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箱根の四季

箱根パークボランティアによる箱根の最新自然情報をお届けします

長梅雨の風景(黒岳コース)  2020年7月26日(日)

来週はようやく箱根にも梅雨明けがやってくるかも知れません。
今日は、再開後初の黒岳コース自然情報収集。
予報通りの雨の中、諦めきれずに集まった甲斐があり、
集合時間から2時間程だけ奇跡的な晴れ間のプレゼント。
それでもやっぱり後半は土砂降りに。
参加ボランティア3名、濡れても楽しい観察会でした。
歩きながら観た瑞々しい箱根の一端を紹介します。


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湖尻水門      芦ノ湖の水量調節のため放流中
            早川源流が川幅一杯に流れる珍しい姿


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ヤマユリ(ユリ科)     神奈川県の花


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芦ノ湖   深良水門にて


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アオスジアゲハ(アゲハチョウ科)   水門縁に打ち上げられた魚
      花の蜜を吸う姿が似合うが、蝶は動物も好物、糞も吸うという


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ヤマジオウ(シソ科)      登り石階段のかたわらに


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サルナシの実(マタタビ科)    もう秋の準備だ


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ノギラン(ノギラン科)      下山道に一株だけひっそりと


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ウツボグサ(シソ科)       ピンぼけ悪しからず


トップ10
①ウツボグサ 
②ヤマユリ 
③ノギラン 
④ヒメヤブラン
⑤フジアカショウマ
⑥ツチアケビ
⑦ヤマジオウ
⑧ヤマホタルブクロ
⑨アオスジアゲハ
⑩アズマヒキガエル 

                         (箱根PV小川)













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ビジターセンター周辺自然情報 2020年7月24日

長い梅雨はまだ空ける様子もありません。曇り空、気温21℃と涼しい箱根ビジターセンター園地です。本日は、パークボランティア7名とビジターセンター職員1名で、環境省事務所付近から、子供の広場、野鳥の森を歩き、自然情報を収集しました。

シロバナイナモリソウ アカネ科 イナモリソウ属
シロバナイナモリソウVC20200724
シロバナイナモリソウの白い花がまだ開花していました。春から初夏までと花の期間が長いです。花冠の長さが約1cmと小さな清楚な花です。地域によっては絶滅危惧種Aに指定されていますが、箱根ではいろいろな場所で見ることができます。

オトギリソウ オトギリソウ科 オトギリソウ属
オトギリソウVC20200724
漢字名は「弟切草」、兄が秘密にしていた鷹の傷薬を、弟が勝手に他人に漏らしたため、激怒した兄に切り殺されたという伝説に由来します。葉は披針形で対生、茎を抱きます。花弁は5 枚、黄色で、辺縁に黒点、内部に黒線があります

コマツナギ マメ科 コマツナギ属
コマツナギ VC20200724
草本のように見えますが木の仲間です。ハギに似た花を咲かせます。名前のコマツナギ(駒繋)は、茎が丈夫で、土中での根の張りも強く、引き抜くのも難しいので、駒(馬)をつなぐことも出来るという説があります。

ツルアジサイ アジサイ科 ツルアジサイ属
ツルアジサイ1 VC20200724
ツルアジサイは実になりかけていました。ツルアジサイとイワガラミは共に幹から多数の根を出して木や岩を這い上り、葉も対生で良く似ています。ツルアジサイの飾り花の萼片は花弁状で4個、イワガラミはハート形(ラケット形)で1個であることで識別できます。

ガクアジサイ アジサイ科 アジサイ属
ガクアジサイ VC202020724
梅雨空の景色でその美しさが映える花の一つにアジサイがあります。ガクアジサイは日本原種の種です。ガクアジサイは装飾花が額縁のように花序の外周に一列に並んでいるので「額紫陽花」。額縁に囲まれた絵の部分には、雄しべと雌しべをもつ小さな両性花がぎっしり集まっているのが見えます。

タマアジサイ アジサイ科 アジサイ属
タマアジサイ VC20200724
タマアジサイの開花が始まりました。アジサイの仲間ではもっとも花期が遅く、箱根では10月頃まで花が見られます。花には蜜はなく、花粉を食べにヨツスジハナカミキリ、マルハナバチ等の昆虫が集ります。

シシウド セリ科 シシウド属
シシウド VC20200724
シシウドの花が咲き始めました。シシウドは数年かかって花を咲かせ、種子を結んで一生を終えます。小さい花がたくさん集まって大きなお皿のようになり、良く目立つので、ハナカミキリやハナムグリの仲間などたくさんの虫が群がってきます。

