箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2017年4月28日

ビジターセンター周辺の春は、たくさんの花々が日々変化していく季節です。気温13℃、風は爽やかで春らしい天候です。ビジターさん18名に参加いただき、PV9名、合計27名のミニ観察会です。本日のテーマは「VC周辺のスミレ」です。

スミレ属は日本に約60種、箱根には30種あまりのスミレが記録されています。ビジターセンター周辺では10種あまりを観ることができます。
これはエイザンスミレです。落葉樹の林に生えていました。
エイザンスミレ VC170428

フモトスミレです。花は白色で一番下の花弁に濃い紫条があります。
フモトスミレ VC170428

例年より遅いですが、ヤマザクラとオオシマザクラが満開です。
ヤマザクラは、新芽の頃は薄い赤茶色の葉で、成熟すると緑色になります。
ヤマザクラ VC170428

オオシマザクラは花が大きく存在感があります。
オオシマザクラ VC170428

園地には1本しかないオオヤマザクラです。園芸種のように見えますが日本固有種です。
オオヤマザクラ VC170428

子供の広場では今年もニリンソウが花を咲かせていました。茎の途中から葉柄のない葉をつけます。花は一輪ですがよくみると茎の下にもう一つ蕾があります。見えるでしょうか。
ニリンソウ VC170428

ミツバツツジは園地のあちらこちらで輝くようにピンク色に咲いています。
これも箱根の春を彩る風景です。
ミツバツツジ VC170428

本日のトップ10
1.  エイザンスミレ
2.  フモトスミレ
3.  オトメスミレ
4.  ニオイタチツボスミレ
5.  ジロボウエンゴサク
6.  オオヤマザクラ
7.  ミツバツツジ
8.  ニリンソウ
9.  キビタキ (野鳥)
10. ニワハンミョウ (昆虫)

箱根PV 高橋
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湯坂路コース  2017年4月24日(月)

今回、久しぶりにほぼ全員にて春を満喫。眼福の湯坂路を歩くことが出来、新年度の好スタートです。8種のスミレを観察できましたが、まだ花盛りとは言えません。これからが楽しみなコースです。

ヤシャブシ(カバノキ科ハンノキ属)
湯坂路入口近くで見られるこの木を見上げると丁度、雄花雌花も観察することが出来ました。
雌花は上を向いています。
次回歩く日にはこの花がどのように変化しているのか?楽しみになってきます。
ヤシャブシ湯坂路170424

キブシ(キブシ科キブシ属)
見上げると雌花であることが確認できました。キブシは雄花のほうが多いようです。
この時期はキブシの花が風に揺られています。花穂は木よって長短があるようです。
キブシ湯坂路170424

タチツボスミレ(スミレ科ネスミレ属)
尾根道の草原の中や足元に咲き始めたばかりの花があちこちで見られました。
タチツボスミレ湯坂路170424

ニオイタチツボスミレ(スミレ科スミレ属)
このスミレの花茎には白いビロード状の毛があります。また花の中心部が白いのがはっきり見られます。
タチツボスミレと同じ環境に見られます。かすかなよい香りを確認できました。
ニオイタチツボスミレ湯坂路170424


マルバタチツボスミレ(スミレ科スミレ属)
タチツボスミレとニオイタチツボスミレの雑種で比較的よく見かけるスミレです。
マルバタチツボスミレ湯坂路170424

アケボノスミレ(スミレ科スミレ属)
このスミレに出会えるのか?ドキドキしながら確認に立ち寄りました。
咲き始めたばかりのこのスミレに出会えて感激しながら撮影。
もしかしたら次回の自然情報(5月1日)の日も咲いているかもしれません。
アケボノスミレ湯坂路170424

フモトスミレ (スミレ科スミレ属)
千条の滝へ下る途中で小さなこのスミレが咲き始めていました。
このすみれはやや群落で見られます。
小さなこの花の短い距は淡い紫色をしています。
フモトスミレ湯坂路170424

