箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2017年8月11日

本日から三連休ですが朝からあいにくの雨です。悪天候の中参加いただいたビジターさん2名、パークボランティア7名、合計9名の少人数のミニ観察会でした。本日のテーマは「サンカクイ」と「オオシオカラトンボ」です。

環境省自然事務所横の道からスタートしました。ここは多くの植物が観察できる穴場の場所です。
コバギボウシが咲いていました。ビジターセンター周辺では今コバギボウシが見頃です。花弁の内側に濃紫色の脈があるのが特徴です。
コバギボウシ VC170811

アキノタムラソウも咲き始めました。花は輪生につき数段あります。
アキノタムラソウ VC170811

ダイコンソウが花と実をつけていました。花柱の先がS字状にカギのように曲がり、これが動物の毛などに引っ付き種子が運ばれます。
ダイコンソウ VC170811

自然学習路では多くのツル性の植物が実をつけています。
サンカクヅルはブドウのような立派な実をたくさん付けています。黒く熟すと酸味と甘みのバランスがとれて美味しいです。
サンカクヅル VC170811

サルナシも今年は豊作です。自然学習路の多くの場所で見ることができます。
サルナシ VC170811

エゴノキも立派な実を付け始めました。
エゴノキ VC170811


野鳥小屋の池では、本日のテーマのサンカクイを観察しました。茎の断面が三角でイグサに似た姿をしています。茎の先端より下に2~3個の小穂(しょうすい)をつけます。
サンカクイ VC170811

ここにオオシオカラトンボが飛来しています。なわばりを持ち他の雄が飛来するとこれを追尾して追い払います。
オオシオカラトンボ雄 VC170811

なわばりに成熟したメスが飛来すると直ちに交尾に入ります。
オオシオカラトンボ交尾 VC170811

この日は雨で残念ながらオオシオカラトンボは見られませんでした。晴れた日に雄が他の雄を追い払う様子を観察してみてください。

本日のトップ10
1.  サンカクイ  小穂
2.  オオシオカラトンボ 昆虫
3.  コボタンヅル  花
4.  コバギボウシ  花
5.  サルナシ  実
6.  ゴマギ  実
7.  サンカクヅル  実
8.  リョウブ  実
9.  キジ  野鳥
10. ノスリ 野鳥

箱根PV 高橋
スポンサーサイト

ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2017年7月28日

私達パークボランティアの夏休み活動中のミニ観察会です。毎日、早朝観察会、クラフト教室、姥子自然探勝をやっています。どうぞそちらにもお出でください。本日は、ビジターさん大人13名、子供さん5名、パークボランティア11名、研修生1名、合計30名のミニ観察会でした。本日のテーマは「ネムノキ、ノリウツギ」です。

ノリウツギは枝先に円錐花序を出します。元気な茎には3輪生の葉がついています。ノリウツギのノリは”のり”ではなく和紙を漉くときの”粘剤(ネリ)”と呼ばれる分散剤のことです。
ノリウツギ VC170728

コマツナギの花です。草に見えますが樹木です。馬(コマ)をつなぎとめるという説があります。
コマツナギ VC170728

ヤマユリは箱根では多く見られますが、園地ではそれほど多くありません。日本の自生の花の中では最大級の花の大きさで、強烈な芳香で虫を集めます。
ヤマユリ VC170728

今、リョウブの花が目立ちます。夏には白い花が多いですね。
リョウブ VC170728

もう一つの本日のテーマ、ネムノキです。葉が夕方になると眠ったように閉じます。雄しべの花糸が長く美しくなって蜜のほのかな匂いとともに虫を呼ぶ役割を果たしています。花粉の媒介者はホバリングできるスズメガの仲間です。
ネムノキ VC170728

オカトラノオにアサギマダラが来ていました。
アサギマダラ VC170728

ビジターセンター周辺園地では今草刈りが行われています。ウバユリはしっかりと刈られずに残って咲き始めていました。花を包んでいる総苞は上を向き、花は横を向き、実は上を向きます。
ウバユリ VC170728

参加した子供さんたちは、パークボランティアの昆虫に詳しいメンバーと一緒に昆虫採集・観察を楽しみました。

本日のトップ10
1.  ネムノキ
2.  ノリウツギ
3.  ウバユリ
4.  コマツナギ
5.  ヤマユリ
6.  リョウブ
7.  アサギマダラ  昆虫
8.  キマワリ  昆虫
9.  ミヤマカラスアゲハ  昆虫  
10. ヘクソカズラツボミマルフシ  虫こぶ

箱根PV 高橋

ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2017年7月14日

昨日の大雨から一転、今日は暑いぐらいの日差しです。ビジターさん11名、パークボランティア9名、パークボランティア研修生1名、合計21名のミニ観察会でした。本日のテーマは「オオバウマノスズクサ、ムラサキシキブ」です。

今、ビジターセンター周辺園地にはヤマホタルブクロの花がいたるところに咲いています。花が開いたときに中を覗いてみると、雌しべはしっかりとしていますが、雄しべは花粉を出し切って引っ込んでいます。自家受粉を防ぐための知恵で「雄しべ先熟」といいます。
ヤマホタルブクロ1

