箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

金時山自然情報 2017年7月29日

6月の定例観察日が雨で流れ、別の日を定めましたが、これも雨、7月の定例日もまたまた雨で実施できませんでした。実に2ヶ月ぶりの更新となります。夏の花が沢山見られました。ヤマユリは満開で麓から金時山の頂上にかけて沢山見られました。またヤマユリの近くにシモツケソウが咲いていて白色とピンク色が競演している場所がありました。キンレイカ、ハコネオトギリ等の黄色花も沢山咲いていました。久しぶりの金時山を楽しみました。

ヤマユリ
麓から頂上のどこでも見られました。ピンク色の花がシモツケソウでヤマユリを引き立ているように見えます。
ヤマユリ金時170729

ウスユキソウ
稜線にひっそり咲いていました。エーデルワイスによく似ています。ヨーロッパでは「アルプスの星」と呼ばれています。
ウスユキソウ金時170729

タテヤマギク
金時山頂上付近で見られました。タテヤマは北アルプスの立山でなく芦ノ湖の西方にある立山です。
タテヤマギク金時170729

ハコネオトギリ
金時山頂上付近で見られました。名は弟切草で秘薬を他人に漏らした弟を兄が怒って切ったことによる。
ハコネオトギリ金時170729

キンレイカ
稜線上で沢山見られました。この花の黄色は渋い黄色に感じます。
キンレイカ金時170729

アオヤギソウ
稜線上で沢山見られました。名前の由来は青い花の色と、葉の様子をヤナギに見立てたことによる。
アオヤギソウ金時170729

ツチアケビ
長尾山付近で見られました。麓で既に花は終わりですが、金時山は花盛りです。
ツチアケビ金時170729

ジャコウアゲハの幼虫
終齢幼虫と思われる。食草のオオバウマノスズクサの葉を食べて毒を体内に蓄積し鳥などの天敵に対して化学防衛していると言われる。
ジャコウアゲハの幼虫170729

本日のトップ10
1.ヤマユリ            満開
2.ウスユキソウ         開花
3.タテヤマギク         開花
4.シモツケソウ          開花
5.ハコネオトギリ         開花
6.キンレイカ            開花
7.アオヤギソウ          開花
8.フジアカショウマ       開花
9.ツチアケビ           開花
10,ジャコウアゲハの幼虫   終齢

箱根PV 原田
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金時山自然情報 2017年5月11日

スミレが沢山咲いていました。タチツボスミレ、マルバスミレ、ニョイスミレ、オトメスミレです。マルバスミレ、オトメスミレは先月より沢山咲いていました。ツツジの時期です。ミツバツツジはよく見かけましたが、シロヤシオは咲き始めです。あと1週間たてば金時山はツツジで華やかになるでしょう。夏鳥は出そろった感じです。コルリが盛んに囀っていました。ジュウイチの声も聞こえました。長尾山近くで赤い色で平らな虫を見かけました。ベニヒラタムシです。枯れた樹皮に潜り込めるように平らになったようです。頂上には変更になった標高1212Mを表示した金太郎のまさかりが建っていました。

標高1212Mを表示したまさかり
標識金時170511

コイワザクラ
岩場に生えているので見るのが大変です。限られた範囲に自生するフォッサマグナ要素の植物の1つです。
コイワザクラ

アカバナヒメイワカガミ
花の近くに行けない岩場に生えていました。超望遠での撮影です。
アカバナヒメイワカガミ金時170511

フデリンドウ
名前は花を閉じた状態が筆の穂先を思わせることによる。登山道脇で咲いていましたが小さいので見落としそうです。
フデリンドウ金時170511

ギンリョウソウ
乙女峠付近で見かけました。葉緑素を持たなく全体が白色なので別名ユウレイタケ。ウエディングドレスみたいと言った女の子もいます。
ギンリョウソウ金時170511

オトメアオイ
名前通りに乙女峠で見かけました。地際で柿のへたのような花は地味です。
オトメアオイ金時170511

オトメスミレ
名前の通りに乙女峠付近に沢山咲いていました。タチツボスミレの変種で、花弁は白色又はかすかに紫色。距だけが紫色。
オトメスミレ金時170511

メギ
メギ(目木)という名は枝葉の煎汁を眼病の治療に用いたとか。葉の変形した鋭い棘があるので別名コトリトマラズ。
メギ金時170511

本日のトップ10
1.コイワザクラ             満開
2.アカバナヒメイワカガミ       開花
3.ミツバツツジ             開花
4.フデリンドウ             開花
5.ギンリョウソウ            開花
6.オトメアオイ             開花
7.オトメスミレ              満開
8.メギ                  開花
9.ジュウイチ              囀り
10.ベニヒラタムシ
                            
箱根PV 原田

金時山自然情報 2017年4月16日

公時神社から林道までの登山道わきにはミヤマカンスゲ、ヒメカンスゲが地味な花を付けていました。寒い時期に花が咲くのでカンスゲですが、4月ですので今年の冬の長さを物語っています。しばらくするとナガバノスミレサイシンが咲いていました。長い名前です。サイシンが余計な気がしますが、それなりの意味がある様です。スギ、ヒノキの人工林を過ぎた所で登山道谷側に生えていたイヌツゲが風により倒れていました。箱根町役場の方と環境省の方がその処理に奮闘されていました。ご苦労です。
今日は4種の類のスミレを見ることが出来ました。タチツボスミレ、ナガバノスミレサイシン、オトメスミレ、エイザンスミレの四種のスミレです。また、ボロボロの翅のヒオドシチョウを金時山、長尾山で見ました。
長い冬を成虫で越したのでしょうか、じっとしていました。太陽の光を受けて元気になり、子孫を残すのでしょう。
金時山にも風が春を運んで来ていました。

