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箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

今年度最終自然情報    2019年3月23日(土)


今日の自然情報は今年度最後、そして本年最初の自然情報日でした。
参加者はPV6名。
心配していた天候も私達に味方してくれ、傘をささずに歩く事ができた
ものの、気温は低くVC前の温度計は1・5℃をさす寒い一日でした。

春まだ浅い箱根で、現在見られる植物の主役の一つはネコノメソウ属。
今回は4種類を観察することができました。
(ハナネコノメ、ムカゴネコノメソウ、ヤマネコノメソウ、
ヨゴレネコノメ)

スミレ類はタチツボスミレ、エイザンスミレ、ヒナスミレの3種類を観察。

その他はキブシ、アセビ、ヤマブキ、カキドオシ等々。

日毎に暖かくなる昨今、来月はどんな草花に出会えるでしょうか。

 🌺~✾~🌺~✾~🌺

タチツボスミレ(スミレ科)
マンジュリカと並んで日本を代表するスミレ。
花の色は白っぽいものからうす紫まで色々あります。
托葉が櫛の歯状に切れ込むのが特徴です。
スミレ


シカ食害
冬休みを終えて3か月ぶりに歩いた東岸のシカの食害は
進んでいました。山側はいうに及ばず、九頭龍の森側の
有刺鉄線に沿ってのアオキは見るも無残な姿です。
アオキ
九頭龍の森側

アオキ
山側
アオキ
山側

苔むした岩にヤマネコノメソウ(ユキノシタ科)
瑞々しい緑は美しく、心が洗われるようです。
ヤマネコノメソウ


カンスゲ(カヤツリグサ科)
葉はとてもかたく手を切る程にざらつきます。
花は3月末~四月に咲き、花穂は葉より上に出ず
葉の間から姿を見せます。
先端には褐色で細長い紡錘型の雄小穂がつき、
それより下の花茎から数個の雌花序がでます。
カンスゲ

ジャゴケ(ジャゴケ科)の胞子体
不思議なコケの世界です。
雌雄異株で、雌器托は葉状体の先端にできドーム型
をしています。2~3月頃になると雌器托の柄が急速
に伸長し、器托の下から黒褐色の胞子体を出します。
コケ胞子


ハルトラノオ(タデ科)
花茎の先端に花穂を出し白色の花をつけます。
花弁はなく萼は五深裂し雄しべは八個つき赤い葯が
目立ちます。名前の由来は、このブラシ状の花穂を
虎の尾にみたてたものです。
春ネコノメ


ムカゴネコノメソウ(ユキノシタ科)
フォッサマグナ要素の植物です。
花後にランナーをだし先端に零余子をつくるので
この名があります。
ムカゴネコノメソウ


シキミ(シキミ科)
日本では唯一「毒物・劇物取締法」に指定されている
猛毒植物です。花は透き通るような清楚な白。
シキミは仏事に使われ、神事にはサカキが使用されます。
10年近くも歩いている東岸でシキミの花を見かけたのは
今年が初めてですが、よくよく見れば大木を始めとして、
ところどころに生えています。
シキミ

ハナネコノメ(ユキノシタ科)
ハナネコノメの萼裂片は白色でまるみがあり先は尖りません。
雄しべは長く葯は暗紅色です。
ハナネコノメ


観察中♪
枯れ葉しか見えない斜面でもよ~く見ると、スプリング・エフェメラルが
そっと顔を覗かせています。
観察中

桃源台「ホテル・はなをり」の芦ノ湖側に新看板がたちました。
新看板


新型海賊船 「クイーン芦ノ湖」 (QUEEN ASHINOKO)
7代目の海賊船で4月25日就航予定だそうです。
コンセプトは心ときめくクルーズ。
九州の豪華寝台列車「ななつ星」を手がけた水戸岡氏が
デザインし、船首には女神像を描いているそうです。
新船

今月のトップ10
1、ハルトラノオ
2、ハナネコノメ
3、セントウソウ
4、シキミ
5、オニシバリ
6、ジャゴケ
7、コチャルメルソウ
8、エイザンスミレ
9、ムカゴネコノメソウ
10、カンスゲ

 担当  PV藤城
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春の雪景色(黒岳コース) 2019年3月24日(日)

