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箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

金時山自然情報 2018年10月11日

 色々な色の花が沢山見られました。白色の花は何と言ってもウメバチソウです。いつもの所に例年より沢山咲いていました。なんだか嬉しくなりました。ダイモンジソウは登山道にひっそり咲いていました。よく見ないと見逃しそうです。リュウノウギクが咲き始め、シロヨメナは未だ咲いていました。紫色の花はリンドウです。登山道脇で沢山見ることが出来ました。ヤマトリカブトも紫の花を付けていました。黄色の花はアキノキリンソウです。色とりどりの花に堪能した観察会でした。

ウメバチソウ  「ユキノシタ科」
今年はいつもの年より沢山咲いていました。減少気味ですので大切にしたいです。名前の由来は花の形が紋章のひとつの梅鉢に似ているから。
ウメバチソウ金時181011

ダイモンジソウ 「ユキノシタ科」
登山道に咲いていました。ひっそりと咲いているのでよく見ないと見逃しそうです。花は5枚で花弁の下2枚が細長く「大」の字に似ているので大文字草。
ダイモンジソウ金時181011

シオガマギク 「ゴマノハグサ科」
登山道の脇がシオガマギクのお花畑でした。同じ仲間のトモエシオガマ、ハンカイシオガマも金時山で見られます。
シオガマギク金時181011

リンドウ  「リンドウ科」
登山道脇に沢山咲いていました。この紫色の花は金時山の秋の渋さを感じます。根は古くから健康胃剤に使用され、熊胆よりも苦く、竜の肝に似ることがリンドウの名前の由来。
リンドウ金時181011

ヤマトリカブト  「キンポウゲ科」
分岐からの登りに見かけました。関東地方の特産種です。綺麗な花ですが全草に毒があります。
ヤマトリカブト金時181011

リュノウギク  「キク科」
日当たりの良い金時山周辺に沢山咲いていました。一番菊らしい野菊です。葉を揉むと竜脳(シュンギクのような)香りがします。
リュウノウギク金時181011

センブリ  「リンドウ科」
分岐点近くの日の当たるところに咲いていました。同じリンドウ科のリンドウに較べてセンブリは地味に見えます。別名は当薬、苦草。全草に苦味があり、昔から健胃剤として有名。千回降り出してもまだ苦味が消えないことからセンブリ(千振)。
センブリ金時181011

サラシナショウマ  「キンポウゲ科」
公時神社周辺に沢山咲いていました。一つ一つの花が集合した状態はブラシのように見えます。名前の由来は若い葉をゆで、水にさらして食用にしたことによる。
サラシナショウマ金時181011

ツルリンドウ  「リンドウ科」
公時神社からの登りで見かけました。赤い果実は渋い赤色です。野山の赤い宝石、ルビーと言う人もいます。
ツルリンドウ金時181011

アサギマダラ
乙女峠で見かけました。タイアザミの蜜を吸っていました。これから南に渡るために栄養を取っているのでしょう。無事に渡って欲しいです。
アサギマダラ金時181011

本日のトップ10
1.ウメバチソウ(満開)
2.ダイモンジソウ(花)
3.シオガマギク(花)
4.リンドウ(満開)
5.ヤマトリカブト(花)
6.リュウノウギク(花)
7.ホトトギス(花)
8.サラシナショウマ(花)
9.ツルリンドウ(果実)
10.アサギマダラ(昆虫、吸蜜)

箱根PV 原田
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ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2018年10月12日

夏の暑さも終わり、季節はいつの間にか秋です。薄曇りで気温17℃とやや寒い箱根です。ビジターさん11名(内初めて参加の方5名)に参加いただき、パークボランティア13名、合計24名のミニ観察会を開催しました。
本日のテーマは「ビジターセンター付近で見られる秋の野菊」です。

一般的に「野菊」というと、キク科のキク属やシオン属の花のことを指します。箱根には10種類ほどの野菊が咲いています。
今日はビジターセンター周辺でよく見かける5種類の野菊を中心に観察しました。

子どもの広場のススキの中に、終わりかけのシラヤマギクがひっそりと残っていました。シラヤマギクは、花びら(舌状花)がまばらで、上にかたまって咲きます。下の葉には翼がある長柄があって、スペード型であることが特徴です。
シラヤマギク VC181012
シラヤマギク キク科 シオン属

