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箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

ビジターセンター周辺自然情報 2021年7月9日

梅雨の季節が続き、まだ空ける様子はありません。本日は小雨が降る中、パークボランティア5名が参加して、毎年この季節にビジターセンター周辺に咲く夏の花を観察しました。

オカトラノオ サクラソウ科 オカトラノオ属
オカトラノオ VC20210709
花の広場ではオカトラノオの群生が見られます。毎年、この季節に咲くのを楽しみにしています。花穂は一方にかたよって白色の花を多数つけます。星形の花は大きく隙間なくつきます。一度垂れた穂先の先端が少し上を向く形状が虎の尻尾に見えます。

ヌマトラノオ サクラソウ科 オカトラノオ属
ヌマトラノオ VC20210709
オカトラノオの群生の側で、同じサクラソウ科のヌマトラノオも群生しています。オカトラノオとよく似ていますが果穂を垂らさず直立しています。花序はやや細かく、花はまばらにつきます。

クサレダマ サクラソウ科 オカトラノオ属
クサレダマ VC20210709
クサレダマもこの季節に見られる夏の花です。ヌマトラノオの近くで群生していました。こちらもサクラソウ科です。江戸時代にヨーロッパから渡来したマメ科のレダマ(連玉)常緑低木に似た草ということで草レダマと名付けられたといいます。

チダケサシ ユキノシタ科 チダケサシ属
チダケサシ1 VC20210709
チダケサシも咲き始めました。花茎の先に、淡紅色の小さな円錐花序の花をたくさん付けています。チダケサシも夏の花で、これから園地のいろいろな所で見ることができます。

ノハナショウブ アヤメ科 アヤメ属
ノハナショウブ VC20210709
ノハナショウブは、毎年この季節、花の広場やこどもの広場で見ることができます。花は清楚で気品があり美しいです。今日は、強めの雨に打たれて倒れかけていました。

スズサイコ キョウチクトウ科 カモメヅル属
スズサイコ1 VC20210709
スズサイコが開花していました。スズサイコも夏の花です。夕方に開き、翌日の午前中に閉じるのですが、雨で日差しがないせいか、花が開いているのを観察できました。花(花冠)は黄褐色で、裂片は外側に反りかえります。花冠の内側には卵形の副花冠が5個あります。

リョウブ リョウブ科 リョウブ属
リョウブ VC20210709
花の広場のリョウブが満開です。雨に濡れて美しいです。花の香りで、コガネムシ類や小型のカミキリムシ類、ハチ類など、多くの昆虫を引き寄せます。今日は雨のため、昆虫は見られませんでした。

ムラサキシキブ シソ科 ムラサキシキブ属
ムラサキシキブ VC20210709
野鳥小屋の近くにあるムラサキシキブは、雨の中で、薄紫色の繊細な花が群がるように咲いていました。今がちょうど見頃です。秋には、輝くような紫色の果実になります。

ツチアケビ ラン科 ツチアケビ属
ツチアケビ2 VC20210709
野鳥の森の林間でツチアケビの花が咲き始めていました。花序に黄褐色の花を多数つけます。手前に突き出ている唇弁は、黄色く肉質で、萼片より少し短く、内側に突起があります。

アブラチャン クスノキ科 クロモジ属
アブラチャン VC20210709
白百合台園地では、アブラチャンが緑色の果実を付け始めました。9月~10月頃には、果実は緑黄褐色に熟します。かっては実や樹皮が燃料に使われたと、江戸時代(1800年頃)の記録にあるようです。

本日のトップ10
1.  スズサイコ  開花
2.  ムラサキシキブ  開花
3.  オカトラノオ  満開
4.  ヌマトラノオ  満開
5.  クサレダマ  満開
6.  ノハナショウブ  開花
7.  チダケサシ  開花
8.  リョウブ  満開  
9.  ツチアケビ  開花
10. キジの雄 地面徒歩・鳴き声(警戒音)

箱根PV  高橋


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ビジターセンター周辺自然情報 2021年6月25日

関東地方は梅雨に入りましたが、幸いにも曇り空です。本日はパークボランティア5名が参加して、自然学習路~野鳥の森を歩き、初夏になりつつある園地内の植物を中心に、その様子を観察しました。

ビジターセンターから道路を渡ったすぐの所に柿の木が1本あります。その柿の木に雄花と雌花が咲いていました。
カキノキ カキノキ科 カキノキ属
カキ雄花 VC20210625
カキノキは雌雄同株です。雄花は、ドウダンツツジのように、壷状の花がたくさん集まって付いています。