今月のトップ10
1、 アケボノスミレ(スミレ科)
2、 ニオイタチツボスミレ(スミレ科)
3、 タチツボスミレ(スミレ科)
4、 ランヨウアオイ(ウマノスズクサ科カンアオイ属)
5、 フモトスミレ(スミレ科)
6、 ヤシャブシ(カバノキ科)
7、 ヤマザクラ(バラ科)
8、 マメザクラ(バラ科)
9、 エイザンスミレ(スミレ科)
10、 シュンラン(ラン科)      
 
  箱根PV:山本絢子

開花(黒岳コース)     2017年4月23日(日)

黒岳コースも、春の開花季節を迎えました。つい先月末に雪の中を歩いたのが、うそのようです。早速、紹介しましょう。



DSCF5542.jpg
ヤマルリソウ(ムラサキ科)



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マメザクラ(バラ科)  芦ノ湖  奥に金時山1212mが望めます



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ツルシキミ(ミカン科)



DSCF5552.jpg
コケリンドウ(リンドウ科)  小さいので見逃してしまいそうですが、ひとつ見つかると次々に目に



5546
黒岳への草付きの斜面  枯草状態の遊歩道に草芽が頭を覗かせています



5547
クサボケ(バラ科)



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アズマギク(キク科)  先月雪の中で対面した仲間が、まだ残っていました



5550
ナガバノスミレサイシン(スミレ科)  本日このコースで、合わせて7種のスミレに会いました

トップ10
・ヤマルリソウ
・アズマギク
・クサボケ
・コケリンドウ
・オトメスミレ
・ニオイタチツボスミレ
・マメザクラ
・コブシ
・エイザンスミレ
・ニジマス大群

(箱根PV小川)

芦ノ湖東岸自然情報 2017年4月22日(土)

芦ノ湖東岸ブログデビューは春爛漫の芦ノ湖東岸からです。

今日の湖は穏やかで駒ヶ岳山頂も風もなく暖か。何とも幸先のよい今年度初回の自然情報となりました。
サクラ類、スミレの仲間10種、ネコノメソウの仲間5種、コンロンソウの仲間2種、ハルトラノオ、コチャルメルソウ、キクザキイチゲなど。早春の花々の競演にすっかり魅了された一日でした。


テンナンショウの仲間のウラシマソウです。長い付属体を浦島太郎の釣り糸に見立てたといいます。
そう見えますか?
ウラシマソウ

早春の出会いが楽しみな花のひとつトウゴクサバノオです。今年もやさしい花に出会えました。
トウゴクサバノオ

目を疑うほどに、斜面一面がまるでエイザンスミレのカーペットのようでした。写真はひと際目をひいた大株です。
エイザンスミレ

ハルトラノオです。早春に白い穂状の花が咲きます。花穂が虎の尾に似ていることからの命名です。
ハルトラノオ2

小さな小さな花が可愛いいハナネコノメです。ネコノメソウの仲間です。
ハナネコノメ

マルバスミレとタチツボスミレの競演です。斜面一面に咲き誇る姿は圧巻の一言です。
マルバスミレとタチツボスミレ

早春の妖精のひとつキクザキイチゲです。思いがけず谷あいでの出会いです。透き通るような白さでした。コキクザキイチゲ


トップ11 
 エイザンスミレ(群落)
 タチツボスミレ(群落)
 ナガバノスミレサイシン
 キクザキイチゲ
 コチャルメルソウ
 ハルトラノオ(群落)
 トウゴクサバノオ
 ヨゴレネコノメ(群落)
 ハナネコノメ
 ウラシマソウ
 マルバスミレ(群落)

 (担当PV藤城)
       

金時山自然情報 2017年4月16日

公時神社から林道までの登山道わきにはミヤマカンスゲ、ヒメカンスゲが地味な花を付けていました。寒い時期に花が咲くのでカンスゲですが、4月ですので今年の冬の長さを物語っています。しばらくするとナガバノスミレサイシンが咲いていました。長い名前です。サイシンが余計な気がしますが、それなりの意味がある様です。スギ、ヒノキの人工林を過ぎた所で登山道谷側に生えていたイヌツゲが風により倒れていました。箱根町役場の方と環境省の方がその処理に奮闘されていました。ご苦労です。
今日は4種の類のスミレを見ることが出来ました。タチツボスミレ、ナガバノスミレサイシン、オトメスミレ、エイザンスミレの四種のスミレです。また、ボロボロの翅のヒオドシチョウを金時山、長尾山で見ました。
長い冬を成虫で越したのでしょうか、じっとしていました。太陽の光を受けて元気になり、子孫を残すのでしょう。
金時山にも風が春を運んで来ていました。

