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箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2018年11月23日

秋も終わりに近づき、やや寒いですが、晴れて気持ちのいい箱根です。ビジターさん12名に参加いただき、パークボランティア5名、合計17名のミニ観察会を開催しました。

本日のテーマは「ニシキギ科の植物」です。
ニシキギ科の植物は、花は黄緑色で小さく目立たないですが、果実は熟すと裂開し、赤い仮種皮に包まれた種子が顔を出すものが多いです。

ニシキギ (ニシキギ科)
葉は落ちていましたが、秋の美しい紅葉を錦に例えたのが名前の由来です。果実の上のベレー帽のような果皮が2つに裂けて種子が出て来ます。朱赤の仮種皮に包まれた中には小さな白い種があります。
ニシキギ VC181123

マユミ (ニシキギ科)
今年の箱根は、マユミの果実が豊富です。マユミの果実は淡紅色で4裂します。
マユミ VC181123

ツルウメモドキ (ニシキギ科)
黄色い果皮が3つに裂けて反り返り、橙赤色の仮種皮に包まれた種子が顔を出します。黄色と朱赤の対比が美しく、実が付いた枝は生け花やリースに用いられます。
ツルウメモドキ2 VC181123

ツルマサキ (ニシキギ科)
常緑つる植物のツルマサキもニシキギ科です。果実はよく似ています。枝の各所から気根を出して絡みつき樹上によじ登ります。鳥はこの実も大好きです。
ツルマサキ VC181123

ムラサキシキブ (クマツヅラ科)
名前のように紫色の実が美しいです。葉が落ちていっそう実が輝いて見えます。小粒な実は小さな鳥の口にもたやすく入ります。
ムラサキシキブ VC181123

コアジサイ (ユキノシタ科)
初夏に白い花を付けていたコアジサイが、今はひっそりと黄葉となり、とても美しいです。
コアジサイ VC181123

オオモミジ (カエデ科)
ビジターセンター周辺の園地では、今いたる所でオオモミジの紅葉・黄葉が盛りです。この秋最後の紅葉を楽しんでください。
オオモミジ1 VC181123

オオモミジ2 VC181123

メジロの巣
自然学習路でメジロの巣を見つけました。枝の二又に作ります。もう子育ては終わっているので空の巣です。
メジロの巣 VC181123

本日のトップ10
1.  ムラサキシキブ  果実
2.  ツルウメモドキ  果実
3.  マユミ  果実
4.  ツルリンドウ  果実
5.  ニシキギ  果実
6.  ツルマサキ  果実
7.  サルトリイバラ  果実
8.  スイカズラ  果実
9.  コアジサイ  黄葉
10. オオモミジ  紅葉・黄葉

箱根PV 高橋
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大涌谷(姥子往復)2018年11月17日(土)

数日前の雨予報が好転(好天)し、暖かな秋晴れの1日になりました。歩くと身体が温かくなり、とても11月中旬とは思えない気候です。植物たちは秋の実りを誇らしげに晒している一方、今にも花を咲かせ葉を広げそうな木々があります。季節の移ろいに追いつくのが大変なのは、人間も植物も同じと感じます。

日当たりのいい船見岩近くのマメザクラ(バラ科)が数輪開花しました。他にもリョウブ(リョウブ科)が今にも開花しそうです。
マメザクラ大涌谷

暖かいのがお気に召したのかキジ(キジ科)の親子に出会いました。少し離れては低い小さな声でお互いの位置を確認していました。
キジ大涌谷

ヒガラ(シジュウカラ科)がクロマツ(マツ科)の木の間を飛びながら、実をついばんでいました。
ヒガラ大涌谷

低い姿勢で熱心に観察していたメンバーのリュックに、ザトウムシが上がってきました。
ザトウムシ大涌谷


森の中に赤く輝くのはツルリンドウ(リンドウ科)の実です。今年は豊作です。
ツルリンドウ大涌谷

ミヤマイボタ(モクセイ科)の実も豊作です。
ミヤマイボタ大涌谷

これはほのかにさす太陽を浴びて結実したムラサキシキブ(シソ科)の実です。
ムラサキシキブ大涌谷

季節の終わりに咲くリュウノウギク(キク科)です。ここは毎年見事な株で咲いています。
リュウノウギク大涌谷

今年のモミジの紅葉は台風や秋口の気温のためでしょうか、全体的に不揃いですが、木によって見事に赤や黄色になっています。
コミネカエデ大涌谷

箱根PV 青山

金時山自然情報 2018年11月8日

公時神社から見た金時山の山肌は赤や黄色に染まり、青空は赤や黄色を引き立てていました。7種類のモミジ、カエデの紅葉を見ることが出来ました。その中でコミネカエデは深紅の鮮やさは抜群でした。金時山を登った人のご褒美でしょう。モミジ、カエデの他にナナカマド、オトコヨウゾメ、ヤマボウシ、シロヤシオの紅葉も綺麗でした。今日は金時山の紅葉に堪能しました。