ナガバノスミレサイシン
平地からかなり高所で見られる。葉は三角状長卵形、花は淡紫色から白色で、距は太く短い。
ナガバノスミレサイシン金時山170413

オトメスミレ
箱根乙女峠が基準産地。タチツボスミレの変種で、花弁は白色又はかすかに紫色。距だけが紫色。
オトメスミレ金時山170413

ヒメカンスゲ
冬でも緑の葉を枯らすことのない常緑多年草なので寒萓。カンスゲより小さいのでヒメカンスゲ(姫寒菅)
ヒメカンスゲ金時山170413

マルバコンロンソウ
日陰で湿った山地を好み、谷川沿いなどが主な生息場所。 コンロンソウより葉が丸いのでこの名前がある。
マルバコンロンソウ金時山170413

ヨゴレネコノメ
山地の湿ったところに生える多年草。ネコノメの名は熟した実が割れ猫の目に似る。ヨゴレとはかわいそうな名前です。
ヨゴレネコノメ金時山170415

ヒオドシチョウ
翅が武士が身に着けた緋縅(ひおどし)のような色模様。成虫で越冬した個体は3月末から4月上にボロボロの翅で山頂によく現れる。
ヒオドシチョウ金時山170413

本日のトップ10
1.ナガバノスミレサイシン(植物)      咲き始め
2.エイザンスミレ(植物)           咲き始め
3.ニョイスミレ(ツボスミレ)(植物)     咲き始め
4.オトメスミレ(植物)             咲き始め
5.タチツボスミレ(植物)           満開
6.ミヤマカンスゲ(植物)           満開
7.マヒメカンスゲ(植物)           満開
8.マルバコンロンソウ(植物)        咲き始め
9.ヨゴレネコノメ(植物)            満開
10.ヒオドシチョウ(昆虫、チョウ)     金時山、長尾山で見かける

箱根PV 原田

金時山自然情報 2017年3月9日

2月が雨で実施できず2ヶ月ぶりの更新です。今日は晴天に恵まれました。何と言っても今日の一番は金時山から見る野焼きです。丁度、仙石原ススキが原の野焼きと観察日が重なりました。頂上からは野焼きの全体が見渡せてました。野焼きの煙は大涌谷の方になびいて噴煙と重なり、微妙な光景を醸し出していました。金時山の春はすぐそこまで来ていました。オニシバリは花をつけ、ミツマタ、アセビはは蕾でした。ミソサザイが囀り始めました。3月のこの時期の金時山は朝方出来た霜柱が昼頃に溶けて登山道はじるくなる所があります。滑って尻餅ををつくと、みじめになります。御注意ください。

金時山頂上より見るススキが原の野焼き
野焼き(ススキ原)金時170309

乙女峠より見る野焼き
野焼き(湿生花園)金時170312

シカの食痕
以前より増して下草を食べています。下草がほとんどない場所がありました。
シカの食痕金時170309

ヤドリギ
実は熟していますが、今年はレンジャクの訪れはないようです。
ヤドリギ金時170309

オニシバリ
花が咲いていました。金時山の春の兆しです。
オニシバリ金時170309

アセビ
金時山の稜線で沢山あります。もうじき花が咲くでしょう。
アセビ金時170309

カケス
いつもは「ギャーギャー」とうるさく鳴きますが、「グジュグジュ」と聞きなれない声で鳴いていました。
カケス金時170309

本日のトップ8
1.ススキが原の野焼き
2.シカの食痕
3.アセビ(植物)         蕾
4.オニシバリ(植物)      花
5.ミツマタ(植物)        花
6.ヤドリギ(植物)       果実
7・カケス(野鳥)        ヒノキに止まり鳴いている。
8.ミソサザイ(野鳥)      囀り

箱根PV 原田

金時山自然情報 2017年1月12日

2017年初めの自然情報は絶好の晴天に恵まれた。公時神社に今年初めの参拝で今年の無事をお願いし出発した。数日前の積雪により暫く歩いて安全のためアイゼンを装着した。雪の積もった尾根筋を登とノスリが風を上手にとらえ羽ばたきせずに静止していた。好物のモグラ、ネズミの居る環境ではないのでただ単なる省エネ飛行であろうか。頂上では雪をかぶった富士山は美しい。雪は醜いところを隠すためかもしれない。ブナ、ミズナラ、ヒメシャラ、ヤマボウシなど葉を落とした後の枝の様子は冬季しか見られない。縦横無尽に光を求め成長しているその様はまことに美しい。群青の虚空に映える姿形は繊細、幾何学的かつ芸術的でこの時期にしか見られない。光る芦ノ湖を左、右北西に県境の三国山稜、雪面にクマシデ、イヌシデの果苞が無数に散乱する尾根を経て下山した。

稜線の雪
30cm以上は積もっていました。
稜線金時170112

稜線からの大涌谷
今日の噴煙は少ないです。風向きにもよりますが。
大涌谷金時170112

カイガラタケ
カイガラの様に見えることからこの名がついた。
カイガラタケ金時170112

ヤマツツジ
寒い冬を葉でしのぐ(越冬葉)
ヤマツツジ金時170112

ツノハシバミ
雌雄同株、葉に先立ってひも状の雄花序の垂れ下がりが目立ちます。
ツノハシバミ金時170112

本日のトップ10
1.雪を抱いた富士山
2.イヌシデ(植物)      果穂
3.クマシデ(植物)      果穂
4.サルトリイバラ(植物)  果実
5.ツノハシバミ(植物)   花穂
6.ヒメシャラ(植物)     果実、冬芽
7.ヤドリギ(植物)      果実
8.ヤマツツジ(植物)    越冬葉
9.カイガラタケ(きのこ)
10.ノスリ(野鳥)      ホバリング

箱根PV 原田


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