高原ホテルへ向かう右側の山林部でシロヨメナの花畑が見られます。
シロヨメナは、箱根ではノコンギクに次いでよく見られる野菊です。
日陰に咲く花です。舌状花は11個以下白色ですが、花の形は株によって様々です。葉は3脈が目立ちます。
シロヨメナ9
シロヨメナ キク科 シオン属

ノコンギクは箱根で最もよく見られる野菊です。この季節ビジターセンター周辺のいろいろな所で見ることができます。
「野」に咲く「紺」という「菊」で、淡い紫色の花を咲かせるものが多いですが、白い色もあります。多数の頭花が茎の上部に同じ高さに集まって咲きます。
ノコンギク VC181012
ノコンギク キク科 シオン属

ユウガギクは夏の初めから9月頃まで咲きます。花の広場にまだユウガギクが残っていました。
「柚(ゆず)の香の菊」と呼ばれますが、実際はほとんど香りがしません。
下部の葉は鳥の羽のように切れ込むのが特徴です。花をつける枝は横に広がって出ます。
ユウガギク VC181012
ユウガギク キク科 シオン属

リュウノウギクは一番遅く咲き始める晩秋の野菊です。白い花が霜にあたり、だんだんと紅みを帯びてきます。
リュウノウギクの名は、茎や葉の香りが、中国から伝わった竜脳(リュウノウジュから採れる精油)という香料に似ていることに由来します。
実際には、葉を揉むと樟脳に近い香りがし、成分としても樟脳が多いとのことです。
リュウノウギク VC181012
リュウノウギク キク科 キク属

センブリが咲き始めました。2cmほどの小さな花ですが、上品で高貴さが感じられる花です。
二年草なので、発芽した年は成長が遅く小さな草のまま冬を越します。2年目の秋になってようやく花茎を伸ばし花が咲きます。
センブリ VC181012
センブリ リンドウ科 センブリ属

トラマルハナバチがタイアザミの蜜を吸いに来ていました。
花から花へと飛びわたりながら蜜を集めます。非常に毛深いため花粉が付きやすく花粉の媒介に役立っています。
トラマルハナバチVC1810121
トラマルハナバチ ミツバチ科

アキノキリンソウに大きな果実のようなものがついて目立ちます。
これはアキノキリンソウミフクレフシという虫えい(虫こぶ)です。
この虫えいは、アキノキリンソウミタマバエによって、果実に形成される、球形の虫えいです。
内部には複数個の虫室があり、それぞれに1匹の黄色い幼虫が入っています。
アキノキリンソウミフクレフシ VC181012
アキノキリンソウミフクレフシ 虫えい

ビジターセンターの入り口近くの庭にあるガマズミの実が、今年は素晴らしいです!今見頃ですので、ぜひ一度見てください。
ガマズミ2 VC181012

本日のトップ10
1.  シラヤマギク  花
2.  シロヨメナ  花
3.  ノコンギク  花
4.  ユウガギク  花
5.  リュウノウギク  花
6.  センブリ  花
7.  リンドウ  花
8.  モズ  野鳥
9.  アキノキリンソウミフクレフシ  虫えい
10. トラマルハナバチ  昆虫

箱根PV 高橋

【仙石原】2018年10月13日(土)の情報

 パークボランティア11人での観察です。

 2017年1月に木が伐採され、ゴルフ場が一望できるようになりました。その地で、ヤマトリカブトの花が多く観察できました。

 テンが残したフンがあり、観察すると、アケビの種が混じっているようでした。

 この日は何かのランナーと多くすれ違い、ぶつかりそうになりました。

 温湯(ぬくゆ)の水温は14度、外気温は21度でした。


▼ゴヨウアケビ
仙石原_ゴヨウアケビ


▼ツリバナ
仙石原_ツリバナ2


▼ヤマトリカブト
仙石原_ヤマトリカブト2


▼ヤマラッキョウ
仙石原_ヤマラッキョウ2


▼ツルリンドウ
仙石原_ツルリンドウ2


▼ホトトギス
仙石原_ホトトギス2



<参考>
本日の観察ベスト 10

1 ゴヨウアケビ
2 ヤマトリカブト
3 ツリバナ
4 ツルリンドウ
5 ホトトギス
6 コブシ
7 ミズキ
8 シロヨメナ
9 ワレモコウ
10 ツルニンジン




<関連情報>
 ・仙石原コースの記事一覧
 ・仙石原コースのご案内(箱根ビジターセンターのWebサイトに別ウィンドウでリンクします)



