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箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

金時山自然情報 2018年11月8日

公時神社から見た金時山の山肌は赤や黄色に染まり、青空は赤や黄色を引き立てていました。7種類のモミジ、カエデの紅葉を見ることが出来ました。その中でコミネカエデは深紅の鮮やさは抜群でした。金時山を登った人のご褒美でしょう。モミジ、カエデの他にナナカマド、オトコヨウゾメ、ヤマボウシ、シロヤシオの紅葉も綺麗でした。今日は金時山の紅葉に堪能しました。

コミネカエデ カエデ科
金時山から長尾山までのコミネカエデが綺麗です。稜線上からコミネカエデの隙間から見える富士山は抜群です。ミネカエデ は黄色だが、赤く紅葉する。名は花がミネカエデの花より小さいからで、葉が小さいわけではない。
コミネカエデ金時181108

ハウチワカエデ カエデ科
橙色に紅葉するものもあるが、真っ赤に紅葉するものが多い。葉の形がウチワ(団扇)に似ているのが名前の由来だが、天狗の団扇に見える。別名メイゲツカエデ。
ハウチワカエデ金時181108

オオモミジ カエデ科
写真は黄色だが赤くなるものもある。イロハモミジに似るが葉は大きく、鋸歯は短鋸歯で細かくそろっている。
オオモミジ金時181108

ウリカエデ カエデ科
カエデの中でももっとも小さな葉をつける。名前の由来は幹や枝の模様がウリに似ていることによる。
ウリカエデ金時181108

ヤマボウシ ミズキ科
ミズキの仲間では、ハナミズキと一緒で紅葉が綺麗。箱根はヤマボウシの日本一の名所と言われている。
ヤマボウシ金時181108

ナナカマド バラ科
モミジやウルシと並び真っ赤な紅葉が美しい木のひとつ。名前の由来は七度かまどに入れても燃え残ることから。
ナナカマド金時181108

シロヤシオ ツツジ科
金時山から長尾峠までのシロヤシオの紅葉は見頃です。別名は枝先に5枚の葉が輪生することからゴヨウツツジ、樹皮がマツに似ることからマツハダ。
シロヤシオ金時181108

オトコヨウゾメ スイカズラ科
モミジとは異なる色の紅葉でピンク色というか黒っぽい赤色に見える。
オトコヨウゾメ金時18181108

ブナ ブナ科
金時山から長尾峠までのブナの紅葉は見頃です。紅葉ははじめ黄色くなり、時間が経つにつれて橙~赤茶色に変わる。紅葉の後半及び落ち葉はすぐに褐色になる。
ブナ金時181108

テンの糞
糞は細長い、実が入っていることが多い。目立つように地面より少し高い場所にある。
テンの糞金時181108

本日のトップ10
1.コミネカエデ
2.ウリハダカエデ
3.カジカエデ
4.ウリカエデ
5.イロハモミジ
6.オオモミジ
7.ハウチワカエデ
8.ヤマボウシ
9.ナナカマド
10.ブナ

箱根PV 原田
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金時山自然情報 2018年10月11日

 色々な色の花が沢山見られました。白色の花は何と言ってもウメバチソウです。いつもの所に例年より沢山咲いていました。なんだか嬉しくなりました。ダイモンジソウは登山道にひっそり咲いていました。よく見ないと見逃しそうです。リュウノウギクが咲き始め、シロヨメナは未だ咲いていました。紫色の花はリンドウです。登山道脇で沢山見ることが出来ました。ヤマトリカブトも紫の花を付けていました。黄色の花はアキノキリンソウです。色とりどりの花に堪能した観察会でした。

ウメバチソウ  「ユキノシタ科」
今年はいつもの年より沢山咲いていました。減少気味ですので大切にしたいです。名前の由来は花の形が紋章のひとつの梅鉢に似ているから。
ウメバチソウ金時181011

ダイモンジソウ 「ユキノシタ科」
登山道に咲いていました。ひっそりと咲いているのでよく見ないと見逃しそうです。花は5枚で花弁の下2枚が細長く「大」の字に似ているので大文字草。
ダイモンジソウ金時181011