箱根は前日の夕方から夜半まで雪だったそうです。
対向車線を降りてくる車の屋根に、雪が積もっています。
今日は、一夜明けて青空の下で、雪景色の観察会になりました。


IMG_2164 (2)
仙石原ススキ草原   10日前に火入した黒焦げ斜面が今朝は真っ白



DSCF7842 (2)
ビジターセンター下の園地      新雪踏んで出発です



DSCF7845 (2)
ヤブツバキ      花が芦ノ湖西岸遊歩道に落ちて「雪椿」



DSCF7853 (2)
タチツボスミレ       雪道の陽だまりにうれしい一株



DSCF7851 (2)
アズマギク       ようやく咲き始めました





DSCF7854 (2)
外輪山から仙石原を望む



DSCF7856 (2)
南アルプスを望む    遥か白い峰は、聖岳、上河内岳あたりでしょうか


トップ10
①シキミ(花)
②オニシバリ(花)
③アズマギク(花)
④タチツボスミレ(花)
⑤ヤブツバキ(花)
⑥クロモジ(花芽)
⑦ツルシキミ(花)
⑧南アルプス(遠望)
⑨キツネの足跡
⑩アトリの群れ

                (箱根PV小川)









湯坂路自然情報コース 2019年3月24日

 箱根は一晩で一面の雪景色になっていました。集合場所に到着しまずは千条の滝まで行きネコノメソウの仲間を確認しようと歩きましたが木の根元にムカゴネコノメを一株だけ見ることが出来ました。いつも歩き始める湯坂路入り口まで移動する途中には雪のため乗り捨てた車が沢山あり無理せず早々に切り上げることになりました。

アオキ    アオキ科 アオキ属
 照葉樹林を代表する低木です。箱根では鹿が好んで食べていますが湯坂路周辺ではまだ食べられていないようです。雪の中で赤い果実が目立っていました。アオキは雌雄異株です。今は雄花が咲き始めていました。
アオキ湯坂路190325

アブラチャン      クスノキ科 クロモジ属
 クスノキ科にはクロモジ、ヤマコウバシ、アブラチャンなどがあります。箱根にはヤマコウバシは見られないように思います。アブラチャンの葉は見られず葉柄の赤いのは確認できませんでした。
アブラチャン湯坂路190325

カンスゲ      カヤツリグサ科 スゲ属
 高さ20cm~40cmの叢生のスゲで匍匐はしない。葉は硬く葉裏の一脈が目立ち、幅5~10mm。千条の滝周辺で見られます。今日は雪に埋もれていました。
カンスゲ湯坂路190325

ジャゴケの仲間     ジャゴケ科
 全国に広く分布している苔です。「蛇苔」は葉状体の背面の模様がヘビの鱗に似ているところから付けられた名前。春に雌器托柄は胞子を分散させるために長く伸び目立ちます。
ジャゴケ湯坂路190325

ムカゴネコノメソウ    ユキノシタ科 ネコノメソウ属
 箱根では沢山見られるネコノメソウの仲間です。地中の珠芽から花茎を出します。大きな樹の根元に見られた一株です。
ムカゴネコノメソウ湯坂路190325

雪道
 雪景色の道を千条の滝まで歩きました。
雪景色湯坂路190325
 千条の滝では光のすじが降り注ぎ幻想的な空間に感激しました。
千条の滝湯坂路190325

本日のトップ10
1、アブラチャン
2、ゼニゴケ
3、カンスゲ
4、ヤブツバキ
5、雪景色
6、アセビ
7、ムカゴネコノメソウ
8、シジュウカラ
9、フサザクラ
10、キブシ(つぼみ)

箱根PV 山本

ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2019年3月22日

本年度最終の観察会です。朝から晴れて気温13℃、春がようやく訪れたかのような箱根です。ビジターさん18名(内初めて参加7名)、パークボランティア10名、合計28名のミニ観察会です。本日のテーマは「フサザクラ、ニワトコ、バッコヤナギ、フキ」です。
毎年楽しみにしている、箱根に春を告げる花々を観察します。

アセビ ツツジ科 アセビ属
ビジターセンター周辺園地のいたるところで今咲き誇っているのがアセビです。春に、白やピンクの小さい壺型の花をいっぱいつけます。
アセビ VC190322

フキ キク科 フキ属
フキもあちらこちらに出て来ています。フキは地下茎で増えるのでかたまって見られます。
雌雄異株です。雄花は頭花が黄色っぽく筒状花です。
フキ雄花 VC190322

雌株は頭花が白っぽいです。白い糸状の多数の雌花の中に雄花と同じ形の両性花が数個混じります。
フキ雌株2 VC190322

ニワトコ スイカズラ科 ニワトコ属
ニワトコは芽鱗を押し開いて昆芽がダイナミックに躍り出てきています。
ニワトコ1 VC190322

バッコヤナギ ヤナギ科 ヤナギ属
バッコヤナギは早春に芽鱗を脱いだばかりの花序が大きく銀白色に輝いてよく目立ちます。雌雄異株です。雄花序は楕円形です。葯(やく)が黄色になってきているのが見えるでしょうか。
バッコヤナギ VC190322

