箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

【仙石原】2017年02月11日(土)の観察記

 仙石原の積雪は十~十五センチ程です。風が吹くと、木の枝に積もっている雪が、きらきらと舞う状態でした。

 野鳥は土がわずかに見える所で、食べ物を探しに夢中です。人間が寄ってもあまり逃げないので、近くで観察できました。

 コースにある温湯(ぬくゆ)の水温は、十九℃(温湯付近の外気温は二℃)です。

 人工林の斜面は伐採が進み、うっそうとしていた林がなくなった所があります。




▼雪です。
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▼雪の重みで垂れています。
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▼アトリ。
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▼オニシバリ。先月も咲いていました。
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▼アセビ。つぼみです。
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▼伐採されて見晴らしが良くなりました。ガードレール等はないので、目の前の斜面に落下しないよう、要注意です。
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▼橋の補修工事が行われます。
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<参考>
観察しやすいベスト 10

1 雪
2 アトリ
3 オニシバリ
4 アセビ
5 コブシ
6 ツグミ
7 ウソ
8 ジョウビタキ
9 アオジ
10 カケス


箱根PV 仙石原担当 M.S




<関連情報>
 ・2017年01月の仙石原の情報に戻る
 ・2017年02月の仙石原の情報に進む(3月04日観察予定)
 ・仙石原コースのご案内(箱根ビジターセンターのWebサイトにリンクします)
 ・仙石原コースハイキングマップのPDFファイル(箱根ビジターセンターのWebサイトにリンクします)
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ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2017年2月10日

昨日からの雪で一面冬景色の箱根です。ビジターさん7名、パークボランティア11名、合計18名のミニ観察会です。本日のテーマは「箱根のシカ(ニホンジカ)」です。一時絶滅したとされてきたシカが餌を求めて箱根に移動してきています。シカの痕跡を観察しながらシカの生態を勉強します。

シカってどんな動物でしょうか?
オスには角があり毎年生え変わります。角は秋に出そろい春先にはとれます。3つに分かれた4本の角は重さ1Kgとずっしり重いです。
シカ VC180210

シカは幅広い食性(なんでも食べる)です。一日に5~6kgもの植物を食べます。冬場は食べる植物が少なく、栄養分の多いアオキを中心に食べているのではないかと考えられます。アオキを食べたシカの食痕です。葉を前歯で引きちぎって食べた痕です。
アオキ シカの食痕 VC170210

スズタケは栄養分が少ないです。こういうものを食べて栄養にできるのはシカぐらいですが、箱根ではまだシカが食べた形跡はありません。
スズダケ VC170210

今日の箱根の雪景色です。シカは足が小さくハイヒールのような足なので雪の中を歩くのは苦手です。
雪景色 VC170210

キツネの足跡もありました。
キツネの足跡 VC170210

ウソの群れがソメイヨシノの冬芽を食べていました。
ウソ VC170210

ウソが食べて落とした冬芽がたくさん落ちていました。
ソメイヨシノ ウソの食痕 VC170210

この他、リョウブの樹皮の食痕やディアライン(高さ1.5m程度の採食の痕)、ヌタ場なども観察したかったのですが、積雪のため次回に持ち越しです。
「シカが森を食べる」と言われています。箱根の大切な自然(生態系)を守るにはどうしたらよいのでしょうか。次回、生物多様性や共生の観点からみんなで一緒に考えたいと思います。

本日のトップ10
1.  冬景色
2.  アオキ シカの食痕
3.  スズダケ
4.  ソメイヨシノ冬芽 ウソの食痕
5.  雪の上の足跡
    ・ ネズミ
    ・ キツネ
    ・ イノシシ
    ・ シカ
6.  ウソ 野鳥
7.  カシラダカ 野鳥
8.  ホオジロ  野鳥

箱根PV 高橋


ミニ観察会(ビジターセンター周辺) 2017年1月27日

1月の雪が残り、風も強く寒い日の観察会です。ビジターさん12名、パークボランティア9名、合計21名のミニ観察会です。本日のテーマは「樹木の成長」です。樹木の成長の仕組みの一部を観察します。

樹木の背が高くなるパターンには単軸成長と仮軸成長があります。単軸成長とは茎の主軸が伸び続ける成長様式です。
これはヒノキの幼木です。主軸が伸びやがて大きな木になります。
ヒノキ幼木 VC170127

仮軸成長とは主軸の成長が止まるか、先端が枯れて、すぐ下の腋芽が成長を引き継ぐ成長様式です。ケヤキは仮軸成長です。扇を開いたような形に枝が伸び美しい樹形になります。
ケヤキの樹皮には横に筋状の模様が見られます。最初は酸素を吸い込む点だったものが幹が太くなるにつれてやがて横筋になります。
ケヤキ VC170127

