箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

大涌谷(姥子往復) 2017年9月16日(土) 

大型の台風が日本列島に接近する予報の中、午前中だけは曇り空のもとでと祈っていましたが、小雨模様の中での観察会となりました。大涌谷へ向かうロープウェイや芦ノ湖に浮かぶ海賊船が霧の中に見え隠れして、いつもの箱根と違いを楽しんだ一日でした。

姥子駅近くの船見岩周辺の草地では、数種類の秋を代表する花が見られます。
サワヒヨドリ(キク科)が数多く咲いていました。アサギマダラが好きな花の一つです。
サワヒヨドリ大涌谷

ワレモコウ(キク科)が咲いています。花名にはいくつかの説があり、一見花が咲いているように見えないので、「吾もまた紅(あか)なり」からワレモコウがあります。
ワレモコウ大涌谷

オミナエシ(オミナエシ科)が黄色の綺麗な花をつけています。花名は、美しい女性の意味「おみな」から来た説と、花の色が粟や稗(ひえ)を食べていた女性「オンナメシ」から来た説があります。
オミナエシ大涌谷

ミツバアケビ(アケビ科)の実が垂れさっがていました。今年は実付きが良いようです。
ミツバアケビ大涌谷

こちらはミツバウツギ(ミツバウツギ科)の実です。花がウツギ(ユキノシタ科)に似て、葉が3枚です。
ミツバウツギ大涌谷

ノブキ(キク科)は、花と実を同時に見られます。種はくっつき虫です。
ノブキ大涌谷

春先の花が目立つキブシ(キブシ科)の実です。染料として利用されています。
キブシ大涌谷

ウド(ウコギ科)は秋に花を咲かせます。春先の山菜に利用されます。
ウド大涌谷

こちらも山菜になるタラ(ウコギ科)です。棘(トゲ)が目立ちます。
タラ大涌谷



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大涌谷(姥子往復) 2017年7月15日(土) 

気温は26度〜27度でしたが、梅雨明け前の箱根は青空が広がり、日差しは暑く水分補給が欠かせない一日でした。初夏の花々は咲き始め、夏本番に咲く花はその準備をし、春に花を咲かせた植物は実をつけ、夫々の夏の一日を見ることができました。

ホドイモ(マメ科)が花芽をつけました。もうすぐピンク色の花が咲きます。塊茎(イモの部分)は食用になります。
ホドイモ大涌谷

ニワトコ(レンプクソウ科)の実が赤くなっています。学名(Sambucus sieboldiana L. var. pinnatisecta) に日本各地で数多くの植物を採集したシーボルト(ドイツ人医師・博物学者 1796-1866)の名前が付いています。
ニワトコ大涌谷

オニシバリ(ジンチョウゲ科)の実が赤くなっています。美味しそうですが、かなり辛く、毒でもあるようです。
オニシバリ大涌谷

ヤマホタルブクロ(キキョウ科)の先端にせみの抜け殻が付いてます。周辺は多くのヒグラシが鳴いていました。
ヤマホタルブクロ大涌谷

フジアカショウマ(ユキノシタ科)です。フォッサマグナ要素の植物で、日本固有種です。学名(Astilbe thumbergii var . fujisanensis)にスウェーデンの植物学者で箱根で多くの植物を採集したツンベルク(1743-1828)の名前があります。
フジアカショウマ大涌谷

ツチアケビ(ラン科)の花が咲いています。日本固有種です。
ツチアケビ大涌谷

船見岩前の広場にノハナショウブ(アヤメ科)が僅かに咲いていました。
ノハナショウブ大涌谷

ウツボグサ(シソ科)は、夏枯草(カコソウ)ともいい、花穂を乾燥させたものを生薬とします。
ウツボグサ大涌谷

ハコネハナヒリノキ(ツツジ科)の花が咲き始めました。嘔吐や下痢の原因となる成分を含んでいます。
ハコネハナヒリノき大涌谷

イワガラミ(アジサイ科)の装飾花は一枚です。似ているツルアジサイの装飾花は、通常4枚あります。
イワガラミ大涌谷

暑い中の自然観察でした。
暑い一日大涌谷

本日のトップ10
1  ノリウツギ (花)
2  ノハナショウブ (花)
3  ツチアケビ (花)
4  ハコネハナヒリノキ (花)
5  イワガラミ (花)
6  オオバジャノヒゲ (花)
7  オニシバリ (実)
8  ニガイチゴ (実)
9  スノキ (実)
10 シシガシラ (胞子葉)