フサザクラ フサザクラ科 フサザクラ属
フサザクラは、バッコヤナギと道路をはさんだ、反対側にあります。このフサザクラは毎年3月第4金曜日の観察会の時に観察できます。束ねた線香花火のような不思議な花です。赤いのは雄しべの葯(やく)です。
フサザクラ VC190322

キタテハ チョウ目 タテハチョウ科
春のような暖かさで、ビロードツリアブ、アカタテハ、キタテハなどの昆虫も出始めていました。春はそこまで来ています!
キタテハ VC190322

本日のトップ10
1.  フサザクラ
2.  ニワトコ
3.  バッコヤナギ
4.  フキ
5.  アセビ
6.  オオバヤシャブシ
7.  ビロードツリアブ  昆虫
8.  キタテハ  昆虫
9.  ウソ  野鳥
10. キジ  野鳥

箱根PV 高橋

金時山自然情報 2019年3月14日

 3月になり春の兆しがしましたが、寒かったです。今年の箱根は雪が少なく乾燥していて、駐車場横の谷川には水は流れていません。昨年から公時神社の社務所は氏子さんが詰め開いています。今日の朝方にシカが現れたとか。エサ台近くにはヤマガラがいました。 V字型となった登山道両脇の霜柱を踏みしめ登り、分岐を過ぎたところでサルオガセが青々としていました。山頂から見る富士山は雪煙が上がり一部見えませんでした。一昨日の雪で、丹沢の檜洞丸・蛭ヶ岳、御正体山は冠雪していました。山頂から長尾山の間は、雪は無いが霜柱が長さ約10cm成長していました。この間、赤味がかった岩が多く確認されました。乙女峠から乙女口間は相変わらず石がゴロゴロとしており下るのに苦労しました。

ミツマタ   (チンチョウゲ科)
公時神社、乙女口の周りで咲いていました。新葉が芽吹く前の枝先に花だけ開花します。名前の由来は枝が三つに分かれるから。和紙の原料として中国から日本に持ち込まれ野生化した。
ミツマタ金時1 (2)190314


タチツボスミレ  (スミレ科)
この寒い中、分岐点手前で一輪咲いていました。これから暖かくなると沢山咲くでしょう。
タチツボスミレ金時190314

ヤドリギ  (ヤドリギ科)
半寄生で、他の植物から栄養分を吸収し、光合成もします。赤い実が付いていました。アカミヤドリギと思われます。今年はレンジャクの飛来がありません。レンジャクの好物ですがヒヨドリ、ムクドリもよく食べます。
ヤドリギ金時190314

ニワトコ  (スイカズラ科)
漢字で「接骨木」で、枝や葉が骨折や捻挫に効くことから。この木は魔法の木で、映画ハリーポッターの魔法使いの杖として登場しています。新芽はブロッコリの様に見えます。
ニワトコ金時190314

キヨスミイトゴケ   (ハイヒモゴケ科)
ウツギ、ササに付着していました。湿度の高い山地の沢沿いに生え樹枝から垂れ下がるコケ類。名前の由来は千葉県の清澄山で多く見られるから。
サルオガセ金時190314

オトメアオイ  (ウマノスズクサ科)
乙女峠の下りでよく見ます。箱根や天城山系に特産する多年草。名前の通り、発見地は乙女峠。
オトメアオイ金時190314

ツルシキミ   (ミカン科)
乙女口周辺で見かけました。毒があるのでシカは食べないようです。名前の由来は悪しき実の意味のアがとれて「シキミ」となったとか。
ツルシキミ金時190314

ヤマガラ  (野鳥)
昨年から公時神社の社務所が開かれて、庭に餌台が設置されています。ヤマガラ、シジュウカラ等の野鳥がよく訪れます。
ヤマガラ金時190314

本日のトップ10
1.霜柱
2.ミツマタ (開花)
3.タチボスミレ(開花)
4.ヤドリギ (果実)
5.ニワトコ (蕾)
6.ツルシキミ (蕾)
7.ツルアジサイ (ドライフラワー)
8.キヨスミイトゴケ
9.ヤマガラ (採食)
10.ウソ (地鳴き)

