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箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

芦ノ湖東岸自然情報コース 2019年95月25日(土)

5月とは思えない厳しい暑さが続いています。
出発時のVCの気温は26℃。
本日のPV参加者は6名、ビジターさん1名の計7名です。
素晴らしい天候に誘われて、先月に引き続き駒ヶ岳へ登りました。

先ずは、東岸セラピー・ロード(旧神山通り)で植物観察。
その後、駒ヶ岳山頂で遅めの昼食をとり植物とジオサイトの観察を
致しました。
雄大な景色を眺めながらの昼食は気分爽快!
眼下に芦ノ湖、遠方には相模湾&駿河湾。
緑の外輪山、愛鷹連峰、沼津アルプス、そして、勿論、富士山も!
日差しは強いものの気温は16℃と爽やかでした。


全般的に、植物は春から夏の花への端境期でしょうか?
夏を告げるミズキが満開。
マルバウツギやミツバウツギはもう少しというところです。
春の花スミレも、遅咲きスミレとは言え、コミヤマスミレの
残り花を確認できました。

この時期はイネ科やカヤツリグサ科の植物が盛んです。
しっかり観察すると、とても魅力的な植物です。

帰りがけ、箱根園でミニブタに出会いました。
人懐こくて賢く愛嬌者のミニブタ「メリーちゃん」は、きっと
来園者の人気者となることでしょう。

*~*~*~*~*~*~*~*

【駒が岳ロープウエイ山麓駅に設置されたジオパーク案内板】

箱根ジオパーク推進協議会では、箱根ジオサイト49カ所のうち
31カ所に躯体や板面のデザインを統一した箱根ジオパーク
仕様の野外解説版を設置しています。また、観光や歴史等既存
の解説版のあるジオサイトにはプレート貼付作業を行い、ジオ
サイトであることがわかるようになっています。現在、金時山の
案内板を検討中で近々金時駐車場に設置される予定です。

各エリアの中心地区に設置している総合案内版及びジオサイト
に設置している野外解説版は、ジオパークとしての視点で観光
を楽しめるように適切に維持管理を行っているそうです。
駒ヶ岳ジオ看板


【駒ヶ岳山頂】


①富士山眺望
富士眺望


②観察中
P5250105.jpg


③コウグイスカグラ(スイカズラ科 スイカズラ属)
日本固有種。落葉低木で高山に生育します。
4~5月に対をなすクリーム色の花をつけます。
紅色の果実は大変可愛らしい。
葉の両面は有毛です。
コツクバネウツギ20190525_06


④メギ(メギ科 メギ属)
落葉低木。日本固有種。
別名「コトリトマラズ」の名前の通り、枝には鋭いトゲが多くあり
ます。
花は黄緑色で目立たないですが、秋には真っ赤な果実をつけます。
メギとは漢字で書くと目木。
葉や木部を煎じて洗眼薬にしたのが名の由来です。
メギ20190525_01


⑤外輪山 明神ガ岳・明星ガ岳方面を望む
個人的に大好きなジオサイトのひとつです。
この景色の中に、沢山の魅力が詰まっています。
小さく見にくいですが、明星が岳に「大文字」と「ひょうたん」が
写っています。
明神方面眺望


【東岸】

ミミナグサ(ナデシコ科 ミミナグサ属)
日本固有種。越年草。
全体に短毛があります。葉をネズミの耳に例えたのが名の由来です。
写真の葉を見てもわかるように、まさに、的を得た命名ですね。
よく似たオランダミミナグサは外来種です。
ミミナグサはオランダミミナグサに押され気味で、市街地では
あまり見られなくなっています。
ミミナグサ20190525_01


ハイキンポウゲ(キンポウゲ科 キンポウゲ属)
外来種。
ウマノアシガタ(キンポウゲ)に大変よく似ていますが、比べると
全体に大型です。大変に華やかな花で見応え十分ですが繁殖力
旺盛で、国内でも牧草地などで勢力を拡大しています。 
ランナーをのばし繁殖します。
箱根では、芦の湯でも見られます。
ハイキンポウゲ20190525_03