シオガマギク 「ゴマノハグサ科」
登山道の脇がシオガマギクのお花畑でした。同じ仲間のトモエシオガマ、ハンカイシオガマも金時山で見られます。
シオガマギク金時181011

リンドウ  「リンドウ科」
登山道脇に沢山咲いていました。この紫色の花は金時山の秋の渋さを感じます。根は古くから健康胃剤に使用され、熊胆よりも苦く、竜の肝に似ることがリンドウの名前の由来。
リンドウ金時181011

ヤマトリカブト  「キンポウゲ科」
分岐からの登りに見かけました。関東地方の特産種です。綺麗な花ですが全草に毒があります。
ヤマトリカブト金時181011

リュノウギク  「キク科」
日当たりの良い金時山周辺に沢山咲いていました。一番菊らしい野菊です。葉を揉むと竜脳(シュンギクのような)香りがします。
リュウノウギク金時181011

センブリ  「リンドウ科」
分岐点近くの日の当たるところに咲いていました。同じリンドウ科のリンドウに較べてセンブリは地味に見えます。別名は当薬、苦草。全草に苦味があり、昔から健胃剤として有名。千回降り出してもまだ苦味が消えないことからセンブリ(千振)。
センブリ金時181011

サラシナショウマ  「キンポウゲ科」
公時神社周辺に沢山咲いていました。一つ一つの花が集合した状態はブラシのように見えます。名前の由来は若い葉をゆで、水にさらして食用にしたことによる。
サラシナショウマ金時181011

ツルリンドウ  「リンドウ科」
公時神社からの登りで見かけました。赤い果実は渋い赤色です。野山の赤い宝石、ルビーと言う人もいます。
ツルリンドウ金時181011

アサギマダラ
乙女峠で見かけました。タイアザミの蜜を吸っていました。これから南に渡るために栄養を取っているのでしょう。無事に渡って欲しいです。
アサギマダラ金時181011

本日のトップ10
1.ウメバチソウ(満開)
2.ダイモンジソウ(花)
3.シオガマギク(花)
4.リンドウ(満開)
5.ヤマトリカブト(花)
6.リュウノウギク(花)
7.ホトトギス(花)
8.サラシナショウマ(花)
9.ツルリンドウ(果実)
10.アサギマダラ(昆虫、吸蜜)

箱根PV 原田

金時山自然情報 2018年9月13日

 麓ではタマアジサイが未だ咲いていました。ガンクビソウも見られ、ミズヒキは実の状態でした。目立ったのはコチヂミザサとモミジガサで沢山咲いていました。林道の交差点付近ではイタドリの花が咲き乱れ、アオハナムグリなどの虫が吸蜜していました。公時宿り石にはイワギボウシが渋い紫色の花を咲かせていました。山地谷沿いの湿った岩の上に生えるとは正にこの通りです。明神岳に向かう分岐点周辺ではヤマボウシの実が赤くなり初め、渋い紫色のクサボタンが咲いていました。クサボタンは蕾が多く、これからが見頃でしょう。長尾山の手前でハンカイシオガマを見つけました。全体が壮大なのを中国の豪傑の樊噲(はんかい)にたとえてとか。この花も紫色が入っています。秋の花は紫色が多い気がします。

キントキシロヨメナ
シロヨメナの中にキントキシロヨメナらしきものを見かけました。特長は小型で直立し、葉が茎の下に集まり、茎に開出毛が多いののですが、なかなかシロヨメナとの区別は難しいです。
キントキシロヨメナ金時180913

ツルニンジン
名前の由来は根が太く、高麗人参の根に似ているから。その昔、高麗人参の栽培を試みたが上手くいかず、高麗人参の根に似たものを探し、××ニンジンとつけられたものが沢山あります。
ツルニンジン金時180913

クサボタン
明神との分岐点付近で沢山咲いていました。名前の由来は葉が牡丹に似ていて、下部が木化していることによる。
クサボタン金時180913

ハンカイシオガマ
ハンカイ(樊噲)は中国の漢の時代の武将。草の容姿が壮大なので例えたようです。
ハンカイシオガマ金時180913

ホトトギス
花は枝に1列に並び先端から咲いていくようです。名前の由来は花びらにある紫色の班紋が鳥のホトトギスの胸にある模様と似ていることによる。
ホトトギス金時180913

