箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

金時山自然情報 2017年8月24日

 8月の定例日の10日が雨で流れ、7月も延期したことを考え本日の実施となりました。天気は晴れ、この夏の天候不順も昨日、今日とようやく回復兆しが見えてきました。公時神社からの山道はタマアジサイ、トンボソウが咲いていました。山頂では東富士演習場の爆弾の発射光、着弾の硝煙、そして数秒後に轟音が確認できました。アマツバメが大群で飛んでいて時々登山者を威嚇するように近くを飛んでいました。また大群で飛んでいるアキアカネを観察しました。乙女峠では蕾をつけたツルニンジンの中に一輪の花が見られました。また、長尾峠から乙女峠の間でヤグルマソウを4株確認しました。これは過去に誰かが植えたものです。本人は良いことをしたと思っているかもしれません。困ったものです。
 今日は高温で湿度が高い、非常に厳しい観察会でした。

キンミズヒキ
麓から金時山頂上まで沢山見られました。
名前の由来は、ミズヒキは「水引」の意味で、夏に黄花小花を細長く穂のように咲かせる姿から。
キンミズヒキ金時170824

トンボソウ
公時神社からの登山道脇で沢山咲いていました。
名前の由来は花の独特な形状を昆虫トンボにたとえたもの。
トンボソウ金時170824

ツルニンジン
乙女峠で観察しました。沢山の蕾の中に一輪咲いていました。
根が朝鮮人参に似て、蔓性なのが名の由来。別名ジイソブ。
ツルニンジン金時170824

タテヤマギク
先月は数輪でしたが今月は沢山咲いていました。1ヶ月近く経つと様子が変わります。
タテヤマギク金時170824

ムササビの食痕
ミズナラの実を食べていました。はかまを上手に残しています。
枝の切り口から推察するとムササビと思われます。
ムササビの食痕金時170824

アキアカネ
金時山頂上で大群が飛んでいました。
もうじき里に下りて産卵するのでしょうか。
アキアカネ金時1708241

本日のトップ10
1.キンミズヒキ    満開
2.シモツケソウ    花
3.ツルニンジン   開花
4.タテヤマギク   満開
5.タマアジサイ   花
6.トンボソウ     満開
7.ヌスビトハギ   開花
8.アマツバメ    大群で飛翔
9.アキアカネ    大群で飛翔
10.オニヤンマ    飛翔

箱根PV  原田
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ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2017年8月25日

連日の猛暑が続いています。今日の箱根も28℃、とても暑いです。ビジターさん12名(内2名の方が初めての参加)、パークボランティア8名、8期研修生1名、合計21名のミニ観察会でした。
本日のテーマは「サルナシ、マツムシソウ、ヤマブドウ、サンカクヅル」です。秋の花はまだこれからですが、ツル性の植物が沢山の実をつけています。

サワヒヨドリが咲き始めました。蕾の時はピンク色ですが花が開くと白くなります。
サワヒヨドリ VC170825

県事務所横にマツムシソウが咲いています。イチモンジセセリが花の蜜を吸っています。
マツムシソウとイチモンジセセリ VC170825

同じ場所にコケオトギリも咲いていました。
コケオトギリ VC170825

クサギも咲きました。10月頃には濃藍色の実を付け天然のブローチのように輝きます。
クサギ VC170825

今年はサンカクヅルが豊作です。もうすぐ黒く熟して食べ頃になります。
サンカクヅル VC170825

サルナシも今年は豊作です。
サルナシ VC170825

自然学習路でオトシブミがヤシャブシの葉を巻いて揺籃(虫こぶ)を作っているところでした。
オトシブミ VC170825

シラヤマギクが咲き始め箱根もようやく秋を迎えつつあります。季節はあっという間に変わります。次の観察会は秋の花でいっぱいかもしれません。
シラヤマギク VC170825

本日のトップ10
1.  サルナシ  実
2.  マツムシソウ 花
3.  サンカクヅル  実
4.  シラヤマギク  花
5.  サワヒヨドリ  花
6.  コバギボウシ  花
7.  ツルボ  花
8.  オトシブミ 揺籃作成中
9.  カラスアゲハ  蝶
10. コジュケイ  野鳥

箱根PV 高橋

2017年8月17日 芦ノ湖西岸自然情報収集ハイキング

箱根町港9時 くもり 24℃ 湖上に雲が低いが時々薄日が差す。
周辺の山は雲の中だ。鳥居焼の提灯が揺れている。
クサアジサイ・タテヤマギク・ハクウンランなど目当ての花に歓迎された。
終日曇り空だが雨にはならず快適に過ごした一日だった。
芦ノ湖キャンプ村着17時30分、出会ったアサギマダラ・ハイカー多数。


「アサギマダラの卵」
フワフワと飛んできてコバノカモメヅルの葉裏に白く透き通った卵を一つ産んでいきました。

アサギマダラ卵

「クサアジサイの花」
今年は沢山咲いていました。
葉が対生のハコネクサアジサイにはなかなか出会えません。

クサアジサイ4

「コバギボウシの花とハナバチの仲間」
ハナバチは蜜をもらう代わりに花粉を運ぶお手伝いをします。
お尻に花粉が沢山付いているのがわかりますか?

