2019年10月の台風19号の影響で、現在、
湖尻水門~白浜が通行止となっているため、
箱根町港~白浜と
箱根ビジターセンター~湖尻水門~桃源台駅での自然情報となっております。
2019年最後の自然情報、この日は週間予報では降水確率が高く不安でしたが、出発時の気温は10度と高く、天候も快晴で、富士山がくっきりと見えていました。
出発地点の箱根町港にはクリスマス直前と言うこともあるのか、ヤドリギ・アカミヤドリギに実が付いていました。
ヤドリギ ビャクダン科
実の色が黄色いものが、ヤドリギです。

アカミヤドリギ ビャクダン科
実の色がオレンジっぽいものが、アカミヤドリギです。

ヒレンジャクの大好物で実には粘り気があり、そのため糞にも粘り気があり、それを利用して木の幹や枝に引っかかることとなり、種子を付着させ頒布します。
クリスマス近いこの季節、女性はヤドリギの下でキスを求められると断ることは出来ません。
もし拒むと結婚できなくなるという伝説があり、また、拒まずに受け入れると幸せに結ばれるそうです。
春の足音が近づいてくる時期にヒレンジャクの訪れが楽しみです。
ツルリンドウの実もキレイでした。
赤い実がクリスマスのリースに似合いそうです。
とある書籍には果実酒にするとカラダに良いとの記述がありました。
ツルリンドウ リンドウ科

冬鳥としては、アオジとウソが今回初確認できました。
アオジ ホオジロ科

11月18日に通行止が解除された県道を歩いていました。
ウソはVC周辺エリアではありましたが、先日の行事で、この周囲でウソの目撃情報があったんだよ~なんてことを効いた直後に、「フィーフィー」と声が聞こえ、振り返ると雌がいました。
ウソ♀ アトリ科

また少し歩くと雄の姿もありました。
この個体は赤が強いので、厳密に分類すると「アカウソ」でしょうか。
ウソ(アカウソ)♂ アトリ科

ウソ替え神事で有名なウソです。
水鳥は12月15日の禁漁日直前ということもあり、釣り客が多いためか余り見られませんでした。
前日はカンムリカイツブリなども見られたのですが、本日は、オオバン、ホシハジロ、キンクロハジロのみ・・・
12月のこの時期にもまだいるんですね・・・ヤマカガシ。
1メートル強の個体がやすらぎの森を歩いていて驚きました。
ヤマカガシ ナミヘビ科

普通の個体は臆病なので、余計なことをしなければ攻撃してきません。
毒があるのは奥歯の方だという説もあります。
ミツマタの蕾も発見しましたが、オオイヌノフグリがもう咲いていたり、何故か芦ノ湖畔ではアセビが一部の木のみ花盛りだったりしました。
オオイヌノフグリ オオバコ科

アセビ ツツジ科

11月18日に通行止解除された県道区間の台風の爪痕


まだ他にも確認した箇所はありますが、また次回にでも紹介したいと思います。
トップ10
①ウソ 姿
②アオジ 姿
③ヤマカガシ 姿
④ツルリンドウ 果実
⑤アセビ 花
⑥オオイヌノフグリ 花
⑦ヤドリギ/アカミヤドリギ 果実
⑧ヤマホロシ 果実
⑨キンクロハジロ 姿
⑩ミツマタ 蕾
箱根PV 段
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台風19号の被害により、芦ノ湖西岸コースは、土砂撤去済みですが、土砂崩れ3カ所、路盤流出数カ所あり、2019年11月17日現在、湖尻水門~芦川入口が通行止となっております。
~2019年11月25日追記~
2019年11月18日に白浜~芦川入口は通行止解除されました。
2019年11月18日現在、湖尻水門~白浜が通行止です。
復旧まで年単位の時間を要する可能性が高いため、本日は代替コースの下見を兼ねた自然情報収集になりました。
朝6時の気温は3℃とかなり冷え込んできた暦の上では冬を迎えている箱根です。
本日は普段とは異なる、元箱根港からの出発です。
設定ルートは、元箱根港~箱根恩賜公園~箱根町港~芦川入口~箱根やすらぎの森~白浜入口~箱根やすらぎの森~箱根旧街道~芦川~箱根町港~杉並木~元箱根港、
その後、午後に桃源台~湖尻水門の実施です。
出発時の気温は10度まで上がっていた快晴の箱根。普段は頭しか見えない富士山がキレイに見えていました。