コミネカエデ カエデ科
金時山から長尾山までのコミネカエデが綺麗です。稜線上からコミネカエデの隙間から見える富士山は抜群です。ミネカエデ は黄色だが、赤く紅葉する。名は花がミネカエデの花より小さいからで、葉が小さいわけではない。
コミネカエデ金時181108

ハウチワカエデ カエデ科
橙色に紅葉するものもあるが、真っ赤に紅葉するものが多い。葉の形がウチワ(団扇)に似ているのが名前の由来だが、天狗の団扇に見える。別名メイゲツカエデ。
ハウチワカエデ金時181108

オオモミジ カエデ科
写真は黄色だが赤くなるものもある。イロハモミジに似るが葉は大きく、鋸歯は短鋸歯で細かくそろっている。
オオモミジ金時181108

ウリカエデ カエデ科
カエデの中でももっとも小さな葉をつける。名前の由来は幹や枝の模様がウリに似ていることによる。
ウリカエデ金時181108

ヤマボウシ ミズキ科
ミズキの仲間では、ハナミズキと一緒で紅葉が綺麗。箱根はヤマボウシの日本一の名所と言われている。
ヤマボウシ金時181108

ナナカマド バラ科
モミジやウルシと並び真っ赤な紅葉が美しい木のひとつ。名前の由来は七度かまどに入れても燃え残ることから。
ナナカマド金時181108

シロヤシオ ツツジ科
金時山から長尾峠までのシロヤシオの紅葉は見頃です。別名は枝先に5枚の葉が輪生することからゴヨウツツジ、樹皮がマツに似ることからマツハダ。
シロヤシオ金時181108

オトコヨウゾメ スイカズラ科
モミジとは異なる色の紅葉でピンク色というか黒っぽい赤色に見える。
オトコヨウゾメ金時18181108

ブナ ブナ科
金時山から長尾峠までのブナの紅葉は見頃です。紅葉ははじめ黄色くなり、時間が経つにつれて橙~赤茶色に変わる。紅葉の後半及び落ち葉はすぐに褐色になる。
ブナ金時181108

テンの糞
糞は細長い、実が入っていることが多い。目立つように地面より少し高い場所にある。
テンの糞金時181108

本日のトップ10
1.コミネカエデ
2.ウリハダカエデ
3.カジカエデ
4.ウリカエデ
5.イロハモミジ
6.オオモミジ
7.ハウチワカエデ
8.ヤマボウシ
9.ナナカマド
10.ブナ