コバギボウシ2

「シカの糞」
緑色の瑞々しい糞が道の真ん中に落ちていました。
糞の他にも葉や樹皮を食べた跡・足跡・シカ道・・・
シカの痕跡は、だんだん目立つようになってきました。

シカサイン10

「タテヤマギク」
図鑑には、箱根の芦ノ湖の西方にある立山の名をとったもの
と書かれています。
芦ノ湖の西方の立山とは何処にあるのでしょう?

タテヤマギク2

「タマアジサイ」
箱根の全域で沢山見られます。
花の盛りを迎えていました。

タマアジサイ1

「ツチアケビ」
歩道脇の竹やぶの中で立派な株を見つけました。
赤いウィンナー(?)が沢山ぶら下がっていました。

ツチアケビ1

「テッポウムシ」
伐採された赤松に木くずの山ができていました。
カミキリムシ・タマムシ・ボクトウガ・・・などの幼虫は
木の幹や枝の中を食い進むので
テッポウムシと呼ばれています。

テッポウムシ4

「トンボソウ」
薄緑色のトンボの群れが歩道脇の
あちらこちらで見られました。

トンボソウ3

「森のお掃除屋さん」
歩道上のヒミズの死骸を
ベッコウヒラタシデムシとヨツボシモンシデムシが
一生懸命片付けていました。
ご苦労様です。

森のお掃除屋1

今月のトップ10
 ヌマトラノオ
 タマアジサイ
 ヒヨドリバナ
 ヌスビトハギ
 トンボソウ
 ムラサキニガナ
 ハクウンラン
 タテヤマギク
 クサアジサイ
 ノコギリソウ

報告 松本・清水・石原












湯坂路自然情報コース 2017年8月7日(月)

 台風の影響が心配されていましたがいつものメンバー8名に加え8期生3名、ビジター2名と今回は参加者が多くもっとゆっくり観察しながら歩くことが出来たら良かったのですが、今にも降り出しそうな雲行きに急ぎ足になりました。鷹巣山で一休みしていると雨が降り出しましたが足元を注意しながら千条の滝まで歩くことにしました。頑張った甲斐があったのか千条の滝前のベンチで昼食となりました。
 ここでトップ10を話し合っていると本格的に雨が降り出しました。


シシウド (セリ科 シシウド属)
湯坂路の草原ではこの大型のシシウドが圧倒的に沢山見られ目立ちます。
夏の草原を代表し全体に毛が見られます。
この花には沢山の昆虫が集まっているので虫たちのレストランといわれたりします。
シシウド湯坂路170807

モミジガサ (キク科 コウモリソウ属)
葉の形が大きなモミジに似ているからつけられた名前です。
湯坂路ではまとまって花をつけていましたが地下の茎で増えているようです。
モミジガサ湯坂路170807

サンカクヅル  (ブドウ科 ブドウ属)
別名のギョウジャノミズは茎を切ると樹液が出て山中で修行する行者がこの液を飲んで喉を潤したところからつけられた名前です。
葉が三角形の形から付けられたとか。新しい葉の美しい紅色が陽に映えていました。
サンカクヅル湯坂路170807

ヤマニガナ  (キク科 アキノノゲシ属)
明るい草原に見られススキの奥にこの花が目立っていました。草丈が1メートル以上もありました。
ニガナの名前はこの草の液が苦い所から付けられました。
ヤマニガナ湯坂路170807

チダケサシ  (ユキノシタ科 チダケサシ属)
花が淡紅色で円錐状に小さな花を沢山つけています。
食用になるキノコのチチタケ(チダケ)を茎にさして持ち帰ったところから付けられた名前と言われています。
チダケサシ湯坂路170807

オオナンバンギセル  (ハマウツボ科 ナンバンギセル属)
イネ科などの根に寄生しています。湯坂路ではススキの根元に毎年見られます。
地上部の茎のように見られるのは花柄でその先に大きな紅紫色の大きな花をつけます。
白い蕾が多く花はまだこれからのようでした。
オオナンバンギセル湯坂路170807