オオバウマノスズクサはジャコウアゲハの幼虫の食草です。葉の裏を観たらジャコウアゲハの幼虫がついていました。オオバウマノスズクサは葉全体が有毒ですが、幼虫はどんどん食べて、蝶になっても体に毒を蓄積しています。このため鳥に襲われることが少ないです。
オオバウマノスズクサ2

オオバウマノスズクサは、初夏にサキソフォンのような形の黄褐色の花をつけますが、実はあまり見る機会がありません。今日は実を見ることができました。
オオバウマノスズクサ13

自然学習路ではオカトラノオが咲いていました。花の広場に行くとヌマトラノオも見られます。
オカトラノオ5

ニワトコも赤い実が美しいです。
ニワトコ2

コボタンヅルが咲き始めていました。
コボタンヅル1

ムラサキシキブは秋にきれいな紫色の果実をつけますが、6月~7月には葉の腋に小さな花が群がって咲きます。
ムラサキシキブ3

ウツボグサもあちらこちらで咲き始めました。
ウツボグサ1

本日のトップ10
1.  ムラサキシキブ
2.  ヤマホタルブクロ
3.  ウツボグサ
4.  イワガラミ
5.  ニワトコ
6.  ホオジロ (野鳥)
7.  コジュケイ (野鳥)
8.  ジャコウアゲハの幼虫 (昆虫)
9.  ヒグラシ  (昆虫)
10. エゾハルゼミ (昆虫)

箱根PV 高橋

ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2017年6月23日

箱根の木々も緑の濃い季節になりました。今日も梅雨の晴れ間のとても良い天気です。ビジターさん11名、パークボランティア9名、パークボランティア研修生6名、合計26名のミニ観察会でした。本日のテーマは「葉っぱの不思議」です。見慣れた葉っぱの形・大きさ・厚さ・色・毛・香りなどを比べてみましょう。

オオシマザクラは葉が枯れると甘い香りを出します。この香りはクマリンという成分です。皆で落ち葉の甘い香りを嗅いでみました。
オオシマザクラ1

カツラの葉も枯れるとキャラメルのような香ばしい香りがします。一昨日の雨のせいか、木の周りに近づくと辺り一帯甘い香りに包まれていました。
カツラ3

サンショウは実をつけています。羽の縁をルーペで見ると、油点という透明な油がたまった点が見えます。この中にいい香りの成分が入っています。
サンショウ1

サラサウツギが満開です。
サラサウツギ10

「卯の花」と呼ばれる白い花、ウツギも今見頃です。
ウツギ5

シモツケも咲き始めました。
シモツケ7

今年も、イワガラミがノリウツギの木に巻き付きはじめ、よじ登る準備をしています。
イワガラミ3

ヤマグワの実が熟しています。時間をおいて少しずつ赤から黒に熟し、二色効果で鳥を誘います。実はとても甘いです。
ヤマグワ7

本日のトップ10
1.  オオシマザクラ
2.  カツラ
3.  サラサウツギ
4.  シモツケ
5.  ヤマボウシ
6.  ヤマグワ
7.  スイカズラ
8.  ホトトギス  (野鳥)
9.  ウグイス  (野鳥)
10. エゴシギゾウムシ (昆虫)

箱根PV 高橋

ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2017年6月9日

関東東海が梅雨入りとなりました。今日は梅雨の晴れ間です。爽やかな風が気持ちの良い初夏の箱根です。ビジターさん21名、パークボランティア11名、合計32名のミニ観察会でした。本日のテーマは「サンショウバラ、リョウブ」です。植物とそこに来る昆虫の解説がテーマです。

咲き誇っていたヤブデマリも、もう花が終わり実になりつつあります。
ヤブデマリ VC170609

箱根を代表するサンショウバラが満開です。サンショウバラは、蕾の頃に昆虫の幼虫が食べて、蕾を落とします。半数ぐらいの蕾が落ちるので残った蕾は大きな花を咲かします。大きな花にはハナアブ、ヒメアシナガコガネ、アオハムシダマシなどの昆虫が花粉や蜜を求めて集まります。
アオハムシダマシが蜜を吸っていました。
サンショウバラとアオハムシダマシ VC170609

こちらはヒメアシナガコガネです。
サンショウバラとヒメアシナガコガネ VC170609

ウリハダカエデにはたくさんの実がついていました。
ウリハダカエデ VC170609

イタドリのドロハマキチョッキリの揺籃(オトシブミ)がたくさん観察できました。オトシブミの仲間は卵を産み付けた葉を丸め「ゆりかご」を作ります。
ドロハマキチョッキリ VC170609

ホオノキが、今大きな花を咲かせています。
ホオノキ4 VC170609

オオバノキハダの花を初めて観察しました。まるで実のようです。花には昆虫が来ていました。
オオバノキハダ VC170609

エゴノキも花をつけ始めていました。白い垂れ下がった花は愛くるしく美しいです。
エゴノキ VC170609

本日のトップ10
1.  サンショウバラ
2.  ヤマボウシ
3.  ニシキウツギ
4.  ホオノキ
5.  エゴノキ
6.  リョウブ
7.  アオハムシダマシ (昆虫)
8.  ヒメアシナガコガネ (昆虫)
9.  ドロハマキチョッキリ (揺籃)
10.  ホオジロ (野鳥)

箱根PV 高橋

FC2Ad