湖畔にはオオバンの大群が押し寄せていました。その中にホシハジロも交ざっていました。
オオバン クイナ科

箱根恩賜公園では、リンドウ、センブリ、キッコウハグマと、コケ類を観察。
キッコウハグマ キク科

その中でもヒノキゴケが触り心地よくキレイで印象的でした。
ヒノキゴケ ヒノキゴケ科

湖畔沿いを歩き、見慣れた箱根町港でもオオバンの大群を見ることが出来ました。
芦川集落へ行く途中ではジョウビタキ♀が飛んできました。声は何度か聞いていましたが、見るのは今シーズン初です。
ジョウビタキ♀ ヒタキ科

芦川付近では、ゲンノショウコ、センニンソウ、ホトトギスが何故かまだ咲いていました。
そして芦川入口で県道芦川長尾線及び西岸遊歩道通行止めの表示。

この辺には釣り人と思われる車両が数台路駐していました。
箱根やすらぎの森を経由して白浜入口へ。
ダイコンソウとマツカゼソウが咲いていました。
いつも見慣れた白浜入口トイレ付近は普段以上に人気を感じませんでした。
そして帰路へ。
ピッポ、ピッポとベニマシコらしき地鳴きが聞こえました。
1号線から旧街道へ出ると、何故か色づきの悪いツリフネソウやヤマホタルブクロが咲いていました。
ツリフネソウ ツリフネソウ科

その後は観光客気分で久しぶりの杉並木を歩いて、VCに戻りました。
後半戦は、桃源台から湖尻水門広場まで。
リンドウ、センブリ、ツルリンドウ、花盛りはキレイであったであろうシロヨメナの群落等観察して水鳥観察。
オオバンの大群の中に、カンムリカイツブリ等多数の水鳥を観察できました。

湖尻水門側の通行止表示。
通路にはバリケードが張られています。

今回の結果から、来月以降の自然情報をどのようにするか、メンバーで相談することになります。
トップ10
①オオバン 鳥・群れ
②ヒノキゴケ コケ
③ベニマシコ 鳥・地鳴き
④キッコウハグマ 花・実
⑤ジョウビタキ 鳥・姿
⑥リンドウ 花・盛り
⑦ホシハジロ 鳥・群れ
⑧ツルリンドウ 実
⑨紅葉 見頃
⑩富士山 雪化粧
箱根PV 段
気温18度、天候晴れ、PV3名での自然情報収集でした。
箱根町港を8:45出発、三ツ石まで約1時間かかるほど、見るものがたくさんありました。
夏の花は終わりに近づき、秋の花々が見頃を迎えていました。
この区間は主にタデ科の植物が多く観察できました。
ミズヒキは実になり、ミゾソバやアキノウナギツカミが咲き誇っていました。

アケボノソウ リンドウ科
和名は「曙草」で、黄色い蜜腺を夜明けの月に、濃紫色の斑点を星に見立てたものです。

ミゾソバ タデ科
葉の形の模様と形状から、別名「ウシノヒタイ」。
また先月の自然情報収集ではイマイチな感じだったノコンギクは花盛りでした。

ノコンギク キク科
季節的にクモも多く観察でき、中でも、イシサワオニグモやジョロウグモ、ヤマシロオニグモなどが観察できました。

イシサワオニグモ コガネグモ科
三ツ石~白浜では、アキノキリンソウ、イヌヤマハッカ、サワガニ、ヤマトリカブト、鳥類ではソウシチョウの群れなどが観察できました。

アキノキリンソウ キク科
秋の代表的な花であり、薬効もあるそうです。

イヌヤマハッカ シソ科

ヤマトリカブト キンポウゲ科
言わずと知れた猛毒植物です。一部漢方薬として利用されていますが、決して食してはいけません。

サワガニ サワガニ科
白浜では久々に浜伝いを歩いて遊歩道へ戻り、真田浜で昼食。
3組7名のハイカーが食事をしていました。
真田浜~立岩では、コウヤボウキやアズマヒキガエルなどを観察できました。