ミズキは単軸成長と仮軸成長の両方が組み合わさって成長します。ミズキの枝は1年の間に何回も分枝し、トナカイの角のような形の枝になります。
ミズキ VC170127

ヒノキの切り株です。樹皮の内側に水が通る導管があり水が通ります。そこがやがて目詰まりして心材になります。心材になるまでケヤキで1年、桜で5年、ネープルシロップを作るカナダのカトウカエデは100年たっても心材ができないといわれています。
ヒノキ切株 VC170127

ヒメシャラはコルク層があまりできなく樹皮がはがれてしまいます。樹皮から導管が近いので、夏に木の表面にさわるとひんやりと冷たいです。
ヒメシャラ VC170127

寒い風が吹く中、いろいろな樹木の成長パターンを学びました。

本日のトップ10
1.  アオハダ
2.  ミズキ
3.  オオバノキハダ
4.  ヒメシャラ
5.  ケヤキ
6.  ヒノキの切り株
7.  ヤマザクラ
8.  ホオノキ
9.  アトリ  野鳥
10.  ツグミ  野鳥

箱根PV 高橋

金時山自然情報 2017年1月12日

2017年初めの自然情報は絶好の晴天に恵まれた。公時神社に今年初めの参拝で今年の無事をお願いし出発した。数日前の積雪により暫く歩いて安全のためアイゼンを装着した。雪の積もった尾根筋を登とノスリが風を上手にとらえ羽ばたきせずに静止していた。好物のモグラ、ネズミの居る環境ではないのでただ単なる省エネ飛行であろうか。頂上では雪をかぶった富士山は美しい。雪は醜いところを隠すためかもしれない。ブナ、ミズナラ、ヒメシャラ、ヤマボウシなど葉を落とした後の枝の様子は冬季しか見られない。縦横無尽に光を求め成長しているその様はまことに美しい。群青の虚空に映える姿形は繊細、幾何学的かつ芸術的でこの時期にしか見られない。光る芦ノ湖を左、右北西に県境の三国山稜、雪面にクマシデ、イヌシデの果苞が無数に散乱する尾根を経て下山した。

稜線の雪
30cm以上は積もっていました。
稜線金時170112

稜線からの大涌谷
今日の噴煙は少ないです。風向きにもよりますが。
大涌谷金時170112

カイガラタケ
カイガラの様に見えることからこの名がついた。
カイガラタケ金時170112

ヤマツツジ
寒い冬を葉でしのぐ(越冬葉)
ヤマツツジ金時170112

ツノハシバミ
雌雄同株、葉に先立ってひも状の雄花序の垂れ下がりが目立ちます。
ツノハシバミ金時170112

本日のトップ10
1.雪を抱いた富士山
2.イヌシデ(植物)      果穂
3.クマシデ(植物)      果穂
4.サルトリイバラ(植物)  果実
5.ツノハシバミ(植物)   花穂
6.ヒメシャラ(植物)     果実、冬芽
7.ヤドリギ(植物)      果実
8.ヤマツツジ(植物)    越冬葉
9.カイガラタケ(きのこ)
10.ノスリ(野鳥)      ホバリング

箱根PV 原田


【仙石原】2017年1月14日(土)の観察記

 出発地点の箱根湿生花園付近は雪がほとんどありませんでしたが、芦ノ湖に近づくほど、雪の跡が残っていました。

 どこからかの、灰が降り続けていました。不気味なので、リーダーは箱根ビジターセンターに照会するほど・・・。

 そういえば、今日(1月14日)は仙石地域では、どんど焼きの日でした。箱根湯本は1月17日なので、地域によって開催する日が異なるのは興味深いことです。

 コースにある温湯の水温は、19℃(温湯付近の外気温は3℃)でした。




▼ミツマタ
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▼オニシバリ
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▼キンクロハジロ
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▼クロモジ
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▼霜が盛り上がり、石がずり落ちたようです。
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▼温湯(ぬくゆ)に設置された注意書きのプレートが腐食していました。
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<参考>
観察しやすいベスト 10

1 ミツマタ
2 オニシバリ
3 キンクロハジロ
4 クロモジ
5 コブシ
6 オオバン
7 アトリ
8 -
9 -
10 -


箱根PV 仙石原担当 M.S



<関連情報>
 ・2016年12月の仙石原の情報に戻る
 ・2017年2月の仙石原の情報に進む
 ・仙石原コースのご案内(箱根ビジターセンターのWebサイトにリンクします)
 ・仙石原コースハイキングマップのPDFファイル(箱根ビジターセンターのWebサイトにリンクします)