箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

ミニ観察会(ビジターセンター周辺)2018年7月13日

今回のミニ観察会のテーマは、前回の「虫えいを探そう(タマバエ編)」に引き続き、「虫えいを探そう(アブラムシ・キジラミ編)」です。ビジターセンター周辺ではノリウツギを始め、オカトラノオやクサレダマなどが開花し、蝶や甲虫・ハチの仲間の元気な姿を見ることができます。その様な中で、同じ昆虫なのに普段はほとんど目にすることがないアブラムシやキジラミの仲間たちは、ユニークな形の虫えいを一所懸命に形成し始めています。今回は、そんな昆虫たちがつくる虫えいも探してビジターセンター周辺を散策してみました。

オカトラノオ(サクラソウ科オカトラノオ属)
オカトラノオ-3
子供の広場や花の広場では、サクラソウ科オカトラノオ属の花たちが開花しています。オカトラノオは、茎の先の総状花序に白い小さな花をいっぱいつけ、頭を垂れて昆虫たちを招待しているようでした。

クサレダマ(サクラソウ科オカトラノオ属)
クサレダマ
一所懸命きれいに咲いているのに「クサレダマ」? 漢字で「草連玉」との説明に、「クサレンダマの方がいいのに」とポツンと一言。

ヌマトラノオ(サクラソウ科オカトラノオ属)
ヌマトラノオ
オカトラノオの群生の側でヌマトラノオも群生しています。果穂を垂らさず直立し、オカトラノオとの差別化を主張しているようです。

ノリウツギ(ユキノシタ科アジサイ属)
ノリウツギ
ビジターセンター周辺を散策すると、満開のノリウツギにもすぐ出会うことができます。枝先の円錐花序にはアオハナムグリやハナカミキリなど訪花性昆虫が多く集まっています。

アケビハオレフシ(虫えい)
アケビハオレフシ
花だけでなく木本の葉にも目を向けてみましょう。ちょっと不思議?と思える虫えいを見つけることができます。この虫えいは、ベニキジラミがつくっています。ミツバアケビの小葉全体が葉表を中にして、主脈から二つに折り畳まれているので“ハオレフシ”といわれています。

ウコギハグキツトフシ(虫えい)
ウコギハグキツトフシ
この虫えいは、ウコギトガリキジラミがつくっています。ウコギの葉柄が藁苞のように形成されているので“ハグキツトフシ”です。

エゴノネコアシ(虫えい)
エゴノネコアシ
この虫えいは、エゴノネコアシアブラムシがつくっています。もともとはエゴノキの側芽なのですが、このアブラムシの刺激によって、“ネコの足先”のように形成されます。

ヌルデミミフシ(虫えい)
ヌルデミミフシ-2
この虫えいは、ヌルデシロアブラムシがまさにつくり始めたばかりで、双眼鏡で見つける必要があります。今は葉軸部に小さなふくらみしか見えませんが、秋には耳附子(みみふし)に恥じない大きさに肥大し、肉眼でも観察できるようになります。

ヒグラシ(カメムシ目セミ科)
ヒグラシ-2
自然学習路から子供の広場、そして花の広場へと散策していると、清々しいヒグラシの合唱が疲れを癒してくれます。鳴き声の方角の樹木に目を向けてみてください。きっと歌っているヒグラシの姿が見つかるはずです。


トップ10
1.オカトラノオ(花)
2.クサレダマ(花)
3.ヌマトラノオ(花)
4.ノリウツギ(花)
5.アケビハオレフシ(虫えい)
6.ウコギハグキツトフシ(虫えい)
7.エゴノネコアシ(虫えい)
8.ヌルデミミフシ(虫えい)
9.ヒグラシ(昆虫)
10.ウグイス(野鳥)

PV 小川(治)・谷上

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7月10日芦ノ湖西岸コース自然情報収集

今回の自然情報収集は、登録メンバー3名と環境省職員1名の4名で行われました。
終始ヒグラシの合唱に癒やされましたが、途中草刈りが入っており、トチバニンジンやオオバウマノスズクサといった植物がバッサリとやられており、心が折れました。
草刈り
ヒグラシ



全区間で花盛りでした、シロバナイナモリソウは文句なしのナンバー1。
コオニヤンマやスジコガネも全区間を通して目を潤せてくれました。
kooniyannma
スジコガネ


後半では、マルバハギやヤマホトトギス、ヌスビトハギ、アキノタムラソウ、ミズヒキといったあたりが蕾から咲き始めでした。
マルバハギ
キンミズヒキ
ミズヒキ


ハコネシロカネソウは咲き残り、
クサアジサイは蕾大といった感じです。
クサジサイ

ガクアジサイで交尾する昆虫
合体

オニシバリの実は今年は付き具合がいまいちですね・・・
オニシバリ




箱根町港9:00発、キャンプ村着16:00。


ウバユリの現状。
リクエストがありましたので。
ウバユリ

トップ10
①シロバナイナモリソウ
②ハコネシロカネソウ
③スジコガネ
④コオニヤンマ
⑤クサアジサイ
⑥ヒグラシ
⑦トンボソウ
⑧チダケサシ
⑨ノリウツギ
⑩ミヤマタニソバ

箱根PV 段


駒ヶ岳  2018年7月10日

先月の情報日から半月余り。
快晴の今日、駒ヶ岳へ行って来ました。
空も山の緑も水の色もすっかり夏色です!