雌花は、点々と離れて1か所に1つ、黄白色の花が付いていました。
カキ雌花1 VC20210625

雌花はそのまま果実となりますが、雄花は時期が過ぎると地面に落ちてしまいます。
カキ雄花2 VC20210625

ハコネグミ グミ科 グミ属
ハコネグミ果実 VC20210625
毎年ハコネグミの花は観察するのですが、なかなか結実した果実を観察することができませんでした。今年は赤い球形の果実が2個だけ残っており、タイミングよく観察することができました。

イワガラミ アジサイ科 イワガラミ属
イワガラミ VC20210625
イワガラミはまだ蕾ですが、飾り花を付けて、高い木によじ登っています。毎年、このイワガラミとノリウツギを見ると、園地にまた夏が来たと感じます。

サンショウバラハタマフシ 虫えい
サンショウバラハタマフシ VC20210625
自然学習路のサンショウバラの葉に球形状の虫えいが形成されていました。まだ成熟途中と思われ、直径2mm程度でした。雨上がりに、桃色に美しく輝いていました。この虫えいは、タマバチの一種により形成されます。虫えいが成熟すると、虫えい自らが葉からはがれて地面に落下し、タマバチの幼虫はその中で成長します。

ニワトコ ガマズミ科 ニワトコ属
ニワトコ VC20210625
自然学習路の緑の木々の間からニワトコの赤い果実が見られます。赤い果実は、梅雨の時期には、ひときわ輝いて見えます。

サルナシ マタタビ科 マタタビ属
サルナシ VC20210625
自然学習路のサルナシには、早くも可愛らしい果実が付き始めていました。今年はとても早いです。

オオバウマノスズクサ ウマノスズクサ科 ウマノスズクサ属
オオバウマノスズクサ果実 VC20210625
サクソフォンのような形のオオバウマノスズクサの花は終わり、緑の果実に変わっていました。

ジャコウアゲハ アゲハチョウ科
ジャコウアゲハ幼虫 VC20210625
オオバウマノスズクサの葉の裏にジャコウアゲハの幼虫がいました。前回観察した時には卵だったのですが、孵化して幼虫になっていました。幼虫は成長する過程でこの毒の葉を食べて、毒を体内に蓄積します。天敵の鳥などに食べられないために化学防衛していると言われています。

カキラン ラン科 カキラン属
カキラン VC20210625
カキランは毎年この時期にひっそりと咲いて姿を見せてくれます。今年も出会うことができました。カキランという名前は、花の色がカキの果実の色に似ていることに由来しています。

ミヤマイボタ モクセイ科 イボタノキ属
ミヤマイボタ VC20210625
園地のあちらこちらで、ミヤマイボタが満開です。梅雨の季節に小型の白い花をいっぱいつけます。ミヤマイボタは、イボタノキより標高の高い所に生え、葉の先がとがります。

シモツケ バラ科 シモツケ属
シモツケ VC20210625
園地ではシモツケも見頃です。枝先に半球形の散房花序を出し、ピンク色の小さな可愛らしい花をたくさんつけています。シモツケは、よく似た草本のシモツケソウより、花は少し早く咲きます。

コアジサイ アジサイ科 アジサイ属
コアジサイ VC20210625
自然学習路のコアジサイが満開です。他のアジサイのような装飾花はなく、小さな花がまとまっています。梅雨の中で樹林内でひっそり生える姿が印象的です。

ヤマボウシ ミズキ科 ミズキ属
ヤマボウシ VC20210625
園地のあちらこちらでヤマボウシが満開です。箱根はヤマボウシの日本一の名所と言われ、園地だけでなく、6月中旬には芦ノ湖や駒ケ岳も白いヤマボウシがよく目立ちます。

本日のトップ10
1.  カキラン  開花
2.  ヤマボウシ  満開
3.  ミヤマイボタ  満開
4.  コアジサイ  満開
5.  ニワトコ  赤い果実
6.  シモツケ  満開
7.  オオバウマノスズクサ  果実
8.  ジャコウアゲハの幼虫 オオバウマノスズクサ葉裏に付着
9.  エゴツルクビオトシブミ 揺籃作成中
10. サンショウバラハタマフシ  虫えい

箱根PV  高橋


ビジターセンター周辺自然情報 2021年5月28日

昨日から降り続いた激しい雨も朝には止み、気温19℃、絶好の観察日和です。ビジターセンター周辺は初夏の花に変わりつつあります。本日はパークボランティア6名が参加して、自然学習路~野鳥の森~白百合台園地を歩き、咲き始めた花や、出始めた昆虫などを観察しました。

