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箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2018年1月26日

 マイナス4℃の寒さに、四日前の雪が残り、寒い寒い中、ビジターさん5名に参加いただき、パークボランティア8名、合計13名でスタートしました。本日のテーマは「VC周辺で見られる薬用植物と季節の鳥たち」です。
 VC周辺の主な薬用植物としてアセビ、シキミ、オニシバリ、クロモジあります。アセビは神経を麻痺する成分、シキミは果実が猛毒ですが、毒は毒をもって制すで、薬用になっています。現在猛流行のインフルエンザの治療薬タミフルの化学合成原料になっています。この時期の野鳥はウソです。ニシキウツギの実を啄んでいました。また、アセビの蕾を啄んでいました。ウソは食べても大丈夫なのでしょう。不思議です。不思議、分からないことが自然界に多いのです。この不思議、分からないことを見つけるのも観察会の楽しさでしょう。

雪景色
雪を踏みしめての観察でした。
雪景色VC周辺180126

アセビ
箱根山中に多く自生し、ほのかに香る白くて小さい壺型の花をつける。牛馬の皮膚病きせいちゅうの駆除、農作物の殺虫剤の原料になる。
アセビVC周辺180126

クロモジ
樹皮に芳香があるため皮付きのまま割って爪楊枝にする。根皮は急性胃腸カタルや脚気に効き目があるとされている。
クロモジ冬芽VC周辺180126

ヤドリギ
白百合台のヤドリギです。年々少なくなっているような気がします。
ヤドリギVC周辺180126

ウソ
鷽替え神事が太宰府天満宮では正月7日、亀戸天神社では1月24,25日に行われています。嘘替えは知らず知らずのうちについた全ての嘘を天神さまの誠心に替え、また、これまでの悪いことを嘘にして今年の吉に取り替えるという。
ウソVC周辺180126

アオキの食痕
ヒヨドリが食べようとしてつけた嘴の痕です。アオキの横を嘴で掴んでもぎ取り、上に放り投げて食べるとか。
アオキのヒヨドリ食痕VC周辺180126

アオキミフクレフシ(虫こぶ)
ぶつぶつがあるのが虫こぶです。果実全体を赤くならないようにしている様です。赤くなると鳥に食べられるのを防ぐ工夫でしょう。
アオキミフクレフシVC周辺180126

本日のトップ10
1.雪景色
2.アゼビ         蕾
3.クロモジ        冬芽
4.アオキ         果実
5.アオツヅラフジ    果実
6.アオキミフクレフシ  虫こぶ
7.イヌツゲメタマフシ  虫こぶ
8.ウソ           野鳥
9.アオジ         野鳥
10.ツグミ         野鳥

箱根PV 原田
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金時山自然情報 2018年1月11日

 今年初めの金時山自然情報は風もない快晴でしたが、寒かったです。登山道の両側には霜柱があり、金時宿り石のしめ縄には氷柱が垂れ下がっていました。人工林を抜けて自然林になった所に2年前に風で倒れたイヌツゲがあります。倒木から新しい枝(崩芽枝)が出ていました。子孫を残そうとする生命力には驚きです。山頂に着くと雪を抱いた富士山と甲斐駒ヶ岳などの南アルプスが見えました。この時期は空気が澄んでいた遠くまで眺望出来ます。登山者も少なく静か山行が出来ます。のんびり冬の金時山に登ってみては如何でしょうか。冬期だけに見られる情景があり、新しい発見があるかも知れません。念のため、アイゼン、スパッツの持参を勧めます。

霜柱
登山道脇にありました。昼を過ぎても溶けずに残っていました。
霜柱金時180111

氷柱
宿り石のしめ縄に垂れ下がっていました。
氷柱金時180111

イヌツゲの崩芽枝(ほうがし)
2年前に風で倒れたものです。新しい枝が出ていました。生命力には驚きです。
イヌツゲ金時180111

ツルリンドウ
実はもうありませんが、緑の葉は目立ちます。
ツルリンドウ金時180111

ツルシキミ
赤い実は目立ちます。毒があると言うのに実が少しありません。誰が持って行ったのでしょうか?
ツルシキミ金時180111

オニシバリ
蕾がありました。もうじき咲きそうです。
オニシバリ金時180111

ウラハグサ
頂上付近にあります。日本特産です。学名のHakonechloa は「箱根産の草」です。箱根で見られることによります。写真の葉は冬のため枯れた状態ですが、普段は緑色です。
ウラハグサ金時180111

ブナの冬芽
登山道近くに低く張り出していたのでよく見ることが出来ました。披針形で、先は鋭くとがり、本年枝と2年枝の境にはっきりし
た輪状の芽鱗痕があります。
ブナ冬芽金時180111