箱根PV 原田

【仙石原】2018年11月10日(土)の情報

 パークボランティア13人での観察です。

 紅葉の状況は、赤く色付いている葉もあれば、枯れたようになっている葉もあり、まだらになっています。

 歩道を歩くと、クロモジの葉が黄色くなった状態をよく観察できます。雨の降ったあとのせいだからかもしれませんが、クロモジの独特の香りが周囲に漂っています。

 温湯(ぬくゆ)の水温は21度、外気温は19度でした。


 
▼アオダイショウ。ひなたぼっこをしており、我々が近づいても、我関せず、という感じでした。
仙石原_20181110



▼ツチグリ。キノコの仲間です。熟したあと、6~10片の星形に裂けます。
仙石原_20181110



▼カメムシの仲間です。体調は1.2センチ程度。エサキモンキツノカメムシといいます。
仙石原_20181110



▼近づいて撮影すると、背にハート型の模様を確認できました。
仙石原_20181110



▼リュウノウギク。香料の竜脳に似た香りの油が含まれるため、この名前が付いたそうです。
仙石原_20181110



▼リンドウ。日本の秋を代表する花の一つです。
仙石原_20181110



▼ツルリンドウ。こちらは実になっています。
20181110235114fbe.jpg



▼クロモジ。黄色い葉がよく見られました。
仙石原_20181110



▼キッコウハグマ。草丈は10センチあるかどうかといったところで、目立ちません。
仙石原_20181110



▼キッコウハグマの、開放花のほうです。
仙石原_20181110



▼スズメバチの巣。縦60cm、横50cm程度の大きさで、ハチがまだ出入りしていました。
仙石原_20181110




<参考>
本日の観察ベスト 10

1 リンドウ/花
2 ツチグリ/キノコ
3 キッコウハグマ/花
4 スズメバチの巣/縦60cm、横50cm程度の大きさ
5 リュウノウギク/花
6 マユミ/実
7 エサキモンキツノカメムシ/日向ぼっこしている
8 ツルリンドウ/実
9 フユノハナワラビ/胞子葉
10 ミツマタ/つぼみ



<関連情報>
 ・仙石原コースの記事一覧
 ・仙石原コースのご案内(箱根ビジターセンターのWebサイトに別ウィンドウでリンクします)



箱根PV 仙石原担当 M.S

 

湯坂路自然情報コース  2018年11月5日(月) 

 歩き始めるとまもなく雨が降り始めました。傘をさす人、雨具を着る人、それぞれに準備万端、改めての歩き始めです。昨年、センブリを沢山見られたところを確認するため寄り道。今年はセンブリが少なく雨のため花も開いていませんでした。しばらくすると青空が広がりいつものように鷹巣山のベンチにて昼食。千条の滝に下る途中ではキッコウハグマの開放花が初々しく沢山見られ大満足の湯坂路になりました。

キッコウハグマ  キク科 モミジハグマ属
多年草。葉には長い柄があり花茎の下に輪状についています。筒状の総苞の中に3個の小花が集まって一つの花に見えます。白い花は開放花です。例年、閉鎖花ばかりで今年のように花が沢山見られたのは初めてです。
キッコウハグマ湯坂路181105

リンドウ    リンドウ科  リンドウ属
葉は対生で3本の葉脈がめだち花は茎の上部に集まってつきます。花冠は青紫色で5つに裂けて裂片の間に小さな副片があります。花冠の内側には茶褐色の斑点があります。閉じていた花が青空にようやく開きました。
リンドウ湯坂路181105

リュウノウギク  キク科 キク属
葉は互生し卵形から広卵形で、浅く3裂しています。葉裏は灰白色。葉裏の毛をしっかり観察し丁字毛が密生しているのを確認しました。花は茎の先につき、舌状花は白色で中心の頭状花は黄色。寒さに白色の花がピンク色を変化しているのを見かけました。リュウノウギクが咲くと秋の終盤を感じます。
リュノウギク湯坂路181105

ツルリンドウ  リンドウ科 ツルリンドウ属
つる性の多年草。葉は対生しています。夏に淡紫色で筒形の花を観察していますがこの写真の場所では花には気づきませんで
した。赤紫色の果実は美しく目立っていました。来夏にはこの場所の花を確認したいものです。
ツルリンドウ湯坂路181105

ハナタデ  タデ科 イヌタデ属 別名:ヤブタデ
林縁の半日陰に見られました。茎は根元を這って立ち上がっています。近くにイヌタデ(別名:アカマンマ)やナガボハナタデなども観察出来ました。湯坂路ではこの仲間のネバリタデも見られましたが今年は草刈りされて確認できませんでした。
ハナタデ湯坂路181105

アキノキリンソウ  キク科 アキノキリンソウ属 別名:アワダチソウ
多年草、日当たりのよい尾根道にまだ花が咲き残っていました。根生葉は花時期には枯れています。オミナエシの花も少し咲残っていましたがアキノキリンソウは黄色く目立ちました。
アキノキリンソウ湯坂路181105

コバノガマズミ  レンプクソウ科 ガマズミ属
落葉低木。葉は対生し、倒卵状長楕円形。葉の両面に星状毛があり、葉柄は5mmほどで托葉があります。この時期、果実が赤く色付いていました。湯坂路入口近くのガマズミも沢山の果実をつけていました。
コバノガマズミ湯坂路181105

ヤマラッキョウ  ネギ科 ネギ属
地下にある鱗茎は観察したことがありません。茎は線形、花は茎頂に散形状で紅紫色に咲きます。雄蕊は花被片より長く突き出ています。今日は水滴が美しく見られました。
ヤマラッキョウ湯坂路181105

