚神経を刺激して唾液や胃液の分泌を促し消化を助けます。

アキノキリンソウ キク科
アキノキリンソウ VC191108
白百合台園地ではアキノキリンソウが咲いています。黄色の花がよく目立ちます。

リュウノウギク
リュウノウギク VC191108
箱根では一番遅く咲き始める晩秋の野菊リュウノウギクも咲き始めています。

本日のトップ10
1.  ガマズミ 果実
2.  センブリ 花
3.  リンドウ 花
4.  マツムシソウ 花
5.  ウリハダカエデ 紅葉
6.  ウリカエデ 紅葉
7.  スイカズラ 果実
8.  ツルリンドウ 果実
9.  ジョウビタキ 野鳥
10. タンザワフキバッタ 昆虫

箱根PV 高橋

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湯坂路自然情報コース 2019年11月4日

大型台風が通過し、まだ道路の整備が進んでいないようなので集合場所を精進が池の駐車場へと変更しました。一号線の道路脇にはまだ流れてきた土砂などがありました。寒く無く熱くない良い観察日です。ゆっくりと鷹ノ巣山までの予定で歩きました。夏に草刈りされた影響で秋草が少なく夏以降に芽を出したシシウドなどが小型でも花を咲かせていました。

アリノトウグサ     (アリノトウグサ科アリノトウグサ属)
花を付けていた茎には花も実もなく茎だけでした。一番早くに紅葉するアリノトウグサですが早くも美しい紅葉でした。
アリノトウグサ湯坂路191104

ゼンマイ        (ゼンマイ科ゼンマイ属)
歩き始めて間もなくゼンマイの群落が見られました。こんなに沢山あったのかと気がつきました。
ゼンマイ湯坂路191104

テンナンショウの仲間  (サトイモ科テンナンショウ属)
雄から雌に転換し実を付けていました。上部の実が落ち黒いところの白い跡を目にすることはありませんでしたが、今回ははっきり見ることが出来ました。
テンナンショウの仲間湯坂路191104


トウゲシバ     (ヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属)
樹林下にトウゲシバを見つけて近づくと新鮮な胞子に気が付きました。常緑の多年草です。胞子が熟すと横に裂けて黄色の胞子が出るようですから次回は横に裂けた状態を見てみたいものです。
トウゲシバ湯坂路191104

マツカゼソウ      (ミカン科マツカゼソウ属)
多年草でも冬には枯れてしまいます。この時期まだ花が美しく残っていました。葉をもむとミカン科特有の匂いがあります。
マユカゼソウ湯坂路191104

ヤマラッキョウ    (ネギ科ネギ属)
芒に埋もれるように咲いていましたが昨年よりより減ったようです。花茎の先に多数の紅紫色の花を球状の散形花序となります。
雄蕊は花被片よりも長く突き出ており葯は紫色。
ヤマラッキョウ湯坂路191104

天使のハンカチーフ  (蜘蛛の巣)
昨夜の雨で蜘蛛の巣に水滴が輝いていました。地面にそって水平に張られた巣に水滴がついている様子を「天使のノハンカチーフ」と仲間に教えていただきました。
天使のハンカチーフ湯坂路191104

サルトリイバラ    (シオデ科シオデ属)
蔓性の落葉低木です。茎は節ごとに折れ曲がり長いひげ出して近くのものに絡まる。果実は赤く熟していた。
サルトトリイバラ湯坂路191104

ナガコガネグモ   (蜘蛛の仲間)
腹部に黄色と黒の模様がある大型のクモで前回教えていただいた蜘蛛のようでした。
ナガコガネグモ湯坂路191104

ゲンノショウコ   (フウロウソウ科フウロウソウ属)
一輪の残り花がありました。乾燥して煮だして下痢止めの薬に利用され効果がすぐに出たところから「現の証拠」と言われたようです。別名のミコシグサはこの果実の形から付けられました。
ゲンノショウコ湯坂路191104


リュウノウギク    (キク科キク属)
今が盛りとリュウノウギクが咲いていました。葉の裏面は白い毛があり、頭花は茎の先に付き舌状花は白く中心部の筒状花は黄色。この花が咲くと秋の終わりを告げられたようです。
リュウノウギギク湯坂路191104

《本日のトップ10》
①リュウノウギク
②センブリ
③ツルリンドウ
④ヤマラッキョウ
⑤リンドウ
⑥ノコンギク
⑦ヤマトリカブト
⑧ホソバテンナンショウの果実
⑨フユノハナワラビ
⑩ナガコガネグモ

箱根PV  山本