キヨスミミツバツツジの冬芽
金時山から長尾山までの稜線で見ることが出来ます。キヨスミは千葉県の清澄山による。ミツバツツジの冬芽より赤く鮮やかに見えます。
キヨスミミツバツツジ金時180111

ゴジュウカラ
箱根ではあまり見れなくなった野鳥です。ブナの木を逆さまになったりして歩いて、何かを啄んでいました。何を啄んでいるか遠くでしたので分かりませんでした。
ゴジュウカラ金時180111

本日のトップ10
1.登山道脇の霜柱
2.イヌツゲ              崩芽枝
3.ウラハグサ
4.ヤドリギ               果実
5.ツルシキミ             果実
6.ツルリンドウ           緑の葉
7.オニシバリ            蕾
8.ブナの冬芽
9.キヨスミミツバツツジの冬芽

箱根PV 原田

【仙石原】2018年01月13日(土)の観察記

 パークボランティア7人での観察です。

 快晴で風が弱く、思ったほど寒くない中での観察となりました。

 霜柱は日陰で6センチほどに成長しています。ただし、歩道の大部分は乾いていたため、歩く分には支障ありません。

 半日陰の山林で、ヒイラギナンテンが紅葉していますが、「常緑なのになぜ紅葉するのか」ということで、話が盛り上がりました。ちなみに葉の裏面は、緑色のままです。

 温湯(ぬくゆ)の水温は20度、外気温は3度でした。




▼霜柱
P1310786.jpg



▼ヒイラギナンテン
P1310774.jpg



▼水たまり。凍っています。
P1310761.jpg



▼クロモジ
P1310778.jpg



▼ミツマタ
P1310793.jpg



▼サルトリイバラ
P1310773.jpg



▼ツルシキミ
P1310763.jpg



▼雨水による路面洗掘。ひと月前と同じ状態です。
P1310792.jpg




<参考>
観察しやすいベスト 10

1 ミズキの冬芽。
2 霜柱。
3 ヒイラギナンテンの赤色。
4 キジ。
5 ウソ。
6 水たまりの凍結。
7 鳥の混群(シジュウカラ、ヤマガラ、エナガの混群)。
8 クロモジの冬芽。
9 ミツマタのつぼみ。
10 サルトリイバラの実。




<関連情報>
 ・仙石原コースの記事一覧
 ・仙石原コースのご案内(箱根ビジターセンターのWebサイトに別ウィンドウでリンクします)



箱根PV 仙石原担当 M.S



ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2018年1月12日

2018年最初のミニ観察会は、ビジターさん12名に参加いただき、パークボランティア12名、合計24名での開催です。快晴なのに温度-3℃、とても寒いです!本日のテーマは「冬芽を楽しもう」です。
冬芽は春に再び芽吹き活動を開始するため、厳しい冬を乗り切る「命のカプセル」です。

冬芽は寒さから身を守るためにいろいろな工夫をしています。
冬芽の典型的な形は芽鱗(鱗片)に覆われて寒さにも乾きにも耐えれるようになっています。

クロモジは長い水滴形の葉芽が3~4枚の芽鱗に包まれています。花芽は葉芽の横につきタマネギ形です。
クロモジ VC180112

春に紅紫色の花を咲かせるミツバツツジも、ツルツルしたコートのような何枚もの芽鱗に包まれ春を待っています。
ミツバツツジ VC180112

冬芽の中には芽鱗を持たないものがあり裸芽と言います。
アジサイの頂芽は裸芽で幼い葉がむき出しです。その葉脈が見えます。
サンタクロースのように見えませんか?
アジサイ VC180112

ムラサキシキブも裸芽で2枚の葉が向き合います。粉のようなたくさんの短毛で覆われています。
ムラサキシキブ VC180112

ノリウツギの冬芽は特徴あるとぼけた顔に見えます。顔に見えるところは葉痕(葉が落ちたあと)です。
ノリウツギ VC180112

キハダの側芽と葉痕はピエロの顔に見えませんか。
キハダ VC180112

とてもとても寒い中の観察会でしたが、冬の静かな園地の中、15種類以上のいろいろな冬芽の観察をじっくり楽しみました。
観察途中の花の広場で、キジのオス2羽がゆっくりと歩いていました。

本日のトップ10
1.  コブシ  冬芽
2.  トチノキ  冬芽
3.  ホオノキ  冬芽
4.  アブラチャン  冬芽
5.  アジサイ  冬芽
6.  エゴノキ  冬芽
7.  ケヤキ  冬芽
8.  クワコの繭
9.  キジ  野鳥
10. 霜柱

箱根PV 高橋

  

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