     

フジアカショウマ (ムクロジ科 チダケサシ属)
 フォッサマグナ要素の植物です。
 ヤマキツネノボタンと仲良く生育しています。
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3枚の駒ヶ岳山頂からの眺望
 まるで、海に浮かぶように見える沼津アルプス。
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 笹原の向こうに外輪山。奥は愛鷹連山です。
 愛鷹連山の右手の富士山は今日は御機嫌ななめ。
 顔を見せてくれませんでした。
 右側に見える神山ではまだヤマボウシの花が咲いていましたが、
 写真では白点のようにしか見えていません。
P7100218.jpg

 同じく愛鷹連山。
 写真手前にはフジイバラやハコネハナヒリノキが咲いています。
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ハコネハナヒリノキ (ツツジ科 イワナンテン属)
 沢山の株との嬉しい出会いでした。
 ハコネハナヒリノキはハナヒリノキにくらべると葉が小さく細いと
 いわれます。花は小さくめだちません。花後に乾燥させて嗅いで
 みると鼻がひりひりしてくしゃみがでるそうですよ。
P7100209.jpg

ハコネハナヒリノキの花
P7100208.jpg


フジイバラ (バラ科 バラ属)
 今が盛りと咲いています。
P7100203.jpg


 何と愛らしいこと。
 コウグイスカグラの果実です。
 スイカズラ科スイカズラ属で、ヒョウタンボクやウグイスカグラ、
 そしてスイカズラの仲間です。
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エゾハルゼミ
 目の前の枯れ木にしかりしがみついていました。
P7100187.jpg
   

オオイタヤメイゲツ (カエデ科 カエデ属)
 紅葉の美しさもさることながら、青葉も涼やかですばらしい
 オオイタヤメイゲツです。
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オヤマシモツケ (バラ科 シモツケ属)
 山頂の草原でフジアカショウマと共に咲き誇るオヤマシモツケ。
 駒ヶ岳山頂ならではのとっておきの光景です。
 フジアカショウマの照葉がしっかり観察できます。
P7100183.jpg


 ハコネハナヒリノキの群落です!
 見事! 見事!
P7100171.jpg


 笹原からきれいな鳴き声がきこえてきました。
 ビンズイです。
P7100164.jpg


 最後は再びオヤマシモツケの花。
 見れば見る程可愛らしい花ですね。
 オヤマシモツケは一般的なシモツケよりも高山性の植物です。
P7100161.jpg

(担当 PV藤城)

湯坂路自然情報 コース  2018年7月2日(月)

初めてこのコースを歩くPV2名を加えて7名で出発しました。昼食後、鷹巣山からの林道を跨いで谷沿いに千条の滝に下る道が『蜂で危険のため通行禁止』となっていました。そのため浅間山を経由して千条の滝に下りました。7月早々から夏本番の暑い日が続く中の自然情報でしたが、風が吹いていたため暑さが和らいだ観察日和でした。


ヤシャブシ  (カバノキ科 ハンノキ属)
 落葉小高木。雌雄同株。春に花を観察しましたが今月は果実が良く目立っていました。果穂にタンニンが多く含まれているところから染料に使用されていました。
ヤシャブシ湯坂路180702

ミズキ  (ミズキ科 サンシュユ属)
 国道沿いでの観察です。風が強く枝が揺れるたびに果実が青空にキラキラと光る様子をしばらく見上げていました。落葉高木で枝は水平に広がり葉は互生に付いています。今はまだ青い果実ですが紫黒色に熟します。
ミズキ湯坂路180702

ヤマアジサイ  (アジサイ科 アジサイ属)
 落葉低木、葉は対生しています。花のように見えるのは装飾花。やや湿りけのある場所に見られるので別名の「サワアジサイ」の名前があります
ヤマアジサイ湯坂路180702

シモツケソウ  (バラ科 シノツケソウ属)
 湯坂路尾根道にたくさん見られるシモツケソウですが今日はまだ咲き始めたばかりでした。多年草で毎年湯坂路での花時期が楽しみです。同じ花色の木本のシモツケがありますが花は少し早く咲きます。
シモツケ湯坂路180702

オカトラノオ (サクラソウ科 オカトラノオ属)
 多年草で茎の上部に総状花序をつけます。長い花穂の先が垂れ下がっています。花は片側にかたよって咲きます。オカトラノオが沢山見られるところに花穂に立っている良く似たヌマトラノオも見られます。
オカトラノオ湯坂路180702