ハイキンポウゲ20190525_04


ツルカノコソウ (ナデシコ科 カノコソウ属)
山地の湿り気のある地を好む多年草。
花が絞りカノコの模様に似ているのが命名の由来です。
花が終わると細いランナー(ツル)をのばし、先端に新苗を
つくります。
ツルカノコソウ20190525_07


カラスビシャク (サトイモ科 ハンゲ属)
多年草。
日本全国の畑地等で普通に見られます。
仏炎苞をひしゃくに見立てたのが名の由来です。
ユニークな植物です。
カラスビシャク120190525_02


ウマノアシガタ (キンポウゲ科 キンポウゲ属)
多年草。外来種。
根生葉を馬のひずめにみたてての命名と言われています。
光沢ある花は陽に映え美しいです。
ウマノアシガタ20190525_01


【箱根園】

お散歩中のミニブタ「メリーちゃん」!

箱根園のバス停でバスを待っていた時のこと、
飼育員さんと元気に走ってきてくれました。
お利巧なミニブタさんは、きっとズーランドの人気者となるでしょう。
ミニブタメリーちゃん20190525_02
 
TOP10
後日 記載します。

(PV藤城) 続きを読む
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芦ノ湖東岸はスミレ全盛期!  (2019.4.12)

今月の東岸自然情報はGW活動準備日と重なった為に
一週間前倒しの実施(4.27→4.20)となりました。
~芦ノ湖東岸と駒ヶ岳を観察~

今月のブログは、それよりも1週間早く撮影したものです。
駒ヶ岳は残念ながら撮影できませんでしたので、後日
出かけてみたいと思っています。


✿ 今回、観察したスミレ 10種 ✿
1、タチツボスミレ 2、オトメスミレ 3、ナガバノスミレサイシン 
4、アカフタチツボスミレ 5、シコクスミレ(葉) 6、ヒカゲスミレ
7、ヒナスミレ(葉) 8、コミヤマスミレ(葉) 9、マルバスミレ
10、エイザンスミレ


❀~❀~❀~❀~❀~❀~❀


ミヤマキケマン(ケシ科 キケマン属)
フウロケマンの変種。
ミヤマ(深山)の名はつきますが山野に広く分布します。
未だ子株ですが、これから大きくなり華やかに展開します。
ミヤマキケマン


ハルトラノオ(タデ科 イブキトラノオ属)
最盛期は過ぎましたが、まだ可愛く咲いていました。
未だ頑張っている姿に嬉しくなってしまいました。
ハルトラノオ


ハナネコノメ(ユキノシタ科 ネコノメソウ属)
こちらも頑張っていました。
紅色の葯がまだ残っています。
ハナネコノメ20190412_05


ナガバノスミレサイシン(スミレ科 スミレ属)
名前の通り葉身が長いスミレです。
長いだけでなく葉に照りがあるので分かりやすいスミレです。
ちなみに、ナガバのつかないスミレサイシンは日本海側で
見られます。
ナガバノスミレサイシン20190412_02


タチツボスミレ(スミレ科 スミレ属)
前回は、数株しか見られなかったのですが今回は最盛期!
法地を埋め尽くすほどに咲き誇るタチツボスミレには
思わず感嘆の声をあげてしまいました。
その場を立ち去るのが名残惜しくて・・・。
タチツボスミレ20190412_16

タチツボスミレ20190412_15


ヒカゲスミレ(スミレ科 スミレ属)
花は白色で唇弁と側弁に紫色のすじが入り、基部は
有毛です。タカオスミレと大変似ていますが葉裏は
緑色です。
ヒカゲの名がつくように陽光地より日陰を好みます。
箱根ではなかなか会えないスミレのひとつです。
オトメスミレ20190412_12