箱根PV 仙石原担当 M.S

 

テーマ:花・植物 - ジャンル:写真

10月10日芦ノ湖西岸コース

10月10日、晴れの特異日とあって、久々に天候に恵まれた西岸コース。
前夜は星空もキレイでした。
orion.jpg

箱根町港から富士山を眺めることができ、トビやハクセキレイたちに見送られ出発。
huji.jpg

ミゾソバからハナタデ街道。
その中から時折、ツユクサやゲンノショウコたちがまだ頑張っていました。
林道ゲートに進むにつれ、ヤマトリカブトやリンドウがこんにちは。
rindou
yamatorikabuto

咲き残りのホトトギスも数多かったです。
hototogisu

林道ゲート後は咲き終わったマツカゼソウの香りに癒やされながら、葉の生えそろったオニシバリ、ノコンギク、シロヨメナ等のキク類とソウシチョウの群れを観察して、真田浜で昼食。
芦ノ湖の水位は下がりましたが、台風の影響か、私の観察していたイヌツゲが折れてしまっていました。他にもムラサキシキブも含めかなりの樹木が被害を被っていました。
その後はツルシキミの実が赤く熟しておりキレイでした。ハコネシロカネソウやミヤマタニソバがまだ渋太く咲いていました。
DSC_2933.jpgturusikimi


最後に深良水門付近でキントキヒゴタイとご対面でき、長い西岸コースの疲れを癒やしてくれました。
kinntokihigotai


コース全般に咲き誇っていたアキノキリンソウがナンバーワンになりました。

akinokirinnsou

次回からは日没との戦いです。

ウラナミシジミ
uranamisijimi



トップ10
1アキノキリンソウ
2ヤマトリカブト
3リンドウ
4ノコンギク・ユウガギク・シロヨメナ
5キントキヒゴタイ
6イヌヤマハッカ
7ナギナタコウジュ
8ウラナミシジミ
9カケス
10ホトトギス

箱根PV 段

湯坂路自然情報コース 2018年10月1日(月)

 前日の大型台風24号が過ぎ去り朝から晴天の湯坂路でしたが強風でススキが大きく揺れていました。9月3日は雨のため中止となり、久しぶりの生情報でしたが交通機関の不通などで参加出来ない仲間や東名利用の方は御殿場から出られずやむなく引き返し参加を断念した仲間など、予定時間に間に合った仲間は千条の滝から登り、有料道路の閉鎖で大幅に遅れたメンバーは湯坂路入口から歩き途中で合流し鷹の巣山のベンチで昼食。今回の湯坂路は変則的な観察になりました。9月22日には湯坂路の草原の花の様子を参加できる4人と観察して歩きましたが今日の湯坂路ではその日の花はほとんど観察できず、10日間ほどで蕾のキントキヒゴタイやヤマトリカブトも咲いていました。目的のヒゴダイ属のキントキヒゴダイ、キクアザミ、ミヤコアザミは無事に観察できました。

キントキヒゴタイ 別名:(センゴクヒゴダイ)キク科 ヒゴダイ属
産地の金時山からつけられた名前。神奈川県内では7種類のヒゴダイ属が見られるようですが、箱根では4種類が見られますが湯坂路ではキントキヒゴダイ、キクアザミ、ミヤコアザミの3種が観察できます。多年草で葉にバイオリン状の湾入があったりなかったりしています。総苞には蜘蛛毛があり総苞片の先は鈍く尖って反り返っています。
キントキヒゴタイ湯坂路181001

ミヤコアザミ   キク科 ヒゴダイ属
多年草、葉の上面面には短い毛があり披針形から長楕円形で羽状に深く切れ込みタムラソウの葉に良く似ています。以前より椿の植栽で少なくなっていましたが今年は鹿に食べられ無残な状況を目にしました。危機的状況を感じてしまいました。ミヤコアザミの近くに鹿の歩く道が出来ていました。
ミヤコアザミ湯坂路181001

