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箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

金時山自然情報 2019年2月14日

 落葉広葉樹はすっかり葉を落とし、公時神社から見る金時山は全体がよく見えます。その中で常緑広葉樹のイヌツゲ、アセビは今が盛りと誇らしげに見えました。公時神社周辺ではアオキ、カンスゲ、ミヤマカンスゲ、クマザサが目立ちました。アオキ、クマザサはシカが食べた痕がはっきり分かります。最近はアオキの食痕が増え、またクマザサも食べている様です。クマザサは地上からシカが食べられる高さの葉までが食べ尽くされ、境目は線を引いたように見えました。
 登りはじめは雪がぱらつく程度でしたが頂上に近くになると激しく降ってきました。頂上でカヤクグリが出て来て、寒さで凍える我々を癒やしてくれました。フレンドリーで我々に近づいてきました。どうも餌をねだっているようです。小屋の残飯、登山者が落とした食べ物で餌のない冬場をしのいでいるのかも知れません。

新しくなった標識
標識が新しくなっていました。柱が地面と接する部分には銅が巻いてありました。また、金時山にはトイレがあることが表示されていました。
標識金時190214ブ

分岐点で見えた大涌谷方面
曇りでガスがかかって芦ノ湖が見えませんでした。
芦ノ湖方面金時190214ブ

薄く積雪した登山道
登りはじめは時々粉雪が舞っていましたが、頂上では雪が激しく降ってきました。
雪の登山道金時190214ブ

イヌツゲ
落葉樹は葉を落としているので常緑樹のイヌツゲは目立ちます。
イヌツゲ金時190214ブ

イワカガミの葉
葉は地面にはって、寒さから身を守っているように見えます。
イワカガミ金時190214ブ

キッコウハグマの葉
落ち葉の布団で寒さをしのいでいるように見えます。
キッコウハグマ金時190214ブ

シロヤシオ
冬芽もありましたが、果実も残っていました。
シロヤシオ金時190214ブ

カヤクグリ
頂上で出会いました。人に対しての警戒感がなくフレンドリーで近づいて来ました。小屋の残飯、登山者が落とした食べ物を食べているのでしょうか。
カヤクグリ金時190214ブ

シカの食痕
アオキをよく食べますが、ササも食べます。地上からシカが食べられる高さの葉が食べ尽くされていました。境目は線を引いたように見えるのでディアラインと言います。
ディアライン金時190214ブ

本日のトップ10
1.薄く積雪した登山道
2. ツルシキミ
3. ヤドリギ
4. ミツマタ
5. シロヤシオ
6. イヌツゲ
7. キッコウハグマ
8. カヤクグリ
9. エナガ
10. シカの食痕

箱根PV 原田



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ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2019年2月8日

暖冬とはいえ、まだまだ寒い2月の箱根です。ビジターさん7名、パークボランティア12名、合計19名のミニ観察会です。本日のテーマは「箱根のクマ(ツキノワグマ)」です。観察会の前に30分ほど、箱根でも生息が確認された、ツキノワグマについて学びました。

2017年6月に1頭のツキノワグマの姿が自動撮影カメラに映り、生息が確認されました。
ツキノワグマは、神奈川県レッドデータブック(2006)では「絶滅危惧種」とされています。なぜツキノワグマは箱根に戻ってきたのか、今後ツキノワグマをはじめ野生動物と共存していくために私達にできることは何か、一緒に考えていきたいと思います。

箱根のクマについて勉強した後は、春の兆しを見つけながら、動物たちのサインも探しながら観察会に出かけました。
最初に「箱根のクマ」といえばビジターセンターから見える冠ケ岳です。振り返っているクマに見えますか。
箱根のクマ VC190208

この季節、ビジターセンター玄関前のガマズミの実がまだ残っています。この実を食べに、ツグミ、シロハラ、ジョウビタキなどがやってきます。
ガマズミ VC190208

子どもの広場近くのカマツカの木にウスタビガの繭がぶら下がっていました。ウスタビガは、晩秋に羽化しますので、この繭には蛹の抜け殻が入っています。
ウスタビガの繭 VC190208

野鳥の森観察小屋からキツツキの仲間が掘った穴が見えました。まだ掘ったばかりです。アカゲラの仕事でしょうか。
キツツキの穴 VC190208

野鳥小屋の池にはヤマアカガエルの卵塊が2個ありました。昨日までなかったので、今朝産卵をしたようです。ヤマアカガエルは寒いうちに冬眠から起きて卵を産みます。ライバルがいない春一番に卵を産んでまた冬眠に戻ります。
ヤマアカガエル卵塊 (1)

ここにはシカの角研ぎ跡がありました。オスの角は毎年生え替ります。角を研いでメスにアピールします。
シカの角研ぎ跡 VC190208

この付近は下草がすっかりなくなり、またアオキも食べられてほとんど先がなくなっていました。シカの糞もたくさん見つかりました。
シカの食痕(アオキ)
シカの食痕 VC190208

シカの糞
シカの糞 VC190208

タマアジサイのドライフラワーです。茎が節から折れてすべて下を向いています。果実を振ると細かい種子がたくさん出て来ます。
タマアジサイ VC190208

アオキの実が美しくついています。よく見ると、ここでもシカに食べられた痕があります。
アオキ VC190208

動物達のサインを中心に、野生動物達と箱根の豊かな自然の共存を考える機会となる観察会でした。

本日のトップ10
1.  ヤマアカガエルの卵塊
2.  シカの食痕
3.  動物の糞 (シカ、キツネ、テン)
4.  コゲラ  鳴き声、姿
5.  タマアジサイ  ドライフラワー
6.  アオキ  実
7.  アセビ  蕾
8.  シジュウカラ さえずり
9.  オニシバリ  蕾
10. ウスタビガの繭

箱根PV  高橋

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