箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2016年12月23日

三連休の初日、曇り空の中、8名のビジターさんに参加いただき、パークボランティア10名、ビジターセンター職員1名、合計19名のミニ観察会でした。本日のテーマは「ドライフラワーと冬芽の観察」です。
静かな冬の季節、薄く透き通ったドライフラワーになった装飾花がまだ落ちないで残っています。

花の広場には何本かのノリウツギがあります。飾り花に囲まれた円錐状の花序はそれだけでノリウツギとわかります。
ノリウツギ VC161223

イワガラミは茎から無数の付着根を出して他の木によじ登ります。果実とともにラケットのような形の飾り花が冬でも残っています。
イワガラミ VC161223

一緒に参加していたビジターセンターの方が、ケヤキにぶら下がっているウスタビガの繭を見つけました。繭の中にはもう幼虫はいませんでしたが、皆さん大喜びで観察していました。
ウスタビガの繭 VC161223

この季節、葉が落ちるとツルウメモドキが大変目立ちます。黄色い果皮が裂けて反り返り、鮮やかな朱赤の仮種皮との対比が美しいです。
ツルウメモドキ VC161223

サラサドウダンは枝の先から、果柄が何本も出て果実をぶら下げています。果実はよく見ると柄に対して上向きについています。
花は鐘状で下につり下がりますが、果実になると上下反転して上向きになります。冬芽も一緒についています。
サラサドウダン VC161223

オニシバリの雄花が開花していました!例年よりも2か月近く早い開花です。
オニシバリ VC161223

アセビももう白い花が咲いています。こちらも例年より1週間ほど早い開花です。
アセビ VC161223

静かな冬の箱根も、この季節ならではの見どころが一杯です。

本日のトップ10
1.  ノリウツギ  ドライフラワー
2.  イワガラミ  ドライフラワー
3.  オニシバリ  雄花の開花
4.  タマアジサイ ドライフラワー
5.  コアジサイ  ドライフラワー
6.  ノハナショウブ  果実(種子)
7.  ツルリンドウ  果実
8.  ウスタビガの繭
9.  ツグミ  野鳥
10.  ウソ  野鳥

箱根PV 高橋
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大涌谷 (姥子往復) 2016年12月17日(土) 

風がほとんどない晴天に笑まれた今年最後の自然情報日でした。冬の寒さはこれからという季節ですが、植物たちは開花の準備を着々と進めています。来年も素晴らしい箱根での出会いがありますようにと願いを叶えた一日でした。

姥子駅からの富士山が、とても綺麗でした。
富士山大涌谷

船見岩から眺める大涌谷は、噴煙が少なく見えます。
大涌谷大涌谷

リョウブは実を残していますが、来年の葉芽は膨らんでいます。
リョウブ大涌谷

コボタンズルの実は、羽毛状の花柱が白い花のように見えます。
コボタンヅル大涌谷

ミヤマシキミの実がとても綺麗です。種を食べると痙攣するようなので、食用には適していません。
ミヤマシキミ大涌谷

ヤシャブシは、既に開花の準備を進めています。
ヤシャブシ大涌谷

甘い香りがする花のスイカズラの実です。
スイカヅラ大涌谷

オニシバリの花芽が付いています。開花は来年寒い季節になります。
オニシバリ大涌谷

本日のトップ10
1   コゲラ
2   ヤマガラ
3   メジロ
4   ヤマノイモ (種)
5   ガマズミ  (実)
6   サルトリイバラ (実)
7   ミヤマシキミ(ツルシキミ) (実)
8   コボタンヅル (種)
9   スイカズラ  (実)
10  ヤシャブシ  (実)

箱根PV青山

金時山自然情報 2016年12月8日

木や葉や実も落ち、枝を通して青空が見える状況でした。その中でカマツカ、ノイバラの実はわずかに残り、マルバウツギの葉は紅葉し、夏に葉を落とすオニシバリの葉は青々としていました。頂上からの眺望は素晴らしく、富士山の右側の裾野の上に南アルプスが見えました。富士山、北岳、間ノ岳と日本で標高の高いNO3までの山を眺望できました。年間を通じて金時山頂上から360度の眺望に出会える機会はほとんどなく、今日の山行はラッキーでした。今年最後の金時山の自然情報につき、頂上から早々に引き返し、参加者5人で忘年昼食会を行いました。

金時山頂上からの眺望
富士山、右の裾野に南アルプスが見えました。
富士山金時161208

ヤドリギ
沢山ありました。今年はレンジャクが食べに来るかな。
ヤドリギ金時161208

マルバウツギ
殆どの木々が紅葉して落葉している中で紅葉していました。
マルバウツギ金時161208

キッコウハグマ
葉の形が5角形で亀の甲羅に似ています。
キッコウハグマ金時161208

カマツカ
わずかに実が残っていました。鳥が食べますが、この冬を越せるかな。
カマツカ金時161208

オニシバリ
冬は葉を落とさず、夏に葉を落とす変わり者。別名ナツボウズ。
オニシバリ金時161208

本日のトップ10
1.頂上からの眺望(富士山)
2.イヌシデ
3.オニシバリ
4.オヤマボクチ
5.カマツカ
6.キッコウハグマ
7.マルバウツギ
8.ムラサキシキブ
9.ヤドリギ
10.ウソ

