箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

金時山自然情報 2017年10月2日

 観察日は毎月第2木曜日ですが、今月は本日実施しました。箱根地域自然に親しむ運動「金時山自然探勝登山」が10月6日(金)に実施されます。主催者は箱根町ですが、ガイドを箱根パークボランティに依頼されました。その下見を兼ねて自然収集を行いました。我々PV4名に加えて箱根町役場の方2名の6名でスタートしました。
 公時神社に安全祈願して出発、間もなくアオキやタマアジサイにシカの食痕がありました。見るたびに食痕が多くなったような気がします。人工林を抜け、芦ノ湖とゴルフ場を見ながら登り、分岐手前からの登山道ではウメバチソウ、トリカブト、ホトトギスなどの花々が見ごろでした。金時山頂上からの富士山は雲がかかり山頂のみを見ることができました。御殿場の富士山展望台では前面の雑木林が伐採され展望がよくなり、裾野から雄大な展望が見られました。
 今日は箱根町の方と下見を兼ねての自然情報でしたが、和気藹々と楽しい観察会でした。

キントキシロヨメナ
名前に金時がついています。金時山の麓から稜線で見られました。シロヨメナの変種。小型で直立し、葉が茎の下に集まり、茎
に開出毛が多いのが特長とされています。
キントキシロヨメナ金時171003

アキノキリンソウ
登山道脇で沢山咲いていました。黄色で小さな花は可憐に感じます。別名はアワダチソウ、花が泡立つように
咲くというところからきている様です。
アキノキリンソウ金時171002

サラシナショウマ
麓で沢山咲いていました。瓶を掃除するブラシのように見えます。名前の由来は若い葉をゆで、水にさらして食用にしたことによると言われています。
サラシナショウマ金時171002

ウメバチソウ
分岐点周辺で満開でした。アリが吸蜜していました。蜜は雄しべの奥の方にあるので小さな虫に蜜を与えて花粉を運ばせると思われます。名前の由来は花の形が紋章のひとつの梅鉢に似ているからと言われています。
ウメバチソウ金時171002

トモエシオガマ
分岐点を過ぎた登山道脇で見かけました。巴の形の淡い紫色の花はなんとも言えないです。シオガマギクの変種。名前の由来は花の付き方が「巴」の形に見えるからと言われています。
トモエシオガマ金時171003

キントキヒゴタイ
長尾山からの下りで見かけました。アザミに似ていますが、総苞は鐘形で総苞片は先がとがり反り返っています。名前は産地の
金時山に由来しています。
キントキヒゴタイ金時171002

ヤマトリカブト
分岐点付近の登山道脇に1輪咲いていました。蕾みが沢山ありましたのでこれからが見頃です。関東地方の特産種です。名前の由来は花の形が舞楽の襲装束に用いる「鳥兜(とりかぶと)」に似ていることからと言われています。
ヤマトリカブト金時171002

ヤマボウシ
登山道脇に沢山ありました。実が赤くなり始めていました。もうじき、赤くなりテンなどの動物や野鳥の腹を満たすでしょう。
ヤマボウシ金時171002

ヒメオオクワガタ
金時山のブナが生えている近くの登山道を歩いていました。800m以上の山地性のクワガタです。ブナの立ち枯れに幼虫が入るので、ブナがある場所が好きです。メスであればしばしば道を歩いているのですが、オスは中々出会えません。ラッキーでした。
ヒメオオクワガタ金時171002

本日のトップ10
1..キントキヒゴタイ     満開
2.アキノキリンソウ     満開
3.サラシナショウマ    満開
4.ウメバチソウ       満開
5.ホトトギス         花
6..トモエシオガマ     花
7.キントキヒゴタイ 花
8.ノコンギク         花
9.ヤマトリカブト      花
10.ヤマボウシ       果実

箱根PV 原田





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金時山自然情報 2017年9月14日

 公時神社からの登り道では、ウバユリが実になっており、トチバニンジンも赤い実をつけていた。シロヨメナも咲き始めている。登山道にはミズナラの葉とドングリがいっぱい落ちていた。金時宿り石では、岩の上にイワギボウシがピンクや白の花を咲かせていた。ヒノキの人工林を過ぎた道沿いからは、シロヨメナ、ツルリンドウ、イヌトウバナなどの秋の花が咲いていた。ホトトギスも花と蕾を出していた。金時山肩手前では、クサボタンが見頃を迎えていた。山頂では多くのアキアカネが飛んでいた。下山途中の登山道左側にハンカイシオガマが咲いていた。この道沿いでは、オヤマボクチ、ツルニンジン、トリカブト、キンミズヒキなども観察した。
今日は涼しく絶好の登山日和でしたが登山者は少なかった。ゆっくり歩いて秋の花に堪能した。