ホオジロ スズメ目 ホオジロ科
ホオジロ VC20200724
子どもの広場では、ホオジロが大きなヒノキの頂きで胸を張った姿勢で、さえずりをしていました。

ヒメキマダラセセリ チョウ目 セセリチョウ科
ヒメキマダラセセリVC20200724724
野鳥の森で、ヒメキマダラセセリを見つけました。食草はイネ科植物で、幼虫で冬を越し、春に蛹になって成虫になります。箱根では5~8月に成虫が見られます。

ニホントカゲ トカゲ亜目 トカゲ科
ニホントカゲ VC20200724
ニホントカゲが、自然学習路入り口の板敷きの上に、体を温めていました。幼体は、黒色に明瞭な縦筋模様があり、尾は青色をしています。

ヤマボウシ ミズキ科 ミズキ属
ヤマボウシ VC20200724
ヤマボウシは青い果実となり、葉より上に飛び出ていました。やがて赤く熟して動物や野鳥の腹を満たすことでしょう。

本日のトップ10
1.  オトギリソウ  開花
2.  コバギボウシ  開花
3.  ガクアジサイ  開花
4.  シロバナイナモリソウ  開花
5.  ノリウツギ  開花
6.  ヤマボウシ  果実
7.  コマツナギ  開花
8.  ホオジロ  木の頂きでさえずり
9.  エナガ  枝から枝に飛び回り
10. ヒメキマダラセセリ  葉の上で休息

箱根PV  高橋

ビジターセンター周辺自然情報 2020年7月10日

長い梅雨の季節が続いています。本日は、小雨が降る中、パークボランティア12名が2つのグループに分かれて、花の広場から、こどもの広場、自然学習路の自然情報を収集しました。

アブラチャン クスノキ科 クロモジ属
アブラチャン VC20200710
花の広場のアブラチャンが緑色の実を付け始めました。実は9月~10月頃には緑黄褐色に熟します。

イオウゴケ ハナゴケ科 ハナゴケ属
イオウゴケ VC20200710
花の広場くにある木製ベンチ端にイオウゴケが繁殖していました。温泉地や火山地帯などの硫黄分が多い場所に分布する地衣類です。花のような形に見える朱色の子器と呼ばれる部分は「モンローリップ」とも呼ばれます。
イオウゴケ拡大写真
イオウゴケ1 VC20200710

リョウブ リョウブ科 リョウブ属
リョウブ VC20200710
花の広場のリョウブが満開です。花の香りがすごく、コガネムシ類や小型のカミキリムシ類、ハチ類など、多くの昆虫を引き寄せます。

ノリウツギ アジサイ科 アジサイ属
ノリウツギ VC20200710
花の広場では初夏の花ノリウツギが開花しました。白い円錐形の花序はそれだけでノリウツギとわかります。

オカトラノオ サクラソウ科 オカトラノオ属
オカトラノオ2 VC20200710
花の広場の草原ではオカトラノオが咲いていました。昨年はこの季節にはオカトラノオの群生が見られたのですが、今年は少なくなったような気がします。

こちらはビジターセンター横に咲いていたオカトラノオです。
オカトラノオ VC20200710
一度垂れた穂先の先端が少し上を向く形状が虎の尻尾に見えます。花は下から咲き上がり、垂れる山の所に咲く花がちょうど受粉適期で花粉を出し虫を呼んでいます。

クサレダマ サクラソウ科 オカトラノオ属
クサレダマ VC20200710
クサレダマも同じ花の広場草原に群生していました。こちらもサクラソウ科です。葉は対生または3~4枚が輪生します。

ノハナショウブ アヤメ科 アヤメ属
ノハナショウブ VC20200710
こどもの広場ススキ草原のなかで清楚に咲くノハナショウブは気品があり美しいです。

カキラン ラン科 カキラン属
カキラン VC20200710
カキランは毎年この時期にひっそりと咲いて姿を見せてくれます。今年も出会うことができました。

本日のトップ10
1. ノリウツギ 開花
2. オカトラノオ 開花
3. ヤマホタルブクロ 開花
4. ノハナショウブ 開花
5. カキラン 開花
6. イオウゴケ 朱色の子器
7. ヒガラ  囀り
8. ホトトギス  囀り
9. ウラギンヒョウモン 昆虫 オカトラノオの花の上
10.ニワハンミョウ 昆虫 草陰で雨宿り

箱根PV 高橋


【仙石原】2020年07月11日(土)→中止

2020年07月11日(土)の仙石原コースの自然情報観察は、荒天が予想されるため、事前中止となりました。

 

