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箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

芦ノ湖東岸自然情報コース 2018年8月10日

先月の自然情報日は残念ながら大雨に見舞われてしまいました。
今月は定例自然情報収集日前ですが、駒ヶ岳情報をお届けします。

8月10日
今日も不安定の天候との予報でしたので雨を覚悟で駒ヶ岳へ出かけました。
濃霧に覆われていた山頂も時々青空がのぞき、運よくまあまあの観察日和。
芦ノ湖から吹き上げる霧に一瞬視界が消えることもありましたが、真っ白
な霧が流れる間に間に見え隠れする花は美しさが一層ひきたちます。
特に、そこかしこに咲く濃紅色のオヤマシモツケははっとする程あでやか
にうかび来て、不安定な天候が却って功を奏した結果となりました。

気になるのは、小規模ながら神山中腹部に土砂が崩れた痕跡が見えること
です。登山道が荒れてしまい通行止めの解除もなかなか難しいと言われる
昨今ですが一日も早い登山道の復旧を祈ります。

          
            🌁 ☀  🌼  ☀  🌁 
 


マルバダケブキ (キク科 メタカラコウ属)
深山のやや湿り気のある草地や林縁に生育する多年草。
葉は30㎝に散房状の大きな黄色の頭花は8㎝にもなる大型サイズ
で、葉だけの状態でもすぐに見つけられる目立つ植物です。
駒ヶ岳の笹原でも華やかな黄色い花は群を抜いて目立っています。
マルバダケブキ20180810_08


山頂遊歩道
巨石の間を縫うように続く遊歩道。
満開のオヤマシモツケ(バラ科 シモツケ属)が彩っていました。
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ハコネアザミ(キク科 アザミ属)
頭花が茎の先端に集まってつくのが特徴です。
ハコネアザミはトネアザミとほとんど変わりませんが、風衝地帯に
生えるので丈が短くなったという説があります。そういう意味では
ハコネトリカブトの形態も同様な理由かも知れません。
まだ、開花には少々早いようで写真はようやく出会えた一枚です。
P8100406.jpg


山頂の草原
よく見ると、ハコネコメツツジの残り花、ハコネハナヒリノキの
果実、ハコネギクやオヤマシモツケの花が見えます。
季節の変わり目の景色ですね。
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オオハンゴンソウ(キク科 オオハンゴンソウ属)
濃霧のなか、うっすらと見えているのはオオハンゴンソウです。
(大反魂草) 北アメリカ原産の多年草で明治時代に観賞用として
日本に持ち込まれたものが各地で野生化しています。 
環境省指定特定外来植物で全国規模で駆除活動が行われており箱根
でも然りです。
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ハコネギク(キク科 シオン属)
箱根特産の野菊で別名ミヤマコンギク。
目下、山頂のあちこちで真っ盛りのハコネギクは群がった株で生育
します。総苞は粘り、花は終わっても枯れたままなかなか落ちない
のも特徴です。写真は白菊ですが淡いブルーのハコネギクも咲いて
いました。
P8100370.jpg


山頂のお花畑
色とりどりの花々が今が盛りと咲き誇り私達を楽しませてくれます。
P8100369.jpg


ウツボグサ(シソ科 ウツボ属)
別名カコソウ(夏枯草)。多年草。
山頂には群落がいくつも見られました。
低山地でも見かけますが山頂のウツボグサは花の色が冴えている
ように感じます。花穂を矢を入れるウツボにみたててウツボグサと
命名、別名の夏枯草は夏期に花が枯れて黒っぽくなってもそのまま
茎が立っていることによります。
P8100359.jpg


山頂のお花畑
笹原にシシウド(セリ科 シシウド属)が抜きんでていました。
今年は仙石原を始め各地でシシウドが大変目立ちます。
後方にはヒヨドリバナ(キク科 ヒヨドリバナ属)の群落が見え
ます。ヨツバヒヨドリかも知れませんが確認できませんでした。
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キオン(キク科 キオン属)
毎年、笹原の隙間を見つけ顔を覗かせています。
個体が増えているのは嬉しいことです。
P8100349.jpg


ロープウエイ山頂駅
先月工事中だった山頂駅階段に屋根がつきました!
P8100337.jpg


湖尻港
 🚢夏の湖尻港です。
何とはなく夏の賑わいを感じます。
P8100325.jpg


(担当 PV藤城)
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駒ヶ岳  2018年7月10日

先月の情報日から半月余り。
快晴の今日、駒ヶ岳へ行って来ました。
空も山の緑も水の色もすっかり夏色です!