箱根PV 原田

ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2016年12月9日

風がとても冷たい冬の箱根でしたが、17名ものビジターさんに来ていただき、パークボランティア11名、合計28名と大盛況のミニ観察会でした。本日のテーマは「野鳥が食べる果実」です。ビジターセンター周辺にはいろいろな果実がたくさんあります。それらの果実と野鳥の関係がテーマです。

アトリはくちばしで種子を取り出してつぶして食べます。オオモミジの種子をたべています。
アトリ VC161209

カラスザンショウの実はメジロ、キビタキ、ジョウビタキなどの多くの鳥が好む木の実です。自然学習路に大きな立派な木があります。
カラスザンショウ VC161209

ツルマサキには赤い実がたくさん付いています。渡り途中のムギマキという鳥が来て食べます。
ツルマサキ VC161209

白百合台園地のケヤキに半寄生したヤドリギには黄色い実がついています。その実をヒレンジャクが食べて粘る糞をたらし種子散布がされます。枝に付着した種は寄生根を伸ばします。
ヤドリギ VC161209

センニンソウの種子は、その名前の通り仙人の光り輝く長い髭のように羽毛状の長い毛が付いています。
センニンソウ VC161209

コボタンヅルもあちらこちらで白い毛を付けて枝に絡みついていました。
コボタンヅル VC161209

本日のトップ10
1.  ヤドリギ
2.  カラスザンショウ
3.  オオバヤシャブシ
4.  ツルマサキ
5.  ニシキウツギ
6.  ツルウメモドキ
7.  アトリ
8.  ジョウビタキ
9.  ツグミ
10. マヒワ

箱根PV 高橋

【仙石原】2016年12月10日(土)の観察記

 快晴の中、箱根湿生花園前をスタート。林の道は落葉で埋め尽くされ、空気が乾いていることもあり、歩くたびにシャカシャカと心地よい音がします。

 ツルウメモドキ、ガマズミ等の実の赤系の色、よく晴れた空の青系の色、木の枝の茶系の色など、色の差異が印象的でした。

 箱根町植樹記念碑近くから大涌谷の噴煙を展望できますが、今年九月の時よりやや多めに見えました。

 コースにある温湯の水温は、十九℃(温湯付近の外気温は十℃)でした。



▼ガマズミ
P1280859.jpg



▼ツルリンドウ
P1280887.jpg



▼コブシ
P1280832.jpg



▼アオツヅラフジ
P1280813.jpg



▼ムラサキシキブ
P1280845.jpg



▼ツルウメモドキ
P1280822.jpg



<参考>
観察しやすいベスト 10

1 ガマズミ
2 ツルリンドウ
3 コブシ
4 アオツヅラフジ
5 ムラサキシキブ
6 ツルウメモドキ
7 カワラヒワ
8 ニシキギ
9 オオバン
10 ミツマタ


箱根PV 仙石原担当 M.S



<関連情報>
 ・2016年11月の仙石原の情報に戻る
 ・2017年1月の仙石原の情報に進む
 ・仙石原コースのご案内(箱根ビジターセンターのWebサイトにリンクします)
 ・仙石原コースハイキングマップのPDFファイル(箱根ビジターセンターのWebサイトにリンクします)



 

湯坂路コース  2016年12月5日(月)

早くも本年も最後の湯坂路の日になりました。
今回は湯坂路が広く草刈りされて生情報には向かないとのことのことでした。そこで、一度も入り込むことがなかった樹林下のシダを観察することに致しました。しかし、ゴミが落ちておりグループの仲間が見兼ねて沢山収集してくださいました。まさにボランテアのお手本です。シダは難しいを実感しながらも今まで出会えなかったシダに出会い収穫がありました。
午後は次年度の打ち合わせを「ボランテア、ステーション」にて行いました。1月、2月はお休み、3月、4月は第4月曜日に行い、5月からは第1月曜日にしメンバーの担当月など決めました。

クマワラビ(オシダ科)
この季節は葉の先に付いていた胞子のう群の付いていた葉は胞子を付けない葉よりも先に枯れてしまいます。
クマワラビ湯坂161205

ナンゴクナライシダ(オシダ科)
やや湿った樹林下で見られます。湯坂路周辺ではここでのみの観察でした。時間に余裕をもってよく観察したいものです。
ナンゴクナライシダ湯坂161205

キジノオシダ(キジノオシダ科)
常緑のシダで栄養葉と胞子葉の2形です。すでに胞子葉は枯れていました。葉は薄い皮質で光沢があります。
キジオシダ湯坂161205

ミゾシダ(オシダ科)
普通に見られる夏緑性のシダ。全体に毛が生えています。紅葉した時期もなかなかのものですがまだ緑です。
ミゾシダ湯坂161205

ハキダメギク(キク科)
先日の雪の下でも無事に耐えていたのでしょうか?花の少ない時期に花が見られました。
ハキダメギク湯坂161205

ツルリンドウ(リンドウ科)
足元につややかな果実がひときわ美しくみられました。
ツルリンドウ湯坂161205

 今月のトップ10
1、 ランヨウアオイ(ウマノスズクサ科)
2、 キジノオシダ(キジノオシダ科)
3、 ホソバトウゲシバ(ヒカゲノカズラ科)
4、 ツルリンドウ(リンドウ科)
5、 ツルシキミ(ミカン科)
6、 ハタジュクイノデ(オシダ科)
7、 ナンゴクナライシダ(オシダ科)
8、 オオハナワラビ(ハナヤスリ科)
9、 ベニシダ(オシダ科)
10、 イノデモドキ(オシダ科)  

箱根VP 山本絢子

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