ナガバノスミレサイシン
平地からかなり高所で見られる。葉は三角状長卵形、花は淡紫色から白色で、距は太く短い。
ナガバノスミレサイシン金時山170413

オトメスミレ
箱根乙女峠が基準産地。タチツボスミレの変種で、花弁は白色又はかすかに紫色。距だけが紫色。
オトメスミレ金時山170413

ヒメカンスゲ
冬でも緑の葉を枯らすことのない常緑多年草なので寒萓。カンスゲより小さいのでヒメカンスゲ(姫寒菅)
ヒメカンスゲ金時山170413

マルバコンロンソウ
日陰で湿った山地を好み、谷川沿いなどが主な生息場所。 コンロンソウより葉が丸いのでこの名前がある。
マルバコンロンソウ金時山170413

ヨゴレネコノメ
山地の湿ったところに生える多年草。ネコノメの名は熟した実が割れ猫の目に似る。ヨゴレとはかわいそうな名前です。
ヨゴレネコノメ金時山170415

ヒオドシチョウ
翅が武士が身に着けた緋縅(ひおどし)のような色模様。成虫で越冬した個体は3月末から4月上にボロボロの翅で山頂によく現れる。
ヒオドシチョウ金時山170413

本日のトップ10
1.ナガバノスミレサイシン(植物)      咲き始め
2.エイザンスミレ(植物)           咲き始め
3.ニョイスミレ(ツボスミレ)(植物)     咲き始め
4.オトメスミレ(植物)             咲き始め
5.タチツボスミレ(植物)           満開
6.ミヤマカンスゲ(植物)           満開
7.マヒメカンスゲ(植物)           満開
8.マルバコンロンソウ(植物)        咲き始め
9.ヨゴレネコノメ(植物)            満開
10.ヒオドシチョウ(昆虫、チョウ)     金時山、長尾山で見かける

箱根PV 原田

大涌谷(姥子駅往復)コース 2017年4月15日(土)

本年初の大涌谷(姥子駅往復)コースです。各地で桜が咲き、箱根も湯本や宮城野ではソメイヨシノが満開か若干散り始めでしたが、この日芦ノ湖周辺は風が強く肌寒い日で、マメザクラは未だ蕾で咲き始めが少々という状態でした。本格的な春はもう少し先のようです。


ツツジ科のアセビは満開です。
アセビ 大涌谷

他の種類のスミレが開花前の中、タチツボスミレの清楚な花を見ることができました。
タチツボスミレ 大涌谷

セリ科のセントウソウは咲き始めです。
セントウソウ 大涌谷
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ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2017年4月14日

数日前の冬の寒さから一変、箱根にもようやく春が到来しました。ぽかぽか陽気です。気温13℃、気持ちの良い空気と青空の中で、ビジターさん16名に参加いただき、PV13名、合計29名のミニ観察会です。
本日のテーマはこの季節にだけ見られる「アブラチャン」と「ヒナスミレ」です。

ビジターセンター近くの花の広場にはアブラチャンが満開です。葉の展開前に淡黄色の花が3~5個集まって咲きます。春の箱根を彩る花です
アブラチャン VC170414

コブシも咲き始めました。開花と同時に小さな「葉」が1枚顔を出します。コブシはおしりを南に向けて温めて花を開くとか。
コブシ VC170414

マメザクラはまだ数個開花したばかりです。別名「オトメザクラ」。恥ずかしそうに下を向いて清楚に咲きます。
マメザクラ VC170414

子供の広場では「スミレのプリンセス」と言われる「ヒナスミレ」が咲き始めました。透明感のある淡紅紫色の花は楚々として魅力的です。かなり早咲きなのでそう簡単にはお目にかかれないのもプリンセスの所以でしょうか。
ヒナスミレ VC170414