     

フジアカショウマ (ムクロジ科 チダケサシ属)
 フォッサマグナ要素の植物です。
 ヤマキツネノボタンと仲良く生育しています。
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3枚の駒ヶ岳山頂からの眺望
 まるで、海に浮かぶように見える沼津アルプス。
P7100219.jpg

 笹原の向こうに外輪山。奥は愛鷹連山です。
 愛鷹連山の右手の富士山は今日は御機嫌ななめ。
 顔を見せてくれませんでした。
 右側に見える神山ではまだヤマボウシの花が咲いていましたが、
 写真では白点のようにしか見えていません。
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 同じく愛鷹連山。
 写真手前にはフジイバラやハコネハナヒリノキが咲いています。
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ハコネハナヒリノキ (ツツジ科 イワナンテン属)
 沢山の株との嬉しい出会いでした。
 ハコネハナヒリノキはハナヒリノキにくらべると葉が小さく細いと
 いわれます。花は小さくめだちません。花後に乾燥させて嗅いで
 みると鼻がひりひりしてくしゃみがでるそうですよ。
P7100209.jpg

ハコネハナヒリノキの花
P7100208.jpg


フジイバラ (バラ科 バラ属)
 今が盛りと咲いています。
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 何と愛らしいこと。
 コウグイスカグラの果実です。
 スイカズラ科スイカズラ属で、ヒョウタンボクやウグイスカグラ、
 そしてスイカズラの仲間です。
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エゾハルゼミ
 目の前の枯れ木にしかりしがみついていました。
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オオイタヤメイゲツ (カエデ科 カエデ属)
 紅葉の美しさもさることながら、青葉も涼やかですばらしい
 オオイタヤメイゲツです。
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オヤマシモツケ (バラ科 シモツケ属)
 山頂の草原でフジアカショウマと共に咲き誇るオヤマシモツケ。
 駒ヶ岳山頂ならではのとっておきの光景です。
 フジアカショウマの照葉がしっかり観察できます。
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 ハコネハナヒリノキの群落です!
 見事! 見事!
P7100171.jpg


 笹原からきれいな鳴き声がきこえてきました。
 ビンズイです。
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 最後は再びオヤマシモツケの花。
 見れば見る程可愛らしい花ですね。
 オヤマシモツケは一般的なシモツケよりも高山性の植物です。
P7100161.jpg

(担当 PV藤城)

自然情報芦ノ湖東岸 6月23日


雨の合い間をぬって、駒ヶ岳に登りました。
雲海に浮かぶ山々の美しさ。
そして、今年は殊のほか美しいヤマボウシ。
美しいヤマボウシは箱根パークボランティア30周年を祝ってくれて
いるようです。

               🗻🗻🗻

駒ヶ岳山頂 箱根神社奥宮
今日は、お社の奥の扉が開かれており、祭壇越しに御神体の神山を
拝礼できました。
4か月後は例大祭ですね。
奥宮


駒ヶ岳山頂からの眺望

雲海に浮かぶ富士山と愛鷹の峰々。
ベスト・ビユ―です!
富士山

美しい富士山
世界中の人々に見てもらいたい美しい姿です!
富士山


ロープウエイから。
眼下にみえるのはヤマボウシです。
ヤマボウシ


ブタナ(キク科)
この季節、箱根園の草原はブタナで黄色く染まります。
バックのヤマボウシとのコラボには毎年うっとりです。
大好きは箱根の景色のひとつです。
ブタナ


ハコネコメツツジ(ツツジ科)
米粒ほどに小さな花、コメツツジ。
今年も可愛いらしい花を見せてくれています。
フォッサマグナ要素の植物です。
ハコネコメツツジ



コガネムシも恋の季節です。
オパールのような美しい輝きを放っています。
オオスジコガネ?サクラコガネ?ヒメコガネ?それとも???
コガネムシ


コアジサイ(アジサイ科)
毎年楽しみにしているやさしい香りと水色の花。
今年もきれいです。
コアジサイ


ヤマボウシ(ミズキ科)
こぼれんばかりに咲き誇るヤマボウシ。
清らかな白さ。冴えた白さ。どれもぴったりの形容ですね。
箱根を代表する花です。
ヤマボウシ

ヤマボウシ


今月のトップ10
1、アワブキ
2、ハコネコメツツジ
3、オヤマシモツケ
4、ウツギ
5、ヤマボウシ
6、ハコネハナヒリノキ
7、ヤマアジサイ
8、ニシキウツギ
9、サワギク
10、ノコギリソウ

(担当 PV藤城)

芦ノ湖東岸自然情報  2018年5月26日


    今月は白い花がめだつ芦ノ湖東岸遊歩道です。
    シダの若葉も美しく、白色と緑色の美しさを満喫しました。

    帰路、1号線で、鈴なりの白花をつけている大木に出合いました。
    なんと、なんと、見事なオオバアサガラです!
    