PV青山

大涌谷(姥子駅往復) 2017年6月17日(土)

梅雨の季節とは思えない青空が広がり、日陰で吹く風は涼しく、6月の自然情報でこれまで状態の良い日は珍しいのではないでしょうか。木々に咲く花々と早めに結実した果実で満たされた箱根の森を散策しました。

所謂「木苺」の仲間のモミジイチゴ(バラ科)は、数多くのオレンジ色の実をつけていました。枝や幹には棘があります。
モミジイチゴ大涌谷

散房花序に白く小さな花を咲かせるガマズミ(スイカズラ科)です。この季節よく目立ちます。
ガマズミ大涌谷

花が終わりに近づいているニシキウツギ(スイカズラ科)に蝶が蜜を吸いに来ました。
ニシキウツギ大涌谷

ヤマオダマキ(キンポウゲ科)を数株見ました。更に増えればと願います。本来の「オダマキ」見たことありますか?
ヤマオダマキ大涌谷

この季節最も見たいのがサンショウバラ(バラ科)です。ピンク色の大きな花が目立ちます。
サンショウバラ大涌谷

ツルアジサイ(アジサイ科)が開花し始めました。通常は木に絡んで咲いていますが、この花は観察に丁度良い高さにありました。香りが楽しめます。
ツルアジサイ大涌谷

アサギマダラが舞う季節です。長旅で疲れたのかしばしの休憩です。
アサギマダラ大涌谷

マメザクラ(バラ科)が数多く結実しています。鳥たちの良いデザートになるでしょう。
マメザクラ大涌谷

スイカズラ(スイカズラ科)の花が咲き始めました。甘い香りに癒されます。
スイカズラ大涌谷

ヤマボウシ(ミズキ科)の花が咲き始めています。周辺の白い4枚は総苞片(蕾を包む葉)で、中心に淡黄色の花が咲きます。
ヤマボウシ大涌谷

ホオノキ(モクレン科)の花は芳香を放ちますが、高い木の上なので確かめるのが困難です。
ホオノキ大涌谷

ヘビノネゴザ(メシダ科)です。ある種の重金属を含む土壌に生えます。
ヘビノネゴザ大涌谷


本日のトップ10
1  モミジイチゴ   実
2  ガマズミ     花
3  ニシキウツギ  花
4  ヤマオダマキ  花
5  サンショウバラ 花
6  ツルアジサイ  花
7  ヤマグワ     実
8  アサギマダラ
9  マメザクラ    実
10 スイカズラ    花

PV青山

大涌谷(姥子往復) 2017年5月27日(土)

梅雨前のやや乾燥した新緑が美しい5月です。箱根を歩くには良い季節です。木の花々が開花し、昆虫が蜜を吸いに忙しく飛び回っています。鳥たちも囀りを欠かさず、箱根の森は賑わっています。これから、新緑から深緑へ移り変わります。

箱根は数多くのシダ類が繁茂しています。ベニシダはその色から目立ちます。
ベニシダ大涌谷

釣鐘状の花が咲くサラサドウダンは満開です。花は下向きですが、受粉すると上向きになります。
サラサドウダン大涌谷

りんごの花に似たズミも満開です。
ズミ大涌谷

ブルーベリーに似た実がつくスノキは、花の時期が終わりに近づいています。
スノキ大涌谷

イワガラミは、これからが花の時期です。つる性なので、木をよじ登っています。
イワガラミ大涌谷

草花ではニガナが目を引きます。
ニガナ大涌谷

ジャコウアゲハが休憩していました。
ジャコウアゲハ大涌谷

PV青山

大涌谷(姥子駅往復)コース 2017年4月15日(土)

本年初の大涌谷(姥子駅往復)コースです。各地で桜が咲き、箱根も湯本や宮城野ではソメイヨシノが満開か若干散り始めでしたが、この日芦ノ湖周辺は風が強く肌寒い日で、マメザクラは未だ蕾で咲き始めが少々という状態でした。本格的な春はもう少し先のようです。


ツツジ科のアセビは満開です。
アセビ 大涌谷

他の種類のスミレが開花前の中、タチツボスミレの清楚な花を見ることができました。
タチツボスミレ 大涌谷

セリ科のセントウソウは咲き始めです。
セントウソウ 大涌谷
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