○参加者:計5名(PV3名VC2名)
○観察テーマ:ヤマザクラやオオシマザクラの観察
春の訪れの遅い箱根でも桜の季節は終わりに近づき、葉の展開と同時に咲くヤマザクラやオオシマザクラの季節だ。
山々を見渡すと針葉樹や常緑広葉樹の濃い緑、落葉広葉樹の芽吹きの灰色がかった薄緑、微妙に違う沢山の黄緑、それらに混じって真っ白なアセビやオオシマザクラ、ピンクや茶色がかって見えるヤマザクラやマメザクラなどが見事なコントラストを見せてくれた。
気温は意外と低いらしく、千条の滝は湯気が立って見え、流れ出る水はいつもより温かく感じられた。水面にはヤブツバキの花が数個漂っていた。
足元を見ればスミレ類をはじめ春の草花でいっぱいだ。咲き始めたアケボノスミレの美しさにうっとりし、ニオイタチツボスミレに鼻をすり寄せて、匂う、イヤ匂わない、とひと騒ぎ。匂いの感じ方の個人差が大きいらしい。
かなり減ってはいるものの、何度駆除してもまだまだ元気なオオハンゴンソウにため息をつきながらも、春を満喫した1日だった。
その他
いつも観察後出発点に戻るバス(元箱根~小田原)の停留所名が「小涌谷温泉」から「蓬莱園」に変更されていた。
○ 観察した主な植物 ○
花の咲いていたもの
アオキ、アカフタチツボスミレ、アケボノスミレ、アセビ、イロハモミジ、イワボタン、エイザンスミレ、オオシマザクラ、カキドオシ、カンスゲ、クサボケ、クロモジ、サクラタチツボスミレ、ジュウガツザクラ、セントウソウ、タチツボスミレ、タニギキョウ、ツボスミレ、ナツトウダイ、ニオイタチツボスミレ、ハコネイトスゲ、フモトスミレ、ホソバテンナンショウ、マメザクラ、マルバタチツボスミレ、ミツバツチグリ、ミヤマカンスゲ、ミヤマシキミ、モミジイチゴ、ヤブツバキ、ヤマザクラ、ヤマスズメノヒエ、ヨゴレネコノメ
蕾:
イヌザクラ、ウワバミソウ、オオバウマノスズクサ、シラコスゲ、ドウダンツツジ、ナベワリ、ホウチャクソウ、ヤマジオウ
果実:
アオスゲ、コクサギ、タネツケバナ、ムカゴネコノメ、
シダ:
アカハナワラビ、イヌシダ、イワヘゴ、オオイタチシダ、オオハナワラビ、オクマワラビ、ベニシダ、ヤマイタチシダ
葉:
アケボノソウ、アワブキ、テバコモミジガサ
観察した野鳥、昆虫
ウグイス、コゲラ、シジュウカラ、ソウシチョウ、メジロ、ジャコウアゲハ(蛹)
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