箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

2017年12月16日(土) 大涌谷(姥子往復)

12月にしては気温は高めでしたが、芦ノ湖から吹く風は冷たく、箱根は冬になっていると感じた青空のもとでした。この時期は、種や実、木肌、シダ類を見ながら、また葉が落ちて見やすくなった木々の間を飛び回る小鳥の観察になります。

ウツギ(アジサイ科)の実を上から観察してみました。軸が中心にあり独楽のような形です。
ウツギ大涌谷

キントキヒゴタイ(キク科)の実は、キクの仲間らしく羽毛状になり、風に飛ばされます。
キントキヒゴタイ大涌谷

センブリ(リンドウ科)の実の中には、細かなタネがあります。
センブリ大涌谷

「忍冬」の別名があるスイカズラ(スイカズラ科)に多くの実がついていました。
スイカズラ大涌谷

ヤブコウジ(十両、サクラソウ科)に赤い実が、可愛らしく付いていました。
ヤブコウジ大涌谷

正月飾りに使われるウラジロ(ウラジロ科)の葉裏はやはり白いです。
ウラジロ大涌谷

アカハナワラビ(ハナヤスリ科)の葉は赤いので目立ちます。
アカハナワラビ

トウゲシバ(ヒゲノカズラ科)は、ソーラスより胞子を拡散していました。
トウゲシバ

何者かに襲われたのか、イカル(アトリ科)の羽毛が散乱していました。
イカル大涌谷

キツネの糞がモグラ塚の上にありました。ナワバリを主張しているのでしょうか。
キツネの糞大涌谷

本日のトップ10
1 ムラサキシキブ  実
2 オオバジャノヒゲ 種
3 ヤブコウジ     実
4 トウゲシバ     胞子
5 ズミ         実
6 キッコウハグマ  実
7 ツルシキミ   蕾
8 センブリ    実
9 オニシバリ   蕾
10 アカハナワラビ

PV青山
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大涌谷(姥子往復) 2017年11月18日(土)

雨予報のお天気でしたがさほど雨は降らず、代わりに今年一番の寒さではと思うほどの気温(6℃)でした。紅葉が進み箱根が綺麗に色ずく季節です。来年を見据える木々には、多くの実がついています。

ハンショウズル(キンポウゲ科)の実は、花とは結び付かないような綿毛をつけています。
ハンショウヅル大涌谷

同じキンポウゲ科のセンニンソウも同じような綿毛をつけますが、花の数が多いので一面綿毛です。
センニンソウ大涌谷

秋に花が咲くハリギリ(ウコギ科)に実がついています。落葉はまだ先のようです。
ハリギリ大涌谷

同じくウコギ科のコシアブラにも実がつきました。葉が薄い色に変化します。
コシアブラ大涌谷

サルトリイバラ(サルトリイバラ科)の赤い実は人目を引きます。
サルトリイバラ大涌谷

ツルウメモドキ(ニシキギ科)は、仮種皮から覗く赤い実が綺麗で、お店でリースとして販売されています。
ツルウメモドキ大涌谷

モミジガサ(キク科)の実は綿毛状になります。種子は近隣に運ばれ、翌年発芽し仲間を増やします。
モミジガサ大涌谷

本日のトップ10
1 センブリ   花
2 ツルリンドウ    実
3 ツルウメモドキ  実
4 コシアブラ     黄葉
5 クロモジ      黄葉
6 オオモミジ     紅葉
7 ハリギリ      実
8 ズミ         実
9 マユミ       実
10 アサノハカエデ  実   

箱根PV 青山

大涌谷(姥子駅往復)2017年10月21日(土)

カラッとした小春日和を期待しましたが、梅雨のような小雨の中、傘をさしての自然情報でした。今月までは、秋の花々が数多く見られ、木々の紅葉前の華やかさを感じられます。本格的な紅(黄)葉は11月です。木々の彩前の花や実を主に観察しました。

常緑樹にまとわりつくツタウルシ(ウルシ科)の紅葉は早めで、また美しいです。これから更に紅色になります。
ツタウルシ大涌谷

クサギ(シソ科)の実は、赤いガクと青色の実が綺麗で、秋の楽しみの一つです。
クサギ大涌谷

ズミ(バラ科)の実が豊作でした。りんごのような味がしますが、苦味が多いです。
ズミ大涌谷

サラサドウダン(ツツジ科)が紅葉し始めました。花の赤とは違う紅葉が綺麗です。
サラサドウダン大涌谷

ツルアジサイ(アジサイ科)の花は実になり、がくはオレンジ色になっています。
ツルアジサイ大涌谷

リンドウ(リンドウ科)は、雨の日は花を閉じています。花の斑点は外からも見えます。
リンドウ大涌谷

独特な香りのするリュウノウギク(キク科)が満開でした。
リュウノウギク大涌谷

なかなか珍しいキントキヒゴタイ(キク科)は、花を咲かせていました。
キントキヒゴタイ大涌谷

通常閉鎖花の多いキッコウハグマ(キク科)の開花が数多く見られました。
キッコウハグマ大涌谷

傘をさしての自然情報でした。
雨の自然情報大涌谷

本日のトップ10
1  キントキヒゴタイ
2  センブリ
3  キッコウハグマ
4  ワレモコウ
5  ヤマラッキョウ
6  ノコンギク
7  ツルリンドウ
8  クサギ
9  ツルニンジン
10 クサボケ