ナガエオオカモメヅル(果実)  キョウチクトウ科 オオカモメズル属 
夏に花を観察した蔓植物。面白い果実が今年は5~6個も長い花柄が揺れていました。今回は多くの果実に出会えてラッキーな湯坂路でした。
オオカモメヅル湯坂路181001

ツリバナ  別名:(ツリバナマユミ)  ニシキギ科 ツリバナ属
風情がある花や果実のツリバナをしっかり観察していないことを実感しました。種子の落ちた花盤だけを手にしばし考え少し歩いたところにこの枝が目に入りツリバナと同定できました。愛らしい花からこんな実になるのが不思議です。
ツリバナ湯坂路181001

アケボノソウ  リンドウ科 センブリ属 
昨年は花に出会えないままでしたが今年は立派に育っていました。今回、花が咲いていました。風に揺れてほとんどがピンボケでしたがアケボノソウのゆれる姿に感動しました。
アケボノソウ湯坂路181001

ガマズミ  レンプクソウ科 ニワトコ属
湯坂路入口近くに赤く色づいて青空に映えていました。風が強くなかなか厳しい撮影でした。ガマズミの仲間は花や果実、紅葉なども楽しめる落葉低木です。葉は対生で若い枝や葉には柔らかな毛がビロードのように感じます。赤い実は霜に当たると甘くなるようです。
ガマズミ湯坂路181001

アキノキリンソウ 別名(アワダチソウ) キク科 アキノキリンソウ属
草原の尾根を歩くと黄金色に咲くこの花が目立ちます。同じ色のオミナエシの花はすでに終わっていました。茎につく葉は互生で翼があります。総状から散房状に花序を出し多くの花をつけます。頭花は舌状花と頭状花で黄色。春に咲くベンケイソウ科のキリンソウに似て秋に咲くとこらからつけられた名前。
アキノキリンソウ湯坂路181001

ツリガネニンジン キキョウ科 ツリガネニンジン属
縁に鋸歯のある葉は輪生しています。草刈りされて草丈が例年より短かいようですが花はまだ痛みもなく蕾も見られました。花の形を釣鐘に見たてて付けられた名前のようです。めしべが花より先に出ていいます。がく片には小さな鋸歯があります。
ツリガネニンジン湯坂路181001

ケヤキ  ニレ科 ケヤキ属
身近で親しみ深い樹木の一つです。今回は嵐に落ちた枝や果実などいろいろ観察できとても有意義な日でした。いつも見ているケヤキは大木ばかりで花や果実を見る機会が少ないように思います。花は風媒花で地味です。木枯らしが吹くころ果実の付いた小枝が落ちています。果実の付いた小枝の葉が翼の役目を果たしています。 
ケヤキ湯坂路181001

サルナシ  マタタビ科 マタタビ属
落葉する木本のつる植物です。これまで気づかないところで花が咲き果実を付けていたようです。落ちていた場所を今後は注意して歩きたいと思います。キュウイフルーツと同じ味がします。   
サルナシ湯坂路181001

ハリギリ  別名:(センノキ) ウコギ科 タラノキ属
遠くに花を見ることできますが今回のように足元に落ちていた花火のようなハリギリを観察したのは初めてです。枝や幹に刺があります。7~8月に黄緑色の花が群がって咲きます。小さな球形の実の熟したのは小鳥の好物のようです。
ハリギリ湯坂路181001

エゾオナガバチ  ヒメバチ科 オナガバチ亜科
エノキやヤマハンノキの立がれた木に飛来してながい産卵管を差し込み木の中に住むキバチ類に寄生するそうです。湯坂路で初めて見られました。産卵管の長いのには驚きです。
エゾオナガバチ湯坂路181001

今月のトップ10
1、 キクアザミ
2、 キントキヒゴタイ
3、 ミヤコアザミ
4、 ナガエオオカモメヅル(果実)
5、 ツリバナ(果実)
6、 タムラソウ
7、 アケボノソウ
8、 エゾオナガバチ(昆虫)
9、 イチモンジセセリ(蝶)
10、アサギマダラ(蝶)

報告者:PV 山本

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