フジアカショウマ (ユキノシタ科 チダケサシ属)
 多年草でアカショウマの高地型と言われています。湯坂路では草丈が大きく花も大きく思われますが駒ケ岳などでは小型です。葉には艶があり、花色はピンク色の濃いものから白色が見られます。
フジアカショウマ湯坂路180702

テリハノイバラ  (バラ科 バラ属)
 落葉の低木で這って広がっています。名前のテリハは葉に光沢が見られるところからつけられています。
テリハノイバラ湯坂路180702

シロバナイナモリソウ (アカネ科イナモリソウ属)
 林下に群がって見られるポイントが湯坂路のコースにありますが今日はまだつぼみが多い時期でした。満開の時期に出会えるのは難しいです。
シロバナイナモリソウ湯坂路180702

オオカモメヅル(キョウチクトウ科オオカモメヅル属)
 ガガイモ科になじんできたが新しくキョウチクトウ科になったオオカモメヅルの花が見られました。湯坂路には同じ仲間のナガエオオカモメヅルも見られます。
オオカモメヅル湯坂路180702

オオバジャノヒゲ(キジカクシ科 ジャノヒゲ属)
 千条の滝に下る林蔭に見られる多年草です。地下にランナーを伸ばして広がりますが場所によっては一株ずつ見られました。 以前はユリ科でしたがキジカクシ科になりました。草原ではヒメヤブランが見られ下り道ではナガバジャノヒゲも見られました。
オオバジャノヒゲ湯坂路180702

ツチアケビ  (ラン科 ツチアケビ属)
 ナラタケに共生している腐生植物。先月蕾を見つけていた場所に蜂が発生しているため通行止めになっていたため確認できませんでしたが千条の滝近くの岩の間から咲いているツチアケビを見ることが出来ました。秋にはババナに似た紅色の5~10cmの果実が見られます。
ツチアケビ湯坂路180702

イノシシの蒐場を観察中の仲間たち 
 湯坂路では初めて見られたイノシシの蒐場です。蒐場には小さな足跡が見られました。
イノシシの蒐場湯坂路180702

水道施設の金網に寄りかかるようにウワミズザクラの倒木が見られました。先月はヤマボウシやアブラチャンの倒木が見られました。ここのところ倒木をよく見かけます。
ウワミズザクラ湯坂路180702

本日のトップ10

1、 シロバナイナモリソウ
2、 フジアカショウマ
3、 オオバジャノヒゲ
4、 シモツケソウ
5、 オオカモメヅル
6、 アサギマダラ(蝶)
7、 ヤマアジサイ
8、 ツチアケビ
9、 オカトラノオ
10、 ナツグミ(果実)

報告者:箱根 PV  山本
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自然情報芦ノ湖東岸 6月23日


雨の合い間をぬって、駒ヶ岳に登りました。
雲海に浮かぶ山々の美しさ。
そして、今年は殊のほか美しいヤマボウシ。
美しいヤマボウシは箱根パークボランティア30周年を祝ってくれて
いるようです。

               🗻🗻🗻

駒ヶ岳山頂 箱根神社奥宮
今日は、お社の奥の扉が開かれており、祭壇越しに御神体の神山を
拝礼できました。
4か月後は例大祭ですね。
奥宮


駒ヶ岳山頂からの眺望

雲海に浮かぶ富士山と愛鷹の峰々。
ベスト・ビユ―です!
富士山

美しい富士山
世界中の人々に見てもらいたい美しい姿です!
富士山


ロープウエイから。
眼下にみえるのはヤマボウシです。
ヤマボウシ


ブタナ(キク科)
この季節、箱根園の草原はブタナで黄色く染まります。
バックのヤマボウシとのコラボには毎年うっとりです。
大好きは箱根の景色のひとつです。
ブタナ


ハコネコメツツジ(ツツジ科)
米粒ほどに小さな花、コメツツジ。
今年も可愛いらしい花を見せてくれています。
フォッサマグナ要素の植物です。
ハコネコメツツジ



コガネムシも恋の季節です。
オパールのような美しい輝きを放っています。
オオスジコガネ?サクラコガネ?ヒメコガネ?それとも???
コガネムシ


コアジサイ(アジサイ科)
毎年楽しみにしているやさしい香りと水色の花。
今年もきれいです。
コアジサイ


ヤマボウシ(ミズキ科)
こぼれんばかりに咲き誇るヤマボウシ。
清らかな白さ。冴えた白さ。どれもぴったりの形容ですね。
箱根を代表する花です。
ヤマボウシ

ヤマボウシ


今月のトップ10
1、アワブキ
2、ハコネコメツツジ
3、オヤマシモツケ
4、ウツギ
5、ヤマボウシ
6、ハコネハナヒリノキ
7、ヤマアジサイ
8、ニシキウツギ
9、サワギク
10、ノコギリソウ

(担当 PV藤城)

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