オトメスミレ(スミレ科 スミレ属)
真っ白な花に淡いピンクorうす紫の距。
何とも清楚なスミレです。
タチツボスミレの仲間でタチツボスミレと混生している
事もあります。シロバナタチツボスミレとは距まで白い
事で区別します。
ご存知のように、箱根の乙女峠で最初に発見された
のがネーミングの由来です。
今年も清々しい姿に出会えました!
オトメスミレ20190412_08


エイザンスミレ(スミレ科 スミレ属)
今年の東岸はエイザンスミレの当たり年?
白花から淡紅色花まである愛らしいスミレです。
子株を始め沢山の姿を見かけました。
比叡山で最初に発見されたのが名の由来です。
エイザンスミレ20190412_05



ホトトギス(ユリ科 ホトトギス属)
毎年、楽しみにしている東岸ホトトギス街道。
この時期はホトトギスに代わりタチツボスミレが主役です。
タチツボスミレと共生しているのがホトトギス(葉)です。
P4120373.jpg



のどかな芦ノ湖。
逆光でよく分かりませんが・・・。
湖岸の木の花はアブラチャンやキブシでしょうか。
P4120372_20190421013019c02.jpg


ネコノメソウの仲間たちの混生。
ヤマネコノメソウとヨゴレネコノメでしょうか?
岩肌にびっしりと張りついていました。
P4120360.jpg


キランソウ(シソ科 キランソウ属)
キランソウの大株に出会いました。
ジゴクノカマノフタ(別名)にしては可愛いですが・・・。
根生葉が地べたに張りつくようにして丸く広がる姿は
まさに鍋窯の蓋型です!
P4120303.jpg


ミヤマハコベ(ナデシコ科 ハコベ属)
山地の谷沿いで見かけるハコベです。
萼の長毛が特徴のひとつです。
P4120321.jpg


ムカゴネコノメソウ(ユキノシタ科 ネコノメソウ属)
ムカゴネコノメソウの走出枝(ランナー)は
地中にも地上にもでます。
写真は四方に元気よく広がるランナーです。
ムカゴネコノメソウ ランナー

(PV藤城)

今年度最終自然情報    2019年3月23日(土)


今日の自然情報は今年度最後、そして本年最初の自然情報日でした。
参加者はPV6名。
心配していた天候も私達に味方してくれ、傘をささずに歩く事ができた
ものの、気温は低くVC前の温度計は1・5℃をさす寒い一日でした。

春まだ浅い箱根で、現在見られる植物の主役の一つはネコノメソウ属。
今回は4種類を観察することができました。
(ハナネコノメ、ムカゴネコノメソウ、ヤマネコノメソウ、
ヨゴレネコノメ)

スミレ類はタチツボスミレ、エイザンスミレ、ヒナスミレの3種類を観察。

その他はキブシ、アセビ、ヤマブキ、カキドオシ等々。

日毎に暖かくなる昨今、来月はどんな草花に出会えるでしょうか。

 🌺~✾~🌺~✾~🌺

タチツボスミレ(スミレ科)
マンジュリカと並んで日本を代表するスミレ。
花の色は白っぽいものからうす紫まで色々あります。
托葉が櫛の歯状に切れ込むのが特徴です。
スミレ


シカ食害
冬休みを終えて3か月ぶりに歩いた東岸のシカの食害は
進んでいました。山側はいうに及ばず、九頭龍の森側の
有刺鉄線に沿ってのアオキは見るも無残な姿です。
アオキ
九頭龍の森側

アオキ
山側
アオキ
山側

苔むした岩にヤマネコノメソウ(ユキノシタ科)
瑞々しい緑は美しく、心が洗われるようです。
ヤマネコノメソウ


カンスゲ(カヤツリグサ科)
葉はとてもかたく手を切る程にざらつきます。
花は3月末~四月に咲き、花穂は葉より上に出ず
葉の間から姿を見せます。
先端には褐色で細長い紡錘型の雄小穂がつき、
それより下の花茎から数個の雌花序がでます。
カンスゲ