令和2年6月24日 自然情報芦ノ湖東岸

真っ白なヤマボウシが箱根全山に夏の到来を告げる季節となりました。
COVID-19の影響下、自粛していた自然情報活動の再開です。
条件付きとは言え、活動できる事に感謝し有効に過ごしたいと思います。

参加条件をクリアし、早速、梅雨の晴れ間に歩いてきました。
残念ながら、駒ヶ岳ロープウエイは6月30日まで休業中。
駒ヶ岳は諦めて、箱根園~九頭龍の森~神山通り~湖尻をゆっくり
観察してきました。
なんと、7か月ぶりの東岸観察でした。

✿~🐤~✿

キブシ  (キブシ科 キブシ属)
枝がたわむほどに見事な果実。
瑞々しい青さにも目を奪われました。
果実キブシ20200624_002


ヤマキツネノボタン  (キンポウゲ科 キンポウゲ属)
キツネノボタンの変種と言われ山地性です。
キツネノボタンとくらべると、斜上毛が多く花茎が細い事が
見分けるポイントとなります。
果実はそう果で扁平で先が曲がるのが特徴のひとつです。
ヤマキツネノボタン20200624_005


ホソバコガク  (アジサイ科  アジサイ属)
細葉小萼と書き、今が最盛期のアジサイの仲間です。
細葉の名の通り葉は細めですが葉幅は個体により
かなりの差があります。
以下、2018年神奈川県植物誌に記載されています。
「基本種より葉は細長く披針形から狭長楕円形で
長さ4・5~10㎝。幅1~3㎝。上面は鮮緑色である。
葉の下面は中肋に毛がある他は全体に毛がまばらである。
静岡県と神奈川県に分布。県内では湯河原や箱根などに
やや普通に見られる。
ヤマアジサイホソバコガク


ヤブムラサキ  (シソ科 ムラサキシキブ属)
クマノツヅラ科からシソ科になりました。
全体に星上毛が多く、葉面に触れるとビロード状で
ふわふわしています。
花も果実も葉裏に隠れ目立ちにくいので、花の時期
でもうっかり見落としてしまう事があります。
属名は美しい果実の意味で、落葉後の薄紫の果実
は青空に美しく映えます。
ムラサキヤブ20200624_001


ブタナ  (キク科 エゾコウゾリナ属)
ヨーロッパ原産で日本の各地に分布しています。
ブタのサラダの意味です。
箱根では、箱根園ロープウエイ駅近辺の草地が毎年
ブタナの黄色い絨毯となります。
ブタナ20200624_002


トチバニンジン  (ウコギ科  トチバニンジン属)
日本原産の薬用植物です。
秋に赤い果実をつけます。
和名は薬用ニンジンの仲間であり、葉はトチノキの
葉に似ていることから名づけられました。
トチバニンジン20200624_008


シラゲガヤ  (イネ科  シラゲガヤ属)
草地や道端に生える牧草由来の帰化植物で、
世界中に生育しており箱根でも群生しています。
遠目に白く見えます。
シラゲガヤ


キクムグラ  (アカネ科 ヤエムグラ属)
東岸ではヤマムグラ、クルマムグラ、オククルマムグラ等の
ヤエムグラの仲間と共にあちこちで見られます。
花柄の基部に小さな葉状の苞があるのが特徴の小さな
植物です。
キクムグラ20200624_001


ナガエオオカモメヅル  (キョウチクトウ科  オオカモメヅル属)
オオカモメヅルに比べ花序が長いのが名の由来です。
長い柄を出して、その先にいくつもの花を咲かせます。
毛のある花は小さく目立たず、葉に隠れるように咲きます。
昨年観察した際は花の色はアズキ色でしたが、写真の花は
昨年より幾分白っぽい感じです。
カモメヅルナガエオオ20200624_008

カモメヅルナガエオオ20200624_005

       
今日の芦ノ湖

芦ノ湖に映るウツギの花 (アジサイ科 ウツギ属)
ウツギと芦ノ湖20200624_002

ウツギと芦ノ湖20200624_001

ヤマグワ  (クワ科  クワ属)
桑の実が真っ赤に熟しました。
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本日のトップ10
1  ヤマボウシ(全山満開)
2、 ブタナ(満開)
3  ヤマキツネノボタン(果実、花)
4  ナガエオオカモメヅル(花、蕾)
5  ナガサキオトギリ(蕾、花)
6  トチバニンジン(花 果実)
7  サワギク(満開)
8  ヤブムラサキ(花)
9  ミヤマハハソ(花、果実)
10 ギンレイカ(満開)

(報告者 PV藤城)