ホトトギス
麓から金時山頂上まで沢山見られました。
名前の由来は鳥のホトトギスの胸にある模様と似ていることから。
ホトトギス金時170914

クサボタン
金時山片手前の分岐点付近に咲いていました。今が見頃で沢山咲いています。
花の先端が反り返ってカールした薄紫色の花が美しく感じられます。
クサボタン金時170914

セキヤノアキチョウジ
乙女峠周辺で見かけました。名前は箱根と関係があります。セキヤ(関屋)とは箱根の関所の建物のことです。
関屋の近くで見つかり、秋咲きで「丁字」に似た花をつけることから名前がついたと言われています。
セキアノアキチョウジ金時170914

クチベニタケ
長尾山に登る登山道脇で見かけました。可愛いキノコです。それは名前の由来に表れています。
頂にある赤橙色の星形の胞子撒布孔が口紅を塗っている唇に例えたことによると言われています。
クチベニタジェ金時170914

ツルニンジン
長尾山で見かけました。沢山咲いていました。
根が朝鮮人参に似て、蔓性なのが名前の由来。別名ジイソブ。
ツルニンジン金時170914

イワギボウシ
金時宿り石で見かけました。石の割れ目に根を降ろして咲いていました。
名前の由来は岩上に生えるギボウシということから。
イワギボウシ金時170914

ツルリンドウ
金時山肩手前で見かけました。小さくて可憐な花に見えます。花言葉は「情愛」です。
名前の由来はリンドウに似た花を咲かせるつる性の植物であることから。
ツルリンドウ金時170914

イタドリ
乙女峠で沢山見かけました。花の色が少しピンク色になっていました
昔は若葉を揉んで擦り傷や切り傷の患部に塗布した。「痛み取り」から命名されたと言われています。
イタドリ金時170914

本日のトップ10
1.ホトトギス             花
2.クサボタン            満開
3.セキヤノアキチョウジ     開花
4.ツルニンジン           花
5.クチベニタケ          キノコ
6.ハンカイシオガマ        花
7.イワギボウシ          花
8.ツルリンドウ           花
9.イタドリ              花
10.アサギマダラ         チョウ

箱根PV   原田


金時山自然情報 2017年8月24日

 8月の定例日の10日が雨で流れ、7月も延期したことを考え本日の実施となりました。天気は晴れ、この夏の天候不順も昨日、今日とようやく回復兆しが見えてきました。公時神社からの山道はタマアジサイ、トンボソウが咲いていました。山頂では東富士演習場の爆弾の発射光、着弾の硝煙、そして数秒後に轟音が確認できました。アマツバメが大群で飛んでいて時々登山者を威嚇するように近くを飛んでいました。また大群で飛んでいるアキアカネを観察しました。乙女峠では蕾をつけたツルニンジンの中に一輪の花が見られました。また、長尾峠から乙女峠の間でヤグルマソウを4株確認しました。これは過去に誰かが植えたものです。本人は良いことをしたと思っているかもしれません。困ったものです。
 今日は高温で湿度が高い、非常に厳しい観察会でした。

キンミズヒキ
麓から金時山頂上まで沢山見られました。
名前の由来は、ミズヒキは「水引」の意味で、夏に黄花小花を細長く穂のように咲かせる姿から。
キンミズヒキ金時170824

トンボソウ
公時神社からの登山道脇で沢山咲いていました。
名前の由来は花の独特な形状を昆虫トンボにたとえたもの。
トンボソウ金時170824

ツルニンジン
乙女峠で観察しました。沢山の蕾の中に一輪咲いていました。
根が朝鮮人参に似て、蔓性なのが名の由来。別名ジイソブ。
ツルニンジン金時170824

タテヤマギク
先月は数輪でしたが今月は沢山咲いていました。1ヶ月近く経つと様子が変わります。
タテヤマギク金時170824

ムササビの食痕
ミズナラの実を食べていました。はかまを上手に残しています。
枝の切り口から推察するとムササビと思われます。
ムササビの食痕金時170824

アキアカネ
金時山頂上で大群が飛んでいました。
もうじき里に下りて産卵するのでしょうか。
アキアカネ金時1708241

本日のトップ10
1.キンミズヒキ    満開
2.シモツケソウ    花
3.ツルニンジン   開花
4.タテヤマギク   満開
5.タマアジサイ   花
6.トンボソウ     満開
7.ヌスビトハギ   開花
8.アマツバメ    大群で飛翔
9.アキアカネ    大群で飛翔
10.オニヤンマ    飛翔