ジャゴケ(ジャゴケ科)の胞子体
不思議なコケの世界です。
雌雄異株で、雌器托は葉状体の先端にできドーム型
をしています。2~3月頃になると雌器托の柄が急速
に伸長し、器托の下から黒褐色の胞子体を出します。
コケ胞子


ハルトラノオ(タデ科)
花茎の先端に花穂を出し白色の花をつけます。
花弁はなく萼は五深裂し雄しべは八個つき赤い葯が
目立ちます。名前の由来は、このブラシ状の花穂を
虎の尾にみたてたものです。
春ネコノメ


ムカゴネコノメソウ(ユキノシタ科)
フォッサマグナ要素の植物です。
花後にランナーをだし先端に零余子をつくるので
この名があります。
ムカゴネコノメソウ


シキミ(シキミ科)
日本では唯一「毒物・劇物取締法」に指定されている
猛毒植物です。花は透き通るような清楚な白。
シキミは仏事に使われ、神事にはサカキが使用されます。
10年近くも歩いている東岸でシキミの花を見かけたのは
今年が初めてですが、よくよく見れば大木を始めとして、
ところどころに生えています。
シキミ

ハナネコノメ(ユキノシタ科)
ハナネコノメの萼裂片は白色でまるみがあり先は尖りません。
雄しべは長く葯は暗紅色です。
ハナネコノメ


観察中♪
枯れ葉しか見えない斜面でもよ~く見ると、スプリング・エフェメラルが
そっと顔を覗かせています。
観察中

桃源台「ホテル・はなをり」の芦ノ湖側に新看板がたちました。
新看板


新型海賊船 「クイーン芦ノ湖」 (QUEEN ASHINOKO)
7代目の海賊船で4月25日就航予定だそうです。
コンセプトは心ときめくクルーズ。
九州の豪華寝台列車「ななつ星」を手がけた水戸岡氏が
デザインし、船首には女神像を描いているそうです。
新船

今月のトップ10
1、ハルトラノオ
2、ハナネコノメ
3、セントウソウ
4、シキミ
5、オニシバリ
6、ジャゴケ
7、コチャルメルソウ
8、エイザンスミレ
9、ムカゴネコノメソウ
10、カンスゲ

 担当  PV藤城

芦ノ湖東岸自然情報コース 2018年9月22日


 本日は、朝方の濃霧から始まり目まぐるしく天候が変わるなかで
雨具をつけたり外したりと何とも忙しい一日となりました。
そんななかでも、お目当てのひとつであるホトトギスの群落に出会え、
又、駒ヶ岳山頂では太陽が顔をだしてくれ、ハコネギク、ハコネアザミ
やハコネトリカブト等を楽しめるという嬉しい誤算がありました。 
一方、気になるのは、毎秋、神山通りの両側に競うほどに咲いていた
アザミ類が激減している事とムカゴイラクサが例年になく多いこと。
 
来月は青空の下での観察日和となりますように!
 



ホトトギス(ユリ科・ホトトギス属)
今年も出会えました。ホトトギスの群落です。
数年前ほどの勢いがないのは寂しいですが神山通りの一部は
ホトトギス街道と化します。

9月下旬の東岸歩きの楽しみのひとつです。

ホトトギス

ホトトギス


ゲンノショウコ(フウロソウ科・フウロソウ属)
下痢止めの民間薬として有名で、飲むとすぐの薬効がある
ので 「現の証拠」。
蒴果が熟すと五裂し裂片が巻き上がって種子を散布するのは
フウロソウ属の特徴です。
その姿が神輿の屋根に似ているのでゲンノショウコの別名は
「ミコシグサ」です。
花の色は白~紅色ですが、紅色は関西地方が多いようです。

ゲンノショウコ


ノコンギク(キク科・シオン属)
山野のどこにでも普通に見られる野菊ですが。
冠毛が美しくて、、、思わずパチリ!