シロヨメナ キク科 キク属
葉は3本の主脈がはっきり見られ、葉は茎を抱かずに縁にあらい鋸歯があります。頭花は散房状につき舌状花は白色で総苞片は鈍頭です。群れて咲いており周辺が明るく美しく彩っていました。
シロヨメナ湯坂路181105

ミズナラ   ブナ科 コナラ属
幹の木肌は灰褐色。大木の枝が折れて落ちていました。ほとんど葉柄はなく葉の縁には荒い鋸歯があります。コナラは低地に見られミズナラは標高が高い山間部に見られます。今回は黄葉の枝が目の前で見られることが出来ました。
ミズナラ湯坂路181105

モリイバラ   バラ科 バラ属
落葉の小低木。葉の裏がバラ属の中では最も白く、花や果実は一つです。花茎には線毛が見られます。毎年、観察している木ですがあまり花を見る機会に恵まれず今回、赤い果実を10個近く見られたので花は咲いたのでしょう。
モリイバラ湯坂路181105

本日のトップ10
1、 キッコウハグマ
2、 リンドウ
3、 リュウノウギク
4、 ヤマラッキョウ
5、 ツルシキミ
6、 ヤブコウジュ
7、 ナガエオオカモメヅル
8、 アリノトウグサ
9、 モリイバラ果実
10、 ガマズミ果実

報告者:箱根PV  山本

ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2018年11月9日

薄曇りで温度14℃、比較的暖かい秋の箱根でした。ビジターさん4名、パークボランティア7名、合計11名のミニ観察会です。
本日のテーマは「巣(網)を見ればクモの種類が分かる」、初めてのクモが主役の観察会です。

クモの「巣」と言いますが、餌を捕獲する「虫取り網」なので、正確には「網」です。クモそれぞれによって網の張り方が違います。

最初にヤエンオニグモが網を作っている途中の観察です。スプレーをかけて網を見えやすくしています。
IMG_1910.jpg

写真では網は見えませんが、ヤエンオニグモがすぐそばの葉の陰に隠れていました。これは枯葉ではなくクモです。
ヤエンオニグモ3

オオヒメグモです。歩いている虫を網で釣り上げ、牙で消化液を注入して、中の組織をドロドロにしそれを吸って食べます。
食べられた虫は殻だけが残ります。ダンゴムシも餌食になるようです。ちょっと怖い生存競争です。
オオヒメグモ

ヤマシロオニグモの網です。
最初にネバネバしない足場を作り、その後にネバネバした網を張ります。その時の作業に合わせてお尻から吐き出す糸を使い分けます。何とも高等な技を使うものです。
PA310038コヤマシロオニグモの網

ギンメッキゴミグモです。普通のクモは頭を下向きにしていて、餌を捕まえたら重力でサッと下へ降りて捕獲しますが、ギンメッキゴミグモは頭が上を向いています。頭が上のクモはこれだけです。
PA300010ギンメッキゴミグモ

ジョロウグモの網です。写真ではわかりにくいですが、網は円ではなく上に切れ目のある馬蹄型です。さらに前後に三重構造に張られています。
DSCN1341ジョウロウグモ網

ビジター周辺のカエデ類は紅葉が一気に進んでいます。駐車場側のイロハモミジも紅葉が始まっています。
イロハモミジ

同じ日の夕方に撮影したものですが、朝は緑色だったイロハモミジが夕日に照らされて、まるで紅葉が一気に進んだように見えていました。自然の不思議と素晴らしさを感じます。
イロハモミジ夕方

こちらは花の広場のオオモミジの紅葉です。
オオモミジ

同じく花の広場では、とても美しいケヤキの黄葉が見られます。
ケヤキ

マツムシソウは、ほとんどが果実になっていましたが、花もまだ残っていました。
マツムシソウ

本日のトップ10
1.  ギンメッキゴミグモ
2.  オオヒメグモ
3.  ゴミグモ
4.  ジョロウグモ
5.  ムラサキシキブ  果実
6.  アオツヅラフジ  果実
7.  マツムシソウ  花、果実
8.  ガマズミ  果実
9.  ウリハダカエデ  紅葉
10. イロハモミジ  紅葉

箱根PV 高橋

11月西岸コース中止になりましたので

10月27日個人的に歩いたときに見つけた

キッコウハグマ
亀甲白熊
キク科モミジハグマ属

キッコウハグマ


10月27日のお散歩の収穫を上げておきます。


PV段





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