イワギボウシ
公時宿り石に沢山咲いていました。名前の由来は岩上に生えるギボウシということから。確かに岩に咲いていました。
イワギボウシ金時180913

サルナシ
果実はキューウィーに似ているが、毛がなく小さい。動物、特にニホンザルが好んで食べ種子散布する。
サルナシ金時180913

ヤマボウシ
果実は赤かくなり始めていました。葉より上に果実が飛び出ている形は動物に食べてくださいと言っているに見えます。
ヤマボウシ金時180913

オトコヨウゾメ
明神との分岐点付近にありました。赤い果実は目立ちます。ヨウゾメはカマズミの地方名。他の果実は生食できるがこの果実は苦くて食べられないので「男」をつけたようです。
オトコヨウゾメ金時180913

サンショウ
乙女峠付近で見かけました。赤い実をつけていました。イヌザンショウとの違いは棘の付き方による。サンショウは対生、イヌザンショウは互生。
サンショウ金時180913

本日のトップ10
1.キントキシロヨメナ(花)
2.ツルニンジン(花)
3.クサボタン(開花)
4.ハンカイシオガマ(花)
5.ホトトギス(花)
6.イワギボウシ(満開)
7.サルナシ(果実)
8.ヤマボウシ(果実)
9.サンショウ(果実)
10.エナガ(野鳥、枝渡り)

箱根PV 原田
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金時山自然情報 2018年8月9日

7月が雨で2ヶ月ぶりの実施です。真夏の登山を避けているためか、天気も悪いせいか登山者は少なかったです。我々も2名の参加です。頂上の小屋は2軒ともお休みでした。登山者の出会いは少なく寂しかったですが、残っている夏の花に秋の花が加わり植物は賑やかでした。高山性のヒメオオクワガタが登山道を歩いていました。珍しいクワガタでラッキーでした。

タテヤマギク
頂上手前の登山道脇に沢山咲いていました。富士火山帯の山地にのみ生える多年草。タテヤマは北アルプスの立山でなく芦ノ湖の西方にある立山。
タテヤマギク金時140807

ユウガギク
分岐点前に咲いていました。夏の初めから咲き始める。「優雅菊」ではなく、「柚香菊」。柚の香りがすると言われているが、実際は殆どしない。
ユウガギク金時180809

シモツケソウ
分岐点前に沢山咲いていました。名は花がシモツケに似ていて草本であることによる。
シモツケソウ金時140809

タマアジサイ
公時神社からの登山道脇に沢山咲いていました。花期が長いのでこれから目を楽しませてくれるでしょう。名の由来は玉のような蕾をあげ、それが開くと両性花や装飾花が咲くため。
タマアジサイ金時180809

クサギ
性転換する花。雄性期は花粉がチョウやガに付きやすい様に雄しべが前に突き出ている。雌性期は雄しべはカールして後退し、今度は雌しべが突き出て受粉しやすいようになる。クサギは「臭木」、葉を揉むと悪臭がするから名付けられたが花は高い香りでチョウやガを誘う。
クサギVC180810

アキノタムラソウ
タムラソウと名の付く植物はアキノタムラソウ、ナツノタムラソウ、タムラソウとある。タマラソウはキク科、アキノタムラソウとナツノタムラソウはシソ科でよく似ている。違いはアキノタムラソウの雄しべは花冠の先端からすこし出ているが、ナツノタムラソウの雄しべは花冠より大きく突き出ている。
アキノタムラソウVC180810

マツカゼソウ
麓に咲いていました。「松風草」で「秋風に吹かれる草の姿に、ある趣を感じること」が名の由来だが、能の舞台に書かれ松に似た草姿の説もある。少しの風でも揺れてミカン科の葉の匂いがする。
マツカゼソウVC180810

ウスユキソウ
登山道脇で見かけました。花がとても綺麗で、ヨーロッパアルプスのエーデルワイスに似ているので、日本のエーデルワイスと呼ばれています。
ウスユキソウ金時180809