クロモジはアブラチャンと同じクスノキ科です。アブラチャンより後で花が咲きます。花芽がまさに展開しようとしています。
クロモジ VC170414

バッコヤナギの雄花序が青空に美しいです。雄しべの花糸は白色、葯が黄色に輝いて咲いています。
バッコヤナギ VC170414

キブシもあちらこちらで花をつけています。これも箱根の春です。
キブシ VC170414

本日のトップ10
1.  アブラチャン
2.  ヒナスミレ
3.  タチツボスミレ
4.  バッコヤナギ
5.  キブシ
6.  コブシ
7.  マメザクラ
8.  ビロードツリアブ 虫
9.  アオゲラ  野鳥
10. ノスリ  野鳥

箱根PV 高橋

【仙石原】2017年04月08日(土)→雨天中止

 2017年4月8日(土)の仙石原コースの自然情報観察は、雨天中止となりました。

 現地集合したメンバーは、箱根湿生花園にて、勉強を兼ねた観察会を行いました。



▼箱根湿生花園の入口です。
P1290683.jpg


▼ミズバショウです。
P1290686.jpg



<関連情報>
 ・仙石原コースの記事一覧
 ・仙石原コースのご案内(箱根ビジターセンターのWebサイトに別ウィンドウでリンクします)

 

湯坂路コース  2017年3月31日(金)

予定していた27日(月)の朝は道路が凍結しているとのことで急遽3月中にとのことで31日(金)に変更しました。この日も午後には雨との予報で心配でした。今回歩くコースを変更し阿字が池からスタートし道路脇の植物を観察しながら湯の花別荘入口まで行きました。予定していたランヨウアオイの花の確認は雪の下で無理と判断し千条の滝近くのネコノメソウ達を確認に変更しました。

オニシバリ(ナツボウズ)(ジンチョウゲ科)
花をつけていない小さな木を数本見つけ歩を進めると花の咲いている木を見つけました。今回、花を観察すると雄花かと思いきや子房があり雌株のような?それもおかしいので良く調べようと話し合いました。
オニシバリ湯坂路170330

カキドウシ(シソ科キランソウ属)
咲き始めたばかりの花が足元に小さな株で見られました。まだランナーを伸ばさず花だけが見立っていました。
カキドウシ湯坂路170330

イワボタン(ユキノシタ科ネコノメソウ属)
千条の滝周辺に見られますが今年は非常に少なくなっていました。まだ葯が見え始めたばかりで初々しい。今年は花時期が遅いのを確認しました。
イワボタン湯坂路170330

ムカゴネコノメ(ユキノシタ科ネコノメソウ属)
走出枝に珠芽(ムカゴ)を付けて夏以降には地上部が消えて地中に残った珠芽から発芽し栄養繁殖をする。日本固有の絶滅危惧種。分布が限られているが箱根には多く見られます。
ムカゴネコノメ湯坂路170330

ヨゴレネコノメ(ユキノシタ科ネコノメソウ属
イワボタンに良く似ていますが葯が赤色です。まだ葯が見え始めたばかりでよく観察しないと迷います。ヨゴレネコノメもとても少なくなりました。地面を覆うように見られた日を思い出します。いつか以前のように見られることを願っています。
ヨゴレネコノメ湯坂路170330

ミヤマカンスゲ(カヤツリグサ科スゲ属)
春早い時期に咲く花にえ会えました。ケヤキ根元の2株がとても美しく心奪われました。その後、カンスゲの花にも出会えました。
ミヤマカンスゲ湯坂路170330

フサザクラ (フサザクラ科フサザクラ属)
思いがけなく見事な花に出会えました。近かずかないとこの花の繊細な美しさには気づけません。
フサザクラ湯坂路170330


 今月のトップ10
1、 ムカゴネコノメ(ユキノシタ科)
2、 イワボタン(ユキノシタ科)
3、 ヨゴレネコノメ(ユキノシタ科)
4、 カキドウシ(シソ科)
5、 ミチタネツケバナ(アブラナ科)
6、 フサザクラ(フサザクラ科)
7、 カンスゲ(カヤツルグサ科)
8、 ミヤマカンスゲ(カヤツリグサ科)
9、 オニシバリ(チンチョウゲ科)
10、 ヤブツバキ(ツバキ科) 
 
 箱根 VP:山本

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