    季節は春から夏へ、植物も夏の花へと移りつつあります。



         🍃 ❁ 🍃  ❁ 🍃  

   ヤマサギゴケ (ハエドクソウ科 サギゴケ属)
    トキワハゼやムラサキサギゴケに似ていますが、両サギゴケとも
    匐枝がありトキワハゼにはありません。ムラサキサギゴケと
    ヤマサギゴケは有毛か無毛かで区別します。本種が有毛です。
    写真にもしっかり写っていますね。
   コテングクワガタ  (オオバコ科 クワガタ属)
    一緒に写っている白い小花は帰化植物のコテングクワガタです。
    オオイヌノフグリの仲間です。
   ヤマサギソウ


   マルバウツギ  (アジサイ科  ウツギ属)
     花序の下の2枚の葉は柄がない事と茎を抱くことで、他のウツギ
     との見分けがつきます。
     上向きに咲く真っ白な小花は愛らしく爽やかです。
   マルバウツギ


   ヒメレンゲ  (ベンケイソウ科  マンネングサ属)
     星のような小花をつけるマンネングサの仲間です。
     昨年は個体を減らしていたので心配しましたが今年は渓流の岩場
     へ生育場所を移していました。苔むした岩にへばりつくような
     ヒメレンゲと渓流のコラボは美しかったです。

         ヒメレンゲ
 
         ヒメメレンゲ

 
   ハコネシケチシダ  (イワデンダ科  シケチシダ属)
    イッポンワラビとシケチシダの雑種との説が有力です。
    一か月前は姿がまったく見えず心配していましたが健在とわかり 
    ほっとしました。 大事にしたい植物のひとつです。
   ハコネシケチシダ


   ジュウモンジシダ  (オシダ科  イノデ属)
     杉林の林縁で出合った大株です。
     立派ですね。
   ジュウモンジシダ
   

   シノブ  (シノブ科  シノブ属)
    シノブ科シノブ属は本種だけです。
    深い山の岩や樹幹に着床します。夏緑性で、秋には葉柄基部の関節
    からぽろりと落葉します。
    昔から、シノブ玉に使用するのは本種です。
   シノブ


   ♪  "WATER SPIDER " ♪
    水陸両用車 ”WATER  SPIDER号” 箱根に登場!
    見上げる私達の真横を通り芦ノ湖へ向かっていきました。
    いかつい 黒塗りの車体です。
   水陸両用車
     ♪  ♬  ♪  ♬  ♪  ♬  ♪  ♬  ♪  ♬   
   水陸両用車


   ミズキ  (ミズキ科  サンシュユ属)
    枝ぶりが独特で階段状の樹形になるので遠くからでも見分けが
    つきます。初夏を告げる木で植物の季節を知る指針となります。
   ミズキ


 《 今月のトップ10 》
 1、ミズキ(花)  
 2、ヒメレンゲ(花) 
 3、マルバウツギ(花)  
 4、ハンショウヅル(花) 
 5、ウマノスズクサ(花)  
 6、ハコネシケチシダ(シダ) 
 7、キヨタキシダ(シダ)
 8、ベニシダ(シダ) 
 9、ジムグリ(ヘビ)  
 10、キクムグラ(花)

  (担当  藤城)

芦ノ湖東岸自然情報 2018年3月24日(土)

 
今日は今年度最終観察日。
日陰にはところどころ雪が残り、観察できる花は数少ないなか、今日の主役はネコノメソウの仲間たちでした。
うっかりすると見落としてしまいそうな地味な花はルーペで観察すると驚くほど綺麗です。

芦ノ湖では、カルガモがのんびりお昼寝。
湖面も早春の陽ざしにきらめいていました。




湖尻港バスターミナルの大ケヤキ
毎回、観察対象樹木です。
今日はヤドリギ観察中。
湖尻港


九頭龍神社船着き場
鳥居越しに見える湖面も何だか春めいて感じられます。
九頭龍神社船着き場180324


よ~く見ると、
枯れ葉の上でテングチョウが一休み。
テングチョウ180324東岸20180324_01


愛おしいほどに、まだまだ小さなタチツボスミレです。
日本国内どこでも見られるポピュラーなタチツボスミレでも、
今日の出会いには思わず歓声があがりました。
神山通りで今回観察できた数少ない花のひとつです。
タチツボス180324東岸20180324_01-1


こちらも、ちいさなちいさなカキドオシです。
そこは和製ハーブのカキドオシ、こんなに小さくても香りはしっかり
健在です。
カキドオシ180324東岸20180324_02


一同愕然としました。
あたり一面のアオキがこのありさまです。
シカの食害は東岸でも急速に進んでいます。
対策が急がれます。
アオキ鹿食害20180324_03


 TOP10
 ハルトラノオ
 ハナネコノメ
 ムカゴネコノメソウ
 タチツボスミレ
 セントウソウ
 ハコネイトスゲ
 ウメノキゴケ
 テングチョウ
 カルガモ
 アカハナワラビ

 (PV藤城)

 
 
 

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