シシウド
麓に沢山咲いていました。名の由来は葉がウドに似て、食用にならず「猪なら食べるウド」。アカハナカミキリ、アオハナムグリ等の甲虫及びアゲハ等のチョウがよく訪れる。夏の高原のレストランと呼ばれている。
シシウド金時180809

ヒメオオクワガタ(雌)
標高1000~1500mに棲む。登山道を歩いていました。なかなか出会えないクワガタでラッキーでした。ブナの立ち枯れに幼虫が入るので、ブナがある場所が大好きです。
ヒメオオクワガタ金時180809

本日のトップ10
1.タマアジサイ(花)
2.クサギ(花)
3.マツカゼソウ(花)
4.シシウド(花)
5.シモツケソウ(花)
6.タテヤマギク(花)
7.ユウガギク(花)
8.リョウブ(花)
9.アキノタムラソウ(花)
10.ヒメオオクワガタ(昆虫、歩行)

箱根PV 原田

金時山自然情報 2018年6月14日

 今にも雨が降り出しそうな空模様でしたが、実施可否の判断基準より低い降水確率により観察会は実施しました。ヤマボウシが目立ちました。登山道脇にも沢山咲いていましたが、外輪山の白く見える山肌はヤマボウシです。分岐点ではシモツケが可憐なピンク色を付けていました。今日は小屋で昼食を取らず、長尾山で取りました。その時、曇り空から太陽が現れると、エゾハルゼミが一斉に鳴き始めました。ホトトギス、ツツドリ、カッコウの声を聞きました。カッコウの声は遠く仙石原から聞こえていました。
 花、鳥、虫を楽しんだ観察会でした。

ヤマボウシ
登山道脇に沢山見られましたが、外輪山の山肌が白く染まる程咲いていました。白く見えるのは花弁ではなく、総苞片です。箱根を代表する樹です。
ヤマボウシ金時180614

シモツケ
分近点周辺で咲いていました。名前の由来は下野(しもつけ)の国(現在の栃木県)で(染料用に)栽培にしたことによる。
シモツケ金時180614

コアジサイ
頂上付近で咲いていました。装飾花を持たないアジサイはこの花だけです。ほのかな香りがします。装飾花がないので香りで虫を引きつけているのかも知れません。
コアジサイ金時180614

ヤマアジサイ
麓で咲いていました。湿気のある所を好むようです。葉は長楕円形~卵状楕円形名前の由来は山に生えるアジサイ。
ヤマアジサイ金時180615

ウツギ
ヤマボウシに負けじとこの花も咲いていました。 別名はウノハナ(卯の花)。名前の由来は、茎を折ると中が中空(空洞)になっていることによる。
ウツギ金時180614

アカショウマ
公時神社の周辺で咲いていました。名の由来は漢方薬になるショウマ(升麻)に似ていて、茎の下部や葉柄の基部が赤いことによる。
アカショウマ金時180614

コナスビ
登山道を外れた所でひっそり黄色い花を付けていました。名前の由来は果実がナスビに似ていることによる。
コナスビ金時180614

ナンキンナナカマド
頂上付近で実を付けていました。果実の色は何とも言えません。これから赤くなります。鳥の好物でヒヨドリ、ムクドリ等がよく食べます。
ナンキンナナナカマド金時180614

マユミ
長尾山周辺で沢山咲いていました。地味な色の花ですが、虫を結構引きつけます。名前の由来は、材質が強くて、ゆがみなく、良くしなえるので、弓の材料に使用されたことによる。和紙、印鑑、櫛の材料にもなっている。
マユミ金時180614

エゾハルゼミ
箱根では山地のブナ林などの落葉広葉樹林に生息しています。長尾山で休んでいると、曇り空から晴れに変わると一斉に鳴き始めました。「ミョーキン・ミョーキン・ケケケケ…」と特徴的な声です。
エゾハルゼミ金時

本日のトップ10
1.ヤマボウシ(花)
2.シモツケ(花)
3.コアジサイ(花)
4.ヤマジサイ(花)
5.アカショウマ(花)
6.ホトトギス(野鳥、囀り)
7.カッコウ(野鳥、囀り)
8.ツツドリ(野鳥、囀り)
9.アオバト(野鳥、囀り)
10.エゾハルゼミ(昆虫、鳴き声)

箱根PV 原田


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