PV青山

大涌谷(姥子往復) 2017年9月16日(土) 

大型の台風が日本列島に接近する予報の中、午前中だけは曇り空のもとでと祈っていましたが、小雨模様の中での観察会となりました。大涌谷へ向かうロープウェイや芦ノ湖に浮かぶ海賊船が霧の中に見え隠れして、いつもの箱根と違いを楽しんだ一日でした。

姥子駅近くの船見岩周辺の草地では、数種類の秋を代表する花が見られます。
サワヒヨドリ(キク科)が数多く咲いていました。アサギマダラが好きな花の一つです。
サワヒヨドリ大涌谷

ワレモコウ(キク科)が咲いています。花名にはいくつかの説があり、一見花が咲いているように見えないので、「吾もまた紅(あか)なり」からワレモコウがあります。
ワレモコウ大涌谷

オミナエシ(オミナエシ科)が黄色の綺麗な花をつけています。花名は、美しい女性の意味「おみな」から来た説と、花の色が粟や稗(ひえ)を食べていた女性「オンナメシ」から来た説があります。
オミナエシ大涌谷

ミツバアケビ(アケビ科)の実が垂れさっがていました。今年は実付きが良いようです。
ミツバアケビ大涌谷

こちらはミツバウツギ(ミツバウツギ科)の実です。花がウツギ(ユキノシタ科)に似て、葉が3枚です。
ミツバウツギ大涌谷

ノブキ(キク科)は、花と実を同時に見られます。種はくっつき虫です。
ノブキ大涌谷

春先の花が目立つキブシ(キブシ科)の実です。染料として利用されています。
キブシ大涌谷

ウド(ウコギ科)は秋に花を咲かせます。春先の山菜に利用されます。
ウド大涌谷

こちらも山菜になるタラ(ウコギ科)です。棘(トゲ)が目立ちます。
タラ大涌谷



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大涌谷(姥子往復) 2017年7月15日(土) 

気温は26度〜27度でしたが、梅雨明け前の箱根は青空が広がり、日差しは暑く水分補給が欠かせない一日でした。初夏の花々は咲き始め、夏本番に咲く花はその準備をし、春に花を咲かせた植物は実をつけ、夫々の夏の一日を見ることができました。

ホドイモ(マメ科)が花芽をつけました。もうすぐピンク色の花が咲きます。塊茎(イモの部分)は食用になります。
ホドイモ大涌谷

ニワトコ(レンプクソウ科)の実が赤くなっています。学名(Sambucus sieboldiana L. var. pinnatisecta) に日本各地で数多くの植物を採集したシーボルト(ドイツ人医師・博物学者 1796-1866)の名前が付いています。
ニワトコ大涌谷

オニシバリ(ジンチョウゲ科)の実が赤くなっています。美味しそうですが、かなり辛く、毒でもあるようです。
オニシバリ大涌谷

ヤマホタルブクロ(キキョウ科)の先端にせみの抜け殻が付いてます。周辺は多くのヒグラシが鳴いていました。
ヤマホタルブクロ大涌谷

フジアカショウマ(ユキノシタ科)です。フォッサマグナ要素の植物で、日本固有種です。学名(Astilbe thumbergii var . fujisanensis)にスウェーデンの植物学者で箱根で多くの植物を採集したツンベルク(1743-1828)の名前があります。
フジアカショウマ大涌谷

ツチアケビ(ラン科)の花が咲いています。日本固有種です。
ツチアケビ大涌谷

船見岩前の広場にノハナショウブ(アヤメ科)が僅かに咲いていました。
ノハナショウブ大涌谷

ウツボグサ(シソ科)は、夏枯草(カコソウ)ともいい、花穂を乾燥させたものを生薬とします。
ウツボグサ大涌谷

ハコネハナヒリノキ(ツツジ科)の花が咲き始めました。嘔吐や下痢の原因となる成分を含んでいます。
ハコネハナヒリノき大涌谷

イワガラミ(アジサイ科)の装飾花は一枚です。似ているツルアジサイの装飾花は、通常4枚あります。
イワガラミ大涌谷

暑い中の自然観察でした。
暑い一日大涌谷

本日のトップ10
1  ノリウツギ (花)
2  ノハナショウブ (花)
3  ツチアケビ (花)
4  ハコネハナヒリノキ (花)
5  イワガラミ (花)
6  オオバジャノヒゲ (花)
7  オニシバリ (実)
8  ニガイチゴ (実)
9  スノキ (実)
10 シシガシラ (胞子葉)

PV青山

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