ホオノキ モクレン科 モクレン属
ホオノキ雄性期2日目 VC20210528
ホオノキ開花2日目

ホオノキが咲きはじめました。ホオノキは1つの花に雄しべと雌しべがある両性花で、自らの花粉によって受精しないような工夫をしています。
開花1日目には、雌しべが熟し反りかえり花粉を受け入れます。その様子は花弁が大きく開いていないので下からは見ることができませんでした。開花2日目には、めしべが閉じ、雄しべが開き花粉を放出します。3日目には雄しべが散り始めます。花の命は短く数日で茶色く変色してしまいます。

ホオノキ雄性期3日目 VC20210528
ホオノキ開花3日目

シロジュウシホシテントウ テントウムシ科
シロジュウシホシテントウVC20210528
シロジュウシホシテントウがどこからか現れました。黄褐色地に白色の紋があります。大きさは5mm前後でしょうか。可愛らしい姿に見入ってしまいます。

エゴツルクビオトシブミ オトシブミ科
エゴツルクビオトシブミ VC20210528
自然学習路のエゴノキの葉では、エゴツルクビオトシブミが作った揺籃が数多く観察できます。エゴノキの葉に静かに近づいて目を凝らすと、揺籃作成中のエゴツルクビオトシブミを見つけることができます。

ニシキウツギ スイカズラ科 タニウツギ属
ニシキウツギ VC20210528
ビジターセンター周辺の多くの場所でニシキウツギが咲き始めました。花の初めは、薄い黄白色で、やがて紫紅色になります。ニシキウツギもビジターセンター周辺の初夏を彩る花の一つです。

マメザクラ バラ科 サクラ属
マメザクラ果実 VC20210528
マメザクラの果実が食べ頃になり、光り輝いていました。花が小さい割には果実は大きく、黒紫色に熟します。鳥たちのご馳走になるでしょう。

サンショウバラ バラ科 バラ属
サンショウバラとアオハムシダマシ VC20210528
この季節、箱根で最も見たい花のひとつがサンショウバラです。あいにく昨日の暴風雨で、かなり花が落ちていました。サンショウバラの花には、アオハムシダマシやハナバチの仲間がひっきりなしにやってきます。今日も、残った大きな花にアオハムシダマシが来て蜜を吸っていました。アオハムシダマシは青、緑、赤、紫などに輝く虫で、国内で最も美しい甲虫のひとつと言われています。

オオバウマノスズクサ ウマノスズクサ科 ウマノスズクサ属
ジャコウアゲハの卵 VC20210528
ジャコウアゲハがオオバウマノスズクサの葉裏に卵を産み付けていました。卵は孵化して幼虫になり、幼虫は成長する過程でこの毒の葉を食べて、毒を体内に蓄積します。天敵の鳥などに食べられないために化学防衛していると言われています。

ハンショウヅル キンポウゲ科 センニンソウ属
ハンショウヅル VC20210528
ハンショウヅルが満開になっていました。花は葉腋から長い花柄を出して下向きに紫褐色に一個つけます。花弁はなく、萼片が花弁状に見えます。名前は、下向きに咲く花の形を半鐘にたとえたことに由来しています。時々半鐘の中に潜ったハナバチの仲間の姿を見かけることがあります。

ツマキチョウ シロチョウ科
ツマキチョウ♀VC20210528
ツマキチョウが食草のイヌガラシに飛来し、花のすぐ下のところに腹の先をつけて、卵を産み付けていました。ツマキチョウはこの時期毎年のように観察しますが、産卵を見たのは初めてです。年1回、3月~5月に成虫が出現する「スプリング・エフェメラル (春のはかない命)」の蝶の一つです。

タンポポハフクレフシ 虫えい
タンポポハフクレフシ (1) VC20210528
タンポポの葉に、紫色で少し膨らんだような丸い模様ができていました。これはタマバエの1種により、タンポポの葉に形成された虫えいで、タンポポハフクレフシといいます。

葉裏を拡大鏡でよく見ると、幼虫室の底部は半透明の薄い表皮でできているため、その中にいる幼虫が透けて見えます。成熟した3齢幼虫は、まもなく葉裏の幼虫室の底部に脱出孔を開け、脱出して地面に潜ります。
タンポポハフクレフシ (2) VC20210528