コウヤボウキ キク科
立岩~小杉ノ鼻では、ハコネシロカネソウが1輪花をつけていました。
また、ナラ枯れのミズナラの根元にカエンタケの小さな群落があったりしました。

カエンタケ ボタンタケ科
毒性が非常に強いので、触ることも禁物です。
決して食してはいけません。
食用になる、ベニナギナタタケと誤食して死に至った事例もあります。
参考:ベニナギナタタケ 8月25日黒岳コースにて

小杉ノ鼻~亀ヶ崎では激しいシカの角研ぎ跡があったり、コゲラやカケスがいたり。
亀ヶ崎~深良水門ではアセビやキブシの花芽が観察できました。
深良水門の水深は2.1m
深良水門~湖尻水門では、シロヨメナの大群落に感動しました。

シロヨメナ キク科
また、ホオズキも観察できました。

ホオズキ ナス科
毒性が強く、特に女性の方は食すのは禁物です。
15:42キャンプ村着。
芦ノ湖からの風が冷たく感じましたが、一日中好天に恵まれ、楽しい自然情報収集となりました。
今回のコースタイム
箱根町港8:45-三ツ石9:57-白浜11:10-箒ヶ鼻11:53-百貫ノ鼻12:16-真田浜12:35-13:01-立岩13:29-小杉ノ鼻13:52-亀ヶ崎14:34-深良水門14:58-15:05-キャンプ村15:42
トップ10
①シロヨメナ
②ノコンギク
③アキノキリンソウ
④アケボノソウ
⑤ヤマトリカブト
⑥イヌヤマハッカ
⑦コウヤボウキ
⑧イシサワオニグモ
⑨サワガニ
⑩カエンタケ
箱根PV 段
気温22℃曇り空の中、PV3名で9月の自然情報収集となりました。
今回の西岸コースは、トンボソウロードでした。
各所において群落が出来ており、楽しませてくれました。

花期が遅い気がしますが、
文句なしのナンバーワンです。
花の形がトンボに見えるからこの名が付いたそうですが、そのように見えますか?
ラン科の植物で、花言葉は「恋の心変わり」。
第2位は、こちらも花期が遅い気がしますが、モミジガサです。

キク科の植物で、花言葉は「幸福な日々」。
第3位はヤマホロシ。

ナス科の植物で、花言葉は「寂しがり屋」。
ヒヨドリジョウゴに花や実がよく似ています。
第4位はツルニンジン。

別名「ジイソブ」。爺さんのそばかすの意味があります。
キキョウ科の植物で、花言葉は「感謝」。
第5位にツルリンドウ。

リンドウ科の植物で、花言葉は「情熱」。
第6位はマルバハギ。

マメ科の植物で、花言葉は「前向きな恋」。
萩は秋の七草の一つですので、季節感がありますね。
第7位はユウガギク。

キク科の植物で、花言葉は「天真爛漫」。
シロヨメナ、ノコンギク、タテヤマギク、シラヤマギク、そしてこのユウガギクとキクは何種類か観察できましたが、
ことユウガギクが一番キレイに見えたので、代表としてランクイン。
キクに限らず、ホトトギスも含めて、秋の花が皆、発色や大きさがイマイチな感じがしました。
第8位はツチアケビ。

ラン科の植物です。
ナラタケ菌に共生し葉緑素を持たない腐生植物です。
ですので、毎年同じ場所に生えてくるとは限りません。
果実はウインナーソーセージのようで美味しそうですね。
第9位はハコネアザミ。