ノコンギク


ヤクシソウ(キク科・オニタビラコ属)
日当たりのよい場所が大好きな二年草のヤクシソウは夏の終り頃
から晩秋まで、道路脇にも出現し黄色の花をたくさん咲かせるの
でめだちます。
ヤクシソウ(薬師草)の名の云われは諸説あります。
1、根生葉が薬師如来の光背に似ている。
2、初めて発見されたのが薬師堂のそば。
3、、薬用にされた。

ヤクシソウ


*~*~*~ ここから駒ヶ岳山頂の植物 ~*~*~*

ハコネトリカブト(キンポウゲ科・トリカブト属)
茎が弓型になるヤマトリカブトが風の強い風衝地では茎
を長くのばすことができずに直立してコンパクトな花序を
つけたものとされます。花序がつまって青紫色の花が
密集して咲く姿は美しく魅力的です。
初秋の駒ヶ岳を彩り、ファンが多い植物ですが個体数を
減らしているのが心配です。

ハコネトリカブト


ハコネギク(キク科・シオン属)
箱根を代表する植物です。
8月初旬から咲いていたハコネギクは今も私達の目を
楽しませてくれています。
総苞が粘ることも特徴のひとつです。
山頂では、白花の他に薄紫色の花も見られます。

ハコネギク


ハコネアザミ(キク科・アザミ属)
トネアザミ(タイアザミ)の変種と言われ、駒ヶ岳山頂の
ような風衝地に生育します。
比較的背丈が低く頭花が固まってつくのが特徴です。
また、葉先も棘もトネアザミよりもとがる傾向にあると
言われます。

ハコネアザミ



      *~*~*~*~*~*~*~*~*~*

ススキ揺れる湖尻港

芦ノ湖


ツルシキミ(ミカン科・ミヤマシキミ属)
ついこの間まで緑色だった果実が色づき始めました。
シキミの名はついていますがシキミ(樒)とは別物です。

ツルシキミ

ツルシキミ


ムカゴイラクサ(イラクサ科・ムカゴイラクサ属)
葉腋にムカゴ(珠芽)ができるのが特徴のイラクサです。
この時期は赤いムカゴが目立ちます。多年草。
茎や葉に刺毛があるので、うっかり触るとひどい目にあいます。

写真には雄花、雌花、ムカゴ(下部の赤部)が写っています。

ムカゴイラクサ


ホソバテンナンショウ(サトイモ科・テンナンショウ属)
仏炎苞という不思議な形をしているテンナンショウ(天南星)の
仲間です。
ホソバテンナンショウは葉が2枚で花序は葉よりも上に位置する
ことで他の仲間と見分けがつきます。

雌花序は成熟すると赤くなります。
写真の株は成熟途中と見受けます。

ホソバテンナンショウ


シュウブンソウ(キク科・シュウブンソウ属)
ヤブタバコ(ガンクビソウ属)に大変よく似ていますが比べると
全体的に小ぶりです。
双方とも、茎は途中で止まり2~4個の枝を横にのばすので
見分けがつきにくいですが、花で見分けられます。
シュウブンソウはれっきとした舌状花が二列に並び、一方、
ヤブタバコの頭花には舌状花はありません。

シュウブンソウ


ツルデンダ(オシダ科・イノデ属)
湿った岩壁に、つる先から着床し子株を増やして群生する小さな
シダです。
デンダとはシダのことで北海道から九州まで広く分布しています。

ツルデンダ


本日のトップ10
1、ホトトギス
2、ハコネトリカブト
3、ハコネギク
4、ハコネアザミ
5、ウツボグサ
6、アキノウナギツカミ

(担当 PV藤城)

芦ノ湖東岸自然情報コース 2018年8月10日

先月の自然情報日は残念ながら大雨に見舞われてしまいました。
今月は定例自然情報収集日前ですが、駒ヶ岳情報をお届けします。

8月10日
今日も不安定の天候との予報でしたので雨を覚悟で駒ヶ岳へ出かけました。
濃霧に覆われていた山頂も時々青空がのぞき、運よくまあまあの観察日和。
芦ノ湖から吹き上げる霧に一瞬視界が消えることもありましたが、真っ白
な霧が流れる間に間に見え隠れする花は美しさが一層ひきたちます。
特に、そこかしこに咲く濃紅色のオヤマシモツケははっとする程あでやか
にうかび来て、不安定な天候が却って功を奏した結果となりました。