箱根PV 原田育生

3月13日芦ノ湖西岸コース

今回は新メンバーも加わりPV4名の参加。
オオバン、トビ、トバト、スワンボートに見送られて8時50分に出発。

オオイヌノフグリ、ミチタネツケバナ、フキ、ヤマアカガエルの卵塊などを見て春の訪れを感じながら林道へ。


yamaaka0313





前半は、アセビが満開でまさに「アセビロード」


seiganアセビ


白浜のネコヤナギは満開寸前でキレイでした。



nekoyanagi0313


ウグイスの今年はきれいな囀りも春の訪れといった感じです。

西岸中盤からはオニシバリロード。
雌雄とも満開でした。

オニシバリ0313


白浜で休憩・・・・と思いましたが、水鳥が21羽。20羽の群れとロンリーバード1羽。
キンクロハジロ、ホシハジロ、ハジロカイツブリ、カンムリカイツブリ、オオバン

3月2日に本格禁漁解禁で水鳥は期待していなかったので、出会えて嬉しかったです。

後半はオニシバリロード
シキミが満開の株がありました。

アセビ、オニシバリ、シキミ、毒のある植物が花盛りでした。

8時50分発14時35分着。

トップテン
①ネコヤナギ
②リスの落下巣
risu

③水鳥
④ヤマアカガエルの卵塊
⑤ウグイスの囀り
⑥シキミ
⑦オニシバリ
⑧アセビ
⑨フキ
⑩ウラジロ
urajiro


箱根PV段





【仙石原】2019年03月10日(日)

 パークボランティア6人での観察です。

 今回は第2土曜日が他のスケジュールとかぶってしまい、日曜日の開催となりました。

 曇り空で肌寒かったのですが、ミツマタは大きな蕾をふくらませており、箱根の春はもうすぐそこにあることを感じました。

 温湯(ぬくゆ)の水温は20度、外気温は11度でした。



▼ヤマネコノメソウの花です。
仙石原ヤマネコノメソウ



▼クロモジのつぼみです。
仙石原クロモジ



▼タ チツボスミレです。
仙石原タ チツボスミレ



▼伐採中の木々です。
仙石原伐採



▼ミツマタのつぼみです。
仙石原ミツマタ



▼ダンコウバイの花です。当初、サンシュユかと迷った花です。
仙石原ダンコウバイ




<参考>
本日の観察ベスト 10
1 オニシバリ/花
2 フキノトウ/花
3 ヤマネコノメソウ/花
4 コブシ/つぼみ
5 ツルシキミ/つぼみ
6 ミツマタ/つぼみ
7 フッキソウ/つぼみ
8 ダンコウバイ/花
9 ネコヤナギ/つぼみ
10 ヤマサギゴケ/花



箱根PV 仙石原担当 M.S

ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2019年3月8日

昨日箱根ビジターセンター周辺には、ヒョウや雪が降りました。本日は一転してすっきりと晴れ観察会日和となりました。ビジターさん7名、パークボランティア10名、合計17名のミニ観察会です。本日のテーマは「箱根のカエル」です。箱根には8種類のカエルが生息しています。今日はどんなカエルに出会えるでしょうか。

箱根のクマさんは昨日の雪でシロクマのようになっていました。
箱根のクマ VC190308

ツチグリ ツチグリ科
星みたいに見えるものは外皮です。玉みたいな袋の中に胞子が充満しており、袋に軽く触れると上の穴から飛散します。ツチグリは夏から秋に出ますが、秋のツチグリに落ち葉がかかって、春まで残っていたようです。
ツチグリ VC190308

キクラゲ キクラゲ科
自然学習路ではニシキウツギの木についたキクラゲが凍っていました。
キクラゲ VC190308

メジロの巣
自然学習路にあるウリハダカエデの枝にメジロの古い巣がありました。
メジロの巣 VC190308

ヤマアカガエルの卵塊
野鳥小屋の池では卵塊からオタマジャクシが出始めていました。この写真の卵塊からも今にもオタマジャクシが出て来そうです。ヤマアカガエルの鳴き声や、タゴガエルの鳴き声も聞こえてきます。
ヤマアカガエルの卵塊 VC190308

バッコヤナギ ヤナギ科
野鳥小屋近くのバッコヤナギは、芽鱗を半分脱いでいます。もうすぐ雄花穂が銀白色に目立ち始めます。
バッコヤナギ VC190308

フサザクラ フサザクラ科
フサザクラは蕾でしたが、もうすぐ咲きそうです。来週には束ねた線香花火のような不思議な形の花が見れそうです。
フサザクラ VC190308

シカの糞
最初はイノシシの糞かと思いましたが、よく見るとシカの糞でした。ひとつひとつの小さな糞がまとまってくっついています。
シカの糞 VC190308

ノウサギの糞
ノウサギはいつでも逃げれるように走りながら小さな糞をします。
ノウサギの糞 VC190308

オニシバリ ジンチョウゲ科
花の広場のオニシバリの雌花がようやく咲き始めました。
オニシバリ雌花 VC190308

本日のトップ10
1.  ヤマアカガエル 鳴き声、卵塊、オタマジャクシ
2.  タゴガエル  鳴き声
3.  ツチグリ
4.  キクラゲ
5.  オニシバリ  花
6.  バッコヤナギ  蕾
7.  アセビ  花
8.  フサザクラ  蕾
9.  動物の糞  イノシシ、シカ、ノウサギ
10. ツグミ 野鳥

箱根PV  高橋