キク科の植物で、タイアザミの変種で先端に花が固まって咲くのが特徴です。
第10位はアブラチャン。

クスノキ科の植物です。
実がたくさん出来ていたのでランクインしました。
前回8月の自然情報収集時にも確認できていましたが、
落ちる寸前だった橋が架け直されていました。

その反面、先日の豪雨の影響か、水で削られた落とし穴のような水路も出来ていましたので、
西岸コース散策の際はお気をつけください。

本日は季候は良かったのですが、モヤがかかっており、スッキリとした景色は楽しめませんでしたが、
逆に幻想的な景色を見られて良かったです。

箱根の景色は一期一会。数日経過すると景色も一変します。
ですので、箱根は楽しいと思っています。
今回のコースタイム
箱根町港8:45-三ツ石9:59-白浜11:07-箒ヶ鼻11:49-百貫の鼻12:10-真田浜12:34-12:58-立岩13:30-小杉の鼻14:01-亀ヶ崎14:43-深良水門15:01-芦ノ湖キャンプ村15:55
トップ10
①トンボソウ
②モミジガサ
③ヤマホロシ
④ツルニンジン
⑤ツルリンドウ
⑥マルバハギ
⑦ユウガギク
⑧ツチアケビ
⑨ハコネアザミ
⑩アブラチャン
箱根PV 段
ビジター2名を加え芦ノ湖西岸としては多い6名での自然情報収集となりました。スタート時の気温24℃(8:30)と少し涼しいです。箱根町港を出発してしばらくすると上方からヤマユリの花が私達を見守っていました。他の所では終わりかけですが、ここでは未だ満開で嬉しくなりました。
ヤマユリ(ユリ科ユリ属)

オカトラノオ、ヌマトラノオ、チダケサシの咲く草はらを過ぎるとビジターさんがキカラスウリの花を見つけてくれました。普通カラスウリの花は夜だけ咲きますが、この花は明るくなっても開いたままでした。
キカラスウリ(ウリ科カラスウリ属)

ノリウツギ(写真手前 ユキノシタ科アジサイ属)、リョウブ(同奥 リョウブ科リョウブ属)の花も満開です。

渦巻きの付いたクモの網がありました。その時はウズグモだと思いましたが、後で写真を見るとギンナガゴミグモでした。なぜ渦巻きを付けるのか? いろいろ言われていますが定説はありません。
ギンナガゴミグモ(コガネグモ科)

白浜近くの細流では2頭のオニヤンマが縄張り争い。その細流でビジターさんがそのオニヤンマのヤゴ(幼虫)を見つけてくれました。オニヤンマは何年もかけて成虫になります。このヤゴも来年あたりは空を自由に飛んでいるのかな?
オニヤンマ幼虫(オニヤンマ科)

コースを歩いていてアサギマダラの成虫を5頭見かけました。終わり近くの小杉の鼻を超えたところで、ついに見つけました。まるで緑の宝石!!
アサギマダラ蛹(タテハチョウ科アサギマダラ亜科)

コースの所どころでは昆虫少年にはたまらないミヤマクワガタの姿も見られました。
ミヤマクワガタ(クワガタ科)

クサアジサイも例年の場所で咲いていて一安心。コース全般にダイコンソウが咲いていて、まるでダイコンソウロードでした。ヤマホトトギスも咲き始め、秋を感じさせました。
トップ10
1.アサギマダラ 蛹と成虫
2.クサアジサイ 花盛り
3.オニヤンマ 幼虫と成虫
4.ヤマユリ 花盛り
5.ダイコンソウ 花盛り
6.ミヤマクワガタ 昆虫
7.キカラスウリ のこり花
8.ヤマアカガエル 幼体
9.ギンナガゴミグモ 網
10.ヤマホトトギス 咲き始め
報告者 箱根PV 鈴木教正
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