箱根PV  原田

金時山自然情報 2017年7月29日

6月の定例観察日が雨で流れ、別の日を定めましたが、これも雨、7月の定例日もまたまた雨で実施できませんでした。実に2ヶ月ぶりの更新となります。夏の花が沢山見られました。ヤマユリは満開で麓から金時山の頂上にかけて沢山見られました。またヤマユリの近くにシモツケソウが咲いていて白色とピンク色が競演している場所がありました。キンレイカ、ハコネオトギリ等の黄色花も沢山咲いていました。久しぶりの金時山を楽しみました。

ヤマユリ
麓から頂上のどこでも見られました。ピンク色の花がシモツケソウでヤマユリを引き立ているように見えます。
ヤマユリ金時170729

ウスユキソウ
稜線にひっそり咲いていました。エーデルワイスによく似ています。ヨーロッパでは「アルプスの星」と呼ばれています。
ウスユキソウ金時170729

タテヤマギク
金時山頂上付近で見られました。タテヤマは北アルプスの立山でなく芦ノ湖の西方にある立山です。
タテヤマギク金時170729

ハコネオトギリ
金時山頂上付近で見られました。名は弟切草で秘薬を他人に漏らした弟を兄が怒って切ったことによる。
ハコネオトギリ金時170729

キンレイカ
稜線上で沢山見られました。この花の黄色は渋い黄色に感じます。
キンレイカ金時170729

アオヤギソウ
稜線上で沢山見られました。名前の由来は青い花の色と、葉の様子をヤナギに見立てたことによる。
アオヤギソウ金時170729

ツチアケビ
長尾山付近で見られました。麓で既に花は終わりですが、金時山は花盛りです。
ツチアケビ金時170729

ジャコウアゲハの幼虫
終齢幼虫と思われる。食草のオオバウマノスズクサの葉を食べて毒を体内に蓄積し鳥などの天敵に対して化学防衛していると言われる。
ジャコウアゲハの幼虫170729

本日のトップ10
1.ヤマユリ            満開
2.ウスユキソウ         開花
3.タテヤマギク         開花
4.シモツケソウ          開花
5.ハコネオトギリ         開花
6.キンレイカ            開花
7.アオヤギソウ          開花
8.フジアカショウマ       開花
9.ツチアケビ           開花
10,ジャコウアゲハの幼虫   終齢

箱根PV 原田

金時山自然情報 2017年5月11日

スミレが沢山咲いていました。タチツボスミレ、マルバスミレ、ニョイスミレ、オトメスミレです。マルバスミレ、オトメスミレは先月より沢山咲いていました。ツツジの時期です。ミツバツツジはよく見かけましたが、シロヤシオは咲き始めです。あと1週間たてば金時山はツツジで華やかになるでしょう。夏鳥は出そろった感じです。コルリが盛んに囀っていました。ジュウイチの声も聞こえました。長尾山近くで赤い色で平らな虫を見かけました。ベニヒラタムシです。枯れた樹皮に潜り込めるように平らになったようです。頂上には変更になった標高1212Mを表示した金太郎のまさかりが建っていました。

標高1212Mを表示したまさかり
標識金時170511

コイワザクラ
岩場に生えているので見るのが大変です。限られた範囲に自生するフォッサマグナ要素の植物の1つです。
コイワザクラ

アカバナヒメイワカガミ
花の近くに行けない岩場に生えていました。超望遠での撮影です。
アカバナヒメイワカガミ金時170511

フデリンドウ
名前は花を閉じた状態が筆の穂先を思わせることによる。登山道脇で咲いていましたが小さいので見落としそうです。
フデリンドウ金時170511

ギンリョウソウ
乙女峠付近で見かけました。葉緑素を持たなく全体が白色なので別名ユウレイタケ。ウエディングドレスみたいと言った女の子もいます。
ギンリョウソウ金時170511

オトメアオイ
名前通りに乙女峠で見かけました。地際で柿のへたのような花は地味です。
オトメアオイ金時170511

オトメスミレ
名前の通りに乙女峠付近に沢山咲いていました。タチツボスミレの変種で、花弁は白色又はかすかに紫色。距だけが紫色。
オトメスミレ金時170511

メギ
メギ(目木)という名は枝葉の煎汁を眼病の治療に用いたとか。葉の変形した鋭い棘があるので別名コトリトマラズ。
メギ金時170511

本日のトップ10
1.コイワザクラ             満開
2.アカバナヒメイワカガミ       開花
3.ミツバツツジ             開花
4.フデリンドウ             開花
5.ギンリョウソウ            開花
6.オトメアオイ             開花
7.オトメスミレ              満開
8.メギ                  開花
9.ジュウイチ              囀り
10.ベニヒラタムシ
                            
箱根PV 原田

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