箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2017年2月24日

前回は一面冬景色でしたが、今日は寒い中にもあちらこちらに春の兆しが感じられる箱根です。ビジターさん9名、パークボランティア10名、合計19名のミニ観察会です。本日のテーマは前回に引き続き「箱根のシカ(ニホンジカ)その2」です。

箱根にシカはどれくらいいるのでしょうか?
平成27年度の糞塊密度調査ではおよそ100頭~500頭ぐらいと推定されています。箱根町による平成28年4月から平成29年1月までのシカ捕獲は22頭でした。捕獲するだけではなくシカの増加を抑える対策も実施が望まれます。

ビジターセンター近くのヤマボウシの枝にヒメシロモンドクガの卵塊がぶら下がっていました。繭に産み付けた卵が、春一番、春二番、春三番の強風の中でも落ちずにしっかり残っていました。
ヒメシロモンドクガの卵塊 (3)

花の広場のモグラ塚ですが、上に白い毛が見えます。これは何でしょうか?いろいろ想像できますが、キツネがサインスポットとして付けた糞ではないでしょうか。キツネが何らかの動物を食べて、その糞は流れ、毛だけが残っていると考えられます。
モグラ塚 VC170224

イノシシの掘り返し痕があちらこちらにあります。浅く掘っているのでミミズやコガネムシを食べた痕でしょう。イノシシの足跡が残っていました。
イノシシ足跡 VC170224

ニシキウツギの枝にキクラゲが生えています。今、自然学習路のいろいろなところで見られます。
キクラゲ VC170224

アオキのシカの食痕です。シカの首の高さのところでアオキの枝先が食べられています。
アオキ シカの食痕 VC170224

同じ場所にあったシカが角を研いだ痕です。オスは毎年角が生えます。角を研いでメスにアピールします。
シカの角とぎ痕 VC170224

野鳥小屋の池ではヤマアカガエルのオスの鳴き声が聞こえています。子孫を残すための雌へのアピールです。メスは寒いうちに冬眠から起きて卵を産みます。春一番に卵を産んだ後また冬眠に戻ります。今朝は22個の卵塊がありました。一つの卵塊におよそ300個から800個の卵があります。
ヤマアカゲル卵塊 VC170224

箱根の春を告げるオニシバリの雌花も咲いていました。
オニシバリ雌花 VC170224

野鳥の群れもたくさん見られました。エナガ、アトリ、カシラダカが木に群がって実を食べているのが観察できました。
動物の痕跡と野鳥、そしてもうすぐやってくる春を探す観察会でした。

本日のトップ10
1.  ヤマアカガエルの卵塊
2.  シカの食痕・角研ぎ痕
3.  ヒメシロモンドクガの卵塊
4.  オニシバリ  花
5.  キクラゲ
6.  カケス  野鳥
7.  アオゲラ  野鳥
8.  エナガ  野鳥
9.  アトリ  野鳥
10. テンニンソウクキコブフシ 虫こぶ

箱根PV 高橋
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【仙石原】2017年02月11日(土)の観察記

 仙石原の積雪は十~十五センチ程です。風が吹くと、木の枝に積もっている雪が、きらきらと舞う状態でした。

 野鳥は土がわずかに見える所で、食べ物を探しに夢中です。人間が寄ってもあまり逃げないので、近くで観察できました。

 コースにある温湯(ぬくゆ)の水温は、十九℃(温湯付近の外気温は二℃)です。

 人工林の斜面は伐採が進み、うっそうとしていた林がなくなった所があります。




▼雪です。
P1290335.jpg



▼雪の重みで垂れています。
P1290350.jpg



▼アトリ。
uso_morisan.jpeg



▼オニシバリ。先月も咲いていました。
P1290379.jpg



▼アセビ。つぼみです。
P1290359.jpg



▼伐採されて見晴らしが良くなりました。ガードレール等はないので、目の前の斜面に落下しないよう、要注意です。
P1290370.jpg



▼橋の補修工事が行われます。
P1290327.jpg



<参考>
観察しやすいベスト 10

1 雪
2 アトリ
3 オニシバリ
4 アセビ
5 コブシ
6 ツグミ
7 ウソ
8 ジョウビタキ
9 アオジ
10 カケス


箱根PV 仙石原担当 M.S




<関連情報>
 ・2017年01月の仙石原の情報に戻る
 ・2017年03月の仙石原の情報に進む
 ・仙石原コースのご案内(箱根ビジターセンターのWebサイトにリンクします)
 ・仙石原コースハイキングマップのPDFファイル(箱根ビジターセンターのWebサイトにリンクします)

ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2017年2月10日

昨日からの雪で一面冬景色の箱根です。ビジターさん7名、パークボランティア11名、合計18名のミニ観察会です。本日のテーマは「箱根のシカ(ニホンジカ)」です。一時絶滅したとされてきたシカが餌を求めて箱根に移動してきています。シカの痕跡を観察しながらシカの生態を勉強します。

シカってどんな動物でしょうか?
オスには角があり毎年生え変わります。角は秋に出そろい春先にはとれます。3つに分かれた4本の角は重さ1Kgとずっしり重いです。
シカ VC180210

シカは幅広い食性(なんでも食べる)です。一日に5~6kgもの植物を食べます。冬場は食べる植物が少なく、栄養分の多いアオキを中心に食べているのではないかと考えられます。アオキを食べたシカの食痕です。葉を前歯で引きちぎって食べた痕です。
アオキ シカの食痕 VC170210

スズタケは栄養分が少ないです。こういうものを食べて栄養にできるのはシカぐらいですが、箱根ではまだシカが食べた形跡はありません。
スズダケ VC170210

今日の箱根の雪景色です。シカは足が小さくハイヒールのような足なので雪の中を歩くのは苦手です。
雪景色 VC170210

キツネの足跡もありました。
キツネの足跡 VC170210

ウソの群れがソメイヨシノの冬芽を食べていました。
ウソ VC170210

ウソが食べて落とした冬芽がたくさん落ちていました。
ソメイヨシノ ウソの食痕 VC170210

この他、リョウブの樹皮の食痕やディアライン(高さ1.5m程度の採食の痕)、ヌタ場なども観察したかったのですが、積雪のため次回に持ち越しです。
「シカが森を食べる」と言われています。箱根の大切な自然(生態系)を守るにはどうしたらよいのでしょうか。次回、生物多様性や共生の観点からみんなで一緒に考えたいと思います。

本日のトップ10
1.  冬景色
2.  アオキ シカの食痕
3.  スズダケ
4.  ソメイヨシノ冬芽 ウソの食痕
5.  雪の上の足跡
    ・ ネズミ
    ・ キツネ
    ・ イノシシ
    ・ シカ
6.  ウソ 野鳥
7.  カシラダカ 野鳥
8.  ホオジロ  野鳥

箱根PV 高橋


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