ニガナ キク科 ニガナ属
ニガナ VC20210528
ビジターセンター周辺には、コウゾリナ、ニガナ、イワニガナなどの、たくさんの黄色い花が咲いています。日本の野生種の花のうち、黄色い花は約30%を占めるそうです。黄色は昆虫から見れば目立つ色です。そのため、受粉を昆虫に依存する植物は、昆虫が来てくれる確率の高い黄色の花を咲かせるよう進化してきたと考えられます。

本日のトップ10
1.  ホオノキ  開花
2.  サンショウバラ  開花
3.  ハンショウヅル  満開
4.  ノアザミ  満開
5.  コウゾリナ  満開
6.  ニガナ  満開
7.  ツマキチョウ  イヌガラシに飛来、産卵
8.  ジャコウアゲハ オオバウマノスズクサに飛来、葉に卵を産み付け
9.  タンポポハフクレフシ  虫えい
10. ホトトギス 囀り

箱根PV  高橋


ビジターセンター周辺自然情報 2021年5月14日

気温19℃、朝から晴れて絶好の観察日和です。本日はパークボランティア8名が参加して、オオルリやキビタキなどの夏鳥を探しながら、自然学習路~野鳥の森~白百合台園地を歩きました。

ヤブデマリ ガマズミ科 ガマズミ属
ヤブデマリ VC20210514
初夏の花が咲き始めました。ビジターセンター周辺の初夏を代表する花は、ヤブデマリです。ヤブデマリの咲き誇る姿には毎年感動します。ヤブデマリとサンショウバラの二つの花を見ると、箱根が春から初夏に変わっていくのを感じます。

サラサドウダン ツツジ科 ドウダンツツジ属
サラサドウダン VC20210514
サラサドウダンも満開です。ビジターセンター周辺のあちらこちらでたくさん見られます。鐘状の花には赤いすじが入り、琉球更紗を連想させるために、その名がついたと言われています。

ゴマギ ガマズミ科 ガマズミ属
ゴマギ VC20210514
自然学習路では、ゴマギが円錐状に多数の花を付け、良く目立ちます。花はガマズミと似ていますが、葉をこするとゴマの香りがするのですぐに見分けがつきます。

ナナカマド バラ科 ナナカマド属
キンモンガとナナカマド VC20210514
ナナカマドも見頃を迎えています。枝先に多数の白い花を付けて咲いています。キンモンガが飛来して花の蜜を吸汁していました。

オオルリ ヒタキ科
ヒノキの頂上で囀るオオルリ VC20210514
自然学習路から見渡せるヒノキのてっぺんで、「日本三大鳴鳥」の一つであるオオルリが囀っていました。頭から背中にかけて鮮やかなルリ色をした美しい鳥です。しばらくの間、美しい姿を見ながら、鳴き声に聞き入っていました。

ヤマガラ シジュウカラ科
ヒノキの頂上で鳴くヤマガラ VC20210514
ヤマガラの幼鳥もヒノキのてっぺんで盛んに囀っていました。

オオバウマノスズクサ ウマノスズクサ科 ウマノスズクサ属
オオバウマノスズクサ VC20210514
今年もオオバウマノスズクサが、サクソホーンのような形の花を咲かせていました。葉は大型の三角状で、基部がハート形にへこみます。花の萼筒は強く湾曲し、内部に侵入した昆虫が外に出にくいような構造になっています。

シカの食痕・枝折り
シカの食痕・枝折り VC20210514
自然学習路では、シカが噛んで折ったと思われる枝が所々にありました。折れた枝にはシカが噛んだ食痕が残っています。なぜシカがこのように枝を折るのかは不明です。

ヒゲナガオトシブミ オトシブミ科
ヒゲナガオトシブミ4 VC20210514
アブラチャンの葉の上でヒゲナガオトシブミが動いていました。人の気配に驚いたのか、雌を探しているのか。ヒゲナガオトシブミの特徴は、体色が赤褐色で、触角の各節が膨らみ先端がとがっていることです。

シジュウカラ シジュウカラ科
餌をくわえ巣に戻るシジュウカラ VC20210514
シジュウカラが子育て中なのか、忙しく飛び回っていました。

イワニガナ キク科 ノニガナ属
イワニガナ VC20210514
高原ホテルへの道路わき林間のイワニガナが満開です。イワニガナは別名ジシバリ、その名の由来のように「地面を縛る」、走出枝が地面を這って一面に伸びて咲いていました。

ノアザミ
ノアザミ VC20210514
白百合台園地ではノアザミが咲き始めました。アザミの仲間で春から初夏に花を付けるのはこのノアザミだけです。花から延び出ている雄しべを刺激してみてください。花粉がでてくるはずです。