ウバユリ  (ユリ科 ウバユリ属)
茎が長く伸び花が咲くころには葉がなくなり歯がなくなった姥になぞらえてつけられた名前と言われている。
茎の上部に3~4個の白色の花を横向きに付ける。花の基部は筒状で花の内側に淡紫色の斑点がある。
尾根道より奥のほうに花が咲いていました。
この株は花が咲いているのに葉が枯れずに残っています。
ウバユリ湯坂路170807

タテヤマグキ  (キク科 シオン属)
多年草。茎は節ごとの曲がりジグザグしている。舌状花は7~8個でまばらについています。
神奈川県と静岡県に分布している。
箱根では葉が掌状に深く切れ込んでいるミモミジバタテヤマギクも見られます。
タテヤマギク湯坂路170807

ツチアケビ  (ラン科 ツチアケビ属)
落葉樹林下に生育している。葉緑素を持たない腐生植物で全体に茶色。
黄褐色の大きな花は複総状花序に付きます。
果実は下向きにつきウインナーソーセージのようです。
ツチアケビ湯坂路170807

ヘクソカズラ  (アカネ科 ヤイトバナ属)
つる植物の多年草。全体の悪臭があるのでこの名前が付けられたと言われる。
別名のサオトメバナは早乙女のかぶる笠に見立てたところから付けられた。
もう一つの別名のヤイトバナは白い花の中心部の色をお灸の後に似ているから。
ヘクソカズラ湯坂路170807




今月のトップ10
1、シシウド
2、オオナンバギセル
3、タテヤマギク
4、シモツケソウ
5、オカトラノオ
6、イヌゴマ
7、オトギリソウ
8、ジャコウアゲハ
9、アサギマダラ
10、ヨツスジハナカミキリ

箱根PV 山本絢子



ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2017年8月11日

本日から三連休ですが朝からあいにくの雨です。悪天候の中参加いただいたビジターさん2名、パークボランティア7名、合計9名の少人数のミニ観察会でした。本日のテーマは「サンカクイ」と「オオシオカラトンボ」です。

環境省自然事務所横の道からスタートしました。ここは多くの植物が観察できる穴場の場所です。
コバギボウシが咲いていました。ビジターセンター周辺では今コバギボウシが見頃です。花弁の内側に濃紫色の脈があるのが特徴です。
コバギボウシ VC170811

アキノタムラソウも咲き始めました。花は輪生につき数段あります。
アキノタムラソウ VC170811

ダイコンソウが花と実をつけていました。花柱の先がS字状にカギのように曲がり、これが動物の毛などに引っ付き種子が運ばれます。
ダイコンソウ VC170811

自然学習路では多くのツル性の植物が実をつけています。
サンカクヅルはブドウのような立派な実をたくさん付けています。黒く熟すと酸味と甘みのバランスがとれて美味しいです。
サンカクヅル VC170811

サルナシも今年は豊作です。自然学習路の多くの場所で見ることができます。
サルナシ VC170811

エゴノキも立派な実を付け始めました。
エゴノキ VC170811


野鳥小屋の池では、本日のテーマのサンカクイを観察しました。茎の断面が三角でイグサに似た姿をしています。茎の先端より下に2~3個の小穂(しょうすい)をつけます。
サンカクイ VC170811

ここにオオシオカラトンボが飛来しています。なわばりを持ち他の雄が飛来するとこれを追尾して追い払います。
オオシオカラトンボ雄 VC170811

なわばりに成熟したメスが飛来すると直ちに交尾に入ります。
オオシオカラトンボ交尾 VC170811

この日は雨で残念ながらオオシオカラトンボは見られませんでした。晴れた日に雄が他の雄を追い払う様子を観察してみてください。

本日のトップ10
1.  サンカクイ  小穂
2.  オオシオカラトンボ 昆虫
3.  コボタンヅル  花
4.  コバギボウシ  花
5.  サルナシ  実
6.  ゴマギ  実
7.  サンカクヅル  実
8.  リョウブ  実
9.  キジ  野鳥
10. ノスリ 野鳥

箱根PV 高橋

【仙石原】2017年08月12日(土)の観察記

 パークボランティア5人のみでの観察です。

 早川沿いに、ゴマギの赤い実をよく観察できました。また、コボタンズルや、ヌスビトハギをよく観察できました。オミナエシも咲いており、秋を感じました。

 コース途中の木製のベンチは、使用不可となっています。仙石原は湿気が多いので、腐食が早いようです。

 温湯(ぬくゆ)の水温は22度、外気温は22.5度でした。

 なお、期待していた仙石原のフシグロセンノウには、昨年(2016年)のようには会えませんでした。


▼ゴマギ
P1300760.jpg



▼コバギボウシ
P1300809.jpg



▼クサボケ
P1300813.jpg



▼ゲンノショウコ
P1300831.jpg



▼キカラスウリ
P1300862.jpg



▼トチバニンジン
P1300869.jpg



▼早川の休憩所のベンチ
P1300797.jpg



<参考>
観察しやすいベスト 10

1 ゴマギ
2 ヌスビトハギ
3 タマアジサイ
4 トチバニンジン
5 キカラスウリ
6 コバギボウシ
7 ゲンノショウコ
8 ツチアケビ
9 オトコエシ
10 クサボケ