気になるのは、小規模ながら神山中腹部に土砂が崩れた痕跡が見えること
です。登山道が荒れてしまい通行止めの解除もなかなか難しいと言われる
昨今ですが一日も早い登山道の復旧を祈ります。

          
            🌁 ☀  🌼  ☀  🌁 
 


マルバダケブキ (キク科 メタカラコウ属)
深山のやや湿り気のある草地や林縁に生育する多年草。
葉は30㎝に散房状の大きな黄色の頭花は8㎝にもなる大型サイズ
で、葉だけの状態でもすぐに見つけられる目立つ植物です。
駒ヶ岳の笹原でも華やかな黄色い花は群を抜いて目立っています。
マルバダケブキ20180810_08


山頂遊歩道
巨石の間を縫うように続く遊歩道。
満開のオヤマシモツケ(バラ科 シモツケ属)が彩っていました。
P8100425.jpg


ハコネアザミ(キク科 アザミ属)
頭花が茎の先端に集まってつくのが特徴です。
ハコネアザミはトネアザミとほとんど変わりませんが、風衝地帯に
生えるので丈が短くなったという説があります。そういう意味では
ハコネトリカブトの形態も同様な理由かも知れません。
まだ、開花には少々早いようで写真はようやく出会えた一枚です。
P8100406.jpg


山頂の草原
よく見ると、ハコネコメツツジの残り花、ハコネハナヒリノキの
果実、ハコネギクやオヤマシモツケの花が見えます。
季節の変わり目の景色ですね。
P8100379.jpg


オオハンゴンソウ(キク科 オオハンゴンソウ属)
濃霧のなか、うっすらと見えているのはオオハンゴンソウです。
(大反魂草) 北アメリカ原産の多年草で明治時代に観賞用として
日本に持ち込まれたものが各地で野生化しています。 
環境省指定特定外来植物で全国規模で駆除活動が行われており箱根
でも然りです。
P8100373.jpg


ハコネギク(キク科 シオン属)
箱根特産の野菊で別名ミヤマコンギク。
目下、山頂のあちこちで真っ盛りのハコネギクは群がった株で生育
します。総苞は粘り、花は終わっても枯れたままなかなか落ちない
のも特徴です。写真は白菊ですが淡いブルーのハコネギクも咲いて
いました。
P8100370.jpg


山頂のお花畑
色とりどりの花々が今が盛りと咲き誇り私達を楽しませてくれます。
P8100369.jpg


ウツボグサ(シソ科 ウツボ属)
別名カコソウ(夏枯草)。多年草。
山頂には群落がいくつも見られました。
低山地でも見かけますが山頂のウツボグサは花の色が冴えている
ように感じます。花穂を矢を入れるウツボにみたててウツボグサと
命名、別名の夏枯草は夏期に花が枯れて黒っぽくなってもそのまま
茎が立っていることによります。
P8100359.jpg


山頂のお花畑
笹原にシシウド(セリ科 シシウド属)が抜きんでていました。
今年は仙石原を始め各地でシシウドが大変目立ちます。
後方にはヒヨドリバナ(キク科 ヒヨドリバナ属)の群落が見え
ます。ヨツバヒヨドリかも知れませんが確認できませんでした。
P8100353.jpg


キオン(キク科 キオン属)
毎年、笹原の隙間を見つけ顔を覗かせています。
個体が増えているのは嬉しいことです。
P8100349.jpg


ロープウエイ山頂駅
先月工事中だった山頂駅階段に屋根がつきました!
P8100337.jpg


湖尻港
 🚢夏の湖尻港です。
何とはなく夏の賑わいを感じます。
P8100325.jpg


(担当 PV藤城)

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