本日のトップ10
1.  サラサドウダン  満開
2.  ヤブデマリ  満開
3.  イワニガナ  満開
4.  オオバウマノスズクサ  開花
5.  ゴマギ  満開
6.  オオルリ  ヒノキのてっぺんで囀り
7.  ヤマガラ(幼鳥)  ヒノキのてっぺんで囀り
8.  シジュウカラ  子育て中
9.  ルリハムシ  ヤマハンノキの葉の上
10. ヒゲナガオトシブミ  アブラチャンの葉の上

箱根PV  高橋



ビジターセンター周辺自然情報 2021年4月23日

「目に青葉、山ほととぎす・・・・・」、箱根の春は新緑がまぶしいぐらいです。春を彩る花々も次々に咲き始めています。本日はパークボランティア7名が参加し、花の広場~子供の広場~野鳥の森を歩きました。

シロヤシオ ツツジ科 ツツジ属
シロヤシオ VC20210423
シロヤシオが見頃を迎えています。何とも清楚で品があります。葉が5枚輪生するのでゴヨウツツジ、老木になると木肌が松にそっくりなのでマツハダの別名を持ちます。シロヤシオの花弁の根元には、昆虫を引き付ける緑色の斑点があります。

ヤブデマリ ガマズミ科 ガマズミ属
ヤブデマリ VC20210423
いつもは5月終わり頃に咲くヤブデマリが、もう蕾から装飾花を出し始めていました。今年の季節の早さにはびっくりです。

ヤマサギゴケ サギゴケ科 サギゴケ属
ヤマサギゴケ VC20210423
ビジターセンター周辺の多くの場所でヤマサギゴケがたくさん見られます。虫媒花は香りで昆虫を引きつけ、シロヤシオと同じく蜜標(みつひょう)と呼ばれる模様で蜜のありかに誘導します。

アケビ アケビ科 アケビ属
アケビ VC20210423
ビジターセンター近くの花の広場でアケビの花が咲いています。アケビは雌雄同株で、雌雄異花です。やや下垂した雌花にはバナナのようなアケビの雌しべが放射状についています。小さなミカンのような房状で、密に付いて下垂しているのが雄花です。

ハコネグミ グミ科 グミ属
ハコネグミ VC20210423
今年もハコネグミの花を観察することができました。箱根には、分布が限られたフォッサマグナ要素の植物が30数種類あり、その中のひとつにハコネグミがあります。葉の表面に淡黄褐色の星状毛が密生し、葉裏には銀色の鱗状毛があるのが特徴です。

ズミ バラ科 リンゴ属
ズミ VC20210423
子供の広場手前のズミは淡い紅色の蕾がいっぱい出ています。蕾は、花になると白色に変わります。このツートンカラーが何とも言えず楽しみです。

クリメコブズイフシ 虫えい
クリメコブズイフシ3 VC20210423
自然学習路にあるクリノキに、赤い果実のようなものが付いていました。よく見るとこれは虫えい(虫こぶ)です。

クリメコブズイフシ VC20210423
この虫えいは、クリタマバチによって、クリの新芽が、肥大したこぶ状に形成されたものです。虫えいは萌芽とともに出現し、陽光面はきれいな桃赤色になり、発育するにつれて緑色に変わり成熟します。何とも不思議な美しさです。

ハナイカダ ハナイカダ科 ハナイカダ属
ハナイカダ VC20210423
3月に、新葉の中に蕾をつけていたハナイカダは、もう葉が展開して、しっかりと花をつけていました。

ジロボウエンゴサク ケシ科 キケマン属
ジロボウエンゴサク VC20210423
野鳥の森にジロボウエンゴサクが咲いていました。よく似た花にムラサキケマンがありますが、花の色が淡いピンク色であること、また葉の形が異なるので見分けがつきます。全草に有毒成分を含み、誤って食べると嘔吐などを惹き起します。

爽やかな風と、多くの樹木の芽吹き、次々にいろいろな花が咲き、夏鳥も飛来し、箱根はとても楽しい季節を迎えつつあります。

本日のトップ10
1.  シロヤシオ  開花
2.  ヤマサギゴケ  開花
3.  ムラサキケマン  開花
4.  ハコネグミ  開花
5.  アケビ  開花
6.  ズミ  つぼみ
7.  ジロボウエンゴサク  開花
8.  キビタキ  鳴き声
9.  ヒメツチハンミョウ  地面を歩行
10. クリメコブズイフシ  成熟途中

箱根PV  高橋