<関連情報>
 ・仙石原コースの記事一覧
 ・仙石原コースのご案内(箱根ビジターセンターのWebサイトに別ウィンドウでリンクします)




箱根PV 仙石原担当 M.S

 

2017年7月20日 芦ノ湖西岸自然情報収集ハイキング

箱根町港9時、晴れ気温22度。参加者8名。
朝から帰着までヒグラシの蝉しぐれを聞きながら歩く。
羽化直後のアサギマダラやピカピカの蛹も発見した。
芦ノ湖キャンプ村到着15時45分、出会ったハイカー4組11名。

林道沿いのヤマノイモ(?)の葉裏で見つけた
羽化直後の「アサギマダラ」

アサギマダラ

コゴメウツギの枝先にぶら下がる
ピカピカの「アサギマダラの蛹」

アサギマダラ蛹

暑さを避けて葉影で休憩中の「アズマヒキガエル」

アズマヒキガエル

「ウツボグサ」の花に止まる「キマダラセセリ」

キマダラセセリ

可愛くて美味しいキノコ「タマゴダケ」
今年はあまり見かけません。

タマゴダケ

「イチロベエゴロシ」の別名を持つ猛毒の「ドクウツギ」

ドクウツギ

アスファルトの上にいた「ヒグラシ」
お仕事は無事に終えたかな?

ヒグラシ


しわしわの大きな葉っぱが地面に貼りつくように広がる「ヤマジオウ」
ようやくお花に会えました。

ヤマジオウ

イノシシの大好物「ヤマユリ」
石垣や斜面で綺麗に咲いています。

ヤマユリ

 今月のトップ10

 オカトラノオ
 キカラスウリ
 ムラサキニガナ
 チダケサシ
 ウツボグサ
 シロバナイナモリソウ
 ヒヨドリバナ
 ナツノタムラソウ
 クモキリソウ
 ヤマユリ


報告 PV松本・石原

金時山自然情報 2017年7月29日

6月の定例観察日が雨で流れ、別の日を定めましたが、これも雨、7月の定例日もまたまた雨で実施できませんでした。実に2ヶ月ぶりの更新となります。夏の花が沢山見られました。ヤマユリは満開で麓から金時山の頂上にかけて沢山見られました。またヤマユリの近くにシモツケソウが咲いていて白色とピンク色が競演している場所がありました。キンレイカ、ハコネオトギリ等の黄色花も沢山咲いていました。久しぶりの金時山を楽しみました。

ヤマユリ
麓から頂上のどこでも見られました。ピンク色の花がシモツケソウでヤマユリを引き立ているように見えます。
ヤマユリ金時170729

ウスユキソウ
稜線にひっそり咲いていました。エーデルワイスによく似ています。ヨーロッパでは「アルプスの星」と呼ばれています。
ウスユキソウ金時170729

タテヤマギク
金時山頂上付近で見られました。タテヤマは北アルプスの立山でなく芦ノ湖の西方にある立山です。
タテヤマギク金時170729

ハコネオトギリ
金時山頂上付近で見られました。名は弟切草で秘薬を他人に漏らした弟を兄が怒って切ったことによる。
ハコネオトギリ金時170729

キンレイカ
稜線上で沢山見られました。この花の黄色は渋い黄色に感じます。
キンレイカ金時170729

アオヤギソウ
稜線上で沢山見られました。名前の由来は青い花の色と、葉の様子をヤナギに見立てたことによる。
アオヤギソウ金時170729

ツチアケビ
長尾山付近で見られました。麓で既に花は終わりですが、金時山は花盛りです。
ツチアケビ金時170729

ジャコウアゲハの幼虫
終齢幼虫と思われる。食草のオオバウマノスズクサの葉を食べて毒を体内に蓄積し鳥などの天敵に対して化学防衛していると言われる。
ジャコウアゲハの幼虫170729

本日のトップ10
1.ヤマユリ            満開
2.ウスユキソウ         開花
3.タテヤマギク         開花
4.シモツケソウ          開花
5.ハコネオトギリ         開花
6.キンレイカ            開花
7.アオヤギソウ          開花
8.フジアカショウマ       開花
9.ツチアケビ           開花
10,ジャコウアゲハの幼虫   終齢

箱根PV 原田

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